ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

2021年07月

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◯ 臨床心理士なんかやめちゃえ、という人々が公認心理師制度を危機に陥れるかもしれない話

1.はじめに

以下、S女史との会話はわけがわからないかもしれませんが、カネと組織維持についての大切な話が含まれています。試験機関の日本心理研修でセンターの財源についての話です。

臨床心理士をやめて公認心理師オンリーで行こう、という人々がだんだん増えています。ということを聞いています。

そしてGルートの人たちは元々臨床心理士を持っていません。

さて、これで公認心理師制度は回っていくのでしょうか?ということに疑問を抱いたのでちょっと調べてみました。調べたというか本ブログのブレーン、S女史と雑談をしてみたわけです。本日の記事は暗◯されるの覚悟です。

2.本題

僕:日本心理研修センターって茗荷谷に本拠構えてるんだよね。一等地かな?家賃最低82万円。財源は?公認心理師制◯推進◯が出すの?厚◯労◯省が?

S女史:厚◯省が出すわけない。面積250平方メートル…

僕:士会とか森林かな?(秘密保持義務のため正式名称を伏せてあります。)

S女子:
3団体会談と民間資格4団体?

僕:Gルートの源泉ここかも。暗◯覚悟でこれ明日の記事にするわ

S女史:暗◯?

僕:家賃とGルートの真の源泉の秘密の暴露。
ある意味機密。タイトル「「Gルートの源泉に関する仮説」

S女史:源泉…壮大すぐる

僕:だって予算が壮大なんだもん

S女史:設立2年(H26年度末)だと、総資産2500万程度

僕:サラリーマンの貯金。もっともあまり資産があるとヤバみがあるのかなあ

S女史:H27年度に大きく伸びてる
1億9000万円

僕:公認心理師法制定の年だね

S女史:H29年度 9億8000万円

僕:試験1年前

S女史:H30年度(試験1年目)
  17億円
R元年度
  20億円
R2年度
  17億円

僕:だいたいの法人と同じかな?

S女史:そんな感じじゃないの?

僕:公的試験機関と言いながら財政的には、資格認◯協会と同じ構造かな?

S女史:それもそんな感じ。そうだろうね。やってることは大して変わらない。認◯協会の方が心の健◯会議とかやってはいるけどね

僕:寄付金があるから今は心理研修センターの方が潤ってるけど…これからも寄付金頼りなのかな?

S女史:これ組織図や

試験事業だけだと、受験料収入と経費支出でトントンかな?

僕:更新ないし義務研修ないからね

S女史:個人は一口5000円から寄付できる

僕:国家資格なのに財政基盤大丈夫かなあ

S女史:共存共栄団体から吸い上げればええやん

僕:ちょwそれはwwwwww無理。寄付の契約しない

S女史:まあ寄付もカネが動くとすれば契約の一種とも考えられるわけで…あーこれからリンシの更新どうすればいいか迷うわあ

3.終わりに

というわけでわかる人にはわかる、でもきっと学生さんやその他この問題に興味を持っていない人にはわからない話をしていたわけです。

ただ、僕としてはGルート制定の源流は「医師団体に違いない」と思っていたのが心理関係の資格団体かもしれないなあと気づいたことが大きな成果でした。

まあ何事も偏見を持って考えてはいけない。一つの道と思っていたら源流はふたつみっつあるということに思いを馳せたわけです。士会をはじめとした数団体からS女史のように従前持っていた資格をどうするのか。

また、元々制度としてできていた民間資格が公認心理師制度施行によって規模が縮小したらどうなるのか、国家資格試験施行機関の今後に不安を抱く次第です。

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○ 前回数点差で公認心理師試験不合格だった人たちがやるべきこと

1.はじめに

第4回公認心理師試験までちょうど本日で8週間前、前回合格点に数点足りずに惜敗した方々も多いでしょう。さて、その方々が現在どうしているか、そして今後どうするべきかについて考えてみました。

2.前回の試験からほとんどノー勉で過ごしてきた人たち

この人たちにも合格する可能性はあります。「あります」とだけ言っておきます。記憶力のいい人ならば前回までにしていた勉強の「ヤマが当たる」こと、また「運がいい」こともあり得るからです。

それから心理関係の仕事をしている人たちはその間に心理検査を行い、心理の知識を身につけた、心理の仕事をする上で必要に迫られて勉強をしていたことも十分ありうるからです。

しかしながら、前回もノー勉だった、あるいは前回まではきちんと勉強していて今回はノー勉だった人が合格する確率は、勉強していた人たちに比べてとても合格者可能性が低くなることも事実です。

