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◯ 公認心理師試験不合格者からの怨嗟の声

なんだか物騒なタイトルだな、と思う方々が多いと思います。

SNSなどで自分の合格点数を記述している人たちがいます。

そこでどういった勉強法で合格できたか、人に対して勉強のやり方を勧めるというのは僕は生産的で見ていて良いなあと思うわけですが、人によってはそれをものすごく嫌う人たちがいます。

不合格だった人たちの中でも「よし、次は頑張ろう」とか「◯点足りなかったからここの分野にもう少し力を入れて勉強しよう」

というのはとても前向きな姿勢だと思います。

その一方で「自分の高得点を自慢しやがって、とんでもない、落ちた人間のことを考えて発言しろ」という人たちもいます。

この試験は特に第2回目、深い専門知識がないと解けない知識問題や事例問題でも知識と経験値とセンスを求められます。

したがってこれまで心理専門職をしていた人でも不合格となる人たちが多々出るほどの高い難易度があります。

第2回試験では合格率46.4パーセント、そして心理専門家でない人たちも多々いるだろうGルートの合格率は41.8パーセントと実に低率で、第2回試験で不合格だった人は9084人、中には試験制度そのものに疑念を持つ人たちもいるかなと思います。

特にGルートの受験者の中には心理専業でない人も多く、基礎心理学の出題が多かったこの試験では相当苦戦しただろうと思います。

いろんな人が指摘しているのですが、大学院新卒に当たるD2ルートの人たちの合格率は58.8パーセントとほぼ臨床心理士と同じぐらいで、この第2回試験は適正レベルだったという説もあります。

僕自身は臨床心理士試験をこの公認心理師法案が通った直後に過去20年分ぐらいやってみて試験に備えようとしましたが、ブループリントを見たら「何これ!違うじゃん」と思いました。

公認心理師試験では意外な不合格者も出て、現場で第一線の臨床心理士として活躍していた人が不合格になっていることも聞いています。

とても業務で多忙、深夜まで残業している心理職の人もたくさんいます。

勉強時間はなかなか取れません。

そんな中で割と簡単に(見える)合格者の人が自分の高得点をSNSなどに書いているわけです。

もちろん実際にはこの試験は無勉強で門外漢が合格できるようなものではなく、合格した人は熱心に参考書を読み、わからない単語は検索したり専門書を当たったり、模試を受けて復習、予備校や通信教育を受けていた人も多いです。

また、公認心理師試験に受かりたいと熱望している非心理職の人も多かったですが、力及ばず数点差で不合格だった人たちも多いでしょう。

僕がこの試験を見ていて思うのは受験までに短時間でも要領よく多くの知識を得て、この試験向けのコツをつかむことが必須だろうということです。

例えばなかなか心理学の教科書には掲載されていませんが、ジストニア、セロトニン症候群、賦活症候群、アカシジア、プロラクチン血症、ジスキネジア、抗コリン作用など薬物による副作用は一度覚えてしまえば忘れることもないですし、事例問題なら3点取れます。

現任者はあと3回のチャンスがあります。

知識を積み上げてぜひチャレンジして欲しいと思います。