公認心理師・臨床心理士高木誠美さんオンライン講演「中学受験を成功させる『パワーメンタル!』を高めよう」に賭ける情熱
過日 公認心理師等オンラインワークショップ親子サポート部門@ココロラボ の記事を紹介しました。
今回講師を務める高木誠美さん(公認心理師・臨床心理士・現在家庭医クリニック勤務)に今回の企画について等チャットでインタビューをしました。
僕自身もこの企画には立ち上げ段階からずっぷり癒着している手前味噌記事をですが、表舞台にはいません。高木さんの人となりを美人というだけでなく、Zoom会議では聞ききれなかった(あるいは聞いていてもぼうっとしていて聞き逃した可能性高し)今回の企画主旨をきちんと紹介したかったからです。
(Twitterアカウント作成したばかり)
申込みフォーム
(以下チャットインタビュー)
僕:高木さんはどうしてこの企画を思いついたんですか?
高木さん:元々母子関係への介入をすることで、いずれ大人になる子供の傷つきを防ぎたくて、この企画に興味を持っていました。
僕:ええ
高:予防的観点から母子支援をしたいと思ったものの、予防にはベースとなる認知度や知識が必要です。
でも大部分の人は、自分は大丈夫と思っているので、危機的な状況にならない限り難しいです。
臨床家として、精神衛生における予防的支援をするためには、健康度の高い人を対象にして、しかもそうした人たちが一番不安定になりやすいときに介入すれば、支援欲求は高くなるし変化も望めます。
僕:認知度というと?
高木:認知度っていうのは、心理的サポートを受けることの必要性、みたいな感じです。
予防接種を受けるのは、各感染症にかかると危険だって認知度が高いから、ちゃんと予防接種を受けるわけですよね。
僕:なるほど。
高木:さらにもし加えられるなら、中学受験をする層は将来的に社会的に要職に立つ可能性もあるわけです。
彼らが本当の意味で自分の心を大切にできると他者の心も大切にできるようになるわけで、そうなれば社会全体が優しくなるかなと。
僕:中学受験の成功者がいずれ社会的にも成功する可能性はありますね。そうするとこの企画自体がかなり社会全体を変革するような。
高木:もうそこまでいくと、壮大すぎて野望のレベルになってしまいます。自分が投じた一石の小さな石ころの波紋が、わずかでもそうして広がる可能性はあるんじゃないかと、淡い期待?願いもあります。
僕:メンバーはどうやって集めたんですか?
高:つ、つ、つ、Twitter・・・・(汗)
ずっとやりたいな、こんな事したらもっといろいろな意味で社会貢献ができるんじゃないかとか考えてきたものの、いかんせん全く行動力も判断力も自信が…
ただそろそろ些細な動きを始めても許されるんじゃないか、って思って、半分ふざけて「一緒に事業しましせんか?」って投げかけました。
TLはものすごく温かでサポーティブで、自分の生きたい社会の雰囲気に近いって感覚もあったので、実現できるかどうかより、そこも石ころ投げた後の波紋の広がりを、自分自身についてもTLの方たちについても見てみたいっていう意味合いが強かったです。
僕:チームとして動くことについてどう思っていますか。
高:一人でやるにはどうしても限界があります。だからこそ可能性が広がるチームでやりたいと。
ブレインストーミングっぽいことは得意ですね。そこから一つにまとめるることやネット関係や事務作業は共同なら素早く進みます。
一本の串では弱いけど、集まれば強度が増すわけで、一本で弱い自分も内包しつつ戦うスタイルもあると思うんですけど、私は一人で立つって意味の自立より、ある意味で心理的に依存しあいながらの自立の方が自分には向いていると思っています。
そういう社会を作りたい。一人で立てるようになれ!って自立よりは後者が好きですね。
僕:力を合わせていくというのは賢い選択に思えます。
高:それから何より、私の予想をはるかに超えた奇跡みたいなメンバーが集まったって感覚があります。領域も違うし、そもそもの性格もものすごく補完的なメンバーで。
むしろ光戸さんのココロラボ立ち上げ時ということも含めて、あまりにできすぎたメンバーな気がしてタイミングに恵まれましたね。
僕:今回は単発の講演ですが、親子サポート部門のこれからの事業予定は?
