ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

2022年03月

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本気の公認心理師養成・茨城大学大学院

つらつらとあちこちの大学院のホームページを見ていたら茨城大学大学院は公認心理師養成のために必要な450時間を超えてはるか600時間、

茨城大学ホームページ

を見つけました。公認心理師養成にかなりの気合いが入っていることがわかります。

曰く

大学院の実習である「心理実践実習」は省令で、450時間以上と定められています。本コースではこれを大きく上回る、600時間以上の実習プログラムで、様々な分野における心理臨床の実際を、時間をかけて丁寧に学びます。

とのこと。

学外からももちろん進学できる茨城大学大学院は生のケースに触れるには絶好の大学院ではないでしょうか。

実は僕は茨城大学に研修で通っていたことがあり、学食が美味いです。(もっとほかに言う事あるだろうにという批判は甘んじて受けます。)

医療、福祉、教育領域での研修もみっちりと受けられてケースも持ててスーパービジョンもしっかりとしてもらえる、事例検討会もある。他大学からでも実習が充実していることを魅力ととしてこの大学院を目指す価値は十分にあるのではないでしょうか。

実習にこれだけ力を入れているのは他大学院では聞いたことがなく、院卒後、率先力として活躍できる教育が行われていると言ってもいいでしょう。

ホームページのあちこちを見てみると臨床心理士養成は止めて
公認心理師コース

だけに集中した養成を行っているようで、完全に公認心理師シフトです。ほかにも臨床心理士の養成をやめて公認心理師のみ、あとに続く大学としては学部段階から甲南大学がそういった対応をしています。

僕のブログの読者には学部生さんもいるわけですが、本気で公認心理師になってみっちりと勉強したい人にはオススメの大学院でしょう。

いろいろと見てみると

 「保健医療分野に関する理論と支援の展開」「福祉分野に関する理論と支援の展開」「教育分野に関する理論と支援の展開」「司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開」「産業・労働分野に関する理論と支援の展開」「心理的アセスメントに関する理論と実践」「心理支援に関する理論と実践」「家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践」「心の健康教育に関する理論と実践」「心理実践実習」

と、かなり充実した内容で僕も入学したいぐらいです。

旧帝大でもこれほどの内容を教える院は少ないのではないのではないでしょうか。

また、公認心理師受験のための科目だけではなく、ロールシャッハ、箱庭療法の科目もあるのは臨床心理を本格的に学びたいのであれば、この百花繚乱の授業内容は受験生にとっては垂涎の的となると思います。

これだけの教育を行うからには少数精鋭で教員も学生も絞られていることがわかり、学内相談室での実習もあります。

学内では受付、陪席の研修もあり、こういった体験は例えば医療機関で働くのにも多職種研修を実践するのにも役立つでしょう。

精神科・心療内科に限らず病院、クリニックでは患者さんが初めて出会う人で、医療機関の言わば「顔」です。

そのあたりを学ぶ研修が受けられるのも魅力ですし、陪席研修は僕も受けたことがありますが、プロの心理療法家の技能を直接学ぶことができる絶好の機会です。

これまでの教育を行っていればもう名門と言っても過言ではありません。

臨床心理士養成課程を卒業した人たちの進路も

病院・クリニック(日立総合病院、土浦協同病院、栗田病院、水戸メンタルクリニック他)
 スクールカウンセラー(茨城県スクールカウンセラー、栃木県スクールカウンセラー、福島県スクールカウンセラー、東京都スクールカウンセラー他)
 教育支援センター(水戸市教育委員会、つくば市教育委員会、笠間市教育委員会、日光市教育委員会他)
 法務省(少年院、鑑別所)
 地方公務員(茨城県児童相談所・公立病院、仙台市児童相談所・公立病院、釜石市役所他)
 児童福祉施設(児童養護施設みどり園、内原和敬寮、茨城県道心園、誉田養徳園、児童心理治療施設内原深敬寮他)
 学生相談室(茨城大学、会津大学他)
 大学教員(茨城大学、中央学院大学、東京情報大学他)
※ 以上引用

と、これまでにかなりの実績を上げています。さすが教育学研究科学校臨床心理専攻で20年間にわたって200人の卒業生を輩出した院だと思います。

教授陣も錚々たるもので、9人の教員が少数の学生を教えるということで、多分2、3人の学生に1人の教員の割合で指導を受けられるということはなんとも贅沢なシステムです。

知人にも茨城大学院卒の臨床心理士&師がいて、大変優秀で現場で活躍していることも付け加えておきます。

この大学院入試にチャレンジしてみる価値は十分にあるものと思います。
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速報・日本臨床心理士資格認定協会 オンライン研修にかかるガイドライン

というわけで本日
New 「オンライン研修にかかる運営要項(ガイドライン)」(令和4年度版)についてご案内します

が出ました。

これを是と評価するか否かについては読み手の心理士それぞれにかかって来るものと思いますが、かなり軟化したのでは?

