
◯ 公認心理師試験合格点下方修正予想
1.総論
公認心理師試験合格点が6割よりも下方修正されるのではないかという、期待を込めた予測が飛び交っています。
ところが厳然として「公認心理師試験の合格点は6割138点が望ましい」という意見もあります。
6割厳守のこの主張は、根拠があることです。
前例踏襲、合格基準を変えるべきでない、そもそも公認心理師になりたいのならばこの試験で6割取れるのは当たり前、などなどです。
第2回試験問題が作成された際には得点調整は全く論外で、国家心理職としてふさわしい知識やセンスを問うつもりだったと思います。
平均点数がこれほど下落するのは予想外だったでしょう。
もちろん絶対に合格基準が下方修正されるという断言はできません。
現時点でもう合格基準点は定まっているものと思います。
あとは事務手続きの準備ぐらいです。
僕のような木っ端ブロガーが今何を書いたところで基準が変わるわけではないでしょう。
ということでこの時期になったので、かなり大雑把に下方修正を前提としてその点数を推測してみます。
2.合格基準引き下げの点数幅
これは全くの僕の勘です。
合格点数は少なくとも15点は引き下げられるのではないかと思っています。
はっきりとした根拠はありません。
強いて言えば某回答記入式採点サイトの平均点、周囲の人たちの第1回試験、追試試験、今回の試験を解いてみた点数のブレ幅です。
15点が「少なくとも」と書いたのは、実は20点かもしれないし、25点かもしれないですし、そこも予測できないところです。
2.下方修正される根拠
⑴ 人員不足
第1回試験はケース問題傾斜配分までしたのに、合格者2万8千人のうち4千人が未登録、公認心理師の活躍が期待されている26施設のうち、地域包括支援センター、訪問看護には圧倒的に人員が足りません。
医療、ストレスチェック、スクールカウンセラーなど保険点数加算が見込まれる分野でもまだ人員は不足しているでしょう。
大学指導教官、受け入れ先実習施設にも公認心理師数は一定数以上の確保は必要ですがどの大学も実習施設確保に苦慮しています。
⑵ 試験難易度が1回目と2回目で違い過ぎる
「第1回の試験受けた人は良かったね、第2回以降は試験が難しすぎて合格率ががっくり落ちたから不利だったよ」
ということでは均質の試験とは言えません。
第1回試験と第2回試験は別モノ、だと同一性に欠けてしまい、国家資格としての統制が取れなくなります。
⑶日本心理研修センターの情報提供内容の変遷
定かな理由はわかりません。
第1回試験の際は全くブラックボックスでどんな問いにも「ホームページを見て欲しい」という回答の一点張りでした。
8月7日には受験者1万7千人、8月16日には下方修正の可能性もある、と情報提供が行われるようになりました。
情報開示をある程度してもいいという方針になったものでしょう。
多分日本心理研修センターへの直接間接の問い合わせは個人からも大学等の団体からもあったでしょうし、今やSNSやブロガーなどのインターネット情報は大きな世論です。
世論を無視して強行する風潮は今の行政にはほぼありません。
3.懸念事項
下方修正されるとしても「今回の受験生の質に問題があったから点数が低かっただけ」「2回目は合格率を落とすことに初めから決めてた」などの理由で合格点数下方修正幅が少ない、そもそも下方修正しない、ということも考えられます。
この記事は、公認心理師必要数や試験の均質化を考えた際の僕の「こうあるべき」という私論です。
だから「絶対に6割遵守は変えない、変えたくない」という、これも論理的に一貫性がある基準は覆らないかもしれません。
ただ、メンツにこだわり過ぎてしまうと国家心理行政に大きな損失を出してしまうだろうと感じています。
コメント
コメント一覧 (29)
