ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

2021年03月

2AD50D23-97DC-48CB-9049-8BBC10E664AA


Gルート審査落ち再考

1.序

施設コード902、私設開業領域についてのGルート審査は当初から大きな話題となっていましたが、これまでの受験者のツイートから「何が審査落ち・書類不備・足りない理由になるのか?」について再考してみました。

まず日本心理研修センターの「受験の手引き」施設コード902について必要書類を引用してみます。

実務経験を客観的に証明する書類等

※ 原則として、公的な機関が発行したもの等(証拠能力を有するもの)を提出し
てください(写しでも可)。

※ 要件が確認できるものをすべて提出してください。

(例)
ア 会社・法人登記簿謄本
イ 税務署の受付印のある開業届の控え
ウ 自治体又は他法人等との事業委託書や契約書
工 法人税・事業税、所得税確定申告書
オ雇用契約書や委嘱状
カ 公的機関が発行した登録証又は認定証
キ 定款(原本証明や公印による組織での承認があったもの)
ク 年金の記録に関する書類
ケ雇用保険の記録に関する書類
コ その他「実務経験の確認に必要な内容」が確認できる書類


要するに「公的書類」とそれに付随する疎明資料があればいいわけですが、登記簿謄本の記載が問題になることもあったようです。

ここで第1回試験でGルート審査落ちになったマリンさんのツイートを貼ります。


慌てている様子がよくわかるのですが、ひとつには登記簿謄本に「経営」の2文字が入っていたことが原因かとマリンさんは考えていました。


マリンさんのツイートには伊藤絵美先生の引用ツイートもあって、あの大家!の伊藤先生が最初の段階で棄却されたというのも驚きです。

伊藤絵美先生の八面六臂の活躍がなかったらいまだ私設開業領域の先生方の中には苦しんでいた人がいるかもしれません。

伊藤先生も名刺やホームページのコピーやありとあらゆる資料をかき集めたとあります。

4月6日から公認心理師試験の受付けが始まるのですが、一度「資格なし」という通知が来たら相当にショックで勉強どころではなくなってしまうかもしれません。

コード902で受験される方は不吉な通知を受け取る前に伊藤先生が行ったような登記簿謄本の書き換えという手段もあるかもしれません。

また、受験の手21ページ目に必要書類について書いてありますがどうも施設(施設代表者)の職印はかなり重視されるようです。いくら立派な私印でもダメです。「職印」がわからない方はググってみましょう。ただし、個人事業主以外の人は
絶対に勝手に職印を作ってはいけません。

かなりの重罪です。

私設開業領域の先生方は名刺、パンフレット、著作、論文を含めてかなり大掛かりな資料を集めておく必要がありそうです。

photo & lyric are by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_
ᴀғᴛᴇʀ ᴀ ᴅᴀʏ.
写真とは、取り繕われたものじゃなく偶然を装った必然が並べた特別なもので作られた在りふれた日常を切り撮ったもの。僕にとっては。


9E91E76E-84AC-48FB-8ADD-A46D0C57E044

心貧職の1日(※日記注意)

新型コロナクラスター対応で1カ月近く休みなしで働いたので昨日は代休をもらいました。
「あれ、ひょっとしたらそれっぽいなあ」と思って最近花を植えてなかったうちのタワマンの(嘘)箱庭を見たら野草のノビルが!(似た毒草もあるので気をつけてください。)

遠距離に住んでる若手心理職のLちゃんに(彼女も今日は不定休でお休み)興奮してLINEで報告したら、「うちの近くの川のそばや野原にもノビル生えてるよう。ワタシも食べたい!採りに行く!」と言ってどっかに行ってしまいました。ノビルは今の時期だけの野草なのです。

スーパーまでノビルを入れるための松前漬けの材料を買いに行きました。Lちゃんは都会の大学に行って一人暮らしをして「野菜はもらうか野草を収穫して食べるもの」と思っていたのがお金を出して買うという現実があることにショックを受けたとか。
(ノビル様)
A153EA8A-BB87-4210-BF31-2EEFD4497D9C

