ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

2019年08月

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◯ 公認心理師試験合格点下方修正予想

1.総論

公認心理師試験合格点が6割よりも下方修正されるのではないかという、期待を込めた予測が飛び交っています。

ところが厳然として「公認心理師試験の合格点は6割138点が望ましい」という意見もあります。

6割厳守のこの主張は、根拠があることです。

前例踏襲、合格基準を変えるべきでない、そもそも公認心理師になりたいのならばこの試験で6割取れるのは当たり前、などなどです。

第2回試験問題が作成された際には得点調整は全く論外で、国家心理職としてふさわしい知識やセンスを問うつもりだったと思います。

平均点数がこれほど下落するのは予想外だったでしょう。

もちろん絶対に合格基準が下方修正されるという断言はできません。

現時点でもう合格基準点は定まっているものと思います。

あとは事務手続きの準備ぐらいです。

僕のような木っ端ブロガーが今何を書いたところで基準が変わるわけではないでしょう。

ということでこの時期になったので、かなり大雑把に下方修正を前提としてその点数を推測してみます。

2.合格基準引き下げの点数幅

これは全くの僕の勘です。

合格点数は少なくとも15点は引き下げられるのではないかと思っています。

はっきりとした根拠はありません。

強いて言えば某回答記入式採点サイトの平均点、周囲の人たちの第1回試験、追試試験、今回の試験を解いてみた点数のブレ幅です。

15点が「少なくとも」と書いたのは、実は20点かもしれないし、25点かもしれないですし、そこも予測できないところです。

2.下方修正される根拠

⑴ 人員不足

第1回試験はケース問題傾斜配分までしたのに、合格者2万8千人のうち4千人が未登録、公認心理師の活躍が期待されている26施設のうち、地域包括支援センター、訪問看護には圧倒的に人員が足りません。

医療、ストレスチェック、スクールカウンセラーなど保険点数加算が見込まれる分野でもまだ人員は不足しているでしょう。

大学指導教官、受け入れ先実習施設にも公認心理師数は一定数以上の確保は必要ですがどの大学も実習施設確保に苦慮しています。

⑵ 試験難易度が1回目と2回目で違い過ぎる

「第1回の試験受けた人は良かったね、第2回以降は試験が難しすぎて合格率ががっくり落ちたから不利だったよ」

ということでは均質の試験とは言えません。

第1回試験と第2回試験は別モノ、だと同一性に欠けてしまい、国家資格としての統制が取れなくなります。

⑶日本心理研修センターの情報提供内容の変遷

定かな理由はわかりません。

第1回試験の際は全くブラックボックスでどんな問いにも「ホームページを見て欲しい」という回答の一点張りでした。

8月7日には受験者1万7千人、8月16日には下方修正の可能性もある、と情報提供が行われるようになりました。

情報開示をある程度してもいいという方針になったものでしょう。

多分日本心理研修センターへの直接間接の問い合わせは個人からも大学等の団体からもあったでしょうし、今やSNSやブロガーなどのインターネット情報は大きな世論です。

世論を無視して強行する風潮は今の行政にはほぼありません。

3.懸念事項

下方修正されるとしても「今回の受験生の質に問題があったから点数が低かっただけ」「2回目は合格率を落とすことに初めから決めてた」などの理由で合格点数下方修正幅が少ない、そもそも下方修正しない、ということも考えられます。

この記事は、公認心理師必要数や試験の均質化を考えた際の僕の「こうあるべき」という私論です。

だから「絶対に6割遵守は変えない、変えたくない」という、これも論理的に一貫性がある基準は覆らないかもしれません。

ただ、メンツにこだわり過ぎてしまうと国家心理行政に大きな損失を出してしまうだろうと感じています。

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◯ 2019.8.18日版第2回公認心理師試験解答速報まとめ

※ 多分各社ともこれで最終?かと思います。

ご参考までに。

こころJOB
第2回公認心理師試験 解答速報実施のお知らせ
https://cocoro-job.jp/test/1026/

プロロゴス
公認心理師解答速報 2019.08.05版(08.13修正)
https://www.prologos.jp/news/kaitousokuho20190805

【公認心理師】LEC神戸版の解答をアップします(神戸)

