◯ 心理職のみなさんで公認心理師試験の話など
Hさん「私さあ、2回目の公認心理師試験すっげー危なかったけどなんとか通ったよ。旦那に保育園の送り迎え全部丸投げしてよかったあ」
僕「おめでとう、HさんD1ルートで心理学部院卒なのにわざわざ現任者講習受けてたものね」
Hさん「あれはひどい。7万円取って講習受けても講習内容や現任者講習テキストから試験問題出るわけじゃないし、金ぼったくられたと思った。講習から試験に出るところ何も教わらなかった」
T君「僕もそうですよー、去年は初めての試験だから試験科目読み替えがよくわからなくて現任者講習申し込んでお金先払いしたんですよお」
Hさん「でね、今回グループワーク現任者講習でやって、私他の受験者と仲良くなって全員と連絡先交換したの」
僕「Hさん社交的だからね」
Hさん「でね、私と同じグループは市役所の心理職の人と矯正とスクールカウンセラーとあと何か忘れたどっかの人」
僕「うん」
Hさん「受かってたの私とスクールカウンセラーの臨床心理士の2人だけだったのよー、市役所の臨床心理士の人は落ちてた」
僕「ちょうど今回の試験合格率と同じぐらいかねえ」
T君「受験料も高いし講習も泊まりで行ったし登録料はあるし職場から一銭もお金出ないし。職場は元々『受けるなら自己責任で勝手に受けて』って有給もなかったし」
僕「ふうん」
T君「そしたら今度は職場の採用試験は臨床心理士と公認心理師と両方持ってる人しか採らないってさ。院長ワンマンだから今回取れなかった臨床心理士には取れってハッパかけてる」
僕「うーん」
Rさん「私去年取っておいてよかったあ、今年すごく難しくなったって聞いたから。去年141点でギリ合格だったし。うちは旦那も忙しいから家事育児私がやらなくちゃだし全然勉強できなかったー」
Iさん「今年の受験難し過ぎて鼻血出るかと思った。いろんな速報バラバラだったし」
僕「うん」
Iさん「私の大学院の同級生にね」
僕「うん」
Iさん「臨床心理士試験4回連続して落ちてた子がいたのよ」
僕「えっ、Iさん旧帝大の院だったよね」
Iさん「頭の良さとは関係ないのかなあ。で、彼女それから実験心理の研究生やってたんだけど必修科目は取得してたからさ」
僕「うん」
Iさん「で、公認心理師試験受験したの。頭はいいから受かるんじゃないかって」
僕「あー、公認心理師は基礎心理が多かったから受かったんじゃないの?」
Iさん「いや、やっぱり彼女落ちた。無勉強で受けたんだって」
僕「うーん」
※ 一時期は公認心理師の話も落ち着いて話題にもならなかったのですが、今年受験組が出るとまた話題に上ります。
日本公認心理師協会にはみんな入らないよとか、心理臨床学会から日本公認心理師協会に2000万、公認心理師養成機関連盟にもほぼ同額の寄付をしたという事も話題に出ていました。
ちなみに現任者講習会はあくまで補完的なものということ、また講習会を受けても公認心理師試験を受験できるかどうかもわからないと日本心理研修センターのホームページには明記されています。
それでも「講習受けたら試験もラクになるかってどうしても期待しちゃうじゃない?」ということは複数の人たちから聞きました。
また、現任者講習テキストは分厚くて高いからあの一冊を読んでおけば大丈夫だろうと思ったけど調べたらそんなことはないとすぐわかったという話もよくあります。
心理職は3人集まれば(2人でも)転職話になることが多いのですが、公認心理師資格は確実に有利になりつつあるということはみなさん口を揃えて話していました。
コメント
コメント一覧 (6)
「公認心理師資格は確実に有利になりつつあるということはみなさん口を揃えて話していました。」
の、「みなさん」とは、臨床心理士の方々のことですよね。
コメントありがとうございます。心理職は転職サイトをいつも見ている人たちが多いのですが、最近は公認心理師オンリーの募集も増えてきたと話しています。心理専門職なので確かに臨床心理士の人たちです。
コメントありがとうございます。
ふさわしくない例えかもしれませんが、臨床心理士+公認心理師は「鬼に金棒」で、使いこなせない者か「金棒」を持っても、宝の持ち腐れになるどころか、相手を傷つけかねませんよね。
私も、いただいた「金棒」をきちんと使えるように、この先も研鑽に励みたいと思っております。
いつもコメントありがとうございます。僕なんぞは鬼でもなく金棒でもなく、河童にひのきの棒程度のようなものです。誰がどの資格をどうやって生かすかはその方のポテンシャリティによるのだと思います。資格を持っている人たちはそれを最大限に生かして欲しいです。特にこの生まれたばかりの公認心理師については資格者の努力、取り巻く周囲の暖かい目が必要と思います。
興味深く読ませていただいてます。
私は公認心理師かつ臨床心理士の者です。
初めは公認心理師に賛成していたのですが、今では??です。
私の身近に心理の経験はなく(心理以外の学部)、公共の相談業務の方が公認心理師合格しました。公認相談師であれば納得したかもですが、心理と言われると正直、違うなと感じています。
転移や発達障害の支援法や、精神疾患について知識はなく、事例検討会や心理の研修にも全くでたこともない方が、試験にはパスしました。頭は良いんだと思います。
ただ、Gルートの信頼性はかなり低いと感じます。
公認心理師というのは、名称的に語弊があるのではないかと感じるこの頃。その方が私、心理師なんです!と言うたびになんだか、モヤモヤしてしまう私。心が狭い自分にもうんざりしてます。
コメントありがとうございます。
「鬼イコール権力者」ではなく、クライエントにとっては、「心強く頼りになる者」です。
国は、公認心理師に、公務員と同じように、国民全体の奉仕者たることを求めていると思います。
私は、この制度の新設は、心理の専門家である臨床心理士に、国のお墨付きを付与すると共に(厚労省)、カエルさんがおっしゃるように、多様性の担保(文科省)にあるような気がしております。
いずれにせよ、名称独占なのですから、軽い気持ちで名乗れる資格ではありませんよね。