高木:まずは講演会をやって、営利目的のみの事業ではないこと、我々が信頼に足るチームだってことを知ってもらいたいです。
将来的には、半年弱を1タームとして、親子それぞれと、少し親子一緒にした継続的なワークショップをして、親が子に教えるではなく、親も子と一緒に一人の人間としてレジリエンスを高める支援をします。
プラス、子どもも親も、互いを侵害せずに尊重した関係性を築けることは、他者への安定的な信頼感の構築に繋がりますし、そういう相乗効果を狙っています。
実際、コロナ後の社会はもっともっと経済的な意味でも生きるのが厳しい社会になると思うのですが、グローバル化も進む「世界」の中で生き抜くココロ力を、私も一緒に育みたいと思っています。
僕:対象となる親子に一言なにか。
高:不景気ももちろんですが、震災やらコロナやら、お金だけがあっても人生を生き抜くことってできないことが体験的にみなさんもわかってきたような気がします。
講師として立つ私自身も人としても親としても未熟なわけで、次世代を担う子どもたち、これから経済的にも身体的にも責任を負いながら子供を育てる保護者と、ともに学び学んでもらいながら、豊かでしなやかなココロを育んで、厳しい社会を生き抜く力をつけていきたいと思っております。
※ 以上です。
僕自身も高木さんや光戸さん、精神保健福祉士の山田さんとZoom会議でいろいろと話をしているのですが、どうしても口語だけだと伝わりにくい。そしてその反面で文章だけでも伝わりにくい部分があります。
Amazon社が要点概略だけ資料として残すパワーポイントを禁止しました。人と人とのコミュニケーションはその特質と目的によって様々です。高木さんから改めてチャットで文章として理念を語ってもらって、僕自身も高木さんの目指すところがよりクリアカットになったと感じました。
「歯を食いしばって一人でやっていけ」と言うよりも「頼りながら、依存しながら生きる」という方がはるかに生きやすいわけで、そこに高木さんが自らバックグラウンドとして学んできた精神分析、自己心理学的な考えも十分に反映されていて、親子関係にも相似しているのだなと勝手に解釈しました。
このブログは心理職受験生、学生さん、現役心理職ほかいろんな方々に読んでいただいております。
高木さん個人の、利潤目的でない、臨床家の知の社会還元を考えた理念は素晴らしいものだと思います。(実は高木さんに丸投げしてたので内容にタッチしていなかったので話を聞いたら高木さんすげぇと感心)お近くにこの親子サポート講演に興味を持つ方がいらっしゃっればぜひお勧めして欲しいと考えています。
過日 公認心理師等オンラインワークショップ親子サポート部門@ココロラボ の記事を紹介しました。
今回講師を務める高木誠美さん(公認心理師・臨床心理士・現在家庭医クリニック勤務)に今回の企画について等チャットでインタビューをしました。
僕自身もこの企画には立ち上げ段階からずっぷり癒着している手前味噌記事をですが、表舞台にはいません。高木さんの人となりを美人というだけでなく、Zoom会議では聞ききれなかった(あるいは聞いていてもぼうっとしていて聞き逃した可能性高し)今回の企画主旨をきちんと紹介したかったからです。
(Twitterアカウント作成したばかり)
中学受験を控えた親子に向けたワークショップを開催します。
— 親子サポート部門@ココロラボ (@cocorolab_team) November 26, 2020
12/27㈰12時半〜13時半、オンラインZoomで行います。
気分転換も兼ねて、是非お昼ごはん片手に親子でご参加ください。 pic.twitter.com/VFUxqCDEa7
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(以下チャットインタビュー)
僕:高木さんはどうしてこの企画を思いついたんですか?
高木さん:元々母子関係への介入をすることで、いずれ大人になる子供の傷つきを防ぎたくて、この企画に興味を持っていました。
僕:ええ
高:予防的観点から母子支援をしたいと思ったものの、予防にはベースとなる認知度や知識が必要です。
でも大部分の人は、自分は大丈夫と思っているので、危機的な状況にならない限り難しいです。
臨床家として、精神衛生における予防的支援をするためには、健康度の高い人を対象にして、しかもそうした人たちが一番不安定になりやすいときに介入すれば、支援欲求は高くなるし変化も望めます。
僕:認知度というと?
高木:認知度っていうのは、心理的サポートを受けることの必要性、みたいな感じです。
予防接種を受けるのは、各感染症にかかると危険だって認知度が高いから、ちゃんと予防接種を受けるわけですよね。
僕:なるほど。
高木:さらにもし加えられるなら、中学受験をする層は将来的に社会的に要職に立つ可能性もあるわけです。
彼らが本当の意味で自分の心を大切にできると他者の心も大切にできるようになるわけで、そうなれば社会全体が優しくなるかなと。
僕:中学受験の成功者がいずれ社会的にも成功する可能性はありますね。そうするとこの企画自体がかなり社会全体を変革するような。
高木:もうそこまでいくと、壮大すぎて野望のレベルになってしまいます。自分が投じた一石の小さな石ころの波紋が、わずかでもそうして広がる可能性はあるんじゃないかと、淡い期待?願いもあります。
僕:メンバーはどうやって集めたんですか?
