ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

2020年02月

これだけ全国各地でさまざまなイベントが中止されていて、気になるのは6月21日の第3回公認心理師試験日程の変更、最悪中止が心配になり、電凸ブロガーとしては、日本心理研修センターに電話してみました。

僕「これだけ各地でイベントが中止になっていて、公認心理師試験が延期になったり中止になったりすることはないですか?」

セ「試験は今のところ予定通り行われます。状況を見てということになりますが。延期も中止もしません。」

僕「それはセンターさんの公式見解ということでいいですか?」

セ「はい」

僕「ブログに載せても構いませんか?」

セ「特に問題ないです。もし何かあればホームページに掲載しますのでそちらを見てください」

とのことでした。

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◯ 新型コロナウイルスはパンデミックと言えるのか?

臨床心理学から少し離れたようで実は密接に関係があることを書いてみました。

日本における新型コロナウイルス感染者は
「1.国内の状況について2月25日12:00現在、139例の患者、16例の無症状病原体保有者、陽性確定例1例が確認されている。」厚生労働省発表となってています。

なおWHOによるパンデミック(爆発的感染)の定義はヒト-ヒト感染をしてそれが持続的に続いていることです。この新型コロナウイルスはパンデミックと言えるのでしょうか?

国外発生状況について言えば中国が一番多く75,465人、死者2,236人となっているほか、韓国が次いで感染者が多く104人うち死者1人となっています。世界中で中国以外では1桁〜2桁台の感染者、台湾、香港など中国から近い地域も併せて死者は8人です。(2020年2月21日厚生労働省発表)

WHO定義によれば「より大きな(一つあるいは複数の)集団(クラスター)が見られるが、ヒトーヒト感染は依然限定的で、ウイルスはヒトへの適合を高めているが、まだ完全に感染伝播力を獲得していない(著しいパンデミックリスクを有していない)と考えられる。」

上記がパンデミック寸前のWHOフェーズ5となります。

日本は集団感染コロニーが見受けられるのかというとそこには疑問がありますが、多くの人々はWHOフェーズ6「パンデミック期:一般のヒト社会の中で感染が増加し、持続している。」と日本国内の中でもとらえているかもしれません。フェーズ5はまだ予防段階、フェーズ6になって初めてパンデミックと定義されます。

さて、人々はこの状態についてすでにパンデミックやその直前のフェーズ5ととらえているかもしれませんが、2月20日現在での 日本渡航医学会 産業保健委員会 日本産業衛生学会 海外勤務健康管理研究会では今の状態をフェーズ3と結論づけています。

https://plaza.umin.ac.jp/jstah/pdf/coronavirus03.pdf

すなわち、国内発症早期、重症患者治療、予防対策段階ということです。これから広がるだろうという予測は予測に過ぎず、新型コロナウイルスよりもはるかに致死率が高く(9パーセント)にもかかわらずSARSは日本国内に上陸しなかったことから海の向こうの話でした。

エボラ出血熱は「恐ろしいアフリカの病気だな」と他人事だったのがおそらく一般的な日本人の反応だったでしょう。死亡率は20〜90パーセント、平均50パーセント。そして治療法が確立しておらず、輸液や呼吸管理でしか対症療法ができなかったにもかかわらず回復者はいるのです。

さらに、日本では鳥インフルエンザ早期対策で保菌ニワトリの大量処分をしたことがあります。「そこまでやるの?」と思ったかもしれないのですが鳥インフルエンザの致死率は63パーセントとかなりの高率です。水際作戦で日本への大流行は差し止められたのです。

さて、ニュースを見ていると日本での感染者数が多くなったことについて政権への批判が確かにあります。厚生労働省は無為無策ではいられませんので頻繁に記者会見を開いています。

次々と国内の多くのイベントが中止され、東京オリンピックは5月をめどに中止するかどうかを判断するとも言われているのです。厚生労働省は多く人が集まるイベントは注意を要する、しかし禁じるものではないという内容の声明を発表しています。

