
◯ 第2回公認心理師試験受験生の不満-2
合格発表まで日が押し迫ってくるに連れて今回の受験生のみなさんの不満、不安などはだんだんと一方向に集約されていっているようです。
タイトルには「不満」と書きましたが、実際には「絶望感」「怒り」というネガティブな感情すら入り混じっているような気がします。
以下それを挙げてみます。
1.どうして誰も聞いたことがないような用語ばかりが出題されるの?
ブループリントに掲載されている用語は予習した受験生の方々はきちんと調べて網羅して知識を身に付けたでしょう。
ブループリントの範囲から完全に外れているかというと、拡大解釈すればSOAP、マルトリートメントや各種心理検査も十分範囲内だと出題委員側は言えるでしょう。
それでも「なんでどの参考書や問題集を見てみても何ら掲載されていない範囲が出ているの?」という不満は頻出しています。
2.第1回公認心理師と問題の水準が違うじゃないの?
1回目の試験は合格率ほぼ8割、北海道追試は6割5分近く、北海道追試は本試験よりも難しかったんじゃないの?
という声も聞きました。
そして今回の試験はさらに難易度が高くて得点を取りにくかった。
それは僕も自分で解いて思いましたし、多くの方々からそういった感想を聞いたので「今回の受験生の質が低い」とは毛頭感じていません。
合格率はとても低くなるのでは?
という受験生側の危惧も聞いています。
3.出題委員側の説明責任
これについては説明責任は「ない」ということで終わるでしょう。
どんな国家試験もそうですが「どうしてこんな難題を出すの?」
という問いに答える必要はないからです。
ただし、どういう方針で第1回と第2回が変わったのかについては相当に疑念を抱いている人々が多いでしょう。
4.試験から見える公認心理師像の不明朗さ
実務経験5年以上Gルートは週1回のボランティアでもOKとしたほど基準は緩いわけです。
指定大学院を出ていることが条件の臨床心理士とは緩い割には試験はクセがあって難しかった。
それでは第2回合格率はどんな風になるの?
というのは誰もが気になるところです。
あまりに第1回と第2回の合格率が乖離していたら試験としての一貫性がないと思われかねません。
5.課題
結局のところ公認心理師試験の合格基準はほかの国家資格試験と違って「厳密に6割」とも「合格率を考えて部分点を与えようか、それとも合格点数を引き下げようか」など一切発表がないので疑念が膨らむわけです。
第1回公認心理師試験では2万8千人のうち未登録者が約4千人、今度の1万7千人の受験者層をどう扱うかは官の側の一存で、何もわからないという手探りの状態が気になっているのでしょう。
試験結果発表はもうすぐですが、結果にともなう首尾一貫した姿勢があるかないかは受験生でなくともこの制度に興味を示している人(つまり国民全体)ならば誰しも気になります。
コメント
コメント一覧 (9)
どういうクライエントさんがきてどういうふうにすればいいのかなんて、いちいち教科書に書いてないでしょ。専門家の試験なんだから、参考書覚えれば通る、ではそれこそ妥当性欠いている。凄く勉強したのに勉強したところは出なかった、でも合格したよ、くらいの出題内容がいいんじゃないの。怒りを投稿する人は、そもそもグレーゾーンを抱えていく心理職に向いてないんじゃないのかな。SV受けて自己分析から始めると良いのにと思うよ。
そこは公認心理師の専門性に求められる肝要な点だと思います。第1回試験でも他国家試験でも出題されなかった領域をかなり多く学習していた人たちが高得点を上げていました。臨床心理士試験の時は受験者数が少なかったのでそれほど話題にもならなかったのですが、良くも悪くも鳴り物入りで始まった国家試験で、受験者の層も様々、出題側も一定していなあところがこういう意見につながるのかと。ガイドラインがはっきりとしていけば受験者もきちんと心づもりをして受けられるのではないかと思います。
確かに国語力だけでも相当の点数は取れると思いますが、心理、周辺領域の門外漢が受験して歯が立つ試験ではありません。そのあたりが欠如していた人々、学習時間が取れなかった人たちは第1回でも合格できませんでした。専門職資格を付与する試験として他国家試験のように受験者が納得できる試験になっていけばいいと思います。
民間の訳の判らないカウンセリング協会等を排除する為にも公認と名乗れる試験にしたいんじゃないですか。
確かに出題委員も様々な専門性を試験に盛り込みたいというのは、委員の専門領域の多様さを見るとわかります。ご指摘のとおり民間資格ではないので、この試験を通過できることが心理職として活躍できるオーソドックスな知識があるというひとつのガイドラインを作りたいのだと思います。ただしその目的を達成するためには今は迷走している段階なのだと思います。
受かりたい気持ちはよく分かりますがレベル低いですかね。
難しくて当然だと思います。
後々には大学院まで行かないと取れない資格ですから。
どんな経緯で受験されたのかは存じ上げませんが、受ける資格のある人間性ももっとレベルの高いものであって欲しいです。
この試験への2年間にわたるご努力について頭の下がる思いです。
確かに心理職はその人間性がクライエントさん、患者様の信頼にかかわるところがあります。
動揺しているだけでなく毅然と職務に当たって欲しいというところには同感です。
また、第1回公認心理師試験は日本初の心理職の国家資格試験ということで、現役バリバリの臨床心理士は勿論、近縁の精鋭もこぞって受験することから、合格率は9割と言われていました。
それが8割を満たない結果とはなりましたが、国家資格を真剣に欲する現場職員が取得した後の、第2回試験の合格率がガタっと落ちるなど、当たり前のことと思います。
また、ひとつの試験問題の内容云々を言う前に その問題の他に4割も間違えたことを考えれば、落ちて文句など言えないでしょう。
国家資格試験は、国民の為にあるのであって
落ちる人数を調整する理由など ありません。