かなり大胆な予想をされましたね。私は合格基準は6割「程度」とあるので、もし下方修正があったとしても59%くらいかなぁと予想していました。これであれば135点が合格基準となり、3点差でもかなりの受験者が合格できるようになるのでは?と考えたからです。ツイッターなどを見てると、平均点は145点程度、しかし実際に回答提出した受験者は1割程度なので、あまり信頼できません。
この記事が期待を込めた予想であることに変わりはないとしても、下方修正がなされるのであれば救われる受験者は多くなり、実質的に公認心理師の数は増えることになりますね。
しかし、問題を見て頭が真っ白になってケアレスミスをしてしまいました。以後ガッカリ泣きそうな日々です。前回と比べてあまりにも問題レベルに差があり、皆様がおっしゃる様に合格ラインを修正すべきだと思います。平均点は調べましたがわかりませんでした。前回に比べ今回は何点くらい下がったのですか?教えてください。
多くの学習をされたということで大変お疲れ様でした。
僕も第2回試験を解いてみたのですが、何を問われているのかわからなくなると頭が混乱して9問?!のケアレスミスをしました。
僕の下方修正論はあくまで仮説と感覚、そして私見、意見です。
点数ですが、15点程度下がったかのように聞くことがありましたがそれも確定情報ではありません。
実際のところ合格発表までわからないというところが事実です。
合格最低点を下げると、余計に国家心理行政(この言葉の意味もよくわからないのですが)に大きな損失が出ると思うのですが。
合格者が少ないと破綻する、だから、合格最低点を下げて「できない心理職」も合格させる。その方が、むしろ、「国家心理行政」を損失させる方向に向かうように思うのですが。
コメントありがとうございます。
公認心理師制度創設は国家百年の大計で正に行政的な措置と考えています。
したがって心理行政という文字を使いました。
もし第1回と第2回の試験水準があまりに違って制度に不信感を持たれるようになれば今後の制度維持に支障を来すと考えています。
今後受験者が激減していくようならば資格としての価値も低減すると思うのです。
そして今回の問題の専門性は高く、6割厳守の正答率でなくても専門性は担保されると考えています。
そんなにレベルが上がったでしょうか。この辺は個々人の主観が入るので深入りは避けたいのですが、
辰巳&京都コムニタスでは平均146点と出ています。あそこの回答再現に来る人は、自信のある人だから
ある程度平均点は高めに出るし、サンプルも多くはない(全受験生の10%程度)ので、
あれが全てとは言いません。しかし、出来ている人は出来ている。勉強が残念ながら足りなかった人が
落ちるのは仕方がないと思いますし、それだけ公認心理師には高度な質が求められていると思うのです。
確かにレベルが上がったということについてははっきりとしたエビデンスがあるわけではないです。
ただしそれは僕自身の実感と周囲の受験者の
所感で、彼らも嘘はついていないと思います。
試験は誰でも通すことには反対ということについて同感します。
ただし一定水準ということを考えた時に第1回と第2回の合格レベルがあまりに相違していたら試験制度そのものに矛盾が生じてしまいます。
結果は合格発表までわからないと今のところお答えできません。
予想はひょっとしたら間違っているかもしれないとは思いつつも僕の正直な所感を記事にさせていただきました。
今日、またセンターに、問い合わせてみたところ、先日までの男性職員ではなく、女性職員が回答していただき、「詳細については合格発表までお待ちください」と何を尋ねても同じ回答(去年と同じスタイル)に変わっていました。もうすでに採点は終わっているものと思われます。
合格基準に関してはカリキュラム等検討会の文言、60%程度以上ということで変更はないようです。やはり6割厳守なのかなぁと思わされる回答でした。私としてはひなた様の予想や期待を信じたいです。
平均点が下がってるかどうかはまだわからないことではないですか?