以下テレ朝ニュースから引用します。

アメリカのCDC(疾病対策センター)は、感染が広がる新型コロナウイルスについて「世界的なパンデミックに近付いている」という懸念を示しました。

CDCによりますと、新型コロナウイルスについて、死者が出ていることとヒトからヒトへの感染が続いていることがパンデミックと判断する2つの基準を満たしているということです。

(引用終わり)

さまざまな錯綜する情報の中で、社会心理学的に言えば「伝染性疾患」という事実はあるのですが、「流言、デマ」の広い伝播に似ています。命にかかわるもの、そしてこの新型コロナウイルスについてはどこまで感染力が強いのかわかりにくい(強いという学者もいます)。

そして何よりも情報不足、情報が足りないと人々は感じ、不安が高まっていることに加えて治療法やワクチンが開発されていないことがさらに不安が煽られていきます。ショッキングで最悪の事実を想定した情報の方が広がりやすいのです。そうするとSNSではセンセーショナルな意見が広がります。そして政府や行政はマスコミを通じて「騒がないように。安全だから。」

と言いたくても安全の保証が何もできないことが相当数の人々をさらに不安に陥れているわけです。死亡率は2パーセントと言われていますが中国では3パーセント強です。

確かに死亡率は現在のインフルエンザより高いです。ところが1918年のインフルエンザ、スペイン風邪の世界的大流行では当時の日本人数5400万人のうち半数が感染しました。1〜2パーセントの死亡率でした。当時の衛生観念や栄養状態は当然影響していたでしょう。

今回の感染症で重症化が懸念されるのは高齢者や抵抗力が弱っている基礎疾患がベースラインにある人々で、そういう人たちが入所している施設は気が気ではないということはわかります。

また、上に述べた理由から人々は破局的な認知を追い求めます。「日本はパンデミックになるに違いない。いやもうなっている」「この騒ぎはあと5年後も続くだろうしもっとひどくなる」というのは絶対に否定はできないもののその認知の確実性については疑問が大きいです。

もちろん大病院から中小でも病床がある病院はすでに受け入れ態勢が始まっています。(とある有名美容整形外科医がうちに波及したらかなわんという趣旨のツイートをしていて非常に腹ただしかったです。)

今WHOフェーズで3ということは、政府厚生労働省を含む世間の大騒動(と見えます)にかかわらず、これからフェーズが進む可能性もあれば収束に向かっていく可能性もあり、誰もその行く先について何も言えない段階だということです。実際対症療法だけで良くなり隔離が必要なくなった人は新型コロナウイルスでもSARSでもエボラ出血熱でもいるのです。

ですので必ず破滅するだろう、という認知は現段階では歪んでいます。医療関係者すら家族のためにマスクを横流ししていることもあるようです。

マスクがなかなか手に入らないクリニックが患者さんを安心させるためにマスクの使い回しをしていると知人の精神科クラークさんが話していました。さまざまな医療機関が張り紙をして武漢、湖北省へ渡航した患者さんは申し出るようにという注意喚起をしているのは、不安症の患者さんを安心させるためかもしれません。精神疾患もベースライン疾患です。患者さんは刺激に弱いのです。

さて、とは言えこういった恐怖に対処している施設職員を責めるつもりはありません。職員たちはもっと怖がっている入所者、通所者の恐怖を受け止める仕事をしているからです。

医療機関に限りませんが総合病院は受け入れを決めると他の患者さんを断わることが医療安全上ありえます。感染を防ぐためです。全ての児童老人入所通所施設の利用者さん、そして学校はメンタル面でのパンデミックに陥っています。

僕のところにもマスクをしたクライエントさんがやって来ます。僕はマスクが潤沢なうちは普通にマスクをしていたのですが、こういった危機的な状況になってから、2、3日前からマスクをしていません。

マスクは医師、看護師、臨床検査技師にしていて欲しいと思うからです。心理職先になんでもありき、カウンセリング至上主義ではならないと考えてしまったら心理職の奢りです。まずはマスクをしていないことを謝ってから大丈夫ですか?と尋ねるのが心理職としてこの社会心理学的パンデミックに対応する手段だと思っています。

アウトブレイク、エンデミック、エピデミックも関連用語です。ご参考まで。

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◯ 彼氏の胃袋をゲットしたら心もつかめるの?