もし今からでも勉強をする時間があるのなら、猛然と勉強してください。勉強ができない人の中にはいろんな要因があります。何かに時間をとられてできなかった人たちはその原因を取り除いてください。

それから、やはりなんらかの要因でメンブレていた人たちは勉強どころではなかったでしょう。今回時間がなさすぎて間に合わないかもしれません。ただ、次回を考えるとここでスパートをかけておくことは必ず次回に役立つでしょう。時間とエネルギーの限り勉強してみてください。

3.そこそこ勉強したけれども、まあそこそこだった人たち

この層の人たちが一番多いと思います。さて、この人たちの合格可能性はどうかというと、
はっきり言って前回より低いです。前回の勉強方をガラッと変えて、合格できる勉強方法に変えたでしょうか?その際、勉強する時間は取れましたか?

もちろん絶対に不合格だと言い切るわけではありません。なんらかの偶然で合格する可能性もあります。前回の知識が残っていれば積み重ねてまた増えていれば合格可能性はより高まるでしょう。

学習はある程度時間が経つと消去されてしまいます。ですけれども再学習すると以前ゼロから覚えるよりは早く覚えることができるはずです。

4.前回の失敗から反省、猛勉強を絶やさなかった人たち

この人たちは今回合格する可能性が高いです。なぜ「高い」とだけ書いてあるかというと、皮肉なことに、どんなに勉強をしてもこの膨大な心理の出題範囲、学習しては忘れ、学習しては忘れ、ということが多いからです。

多くの知識が必要なこの試験、合格率を見ると毎回Gルートの人たちは大変に苦労していた様子が見受けられます。なぜGルートの人たちはこんなに合格に至るまでに苦労をしなければならないのか。それは実は当たり前のことです。前回新卒だったEルートの人は81パーセント、つまり大学院卒新課程の人々はものすごくこの試験に有利なのです。

実はEルートの人たちは公認心理師向けの新課程の教育を1年間受けたということで、この1年間大学院で予備校のように毎日公認心理師試験の勉強をしていたわけではないですが、公認心理師試験には圧倒的に有利です。なぜかというと、大学院卒の人たちはDルートを含め、学部からみっちりと心理学教育を受けているからです。

受験向けの勉強をしていたわけではなく、精神分析やロールシャッハばかり勉強していたとしても、必ず心理の専門教育には触れてきています。

過去問を見ると、大学院レベルの問題だけでなく、学部レベルの問題も入っています。さて、またGルートの人たちは心理統計が難しいということで「統計は捨てた」と今すでに統計を捨ててかかっている人たちも多いかもしれません。そうすると大学院で統計を学んでいて、きちんと正答できた人よりも数パーセント不利になります。この試験は1点差が合格の明暗を分けます。

僕の何の根拠もない試算だと合格者の平均値は145〜150点が中央値、次回もその程度だと仮定すると、さて、その点まで前回不合格者が達することができるでしょうか?試験は水ものですし、当然ですが毎回出る問題は違います。

真面目な話ですが、前回7割合格を目指していた初回受験心理専攻院卒者で辛くも2、3点差で合格できた人たちが多かったです。試験は一回落ちると「落ち癖」のようなものがつきます。これはどの試験でも同じことです。猛勉強してきた人たちも絶対に油断は禁物です。

Gルートの人たちは今回、そして次回までしかチャンスがないということでかなり緊張すると思いますが、「今回受かって自由になる」という気持ちで勉強して欲しいと思います。

5.おわりに

どの試験でもそうですが、再受験者は必ず初回受験者に比べて合格率が低くなります。この原因については何かの研究があったわけではない(あっても僕が探しきれないのかもしれない)ので、確とした理由はわかりません。

この試験は落とすための試験ではなく、合格点を取れていれば必ず合格しますので残された時間、頑張って欲しいと思っています。


公認心理師試験対策

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新卒心理士(師)の就職のコツ

1.はじめに

インスタライブを一緒にやって以来仲良しのまりぃ先輩 (僕が勝手にまりりんと呼んでいる。)から「ひなたんの記事noteにするよー」と連絡があったので「んお、何と無謀な」と思っていたらいつの間にかホントにnoteに掲載されていました。

ひょっとしたらこの人は暴走タイプで僕のような慎重第一の人とは違うのかもしれません。

心理職はコネが大事のほんとうの意味

がその記事です。僕の名前が2回も出ていてやはり無謀な…とも思ったのですが、それはさておき、これを見て色々考えた事がありますので僕なりに雑感を書いてみます。

2.まりりん記事

この記事は主として仕事探しに関する事柄を端緒として書いてあります。 

1.有資格者であること
2.仕事探しアピをすること
3.「この人なら仕事を任せても大丈夫」と思われること

(以上要約・詳細は原典まりりん記事に)