なぜそう言い切れるのですか?確かに、難しかった、という感想、意見はありますが、、、。
また、第1回目の本試験と比べると難易度が上がってるものの、12月の追試とはほぼ同程度という分析結果もありますよね?追試験でも合格基準など考慮はされずだったことを考えると、レベルを下げて合格者を出すことの弊害の方が懸念されないでしょうか。
早く公認心理師を増やしたいかもしれないですが、慌てて低レベル合格者を輩出してまで増やさなければというものでもないように思うのですが。どうなんでしょうか。
という感想です。お邪魔しました。
コメントありがとうございます。
僕自身は試験を解いてみて北海道追試は本試験よりも激しく難化したとは思いませんでした。
第2回試験もきちんとコツや学習法を押さえていれば正答が可能な問題とも思います。
その上でですが、曖昧な選択肢やブループリントだけでは知識を網羅できない問題があったことは事実と思います。
したがって平均点は下がったというのが所感です。
今後の制度維持を考えて無条件でレベルを落とすべきとは思いませんが、合格者レベルは一定に保っておくべきだと思っています。
試験で水を禁止しているのは以前から問題になっていますね。
受験者の健康にもかかわるので僕も水分補給について同感です。
まだ結果は出ていません。
ご健闘の結果が身を結ぶといいですね。
実際のところ合格発表まで合格基準がわからないのはご指摘のとおりです。
「救われる」のは受験生ではなく、クライエントさん、患者さんのための公認心理師数や公認心理師制度という僕の考えは変わっていません。
ユキ様がセンターに連絡した時、または僕が連絡をした際にもそうですが、親身に対応してくれた、真実を話してくれているという手応えは感じたのではないでしょうか。
直前になるとセンターの職員も神経を使うようになります。
箝口令があったのかもしれませんが僕自身は不安な受験生に真摯にその都度センターが対応してくれたと思っています。
充分とは言えないまでも、それなりの時間と思いをかけて受験勉強に励んで望んだが、結果がそのときの水準に達することができなんだ。
12月16日の試験では125点、今回2回目の試験では130点と残念な結果に…。
ウフフ、だが、しかし、
2回の受験の合計点は255点。満点230点を優に越えている…。
臨床心理学的理解の照合枠と知識は蓄積されておるんじゃがのう〜、ウフフ。
お疲れ様でした。
心理学的にも年齢にかかわらず学び続けるという姿勢は脳の働きにも良好な影響があるとよく言われていますね。
ばあば様のかなり時間をかけた成果が実を結ぶといいなあと思います。
現役の心理プロパーが困難と思う試験でそれだけの点数を取ったということに感服しています。
今後ともご活躍を期待しています。
心理研修センターの受験要項等には、「合格点60パーセント程度」と記載されています。
もちろん試験問題の難易度や、国がどのくらいの公認心理師を欲しくて予算措置を講じているのかによって、この数値は変わってきます。合格しても登録しない人の数もある程度見越しておく必要があります。
これにより、合格最低点は変わってきます。
60パーセント程度というのは、一の位を四捨五入するなら下限が55パーセント〜上限64パーセント。切り捨てるなら下限60パーセント〜上限69パーセントになります。
どちらに転ぶか、昨年の私も発表まで不安でした。
一人でも多くの、しかし、クライアントさんに役に立つ必要最低限の能力・技法・知識そして適性を兼ね備えた受験生の方の合格をお祈りしています。
僕も受験生のみなさんの健闘を祈っているとともに、誰もが公認心理師になってもいいと思っているわけでは決してありません。
一定の得点、適正な得点を取得して適任者が合格して欲しいです。
学ぶ姿勢がきちんとあるということを点数で評価される試験です。
第1回目から今後も公認心理師試験が綿々と続いていく中でひかげ様のおっしゃるような熱心な心理職が誕生するといいと思います。
合格ラインが下がるとのブログをアップロードすることで「やはり6割厳守なのかなぁと思わされる回答でした。私としてはひなた様の予想や期待を信じたいです。」と期待をする方が出てくると思います。本当のところは、合格発表まで分かりません。
私は昨年、和光大学の高坂先生が出された合格ライン予想(70%前後、合格率30%程度)の記事が出て、ものすごくあわてたことを今でも覚えています。私は結果、合格できましたが、合格発表後、かなり高坂先生が叩かれていたと知りました。
今回もひなたさんは良かれと思って、合格ラインが下がるとの予想を出されました。予想通り下がれば救われる受験生(クライアントさんでは、ない。)は大勢出ると思います。しかし、それがクライアントさんのためになるのかどうかは分かりません。逆に外れたら、昨年、高坂先生が叩かれたように、今度、ひなたさんが叩かれるのではと案じています。