男の胃袋をつかんだ女性から、男性は離れられないとはよく聞く話です。そして、女性が悔しいのは、どんなに美味しく料理を作っても「おふくろの作った〜はもっと違う味で美味かったんだよなあ」と言われることです。実はお袋の味はめんつゆやすし酢をなんでも使っていることが多いのですが、それに慣れているとそれが「お袋の味」で、あなたの料理はいくら手が込んでいても負けてしまいます。

それを聞くと、思わずカッとなってしまい、あなた自身も泣き出しそうな気持ちになり、本当に泣いてしまったこともあるかもしれません。レシピを見てそのとおりに作った、自分でも美味しいと思った肉じゃがを何で残してしまうんだろう。

あなたの作った渾身の力作、煮物上手で家庭的、結婚しても喜ばれる家庭的な料理を彼氏が残してしまったらショックを感じるでしょう。実は男性は肉じゃががそれほど好きなわけではありません。実は男性が好きなのは、子どもの味覚だと覚えておくといいでしょう。男性が喜ぶのは肉です。ただし肉じゃがのような和食ではなくて、もっと肉がごろごろ入った肉を使った料理です。

そういった意味ではお肉がたっぷりのカレーを作っておけば間違いありません。市販のルーを使ったシチューも生クリームを垂らして食卓に出せば本格的、感動する彼氏もいるでしょう。肉好きの彼氏は唐揚げやカツ丼も大好きです。

男性は肉体労働でもホワイトカラーでも頭を使ってストレスがたまる仕事をしています。そんな男性に動物性タンパク質は嬉しい食べ物です。

二人でバーベキューに出掛けて自然の雰囲気の中で焼肉をする、またはおうちデートでの焼肉も評判がいいでしょう。子どもと同じ味覚という点では、手作りハンバーグも男性が大好きなメニューです。別にバーガーヘルパーを使ってもそれほど味がわかる男性はいません。男性はハンバーグが好きなのですが、普段はなかなか食べる機会がありません。

会社の宴会や接待では和食、フレンチ、イタリアンが多いのですが、男性は実はあまり美味しくないと思って高級料理を食べています。最近は女性が多く社会進出しているので、歓送迎会や普段の宴会も女性上司の好みに合わせてフレンチやイタリアンが多いでしょう。

女性の同僚や後輩にも評判がいいのでそういったお店が宴会場になります。そうすると手作りハンバーグを食べる機会はなかなかありません。
チーズハンバーグ、おろしハンバーグ、煮込みハンバーグ、彼氏の好みを聞いて作ってみましょう。

そして男性が好きなメニューの中でも輝かしいナンバーワンはラーメンです。東京系あっさり醬油味、こってり九州系とんこつ、太麺魚介系スープと、好みはさまざまです。

ラーメンは本職の人が作るととても手間がかかる料理です。スーパーで麺とスープを別々に買ってくる、味付き玉子、メンマ、チャーシューも今は簡単に買えます。

本格的な味には遠くても、これが好きでしょ?とラーメンを出されるとにっこりとした表情で喜ばれるでしょう。

前もってラーメンの好みを聞いておきましょう。男性のラーメンへのこだわりは強いものです。本格的ラーメン店には負けてしまいますが、軽くお昼でも食べる時に市販のラーメンを茹でて出しても嫌がる男性はまずいません。

また、昔ながらの昭和の味のナポリタンも男性が好きな麺類の王道です。
洋食屋の味と言えばオムライスが男性にはなかなかの高評価です。オムライスが嫌いな男性はまずいません。オムライスはケチャップライス、隠し味にソースやしょうゆを入れてライスを炒めます。薄焼き玉子にするか、ナイフで切るととろりととろける玉子にするか、デミグラスソースにするか、ケチャップをかけるかも好みを聞いておきましょう。

