
Gルート審査落ち再考
1.序
施設コード902、私設開業領域についてのGルート審査は当初から大きな話題となっていましたが、これまでの受験者のツイートから「何が審査落ち・書類不備・足りない理由になるのか?」について再考してみました。
まず日本心理研修センターの「受験の手引き」施設コード902について必要書類を引用してみます。
実務経験を客観的に証明する書類等
※ 原則として、公的な機関が発行したもの等(証拠能力を有するもの)を提出し
てください(写しでも可)。
※ 要件が確認できるものをすべて提出してください。
(例)
ア 会社・法人登記簿謄本
イ 税務署の受付印のある開業届の控え
ウ 自治体又は他法人等との事業委託書や契約書
工 法人税・事業税、所得税確定申告書
オ雇用契約書や委嘱状
カ 公的機関が発行した登録証又は認定証
キ 定款(原本証明や公印による組織での承認があったもの)
ク 年金の記録に関する書類
ケ雇用保険の記録に関する書類
コ その他「実務経験の確認に必要な内容」が確認できる書類
要するに「公的書類」とそれに付随する疎明資料があればいいわけですが、登記簿謄本の記載が問題になることもあったようです。
ここで第1回試験でGルート審査落ちになったマリンさんのツイートを貼ります。
公認心理師Gルートでの受験、審査落ちの結果は先週の金曜日に不在票が入ってました。紙切れ1枚ですがわざわざ書留で送られて来ます。これが全文。たったのこれ1枚です。提出した書類は「心理療法」という言葉が含まれている登記簿謄本でした。#公認心理師 #Gルート #審査結果 pic.twitter.com/KwD6rctPEN
— マリン (@katsuko_ry) July 31, 2018
慌てている様子がよくわかるのですが、ひとつには登記簿謄本に「経営」の2文字が入っていたことが原因かとマリンさんは考えていました。
私は名刺、臨床心理士資格登録証コピー、会社代表の署名と捺印付きの業務内容証明書、学会発表抄録コピー、かつて保健所で月1×10年、臨床心理士として業務を行っていた時の源泉徴収票コピー(受験資格には直接関係ないが心理士としての業務内容を証明する資料として)を提出しました。ご参考までに。 https://t.co/xt5043saux
— マリン (@katsuko_ry) April 17, 2019
マリンさんのツイートには伊藤絵美先生の引用ツイートもあって、あの大家!の伊藤先生が最初の段階で棄却されたというのも驚きです。
伊藤絵美先生の八面六臂の活躍がなかったらいまだ私設開業領域の先生方の中には苦しんでいた人がいるかもしれません。
伊藤先生も名刺やホームページのコピーやありとあらゆる資料をかき集めたとあります。
4月6日から公認心理師試験の受付けが始まるのですが、一度「資格なし」という通知が来たら相当にショックで勉強どころではなくなってしまうかもしれません。
コード902で受験される方は不吉な通知を受け取る前に伊藤先生が行ったような登記簿謄本の書き換えという手段もあるかもしれません。
また、受験の手21ページ目に必要書類について書いてありますがどうも施設(施設代表者)の職印はかなり重視されるようです。いくら立派な私印でもダメです。「職印」がわからない方はググってみましょう。ただし、個人事業主以外の人は
絶対に勝手に職印を作ってはいけません。
かなりの重罪です。
私設開業領域の先生方は名刺、パンフレット、著作、論文を含めてかなり大掛かりな資料を集めておく必要がありそうです。
photo & lyric are by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_
ᴀғᴛᴇʀ ᴀ ᴅᴀʏ.
写真とは、取り繕われたものじゃなく偶然を装った必然が並べた特別なもので作られた在りふれた日常を切り撮ったもの。僕にとっては。
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