◯ 浮気が原因で離婚。子供の親権はどちらに?
※ 公認心理師試験には多分?出ません。
ただ、児童福祉を考える上で必要な知識と思います。
キュレーションサイトに以前書いたもの。
浮気と子どもの親権との関係はどうなっているの?
浮気が原因で離婚、子どもは父親
、母親のどちらが親権を取るのでしょうか。
かつて妻の浮気が原因でも親権者は母親が一番、と親権者母親主義が家庭裁判所では常識でした。
男は浮気をされる、離婚もされる、なおかつ養育費まで取られるという、離婚調停場面で踏んだり蹴ったりの状態が続いていました。
裁判所は母親中心主義がスタンダードなのです。
それでも父親の立場としては可愛い子ども、条件をいろいろと飲んででもまた子どもと会いたいのが人情です。
高い養育費を払い、なんとか月一回の面会交渉権を手にしたとしても母親のわがままでキャンセル続き、子どもには会えないという実態がまかり通っています。
親権者は母親第一主義という大きな壁
浮気が原因での離婚、最近は不貞行為を働いて不法に人を傷つけたのはどちらの責任なのか、親権者指定に当たってもそれを考慮する傾向が出てきつつあります。
子の親権者をめぐっての争いが激化しやすく、離婚調停、裁判前後でも非親権者が親権者の下から子どもを力ずくで奪っていくという事案が頻出するようになっています。
確かに親権者指定や変更に当たっては母親第一主義ということは間違いないのですが、だからといって何をやってもいいということではありません。
母親のわがままを裁判所が認めてしまえば、不貞行為から始まる不法行為を裁判所が全て追認することになってしまいます。
⭐︎ 子の福祉を第一に考える
親権者という権利は、子どもをめぐる他の権利と取り引きの材料になることがよくあります。
元カノが浮気したけど親権者になる、その代わりに養育費は安くてもいいというのは1つの考え方です。
あなたが子どもを養育しています。
DV、虐待、モラハラをしていた元カノとの離婚なら、養育費は要らないから関係を断ち切って安全を確保したいというのは当然の人情でしょう。
親権者になって養育費をもらうと、面接交渉もほぼ間違いなくセットになって元カノから要求されます。
子どもを虐待していたDVモラハラ女性に面接交渉を行わせなければならないというのは子の福祉にも反します。
民法、家族法、家事手続法は全て子の福祉を第一に考えているので、あなたも子どもを一番に考えていきましょう。
⭐︎ 有責配偶者が有利になってしまうことがある
浮気した配偶者は有責配偶者と言われるのですが、元有責配偶者と浮気相手との関係がそのまま続いていく場合があります。
養育費を支払って面接交渉をしていたら「あのね、新しいパパはね」という言葉を子どもの口から聞いて、あれっと思うこともあるわけです。
また、よく調べてみると、あなたの元配偶者と浮気相手が再婚、子どもはすでに浮気相手が養子縁組してしまっていることがあります。
あなたは自分の環境を整えて子どもを引き取れるまで落ち着いたら親権者変更の申立てをしようと思っていたのですが、それどころではなくなってしまいます。
現状を動かさないのが子どもには最良の場合が多い
親権者という権利は子どものためにあります。
しかし子どもを道具のように考えて金銭的な取引材料や、離婚の復讐の手段として利用されてしまったならそれは何よりも子どもにとって不幸なことです。
たとえ浮気相手とはいえ、新しい父親が出来たならそれは子どもの家族です。
虐待されているのでもなければ、子どもがあなたと新しいお父さんとのどちらに従えばいいのかわからなくなると、そこには忠誠葛藤が生まれます。
子どもにとって、今生活している現状がベストな環境ならば、物理的にも精神的にも無理に変化をさせないことが望ましいわけです。
⭐︎ どんな結末になっても親子の縁は切れない
確かに自分の子どもだから可愛いことには間違いありません。
しかし、今では浮気相手をパパと呼び、あなたが支払っている養育費は元カノの遊興費に当てられているだけかもしれません。
そうすると、子どもを忠誠葛藤で苦しめてまであなたが面会をした方がいいのか、そもそも養育費の支払いもするべきかどうかということにも疑問が出てくるでしょう。
子どもはいずれ大きくなり、あなたとの思い出が鮮明に残っていれば、名目上の親権者が誰であれ、あなたに自分で会いに来ることもできます。
家庭に法律は入らずということわざがあります。
法律が入ってこの結果となったのですが、結局人の人生、幸せは自分でしか選べないのです。
再度離婚条件を決め直すことも視野に入れて子どものことを第一に考えましょう。
この記事を書いた人 ひなたあきら
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