ケチャップでハート型やあいあい傘で二人の名前を入れたららとても可愛らしく、彼氏受けも良さそうで愛情も深まります。

大食いの彼氏ならハンバーグやナポリタンをワンディッシュで大盛りにすると喜ばれます。

女性が作りたいもの、彼氏が彼女に作ってもらって食べたいものには違いがあります。男性はいつまで経っても子どもらしい味覚の持ち主です。

彼氏の実家は、お義父さん、お義母さんが結構なお年だと、こういったこってりとした洋食はあまり食べないかもしれません。彼氏好みの味を細かく聞いて料理をしていくと、あなたが彼氏の母親の味を超えて軍配が上がる可能性も高いでしょう。

彼氏がたっぷりと食べておかわりが欲しいとねだる姿にあなたはきっとこれまでにない嬉しさを感じます。彼氏が食べたいものをあなたが決めつけないで、彼氏の希望を聞いてみましょう。

それは手間がかからない簡単で安上がりなものなのです。料理には自信がないというあなた、細かいことは気にせず、まずは安くてもたくさん肉が入ったカレーを作って彼氏が一人暮らしならばいつでも食べられるよう、冷蔵、冷凍しておくと喜ばれること間違いなしです。

書いた人 ひなたあきら

◯ この状況なので日本心理臨床学会年次大会開催予定について電話質問してみました。

問「今あちこちで大きな集会が中止になっていますが、心理臨床学会の年次大会についてはどうですか?」

答「状況を見ながらですが今のところ年次大会開催予定ということに変わりはありません。」

以上、2月26日午後13時45分確認

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◯ 精神保健福祉法・5つの入院形態について

精神保健福祉法(正式名称・精神保健及び精神障害者福祉に関する法律)では精神疾患患者の入院についての類型が定められています。

日本の精神科暗黒の歴史としては1900年制定の精神病者監護法によって精神病患者を私宅監置することが許されていました。

1950年に制定された精神衛生法はまだ精神科薬物療法も皆無だったころでしたが、やっと私宅監置が禁止されました。それでも1965年、アメリカの高官ライシャワーが統合失調症患者に刺されたことから、世論は治安維持に傾き、社会的入院を積極的に行うようにしました。

1987年にやっと精神保健法が制定されます。その背景としては1983年に看護職員の暴行によって患者2人が死亡したという宇都宮病院事件で、今度は精神病患者の人権を重視するようになったからです。

1995年の改正で現行法となったのです。入院形態はこの精神保健福祉法によって決められています。本人の意志で入院する形態を①任意入院と言います。

精神保健福祉法上、法二十条では「精神科病院の管理者は、精神障害者を入院させる場合、本人の同意に基づいて入院が行われるように努めなければならない。」とあり、本人の意思を尊重することが望ましいとされています。

任意入院は文字通り任意なので、原則入院した次の日に「帰る」と言えば患者さんは勝手に帰れます。

試験では主治医に相談するようにするというのが正答ですが、退院制限があるからだと思いました。

まず、精神科医の中でも精神保健指定医がいて、精神保健福祉法における精神疾患患者の入院について大きな権限を持っています。

この指定医が任意入院患者の退院は時期尚早と判断した場合には72時間以内の退院制限ができて、なお入院継続が必要と思われる場合には後述の医療保護入院に切り替えられます。

任意入院患者には文書により開放処遇が受けられることを伝えなければなりません。

ただし、

1)他の患者との人間関係を著しく損なうおそれがある等、その言動が患者の病状の経過や予後に悪く影響する場合。
2)自殺企図又は自傷行為のおそれがある場合。
3) 1)又は2)のほか、当該任意入院者の病状からみて、開放処遇を継続することが困難な場合。

