◯ 公認心理師試験受験生ひやみちゃん
ひやみ「ひなたさんこんにちは」
僕「あー、ひやみちゃんとは学会以来だね」
ひやみ「でね、ひなたさん聞いて聞いて聞いて聞いて」
僕「・・・4回も繰り返さなくたって聞くけどさ」
ひやみ「この前受けた公認心理師すっげーヤバい。もうこれ以上ないってぐらい超ヤバい。自己採点してもどこの会社の採点でも6割なんて超無理」
僕「うん」
ひやみ「でね、よく面倒見てくれた指導教官にどうしようとかメンタルきついとかメールしたのよ」
僕「うん」
ひやみ「結構親切に心配して返信くれてね、それで落ち着いた」
僕「頼りになる先生でよかったねえ」
ひやみ「で、親切な先生だから1日20回ぐらいメールしたら返事返って来なくなっちゃった」
僕「うーん」
ひやみ「だからね、友だちとヤバいってLINEし合っててね、朝は朝のヤバいLINE、昼のヤバいLINE、夕方のヤバいLINEで少し落ち着く」
僕「友だちは大事だねえ」
ひやみ「で、知ってる心理療法の知識を駆使して自分で落ち着けるようにしたの」
僕「それはすごいねえ」
ひやみ「まず恐怖に自分を暴露しようと思って合格できなかった時のデメリットを100個書いたところで気が滅入ってやめた」
僕「・・・うん」
ひやみ「それからね、EMDRは不安にも効きそうだから自分の目の前で自分で指動かしてみようと思ったけどやり方全然わからないからやめた」
僕「トレーニング受けても自分じゃできないよ」
ひやみ「自律訓練法で自分の身体と心を落ち着けようとしたらこれはこれで悪くないなあって思って」
僕「うんうん」
ひやみ「フォーカシングで自分の身体感覚と精神に注意を向けてフェルトセンス(漠然としたイメージや身体感覚をはっきりさせること)を感じるようになれたら結構ラクになる」
僕「うん」
ひやみ「一番効いたのは瞑想かな。マインドフルネスはワークショップに出たこともあってね、呼吸とメンタルに集中しながら自分の気持ちを無にする」
僕「ほう」
ひやみ「瞑想をやると最初の1分ぐらいは苦しい。超苦しい。でも何回かやってると3分とか5分とか10分ぐらいまで伸ばしてできるようになった。不安の克服法は私にはこれが一番ね」
僕「すごいじゃない」
ひやみ「だからね、不安を持ってるクライエントさんにもオススメして実践してもらったら結構効果的で気分が楽になって喜んでくれてね」
僕「ほう」
ひやみ「私もなるようにしかならないって思って、かなり良くなったから、ひなたさんにも1日3回メールして『ひやみがだんだんメンタル安定していく日記』送信するから長文で返信してほめてね」
僕「いやちょっとそれは」
ひやみ「でも勉強になったわね、クライエントさんもいろんな不安をかかえてるけど頑張ってるんだなあって、私も見習わなくちゃってね。今回の体験で私が得られた財産。」
僕「ひやみちゃんはレジリエント(力強い)だねえ、いい経験してるのが実を結ぶといいねえ」
※ 動揺している人たちを見ることもあります。
それは当然と思います。
でもひやみちゃんのように自分を落ち着けてそれを臨床活動にフィードバックしていく心理職の人がいる、と聞くと心強くなります。
結果は確かにわかりませんが、今後みんなから頼りにされたり応援されたりするような心理職の人でいて欲しいなあと思うのです。
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