高:つ、つ、つ、Twitter・・・・(汗)
ずっとやりたいな、こんな事したらもっといろいろな意味で社会貢献ができるんじゃないかとか考えてきたものの、いかんせん全く行動力も判断力も自信が…
ただそろそろ些細な動きを始めても許されるんじゃないか、って思って、半分ふざけて「一緒に事業しましせんか?」って投げかけました。
TLはものすごく温かでサポーティブで、自分の生きたい社会の雰囲気に近いって感覚もあったので、実現できるかどうかより、そこも石ころ投げた後の波紋の広がりを、自分自身についてもTLの方たちについても見てみたいっていう意味合いが強かったです。
僕:チームとして動くことについてどう思っていますか。
高:一人でやるにはどうしても限界があります。だからこそ可能性が広がるチームでやりたいと。
ブレインストーミングっぽいことは得意ですね。そこから一つにまとめるることやネット関係や事務作業は共同なら素早く進みます。
一本の串では弱いけど、集まれば強度が増すわけで、一本で弱い自分も内包しつつ戦うスタイルもあると思うんですけど、私は一人で立つって意味の自立より、ある意味で心理的に依存しあいながらの自立の方が自分には向いていると思っています。
そういう社会を作りたい。一人で立てるようになれ!って自立よりは後者が好きですね。
僕:力を合わせていくというのは賢い選択に思えます。
高:それから何より、私の予想をはるかに超えた奇跡みたいなメンバーが集まったって感覚があります。領域も違うし、そもそもの性格もものすごく補完的なメンバーで。
むしろ光戸さんのココロラボ立ち上げ時ということも含めて、あまりにできすぎたメンバーな気がしてタイミングに恵まれましたね。
僕:今回は単発の講演ですが、親子サポート部門のこれからの事業予定は?
高木:まずは講演会をやって、営利目的のみの事業ではないこと、我々が信頼に足るチームだってことを知ってもらいたいです。
将来的には、半年弱を1タームとして、親子それぞれと、少し親子一緒にした継続的なワークショップをして、親が子に教えるではなく、親も子と一緒に一人の人間としてレジリエンスを高める支援をします。
プラス、子どもも親も、互いを侵害せずに尊重した関係性を築けることは、他者への安定的な信頼感の構築に繋がりますし、そういう相乗効果を狙っています。
実際、コロナ後の社会はもっともっと経済的な意味でも生きるのが厳しい社会になると思うのですが、グローバル化も進む「世界」の中で生き抜くココロ力を、私も一緒に育みたいと思っています。
僕:対象となる親子に一言なにか。
高:不景気ももちろんですが、震災やらコロナやら、お金だけがあっても人生を生き抜くことってできないことが体験的にみなさんもわかってきたような気がします。
講師として立つ私自身も人としても親としても未熟なわけで、次世代を担う子どもたち、これから経済的にも身体的にも責任を負いながら子供を育てる保護者と、ともに学び学んでもらいながら、豊かでしなやかなココロを育んで、厳しい社会を生き抜く力をつけていきたいと思っております。
※ 以上です。
僕自身も高木さんや光戸さん、精神保健福祉士の山田さんとZoom会議でいろいろと話をしているのですが、どうしても口語だけだと伝わりにくい。そしてその反面で文章だけでも伝わりにくい部分があります。
Amazon社が要点概略だけ資料として残すパワーポイントを禁止しました。人と人とのコミュニケーションはその特質と目的によって様々です。高木さんから改めてチャットで文章として理念を語ってもらって、僕自身も高木さんの目指すところがよりクリアカットになったと感じました。
「歯を食いしばって一人でやっていけ」と言うよりも「頼りながら、依存しながら生きる」という方がはるかに生きやすいわけで、そこに高木さんが自らバックグラウンドとして学んできた精神分析、自己心理学的な考えも十分に反映されていて、親子関係にも相似しているのだなと勝手に解釈しました。
このブログは心理職受験生、学生さん、現役心理職ほかいろんな方々に読んでいただいております。
高木さん個人の、利潤目的でない、臨床家の知の社会還元を考えた理念は素晴らしいものだと思います。(実は高木さんに丸投げしてたので内容にタッチしていなかったので話を聞いたら高木さんすげぇと感心)お近くにこの親子サポート講演に興味を持つ方がいらっしゃっればぜひお勧めして欲しいと考えています。