さて、松前漬に入れるのにノビルの皮を1枚1枚剥いてくれた亡母の手作りの味には(今考えると味付けはひょっとしてただのめんつゆか?味の素か?)到底かなわないです。漬けるのに一晩かかるのでスーパーで遅い昼ご飯の主菜を探していたら丸々としたアジが売っていたので魚売り場のお兄さんに「あの、タタキにしてもらえますか?」と言ったら「できますよー」と二つ返事なのでやってもらうことに。

素早い手さばきであっという間にタタキにしてくれたので感心して「すごいですねえ、僕がやったら1時間ぐらいかかっちゃいますー助かりました」と言ったら20代半ばぐらいの彼が「ハハハ」と破顔一笑で実にいい顔つきをしていました。

洗ったノビルを漬けながら、父の運転で一家で小さなころにノビルをどっさりと採ってきて調理係の母を困らせたなあと思い出しました。そう言えばもう被保佐人で意志能力も欠缺している父は半側空間無視で運転もできないんだなあ、父に会いに行きたいし週1度の介護ももう新型コロナクラスタ対応をした僕に抵抗があって断られて、きっと父が生きているうちには会いに行けない、妹もクラスタ大量発生地域に住んでいるので会えないと寂しがっていたなあと思い出しつつ。

亡母のわずかばかりの遺産分割をすると先日父の保佐人の司法書士の先生から先日電話あり、そろそろ手続きを進めることに。父は妹の息子、可愛がっている孫に財産を分けたい一心で「お前、妹に多く分けてやれよ」と言っていて「親父、遺産分割ってのはそういうものじゃないんだよ」と言ってもわかるわけもなく。とりま司法書士の先生と相談した上で法定相続分割をした上で「お礼」という形でそこそこの額を妹に贈与をすることに決めました。

思えば両親の介護をめぐっては妹と怒鳴り合いの喧嘩を何度もしたなあと思い(主に僕が何も身動きが取れなかったせい)そこには今でも苦い思いがあるのですが、誰にも頼れなかった妹の心細かっただろう気持ちも今になるとよくわかります。

母は一昨年秋にガンが脳に転移して最期は痙攣しながら息絶え、遺族の僕らは持続性複雑死別障害  Persistent Complex Bereavement DisorderかPTSDになってもおかしくなかったのだろうかと思いつつも看護師の妹(たまたま妹が看護師というだけで特に母は完全看護だったので兄妹仲には僕や妹の職業は関係ないと思っています。)ともいつまでも争っていても仕方ないなあと思うように僕の心境も変化したのです。

緩和ケアのカウンセリングにもずいぶん詳しくなったのですが、クライエントさんが僕のところに来てもそこは入院先の心理士に任せるように峻別しています。

さて、思えばこの公認心理師のブログを書くようになってからずいぶんといろんな人からメッセージやメールをもらって知らないうちにオンライン、時にはオフラインでも面倒を見る後輩たちもできるようになってさきほどのLちゃんもそう言うとぶーぶー文句を言うのですが、「どしようかな、来年ぐらいには心理の仕事から退こうかなあ、外国に行っちゃおうかなあ」とLINEしていました。そうしたらブログも終わりか別形態になりますね。

このブログとは関係なく研究会が一緒で職場の系列支所の後輩心理士Pさんに「やめよっかな」と話したら「いやー、ひなたさん絶対あと数年うちの職場にいて!」と人望なんぞ皆無の生き方と破天荒な性格にもかかわらずしがらみができているので驚いています。

金なし、安定した将来なし、コミュ障の僕なのですが、結局心理の仕事からは逃れられないような気がしています。何よりもほかにできることがなくフニーター職歴も長かったのですが、カウンセリングというおそるべく辛くて依存性のある仕事以外にこうやっていろいろな人とのつながりが出来てくるとなんだか自分の人生が自分で決めきれないような。