2019-08-11 03:51:52
テーマ:LEC公認心理師・心理系大学院対策
えいめい教育研究所(心理・M部門)神戸威行
https://ameblo.jp/gohdontake/entry-12504363322.html

※ 試験講評は9月中旬アップ予定

IPSA
2019年(令和元年)公認心理師試験 解答速報 8月16日第3版最終改訂

※ 以後改訂予定なし
https://ipsa-yobiko.com/news/1424/

和光大学青年心理学研究室
高坂康雄先生(8月16日版)
http://blog.livedoor.jp/kosakayasumasa/archives/55666241.html

ファイブアカデミー
(登録制)
公開期間:8月14日(水)17:00〜9月12日(木)24:00
https://www.5academy.com/zenryoku-koza/sokuhou.html

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◯ 知識問題配点1点、事例問題配点3点の方針・公認心理師試験

発端は僕のブログの読者のユキさんです。

「ぷーこ様、ひなたあきら様
センターに問い合わせたところ、「合格基準と合格率は比較検討するものではない」、「合格基準は厳密に60%ということではないが、検討委員会カリキュラムの文言を参照してください」、「配点は一般知識問題1点、事例問題3点で変更はない」とのことでした。現時点では、採点の真っ最中のようで、「はっきりしたことは何も分からない」というのが実情のようです。以上のセンターの回答から考えますと、やはり9月13日の公式発表を待つしかないようです。」


そして僕も日本心理研修センターに電話問い合わせしました。

僕「知識1点、事例3点でしょうか?」

(受付から割と年配の男性職員に代わってもらう。)

センター「その方針でやっていますが決定事項として発表はできません。」

センター「いろいろ大変なんですかねえ、みんないろんな噂が飛び交っていますし」

僕「そうなんですよ、みんな気にしています。」

センター「9月13日の発表まで待っていてください」

※ いちいちたかがブロガーが電話して聞いたものを記事にするのはどうか、という印象、感想、批判的な意見もあるだろうことは承知しています。

ただ、今回の受験人数にしても、センターではホームページを見るように言いながら、実際には判明している事項については発表してもいいのではないか?

と思い再問い合わせをした次第です。

ちなみに答えてくださった方は大変明るく、受験生の心情を理解してくれそうな応対をしてもらえました。

口の固いセンターが「方針」と言えばまず決定事項と思って間違いないと思います。

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◯ 公認心理師試験受験生ひやみちゃん

ひやみ「ひなたさんこんにちは」

僕「あー、ひやみちゃんとは学会以来だね」

ひやみ「でね、ひなたさん聞いて聞いて聞いて聞いて」

僕「・・・4回も繰り返さなくたって聞くけどさ」

ひやみ「この前受けた公認心理師すっげーヤバい。もうこれ以上ないってぐらい超ヤバい。自己採点してもどこの会社の採点でも6割なんて超無理」

僕「うん」

ひやみ「でね、よく面倒見てくれた指導教官にどうしようとかメンタルきついとかメールしたのよ」

僕「うん」

ひやみ「結構親切に心配して返信くれてね、それで落ち着いた」

僕「頼りになる先生でよかったねえ」

ひやみ「で、親切な先生だから1日20回ぐらいメールしたら返事返って来なくなっちゃった」

僕「うーん」

ひやみ「だからね、友だちとヤバいってLINEし合っててね、朝は朝のヤバいLINE、昼のヤバいLINE、夕方のヤバいLINEで少し落ち着く」

僕「友だちは大事だねえ」

ひやみ「で、知ってる心理療法の知識を駆使して自分で落ち着けるようにしたの」

僕「それはすごいねえ」

ひやみ「まず恐怖に自分を暴露しようと思って合格できなかった時のデメリットを100個書いたところで気が滅入ってやめた」

僕「・・・うん」

ひやみ「それからね、EMDRは不安にも効きそうだから自分の目の前で自分で指動かしてみようと思ったけどやり方全然わからないからやめた」

僕「トレーニング受けても自分じゃできないよ」

ひやみ「自律訓練法で自分の身体と心を落ち着けようとしたらこれはこれで悪くないなあって思って」

僕「うんうん」

ひやみ「フォーカシングで自分の身体感覚と精神に注意を向けてフェルトセンス(漠然としたイメージや身体感覚をはっきりさせること)を感じるようになれたら結構ラクになる」