とも取れますし、令和4年度から従来の方針に戻しちゃう!絶対!8ポイント対面必須!

という強硬な姿勢を示していないことから多少は評価してやってもいい(超上から目線)となったのでは、とも思えます。でも絶対撤回すると言い切っていないのはやっぱりメンツがあるのは仕方ないか、という感じです。

資格認定協会も「ま、オンライン認めてやってもいいよ?」的な文章に読めるのでそのガイドラインを明らかにしたということでしょうか。

で、ですね、とりわけ、「オンライン研修」に関して、「研修会等の主催団体および主催者は、それぞれの責任において、当該研修機会が臨床心理士の資格更新のために必要とされる内容を参加 者に担保しているかどうか、およびそのポイント数が適正に設定されているかどうか、主催 団体および主催者の判断に基づいて、研修企画ごとに検討し、決定してください(「オンライン研修」についての基本方針2)。」

とか書いちゃっているんですけれど「コレ、大丈夫なの?」と思う次第です。

いろいろ書いてあって、研修生全員が事前に把握されている、アクセス限定、守秘、資料取り扱いについて…など細かく定められています。

第2条⑷群の「その他の〜」と自主的な研修会がこのガイドラインに沿って双方向でのやり取りをしなければならないというのはまあわからないまでもないんじゃないのかなと思ってやってもまあ仕方なかろうと寛容な目で見てやる可能性もあるわけですが、学会参加はどうなんだろうなあと思った次第です。

身バレするかも(しても構わない)けれども前回のオンライン心理臨床学会で質問したけど無視されたじゃん、とも思ったわけですが「各団体」様諸学会様方に資格認定協会が居丈高な物言いをしちゃっていいのかなあ、と思いました。

なんなら僕から諸学会連合にお願いしておきましょうか?ライブ性を担保した学会にしておきなさいと言えばいいのかな?かな?

オンラインの難しさというのは確かに難しいもので、事例をオンラインで扱うのはかなり無理がありそうだし家庭を持ってる父ちゃん母ちゃんが家族をそっちのけにしてZoomを見ていたら「パパ、ママ、遊んでー!」という生活空間は絶対に避けられません。

まあ振り上げたこぶしの行き先に困っているのかなと邪推しながら読んでみたわけですが、まあそんなわけです。

令和8年までの経過措置といっても今もなおコロナ禍真っ最中、別途方針が決まったら伝えるというのは次回更新予定の心理士は不安で不安で仕方ないんじゃん、とも思っています。

「なお、令和 3 年度までに実施してきた更新ポイント対象の研修会やすでに次年度開催を策定済みの企画に関して、今回のガイドラインはその開催を制限あるいは研修会の形態、内容、およびポイントの設定の変更を要請するものではありません。」

とも記述がありますが、次年度について

しっかり要請してるじゃん

と思ったのはこの文意を理解しようと解読に努めた僕だけでしょうか?

まあまあ聞き分けが良くなって令和4年度も特別措置を考慮するというのは物わかりがそこそこいいかなとも思ってはいますが。

最初の「令和3年度の措置は終わりだよ!看板だから帰った帰った!」よりはまあマシになりました。

誰かと話し合っていたのですが「やっぱ対面だよなー、あちこちでやると全国の美味いもん食えるし」という昭和の発想はもうやめませんか?

オンラインはコロナ禍が急速させたとは言え、オンラインカウンセリングあり、オンライン学会、研修あり(心理学以外にも)と時代の趨勢でその良さはきちんと認めて欲しいなと思っています。

最後に僕からも資格認定協会の言葉をお借りして

臨床心理士すべてのご健勝とご健闘をお願い致します。という所存でございます。
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オンライン研修についての日本臨床心理士資格認定協会態度軟化、か?