とても意外な顔をされるのですが僕は人間がキライとよく言っています。ついでに人の話を聞くのもキライです。両方とも得意感がまるでないし自信がないからです。

それでも毎度来てくれるクライエントさんは電柱にでも話しかけにきているつもりなのかな、後輩たちは冴えない風体とどうしょうもない話し方しかできない感情不安定な僕に何か変な投影をしているのかなと思いながら代休日1日は荒れ狂う何かにフタをして一見平和に見えるかのような終わり方をしました。

photo & lyric are by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_
ᴛʜᴇ sᴏᴜɴᴅ ᴏғ ʟɪᴠɪɴɢ.
この世界で初めて呼吸をした日から全ての軌跡が今に繋がっているなんて時々信じられなくなるくらい人生は何一つとして確実性を持たないから。


D24D94A7-1268-4CF3-85CC-9C9BA755E319

公認心理師試験正答選択のコツ・国語力「も」必要

1.序

先般
公認心理師試験に偶然合格はあり得ない
の記事で「国語力だけでは合格できない」という趣旨の記事を書きましたが、「国語力もなければ」合格するのは不可能です。

そこで直近の第3回試験について、「正答選択のコツ」は「誤答回避のコツ」でもあることから「何が誤答になるのか」を見てみます。過去問練習の参考にしてください。

内科医たけお先生も選択肢に「ない」と書いてあると誤答、これはセオリーで、知識問題でも誤答を選ばないで済みます。

2.NGワード

第3回試験、誤答NGワードを並べてみます。(要約)

・自分1人で決める
・行わない
・自覚させる
・緊急性はない
・無理に服薬しなくてよいと伝える(厚労省及び文科省運用基準・「服薬指導はしない」→鉄板
・関連しない
・対象にならない
・伝えない
・見せない
・報告しない
・気づかれないように行う
・専門用語を使う(頻出・多職種連携でも)
・無効である
・関与しない
・関連しない
・管理しなければならない
・不安や弱さを考慮しない
・対象ではない
・原則として控える
・単独で援助する
・目標としていない
・時間的な制約のある場合は向かない
・関与してはならない
・限定する
・不必要である(糖尿病の知識問題!)
・可能性は低い(同上)
・限界について(心理療法)説明しない
・初回で漏れなく収集(インテーク面接での侵襲性)
・リスク要因にならない(口蓋裂などの可視的差異)
・必須である(効果研究!)
・適用外である
・含まれない
・経験の範囲を超えていても無理くりカウンセリングする
・控える
(事例)
・意識化させる→この試験のテーマのひとつは「侵襲性を避けること」したがって無理に直面化させない
・行わない、用いない
・できない
・心理療法の導入を第一に考えてしまう→心理至上主義誤答原則
・系統的脱感作をする⬆️同上
・直面化、暴力を受け入れる
・身体症状に触れずに心理療法をする(摂食障害)
・他職種との連携(助産師)をしない
・加齢による影響を受けない(サーカディアンリズム)
・著作権を無視した検査用紙コピー
・ラポール形成を避ける(心理検査にはラポールが必要)
⬆️心理検査における侵襲性の回避
・評価しない、考慮されない。(せん妄尺度を知らなくても誤答回避できます。)
・うつ症状が出ない(ほぼほぼ全ての精神疾患にはうつや落ち込みの併発可能性あり)

・→双極性障害・遺伝は関与しない(と言い切れる疾患があるのかどうか?なさそう、自殺可能性はうつより低い(セオリー)、気分安定薬の中止(セオリー)→全部誤答です。

・多重関係回避の法則
・技術指導に徹する
・リファー(紹介)を他機関にしない
・問題生徒だけに集中(学級経営の問題です!)
・個別性を無視した一律のパターンで行う

(以下、迷いそうな事例午後問題なので問題番号入れます)

・問124。「ない」は誤答。多職種連携をしましょう。
・問127。合意しない
(作業同盟の問題ですが常識で解けます。)
・問138
散歩を勧めたり具体的な事を勧める、実施するより、「評価」ですね。評価原則(勝手に僕が名付けたアセスメント第1主義)
・問142
急激な性格変容に心理的介入をしても…
・問144
医師や医療機関の関与がが選択肢に入っていれば他は誤答
・問145
まず知能検査やっちゃう(恐怖症っぽいのに)
・自殺の可能性は低いと思います。(どんな疾患でも…)
・問147
無理くり登校させようとする
・問149
見捨てられ不安が強いクライエントのカウンセリング中断したり直面化させるって…
・問150
反省、強い指導、自然に治るさー
・問152(学級経営)
守秘義務違反は❌
・医療機関との連携◯
他の生徒を我慢させたり、過去を忘れろと子どもに言うのか?

