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第2回公認心理師試験受験者の不満

かなりの数の受験生の方が試験のレベルが上がったということや、出題内容について不満を持っていると聞きました。

曰く、「出題基準ブループリントに書いてあることがそのまま出てこなかった」「初めて聞く単語ばかりで勉強してもムダに終わった」

などです。

どうしてこのような不満が出たのか?

というと、ひとつにはブループリントが問題に厳密に対応していないという認識があるからだと思います。

初見の理論、聞いたことがない外国の学者、知らない心理テストの略称のローマ字の羅列は相当受験者にとってはストレスですし、問題文を見た途端頭が真っ白になってしまうのも容易に想像できます。

また、そういった試験問題に対する不満はかなり受験者の精神状態を直撃したものと思います。

実際、伝え聞いた話だと解いてみた人が第1回試験=8割、北海道追試=7割、第2回試験=6割ギリギリなので結果不明、という人もいたようです。

知らない事柄は人を混乱させ、判断力を弱めます。

出題委員会の意図と受験生の構えもズレがあったと思います。

去年と同じ出題傾向と思ったら今年はPTSDが頻出で、精密な細かい知識を要しました。

知らない単語が出ていて「なんだろう」と思ってそこにチェックをした人もいるでしょう。

心理テスト問題は多く出ていて「これは何のテストなのか?」という疑問を持った人は多かったでしょう。

ブループリントには大項目として「14 心理状態の 観察及び結果 の分析」とだけ書かれていて心理テストは何のテストなのか書かれていません。

ところが蓋を開けてみたら相当種類の知らない名前のテストがあって、クラっときた人も多かったでしょう。

学説、医療、心理技術、法文についても名前を知らなければ苦労します。

公認心理師と支援チームが緊急の場合以外は勝手にクライエント抜きで意思決定しないという選択肢を選ぶ、知らない理論でも臆せず勘をフル動員する(なんとなくでもいいので想像を働かせることは役立ったでしょう)知ってる領域の問題でも知らない言葉が出てきたらそれは選ばないなど隠された正答のコツは様々にあったと思います。

そして正答に迷ったら「ない」「抑える」という謙抑的な回答よりも「多職種と連携して介入」という原則は徹底していました。

この辺りの「コツ」はかなり精密に見極め直す必要があると思いました。

現場で働いていた経験が長い心理職なら研修に参加し、事例センスがあれば正答につながりやすかったでしょうけれども絶対とは言えません。

受験者はセンス+知識の正しい取得法を得なければならなかったのですが、今回はガイドラインなしに徒手空拳で挑むことになってしまいました。

今回の受験者は情報不足が大きかったことも不満要因だったと思います。

僕自身も今回解いてみてかなりレベルが高い試験で、前回2回と同じだけの得点率には到底及ばない難しい試験だと感じました。