◯ 公認心理師試験で絶対にしてはいけない6つの勉強法(激辛注意)
僕の経験から、また惜しくも不合格だった方々から聞いた「失敗」合格した人たちから聞いた「あ、もっとこうしておけば良かった」というサンプルとして偏った情報を得ています。今日はそれについて書きます。
1.現任者講習テキストだけを読む
現任者講習テキストはあくまでも現任者に対して受験資格を与えるアリバイのためにあります。
ただ、公認心理師の基礎、[biopsychosocial model
したがってきちんと1回は目を通すだけの価値はあり、目を通した方がいいのでは?きちんと読まないといけないのでは?と思います。
しかしアリバイ工作テキストは概要、全体像を漠然と押さえるだけに終わってしまうかもしれません。これだけにこだわるのは危険です。
2.ひとつの参考書だけしか読まない。
名著と言われている参考書はいくつかあります。僕も以前「第3回公認心理師試験おすすめ参考書・過去問・関連通達集」を書きましたがそれでも「これだけでいい」と信じて勉強すると「あ、統計わからないから捨てた」そんな無謀なことをしていたら1点勝負の試験では致命的になります。
広くて深い無茶ぶり試験には幅広くいろいろな情報を収集していいモノをピックアップした方がいいのです。
3.わからない事を徹底的に調べ過ぎる。
これは特に第1回試験キーワードを調べていたみなさんは大変苦労されたと思いますが、例えば「負の相補性
「カウンセラーが金持ちで立派な経歴を保証するために外国で取得した博士号を額装してカウンセリングルームに飾ってあると、劣等感たっぷりのクライエントさんは嫉妬してお互いネガティブな感情をぶつけ合うよ?」というだけのことです。
負の相補性は第1回試験では事例問題で「ま、よく常識的に考えたらわかるじゃん」というものだったのでトラップに引っかからない事が大切でしょう。
気になったことをGoogle Scholarで論文検索してして読むのは有効な1点につながるかもしれませんし事例3点につながるかもしれません。
3点で1日がかりと5点で5時間とどちらがいいか?とてもシビアな限られた時間と効率との戦いです。
4.ブループリントだけを重視する
第2回試験ではブループリントに掲載されていた用語からかなり広範囲の拡大解釈をされた出題がなされていました。
ブループリントを押さえておかなければならない事は本当で、穴があったらやはり致命的です。
ブループリントは押さえておかなかればなりません。僕としては僕の勧めた勉強法がベストとは言い切りません。学習には個性があるからです。
(という考え方そのものが心理学的です。)
別の人たちもさまざまな勉強法を勧めています。自分にフィットしたものをチョイスして時間の余裕を持って、あるいは短時間でも効率的にできる方法を探してみることです。
5.自信がない人が不安なままでいること。
試験にはメンタル要素が深く関係しています。レジリエント(心的なタフさ、柔軟性、しなやかさによる適応能力)さが不安な心のままでいるとそのままです。
予備校に行った方がいいでしょうか?
模試は受けた方がいいでしょうか?
長内優樹先生や高坂康雄先生の試験対策セミナーに行くべきでしょうか?
僕のところにはたくさんそんな質問が寄せられていました。そんなに不安を抱いていて質問するぐらいならやってみたら?と思います。その後役立った、良かったという話を聞いています。
僕の知人には心理の仕事が超多忙家事育児ワンオペで模試だけ徹夜して徹底的にやって141点合格だった臨床心理士の人がいます。
6.ダメ元で記念受験ノー勉強に近い状態で挑む
あの、例えばGルートの人は受けられるチャンスはあと3回だけなんです。「不合格」は心を折ります。
知識不足は問題の困難さに打ち当たり落ち込みます。だからといってじゃ、準備ができた来年まで待ちましょう、ということになると貴重なチャンスを逃します。
特にGルートで受験をする人は泣いても辛くても苦しくても2020年6月21日(日)の受験日まではひたすら勉強するしかないのです。
生半可な気持ちで受験すると大火傷しかねません。資格取得のメリット、厳しい勉強のストレスとどちらかを選択するのはあなたです。
特に他職種でGルート、公認心理師資格なしでも生きられる人は本業ができるのならば本務だけに専念するのも生き方です。
「受けるな」と言っているわけではありません。何回も書いていますが厚生労働省カリキュラム委員会は他職種大いにウェルカムという議論で収束していました。
僕も心理スピリットを持った他専門家の人との連携がどうなっていくのか、とても興味深く観察しています。