僕「うん」

ひやみ「一番効いたのは瞑想かな。マインドフルネスはワークショップに出たこともあってね、呼吸とメンタルに集中しながら自分の気持ちを無にする」

僕「ほう」

ひやみ「瞑想をやると最初の1分ぐらいは苦しい。超苦しい。でも何回かやってると3分とか5分とか10分ぐらいまで伸ばしてできるようになった。不安の克服法は私にはこれが一番ね」

僕「すごいじゃない」

ひやみ「だからね、不安を持ってるクライエントさんにもオススメして実践してもらったら結構効果的で気分が楽になって喜んでくれてね」

僕「ほう」

ひやみ「私もなるようにしかならないって思って、かなり良くなったから、ひなたさんにも1日3回メールして『ひやみがだんだんメンタル安定していく日記』送信するから長文で返信してほめてね」

僕「いやちょっとそれは」

ひやみ「でも勉強になったわね、クライエントさんもいろんな不安をかかえてるけど頑張ってるんだなあって、私も見習わなくちゃってね。今回の体験で私が得られた財産。」

僕「ひやみちゃんはレジリエント(力強い)だねえ、いい経験してるのが実を結ぶといいねえ」

※ 動揺している人たちを見ることもあります。

それは当然と思います。

でもひやみちゃんのように自分を落ち着けてそれを臨床活動にフィードバックしていく心理職の人がいる、と聞くと心強くなります。

結果は確かにわかりませんが、今後みんなから頼りにされたり応援されたりするような心理職の人でいて欲しいなあと思うのです。

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公認心理師試験受験者たちの応酬合戦

(とある狭いSNSを元にした3割創作7割真実です)

A「この程度の試験で6割取れないと騒いでいるBさんは心理職としてどうかと思いますね。私は7割5分余裕でしたよ。」

B「あの、Aさん、みんなが合格発表前でピリピリしている時にそういう自分自慢はどうかと思いますよ。仮にも心理職でしょ?思いやりってものはないの?」

C「僕もそう思います。Aさんはひどいですよね。僕はきちんとした◯床心理◯ですよ?心の専門家の僕から見てもひどいと思います」

D「ホントそう思います。私もうちの教授が試験委員に近い人なので合格基準点について考慮してもらえるように友人一同でお願いするつもりです」

A「Dさん、あなた恥ずかしいと思わないんですか?大学院で単位を取るのに教授にそうやってお願いして実力が足りないのに卒業したんですか?それからBさんもCさんも知識がなければ試験は受からないのは当然でしょ。甘えないでください」

B「あの、Aさん、それだけみんなに冷たい態度取ってますけど、本当はもう第1回の試験で合格してるから強気なんじゃないの?1回目と2回目の差があり過ぎ。自分だけ第1回目のやさしい試験で通ったからって信じられない。あなた、クライエントにも同じような対応してるの?」

A「みんな対応は下品だし実力が伴わないのに攻撃的なのはどうかと思うの。こういう小さいSNSだって誰が読んでるかわからないでしょ。あなたのクライエントも読んでるかもしれないでしょ?」

C「あのさ、Aさん、そうやって攻撃的なコメントを心理関係のXさんのブログに書いてコメント消されてたでしょ。しかもAさんさ、他のSNSで顔出し実名だから丸わかりなんだけど、そういうのって職場的にも倫理的にもどうかと思うんだけど」

A「このコミュニティの管理人さん、B、C、Dさんの不適切な発言を消してくれるようにお願いします。このひとたちはこの場にふさわしくありません」

※ 実際、合格発表を控えている受験生のみなさんがナーバスになっているのは事実です。

それでもほとんど大多数の常識の受験生の人たちや関係者は試験のことは関係なく淡々と日常業務をこなしています。

こういう応酬は本当にごく一部ですが、とっても目立ちますし、心理職の信頼にかかわることも事実です。

クライエントさんにとっては担当カウンセラーが何の資格を持ってカウンセリングをしているのかは全くあずかり知らぬことです。

いつも親身になってくれているカウンセラーの先生には引き続きカウンセリングを受けたいと思っているでしょうし、心理職(or周辺資格職)としての矜持を持って毅然としていて欲しいなあと思います。

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