は開放処遇の制限を行い、それを文書で本人に通知しなければなりません。

本人が任意入院をしたくないという場合、「家族等のいずれかの者」の同意によって患者さんを入院させる事ができるようになりました。②医療保護入院という入院形態です。

これは2013年の法改正によるもので、それまでは家裁で保護者選任の手続きを経ないとならなかったのですが、保護者の要件としては保護者が後見人・保佐人、配偶者以外の場合には家裁で選任の手続きをしなくてはならなかったのですが、精神障害者に治療を受けさせること、財産管理をする義務も課せられていたのでその負担を軽減すべく保護者制度が廃止されました。

家族等には内縁関係の配偶者は含まれません。後見人または保佐人、誰もいなければ市町村長も同意者となれます。

この精神保健指定医は、医療保護入院をさせるべき患者について自傷他害のおそれがなくとも家族等に連絡が取れない場合には③応急入院といって72時間以内の応急入院指定病院に入院させることができます。 介護の求人・転職の介求マガジン にも詳しく応急入院が記されています。(以下引用)
「精神障害をもつ人に対する強制的な入院措置は、通常は保護者の合意と精神保健指定医の診断が前提とされているが、保護者の合意は得られていない段階だが医療保護が必要と判断される場合もある。その場合は、精神保健指定医の診断のもとに、72時間に限って応急入院という措置が認められている。
精神保健指定医に判断を仰ぐことができない場合は、特定医師(精神科の臨床経験2年以上を含む臨床経験を4年以上もつことなどの要件を満たし、特定医師と認定された医師)の判断で12時間に限って入院措置を施すことができる。
例「保護者の同意がないが医療保護が必要であると精神保健指定医が判断した場合は、応急入院という措置がとられる」
(引用終わり)

入院の類系については、意外とWikipedia が優れものです。他の入院形態についてもWikipediaで調べるといいでしょう。例として応急入院をあげました。

④措置入院は自傷他害のおそれがあり、都道府県知事の権限で精神科病院に強制的に入院させる制度です。通告者は警察官、検察官、保護観察所長、矯正施設長、精神科病院管理者、一般人と要するに誰でもいいのです。この措置入院は、官の側の要請による入院なので入院費用はかかりません。(公費負担医療・三十条)

精神障害者が緊急に入院を要する場合、指定医1人の診察で72時間以内の
入院をさせることができます。これを⑤緊急保護入院と言います。

措置入院の一部(症状消退失か自傷他害のおそれがなく実地審査(実務上ほとんどない厚生労働省の立入り検査)を経た場合は別)が指定医の診察を受け、医療保護入院は精神医療審査会の審査を経て退院することができます。

精神医療審査会は都道府県精神保健福祉センターに設置されていて、弁護士である法律家委員、精神保健福祉士である有識者委員、精神保健指定医である医療委員らの合議体により実施されます。

退院請求のほか、患者の処遇改善について本人や家族からの請求があった際の審査も行う機関です。

なお、医療保護入院と応急入院については指定医が偏在しているという日本の精神科医療の現状を鑑みて12時間患者を留め置く措置を行うことができる「特定医師」制度があります。(1)医師免許取得後4年以上であること、(2)2年以上の精神科臨床の実務経験があること、(3)精神科医療に従事する医師として著しく不適当な者でないことの要件で特定医師となります。

それから通信・面会の自由について試験では出題されました。

「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第三十七条第一項の規定に基づき厚生労働大臣が定める基準」

https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=80136000&dataType=0&pageNo=1

基本的に面会・通信は自由ですが、患者の病状が悪化すると思われる場合には制限ができます。通信において刃物などが同封されている場合は制限できます。

また、隔離は精神保健指定医でなくとも12時間を超えない範囲で行うことができます。任意入院と同様で基本的に自傷他害や患者同士の人間関係を著しく損なう、器物損壊のおそれが高い場合などに行われます。

身体拘束についてもほぼ同様ですが、縄や紐などを使用してはならず、衣類や特別に配慮された綿入り帯を使用、身体拘束をした時間と拘束を解いた時間を診療録(カルテ)に記載します。

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