とのことでした。
さて「1.」は以前から僕も書いているのですが、心理の仕事は資格を取っていなくても院の先生や先輩の紹介でできちゃいます。ただしまりりんも書いているように「有資格者」はめちゃくちゃ強いカードです。なにせ公開求人はハロワでもネット募集でも有資格者に限るものがほとんどです。

「2.」の仕事欲しいアピ。確かにコネで仕事をするのであればまずそこに仕事が欲しいという花があることを知らなければ誰も見に来てくれません。

そしてまりりんが一番大切としてあったのは誰もが大納得、これこそが就職のキモ、という点が書いてありました。それは「コネ」の大切さです。「コネ」の意味とはなにか?決してコネをネガティブな側面でとらえているわけではありませんので興味を持って読ませてもらいました。

3.私感

さて、以下僕の私論です。一般就職でもそうなのですが、志望動機、自己PRがどんなに上手でも「オレがオレがオレだけが」と自己中な人とは一緒に働きたいと思いません。よって採用側のふるいからは落とされてしまいます。

まりりんはこういった、「3.」の一番大事なコネを作るためのコツ、人間関係作りの方法についても言及しています。

僕の記事などを参考にして述べてくれているのですが、とても大切な点が書いてあり、ベテラン心理職の人が読んでも勉強になるので詳細が書いてあるまりりんの記事をぜひ読んで欲しいと思います。端的には「機動力」の大切さとも言える心理職の力です。

さて、以下僕の主観として就転職に大事なことを列挙していきます。

⑴ 資格+スキル持ちは積極的にそれを前に出して行く

ということがです。「◯さん、新版K式発達検査できるみたいよ(試験に出るかもなので受験生のみなさんは適用年齢、目的、カットオフ値を覚えておきましょう)」というのは普段から周囲に知られていないとわからないわけです。

この辺りは大声で「できるよ」と言わなくてもいいのですが資格とスキルを持っていることは密接に関係しています。資格がないと研修に出させてもらえない研修も多いです。

⑵ 根拠(エビデンス)も必要

「仕事したいのお金がないの大変なの」というアピをすることで仕事は回ってくることがあるかもしれませんが、あまり評判よく働けない、長続きしないかもしれません。

まりりんは「熱意」をあげています。熱意は「やりたい」という大きな根拠を示せます。心理職に必要なのは「即座即時の(安請け合いでない)イエスの返事」、で「やります」と返事をした時にはほぼほぼ組見立てができていることです。これはまりりんも指摘していました。

僕が以前書いた研修の請負い。1時間の対象者が初心者の研修なら内容はこの程度、パワーポイントの資料は30枚使ってこの章立てで説明する」という見立て、読みがないと自信を持って「やります。はい」と言えません。

⑶ 根拠の根拠は?

根拠があると言えるためには「やりますできます大丈夫です」というカラ保証は絶対にダメです。まりりんは学内でのコネ就職のコツについて書いてありますが、これは学内でも公募心理職就職でも同じです。

コネについて考えてみます。紹介してくれる学校の先生は学生のことをとてもよく見ています。

スキル、熱意だけでなく潜在能力、ポテンシャルも見ているわけです。学生の場合はケースカンファレンスの場であったり(まりりん)、社会人の場合には実績が必要だと僕は思います。

4.新卒就職はどうすればいいの?

これもやはり「根拠」があることを示さなければならないので、持っているスキル、資格(研修歴も含めて)、棚卸しをしてきちんと売れるように整理しておきましょう。

コネは就職のためには強い武器になりますが、そもそもこの学生だったらコネを使ってもいいな、と大学や院の教員が思ってくれないとどうにもなりません。新卒就職はどれだけその人ができるかというポテンシャル就職、それを教員が認めてくれる、そして自分の中でも売り物にできるという自信がないとそれは「売れる力」にはなり得ません。

5.公募就職・転職

ここに必要な根拠は

⑴ やりたい熱意の源泉は何か?(例:以前このような仕事をしていた。◯の研修にずっと出ていて求人があったらすぐ応募しようとしていた。)

⑵ アピれるポイントは?