3.結語

さて、いかがでしょうか。試験が難化すると「正答選択」は「誤答回避」で得点率を上げられます。

誰もが正解しそうな問題を落とすとこの1点を争う試験には致命的になります。過去問練習のご参考までに。
photo & lyric are by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_
sᴋʏ sᴍᴇʟʟs sᴡᴇᴇᴛ.
鍵を見つけて扉を開いたら、その先にはまた新たな扉が待っていて。人生ってそういうものなんだと気づき始めた春色の時。
#桜🌸

公認心理師試験対策


11E832A7-B119-463D-8686-AB34AD4D8E69

◯ 日本臨床心理士資格認定協会はひたすらに優しいという事実

今年臨床心理士更新を迎えた知人と連絡を取り合う機会があったのですが、彼女は子育てや何やらで忙しいところに折からの新型コロナ流行で第2群の資格認定協会or臨床心理士会が主催する心の健康会議or研修を受け逃してしまったとのこと。

で、資格認定協会からお手紙が届いて、今回はやむを得ない事情に該当するのでレポート提出をもって更新可能、しかもレポートは原稿用紙2、3枚、今まで移動して、1日研修を受けて(注:興味のある面白いものをチョイスできるので別にキライとか出たくないというわけではありません。)という手間を考えるとかなり大盤振る舞いの措置だなあと感じました。

テーマは正確な文言ではないのですが、新型コロナ流行が臨床活動に与えた影響とそれを解決するために行った工夫とはなんぞや?という感じの内容でした。

で、僕は大変気が弱いのですが全国の彷徨える子羊🐏stray sheepの臨床心理士の方々のために勇気を振り絞って資格認定協会に電話してみました。

内容はこの期間新型コロナ発生期間に実際には臨床活動を行っていなくて博士課程にいたとか、そこで恋におちいって結婚して旦那様とアメリカに行ったけど英語が話せない上に妊娠して子育てに忙しかったとか、いっときストリートミュージシャンを目指していたとか、そういったやむを得ない事情で新型コロナに関する臨床活動を行っていなかった場合はどうするの?

という質問をしてみました。

資格認定協会は電話問い合わせをするといつも感じのいい男性が電話口に出ます。しかもほかな色々な問合わせ窓口は「少々お待ち下さい」と延々と待たされるのに対し、この男性は色々知っている(権限があるのか)ので即答してくれます。

いわく、当該臨床心理士が問合わせを電話でしてくれればその場で新しい課題を出しますから大丈夫ですよーということでした。

ここは臨床心理士資格を持ち続けようという気持ちのある人に対しては果てしなく親切です。例えば一回更新を忘れてしまった。またはしなかった。臨床心理士資格を維持する気がなくなったけれどもまた思い直した。

そうすると再受験が可能です。平成18年受験者までは大卒後5年の実務経験で臨床心理士受験資格がありましたが、いったん資格を失ってもう一度受験するのには今度は指定大学院に行かなければならないかというとそんなことはなく、特例措置でまた受験して合格すれば資格を再取得できるという大盤振る舞いです。

いつぞや公認心理師資格ができるので臨床心理士資格との関係とか両方取った方がいいのかとか質問をした時には「それはもう先生の選ぶ自由ですから」と「先生」「先生」と連呼されてまるで自分が本当のどこかのエライ先生になったかのような錯覚におちいってしまいます。