僕も今回の予想はあくまでも「予想」ですが今回の試験の難易度によって「こうなるのではないか」「こうならなければいけないのではないか?」という考えに基づいています。
僕の下方修正論は外れれば高坂先生以上に批判されるのは覚悟の上です。
それでも今後、この資格が一定レベルを保ち、受験生に魅力的で国民の期待に応えられるためには一定数の有資格者がいて、そして均質なレベルが求められていると思っています。
この記事のコメントの中で今回の試験に落ちた人は「勉強不足」かのように言われていますが、私は相当量勉強しました。最終的には試験1カ月前は7回分の模試を繰り返し知識の暗記に努めていました。ところが、試験では特に午後、模試でやった範囲外の、昨年の本試験から考えてもはるかに難しい問題ばかりで、問題文を読み込み解答を出すまでに多くの時間を使いました。結果、一般知識は、かなり出来ていましたが、午後の事例で時間が足りなくなりそうになったり、マークミスしかけて焦ってしまい間違えてはならない問題をミスり、9点以上失点しました。受験者の皆様はそれなりに相当の努力はしたものと思われます。ただ試験後、高坂先生とのブログでの議論や、ひなた様からの情報、大学院時代にお世話になった教員などの意見を聞いたり、また自分で色々と調べたり「学びの姿勢」は保っていると思っています。この試験があって、今、改めて自分の立ち位置や、今後どうあるべきか、改善点はどこか等々考えさせられる面もあり、たとえ不合格だったとしても大きな財産となることは間違いないです。決して藁をもすがる思いで、ひなた様の記事に期待しているわけではなく、今の自分をしっかり見つめ直しながら、発表を待っています。
度々のコメントありがとうございます。
これまでユキ様と同様努力なさってきた受験生の方々がかなり苦心して試験に立ち向かったという話を僕もかなり聞いています。
合格発表当日まではわかりませんが、試験当局からのきちんとした正当性がある配慮を期待しております。
また、どんなに勉強をしていても、的外れな勉強法では何時間かけても、何年かけても志望校に通らないです。
それと同じようにブループリントは、単なる傾向と対策とみなして、そこから出されるかどうかは別とでも思う方がよいかもしれませんね。
コメントどうもありがとうございます。
この試験は始まったばかりの資格試験で、どのように対策をしたら良いのか、出題範囲は何なのかをプロの予備校講師も暗中模索している手探りの状態です。
この試験に必要な学習範囲がきちんとカリキュラム化されて受験者が学習項目にターゲットを定めていけるようになるのは2024年の大学、大学院新卒ABルートからになるのではないかと思います。
それまでは試験委員も受験生も試行錯誤していくものと思いますが、出題される問題が公認心理師に必要かつ心理業務を行うことに有益なものであることを願っております。
特に今回のように前例が一度しかない国家試験の予想はかなり難しいかったでしょう。模試作成会社も相当考えたと思います。私はいわゆる一冊本では到底間に合わないと思ったので、それは全くの基礎としておさえて、新しい知見やブループリントに沿った模試をひたすら解いてました。模試の中でも知らない用語はたくさんありました。本試験では、それ以上の知識が求められたものと感じました。国語力、読解力が試される試験だったと思います。
コメントどうもありがとうございます。
模試は本試験に類似した問題が多く、確かにテキストよりま深い知識が得られるものもあったと思います。
誤答をしたらその問題について徹底して遡って学習するということはかなり実力養成に役立ったと思います。
今回の試験でもたとえ知らない知識問題であっても国語力、読解力で解ける隠された法則はあったものと思います。
貴重なコメントありがとうございました。
高齢の受験者に対する、差別的内容は、頭はいいかもしれないけど、資質として、一番大切にしなければならないものが感じられません。
あれをクライアントさんが読まれたら、どう思われるでしょう。
何かこの試験変です。色々な意味で、私が間違っているのでしょうか。
コメントどうもありがとうございます。
心理職にとってはダイバーシティの観点から、高齢者、児童、被虐待者、セクシャルマイノリティー等全ての人々は守られるべき対象で、支援の対象と考えています。
掲示板では様々な人々が意見を書きますが、クライエントさん、患者さんに読まれてもいるという意識が大切ですね。
貴重な情報ありがとうございます。
ただ、先に書いた、大阪経済大学、近畿大学、の受験者が、加齢臭、老害、等々気分の悪くなる表現で語られた、それを誰も止めようとしないこと、点数化できないことです。
他の◯チャンネルなら、不特定多数の落書きかもしれません。当日の受験会場の内容など、その場にいた受験者しかわからないことです。
そんな「高齢者以外の方」が、これからの、心理の世界を担うとしたら、絶望感を抱いてしまいます。