経験に勝るアピールポイントはありませんが、採用側担当者面接官はそれほど間違えた採用をすることはありません。

心理職はクライエントさんの心理的バックグラウンドや現状、そして未来を短時間でアセスメントします。

面接官も同じです。「見抜く力」はあるわけです。この人はどのぐらいの現在のスキル、潜在能力があって、一緒に働きやすい人材か?ということです。

6.おわりに

新卒、若い人向けの就職記事を書くことはこれまであまりなかったわけですが、まりりんの文にインスパイアされて今どきの新卒者の考えていることがよくわかりました。  

そして新卒者が就職について考えていることも、心理で就転職するベテランにも共通している大切なポイントがいくつかあるということがあります。以下短節にまとめておきます。

どの就職も同じですが

⑴ ライセンスとスキル

⑵ 熱意と志望動機と根拠のある自己PR

⑶ この人となら一緒に働きたいと思える雰囲気

特に「⑶」をいきなり作るのは「性格をいきなり作れ」と言われるようなものなので、難しいのですが、真面目にやっていくこと、クライエントさん、関係者、他の学生さんを助けながらやっていく。あるいはうまく先生をいい意味で利用してアピる。これらに王道はないので地道な日々の生活が大切になると思うのです。

新卒の方々もこれから転職を考えている方々へのサジェスチョンとしても深く考えさせられたまりりん記事でした。

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○ 公認心理師試験2カ月前にやっておくべきこと

1.はじめに

公認心理師試験まであと60日を切りました。さて、この試験を制するには、プロロゴスの山崎先生ほか受験指導者の方々が述べているようにアウトプットです。動画はとても役立ちます。しかし心理学を初めて学ぶ人、よくわかっていない人、忘れている人が動画を流しっぱなしにしていたらそれだけで受かるでしょうか?

山崎先生がおっしゃるようにそれは無理です。動画はあくまでインプット中心です。しかし動画を見て勉強をすることもできます。

2.動画活用法

さて、試しに動画を見てみます。ぼうっと見ているとなんとなくわかった気になります。これがインプットの罠です。

動画で僕がオススメするのはブロロゴス山崎先生、「なぜ無料なんだ?」と言われるLECリーガルマインド(えいめい心理研究所)、そして覚えにくい脳・神経系については「ゴロ勉」です。

ゴロ勉のアウトプットについて見てみます。
「頭頂葉の中心後回にあるのは( )野である。


これがゴロ勉に出ているアウトプット問題です。答えを書かないので、わからない方はぜひこの12分40秒の問題を見てみてください。

ゴロ勉は脳・神経系のアウトプットが覚えられるのでオススメです。そしてアウトプットのためには自分でイラストを描いてください。

動画を流し見するとなんとなく全体像が解った気になってしまいます。しかしながらこれがインプットの罠です。

どの動画もノートを取りながら見てみてください。がっつりと食い入るように見てください。

動画にかかわらず、テキスト読み流しも「わかった気になる」インプット中心なので気をつけましょう。手を動かして書くことが大切です。

3.問題を解くのもアウトプット中心で

この期に及んで「過去問をやっていない」「テキストを読んでみただけ」というのは致命的です。なぜかというと、ここにもアウトプットの法則が働いているからです。手を動かして頭の中に記憶を焼き付けましょう。確かに人の記憶は(一部の例外「再認失敗」を除いて)再生ができるレベルまで鍛えておけば、「あ、どっかで見たけどなんだっけ」という問題が攻略できます。

4.出ない問題は出ないとナメてかからない

あまりにもマニアックなので「この問題は出ないだろう」とナメてかかると実際には試験本番では誰しもがわけのわからない専門用語の羅列を見て顔色から血の気が引いて青ざめるというリスクを少しでも減らすことができます。

「これは難しいから出ないだろう」という決まりはありません。自分で書いたイラストを再掲しますが、ミエリン鞘やアストロサイトなどわからない言葉が出てきたら調べてみましょう。(今日は僕は意地悪なので答えは書かない。)
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ここでまたオススメしておきたいのは心理学検定の公式問題集です。

日本心理諸学会連合は日本心理学会が取りまとめていて、日本学術会議の心理学者が多くこの問題集作成にかかわっています。出題委員やそれに近い先生方の出した問題が多いです。

公認心理師試験過去問よりも一層わけのわからない用語満載で、そうすると本番の雰囲気にも慣れるのですが、それが目的ではありません。

公式問題集に出てくる単語は他の動画でも重要視されています。

ジェンセン(Jencen,A.R.)の環境閾値説、コリンズとロフタス(Collins,A.M&Loftus,E.F.)の意味記憶モデルとはなんでしょう?わからなければネットでも調べられますが難しい概念です。

5.おわりに

さて、みなさんを焦らせるようなことを敢えて書いてみましたが、合格への道のりは大変なんです。大学院心理学専攻者のための試験ということを忘れないでください。

「勉強のやり方」については僕が何度か取り上げている

ケニーさんのブログ にも書いてあります。福祉心理学の勉強にもなります。

さて、時間がないと焦りまくってメンブレる、もういいやと思って遊びに走るよりはこの時期を全力で乗り切りましょう。

公認心理師試験対策

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「意欲のない公認心理師受験は必ず失敗する」Gルート他職種の立場からの反論