ホームページも希望に満ちあふれた若者たちが上を向いている、という素晴らしい出来映えで「いや、臨床心理士というのは素晴らしい資格だ」とホスピタリティ抜群です。

実際33年の歴史がありますし、今でも公認心理師臨床心理士ダブルホルダーは心理職の就転職には有利になります。

片っぽだけ資格を持っているとしても現状、大学院で心理学を専修したという意味では就職市場では臨床心理士に信頼性の軍配が上がっているようです。

で、ここで持ち上げて落とすのもなんなのですが、「じゃ、どうしてもっとうまく立ち回って公認心理師資格とのうまい両立をさせなかったの?」ということです。

そう主張しても通る可能性は低かったかもしれませんが、臨床心理士資格受験可能者は公認心理師受験も得られるようにするとか、何か追加で課題をこなせば受験できるようにするとか、D3ルートを可能にすればよかったのではないか、いやそもそも日本心理研修センター設立前に心理資格専門機関としてのノウハウがあることを買われていたのですから公認心理師試験機関になれば良かったのではないかといろいろと考えてしまうわけです。

公認心理師カリキュラム検討委員会等では臨床心理士資格は素晴らしい(まあ確かに)、だから臨床心理士資格の下に公認心理師資格を位置付けて公認心理師取得は平易にするべきだという空虚な「共存共栄」構想だけを述べていたわけです。

もうちょい資格認定協会がうまく立ち回っていれば今回の「スキマ世代」で臨床心理士指定大学院卒業でも公認心理師受験資格が得られなかった人たちは出てこなかったかもしれない、と過去を振り返って「タラレバ娘」になっていても仕方ないですが思うわけです。

臨床心理士資格創設時からの資格認定協会と日本臨床心理士会との確執も根深く、あんまりワガママ言ってると化石化しちゃうよ、と思うわけです。

せっかく臨床心理士資格は長年の歴史があり、社会的認知度はまだまだ公認心理師よりも高いわけですから、真の意味で公認心理師資格制度との協調協働路線をたどって欲しいなと思いつつ、これまでの動きからは無理なのかなあと残念に思う次第です。

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_

FA53A7FE-5E24-42CE-B3A8-4E9A1D2153C3

○ 公認心理師受験を中止した方がいいかも。どうかも?の人たち

1. 序

この記事は

公認心理師試験・日程が発表されて気持ちの準備ができていない人へ

のふみさんのコメントに基づいて書いています。

1.ふみ Gルートで落ち癖が付いてしまったな、と感じる人を目にします。次々と公認心理師受験生産業の喰いものにされて、大枚はたいても、まだ合格できない人も目にします。かなしいかな、チャンスはあと2回。ダメだった時のことを、ちゃんと考えないといけない。

2. ひなたあきら

>>1
ふみ様
コメントありがとうございます。どんな試験でも一様に、再受験者全体を見ると合格率は落ちます。その人にとって落ちやすくなっている要因の何かを取り除かないとならないのですが、わからない。いっそのこと人生に必要がないの資格ならば考え直すことも大切かもしれませんね。


「リベンジ組」と言えばチャレンジャーな言葉の響きという感じはするのですが、複数回受験をしても合格できない、こういった人たちは本当はどのようにしたらいいのでしょうか?

2. 何らかの理由で勉強ができなかった人たちについては?

こういった人たちが何らかの理由で勉強の時間が取れるようになった、勉強することを妨げていた何かから解放された、その時はスパートのかけ時です。思う存分勉強して欲しいと思います。今度こそは今度こそは、となんとか頑張ろうと思っていたわけですから本当の意味でチャレンジができるわけです。

3.お金をかけたとしても点数が上がらない人の勉強法は?

ふみさんが指摘するような、予備校にお金をかけても合格できない人たちがいます。このコロナの時代ですから、授業はオンラインや DVD です。お金を払いました、さてそれでは勉強しましょうか、ということになっても、勉強する主体は「自分」です。ただ漫然とわけもわからないまま、理解をしようとする努力なしに一回授業を見流して聞き流してそれで終わり、ということでは実際には記憶の中には残っていません。

基本書のテキストが出ました。キレイな装丁でお値段もそれなりです。またキレイな本が出ました。買います。少しパラパラとめくって終わり、点数は上がりません。最近知ったのですが、「青ペン勉強法」というものがあり、青い色には記憶効果がある、という仮説はどうでもよさげなのですが、「第1種の過誤」について自分で書いてみたらぶっちゃけなかなかやったという満足感がありました。⬇️⬇️⬇️
C3282C19-5308-498D-8636-41A44C8D00FD