さて、日本臨床心理士資格認定協会には相当数の協会に対して厳しい、あるいは悲鳴のような電話、手紙などが行ったものだと推察されます。

そこで資格認定協会では2022年3月15日付で

New 「『オンライン研修』についての基本方針」(令和4年3月1日付)等へのお願いと当面の対応について

を出しています。

もちろん資格認定協会としても臨床心理士数が減少しては困るわけで(財政上とか大人の事情なんちゃら…)すが

基本方針は基本方針として、 「今後5年間を移行期間として、臨床心理士の資質向上に資するオンライン研修となるよう、そのガイドラインを構築していく所存です。
また、臨床心理士の皆様が取得される「総ポイント数のうちリアル対面方式による研修機会が8ポイント以上含まれていることを原則とする」についても、オンラインの利点を踏まえつつ、リアル対面研修の意義と位置についての基本的な考えを提示し、実際的な運用を図りながら適正なガイドラインを構築していくためのものです。」


ということで、一体対面研修8ポイント必須という扱いはどうなるの?と思うわけです。

思えば僕自身もしょっちゅうここで研修が行われる地には住んでいないわけで、コロナ禍で国からも緊急事態宣言下にはとてもではないけれだも対面研修は無理でした。

「本協会としましても、なお終息をみない新型コロナウイルス感染拡大の現況にあることは十分に承知しているところです。見通しが困難な状況にありますので、もちろん令和4年度当面での「新・特別措置」について、当然のこととして考慮し準備する所存です。」

果たしてこれがどの程度斟酌してもらえるのかは謎なのですが、僕としてはオンライン中心の研修も十分に認めてもらえるよう、協会に再度書面をしたためていきたいと思います。
(了)
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僕らのまりぃ先輩・心理学講義ミヤガワ氏とYouTubeで対談!

以前から個人で臨床心理士・公認心理師受験対策をやっていたまりぃ先輩@MarrySenpsy ですが、来たる3月15日火曜日、22時30分から「【雑談】おじゅんの部屋withまりぃ先輩」に期待の大登場をします!

思えば受験生支援を公式LINE、Instagram、noteで行い、YouTuberとしてのデビューも果たし、一気にこの道を駆け上ってきたまりぃ先輩です。

ミヤガワ先生のラジオでどんな話をしてくれるのか、期待大です。

事前に聞きたいことがあれば

ミヤガワ@Jum_Miyagawa先生の質問箱まで!
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臨床心理士資格認定協会への追撃

※ このままこの臨床心理士資格認定協会の「愚行」とも言える暴挙について以下の文をしちめました。これまではひなたあきら名義でしか文章をしたためたことはなかったのですが、多くの理事に声が届くよう、本名、資格登録番号明記の上、文書を郵送したものです。

令和5年3月5日

                         臨床心理士登録番号○号
                                      【本名】
                            (ペンネームひなたあきら)

拝啓

貴団体におかれましては益々ご清栄のことと存じ上げます。
さて、今回お手紙申し上げているのは貴団体3月1日付けの告知文についてです。
このコロナ禍において15ポイント中、8ポイント以上を対面形式で取得しなければならないこと、これは次年度、更新を控えている臨床心理士については短期間の間に対面形式での研修に参加しなければならないということにより、悲鳴のような声が上がっていること、臨床心理士資維持にについてその保持が難しいという意見が続出しているのはご存じのことと思います。
貴団体を含め、各臨床心理士会、全てのポイント申請団体はコロナ禍の中でオンライン研修を実施している中、これは時代に逆行するものに他なりません。
私たち心理職は人の中で生き、人を癒す仕事を誇りとしておりますが、このオミクロン株の収束がいつになるかわからないまま、多くの患者さん、クライエントさんに対して私たちが感染源となる可能性も高いのです。
この措置に関してはTwitterを始めとして多くの批判がインターネットで上がっております。
たかがインターネットと思わないで欲しいのです。
今やインターネットは世間の民意を動かし、多くの変革をこの世にもたらして来ました。
その民意を無視するような暴挙は臨床心理士制度の今後にとって大きな損失になることを深慮していただきたいと思います。
末筆になりますが、私はこの臨床心理士制度を愛していると言っても過言ではないぐらい心理職のアイデンティティとして誇りを持って所持して来ました。
この文章についても私ブログ「ひなたあきらのおけまる公認心理師たん」及びTwitterでこの思いを一つにする多くの仲間たちと共有するつもりです。
どうか今後の方針について再度考慮していただきたくこの手紙をしたためたものです。
引き続き貴協会の発展と臨床心理士制度の隆盛を祈りつつ、告知文の内容について大きな見直しを図って欲しいと願っております。
                   敬具

himata0630@gmail.com
(電話番号)
                   本名
                        photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_

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