1.はじめに

先日
「意欲のない公認心理師受験は必ず失敗する」

を掲載、早速反論があったのですが、建設的な反論は大歓迎、さっそく掲載させていただきます。そしてこの反論をしていただいた方がDルート心理職というところに大きな意味があるような気がしています。

2.反論

Aさん:今ふと思ったんやけどね
他職種受験者の多くは(全てではない)心理職に転職しようとして受験してる訳ではないと思うの。

心理の視点なり技術なりを自分の業務に取り入れて活かそうとしてるんじゃないかなって。
だったら別に、資格とらんでも研修とか受けたらええやんかって話やん?

でもその研修、どこで受けられるん?心理の研修って、対人支援職に広く開かれたものももちろんあるけど、「有資格者限定」のやつも多いやん。なかなか受けよう思っても機会がないんちゃうんかな。

やから、資格取ったらそういう研修にアクセスしやすくなるっていう期待が受験動機の人もおるんやないかな。いや、割合は知らんけど。
これまで心理が排他的に自分らだけのグループに閉じこもっていた結果という見方もできるんちゃう?

少なくともコメディカルは、コミュニケーション技術を身に着けようという動きが強い

医師の働き方改革による、タスクシフト、タスクシェアの考えを元に、検査技師や診療放射線技師も患者と接する機会が増えてきてる


3.考察

なかなか痛いところを突かれたようなAさんの指摘だったのですが、考えてみれ心理団体が行っている研修には他職種向けの、例えば「コメディカルのための、カウンセリング技術を使ったインフォームドコンセントのあり方」はどこも(多分)ほとんど行って来なかったわけです。

Gルート受験は2023年に終了するのですが、その後もこういった多職種間の情報共有という点は課題として積み残されていくでしょう。

以前、総合病院の心理職が時間外に熱心に他職種Gルートの人たちに公認心理師試験勉強を教えて合格者を出したという話を書いたことがあったのですが、当該心理職は「自分のやっている仕事を理解して欲しい」という気持ちもあったのでしょう。Aさんが言うとおり習っていたのはコミュニケーション技術を身につけたいと思った他職種の人たちかもしれません。

ただし、というかそれでも疑問は残るわけで、コミュニケーション能力を身につけるのと資格取得は違う。資格を取得したければ他専門職のように一度専門学校なり学部1年生に一回戻るべきでないか(実際2024年以降受験生は他学部から編入している)などという議論もあるでしょう。

またそれに付随してなぜGルートは学歴要件をつけなかったのか、少なくとも心理大卒や関係学部心理院卒に限るべきだったのではないか、「職務経歴書への職印押印は?」職務経歴書に「◯中学校体育教員」のみは落とすべきではないか、私設開業領域のように「心理相談・心理カウンセリング」と明記されていなければ受験資格はない、という話もしました。

小中高教員も教育相談、カウンセリング的な役割をすることはある、いや新入社員研修人事担当者もあるぞ、などなどAさんと僕とでいろいろな話をしたわけです。

僕は個人的には地域包括支援センターの相談員や高度な専門知識を要する介護職員はいいのではないかと思ったり、いややっぱりそれじゃ2024年以降組と厳しさが著しく分かれるのではないか、など思いました。

なかなかまとまらない(というかまとまりようがない)話だったのですが、私見としては心理正規ルートでも勉強しない人は全くしない、とりあえずこの試験は合格点に達していれば合格なので、自分は心理プロパーだという信念を持っている人は頑張って欲しいところだと思うのです。

また、心理の世界が閉ざされたものから外に開いたものとなるためには他職種をニーズをきちんと受け入れた上で情報発信していく、というAさんの提案には全面的に賛成したいと考えています。

4.ここまでのまとめを読んだAさんの感想

読んで思ったけど
もともと他職種が臨床心理士取るために大学院行ってるケースはある。それで臨床心理士取ったから心理職として働く訳でもない。
臨床心理士側としては(?)資格者には公認心理師受験資格を与えたい。
でも受験資格に1つの民間資格を優遇するわけには行かない。
そういう他職種臨床心理士が全員Dルートで行ければいいが、漏れたときに現任者枠で拾わないといけない。
的な思惑も?

臨床心理士が資格者増やすためにアレコレ広げすぎた?
臨床心理士の時から、学部含めた養成課程を準備しておけば変わったかも?

(本稿以上)
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