というわけで、耳でしっかり聞く、音読する、資格を手に心理職として新社会人のスタートを切り、働き出したゆめみんもテキスト丸写しで筆写と、受験生のみなさんはそれぞれに苦労しながら工夫して脳に焼きつけるように覚えていました。

スピードラーニングという語学の覚え方があって、英語で文が読み上げられたらそのまま追っかけてそれを英語で発音する、そう言えば仏語を覚える時ずいぶんやったなあ、効果があったなあ、などと思い出しました。

ゆめみんは予備校使わず模試も受けず、臨床心理士と2本立てでひたすら自分でメンブレながら学びマシンガンのように僕に質問をしてきていたので、この前向きさが合格に導いたのだと思いました。

もっともゆめみん自体も臨床心理学の名門大、大学院卒業でかなり基礎の段階で心理をたたき込まれていたという事実もあるわけですが、それにプラスしての勉強なので、彼女はなかなか密度が濃くやっていたと思います。

勉強が足りないというのは、具体的に何点足りないからダメ、というわけではなく、十数点足りなくて不合格でも次回に合格できた人も知っていますが、上記のようになにも実質的にやらない、とにかく知識が頭に入ってこない、それ以前に頭に入れようというつもりがないということではどうにもなりません。

きっとルートを何で受験していようがこういった勉強の仕方では難しいと思います。心理職として現在やっている人でも、厳しい言い方をするとどこかで切り替えないと合格は難しいでしょう。

4. 公認心理師崩れはエライのか?

ある意味昔のいろんな崩れた人たちがエライかったのは本当です。偉いとは違うと思いますが。一昔前、ロースクール制度が始まる前の司法試験は 10 浪程度が割と当たり前の司試崩れの人たちがいました。「司法試験をずっと受けていて頭が良くて頑張っていて偉い」という評価すら受けていたことすらあると聞いたことがあります。

どの程度昔かわかりませんが、「早稲田崩れ」の早稲田一筋 10 年間浪人の人も多かったと聞いたことがあり、おおらかな時代だったのでしょう。

ところが実際にはとても役立ち、個人事業主となったら経理や確定申告がすいすいとできそうな「日商簿記2級」10年崩れ、などは聞いたことはありません。

だいたいにおいて 公認心理師試験はG ルートならば第4回、第5回で全て終わってしまうのですが、「一時期心理の国家資格取ろうと思って頑張ってたんだよね」と言われても、元々心理職の社会的地位が高くない上に(控えめな言い方)「だからどうした」感が強すぎて、資格を取れたならばともかく取れなかったことに何か意義があるようには感じられません。

取るならば貪欲に資格を狩りに行くようなつもりでやって欲しいと僕のようなフッ軽な人間からすると思ってしまいます。

この資格に高い価値づけを置いてどうしてもとらなければならない場合、仕事もできないならばぜひ取るべきです。しかしながら取らずとも特に困らない人たちの「公認心理師崩れ」は偉くもなんともありませんし、向いてない、時間がない、基礎心理学の世界は好きでない、やる気にならないけれどもカウンセリングの資格が欲しいということならばやめた方がいいと思ってしまいます。

大嫌いな人々が多い心理統計ですが、心理統計なしではカウンセリングの世界は成り立っていなかったでしょう。心理の世界はいびつです。人が百人いれば百通りの心理状態があります。だから正規分布でなく、ノンパラメトリックな検定の方にも実用性があるとか、そういったことにも興味を持って欲しいなとも思ってしまいます。

崩れ崩れて経済状態や生活を崩してまで取る価値がある資格かというと、これを仕事として食い扶持を稼ぐのでなければそれほどでもないですし、元々の自分のフィールドがあるのならばそれでいいと思います。と、前回第3回試験問題をパラパラと見ていて思ったわけです。

photo & lyric are by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_
ɴᴇᴡ ᴏɴᴇ.
地に足が着いているからこそ未知の空へ想いを馳せることができるし、倦きる程の満たされた今があるが故に新たな景色を渇望する感情が生まれるのだから。

↑このページのトップヘ