ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

2019年07月

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読むだけ簡単復習・ピアジェ、ヴィゴツキー、共同注意 公認心理師試験

◯ ピアジェの発生的認識論

ピアジェは知的発達について子どもが外界認識するための心的枠組みとしてシェマ(認知的枠組み)の存在を規定しました。

シェマはあらゆる領域の環境との相互作用であり、思考法の源泉です。

シェマは「同化」「調節」「均衡化」の3つに分類されます。

・同化

外界から入ってきた情報をシェマに合わせて変化させること

・調節

同化がうまくいかない場合、思考法の方を変化させる

(同化と調節を繰り返すことによって、周囲の環境に子どもは自分を「適応」させていき内的に「体制化」を全部の発達段階で行う)

・均衡化

同化と調節の双方を含む。

シェマの新しい経験との均衡状態を作り上げる。

ピアジェの知的発達の4段階

1.感覚運動期

2.前操作期

3.具体的操作期

4.形式的操作期

⑴ 感覚運動期

0〜2歳

世界を自分が作り上げる刺激によって構成されると認識(おもちゃ遊びは主体的に行った結果、世界を作り上げる)

ア 「対象の永続性」を獲得

ア ぬいぐるみを箱に入れて布をかける

イ 子どもは布をめくってぬいぐるみを取り出そうとする

・生後1年ぐらいからこれが可能になる

→表象能力/目の前になくても事物が存在しているということを認知する

ウ「循環反応」をする。

(ア)第一次循環反応
乳首ではなくて自分の指を吸
うことを代償にする。

(イ) 第二次循環反応
事物の関係性を理解
おもちゃを取るのにおもちゃ
についているヒモを取ればい
い。

何度も布に触ったり、面白いと思ったことを繰り返す

エ 模倣期(〜8カ月)

自分と相手の発声、動きを模倣できる

オ 顔の模倣(8カ月〜12カ月)

自分の表情は見られないけれども相手の顔の模倣をすることができる

カ 延滞模倣期(18カ月〜)

相手が不在の時でも記憶していてあとから動作の真似をすることができる

⑵ 前操作期

生後2歳〜7歳

1歳半から2歳で獲得した「象徴機能」(「言葉」「ふり」「物事を別のものに見立てる」=「おままごと」「ごっこ遊び」)を使えるが、思考がまだ論理的に組み上がっていない。

ただし、象徴的思考期(2歳〜4歳)では事物がそこになくても後から思い出して絵に描くことが可能

直感的思考期(4歳〜7歳)

未体験の出来事でも正しい判断を直感的に行うことが可能に。

× 家が地面から生えてきた

◯ 家は人が組み立てた

ア 中心化

目立つところにだけ注目する→コップの水をより高いコップに入れると水の体積が増えたと錯覚(保存課題)

・知覚的操作ができないので「前操作期」という。

イ 実念論

自分の認識が実現されることが当然、想像が実現されると思い込む

ウ 人工論

人間を含めた全ては人工的に作られたと思い込む

エ アニミズム

事物、無機物(鉄、石など)にこころがあると信じ込む

⑶ 具体的操作期(7歳〜11歳)

抽象思考はまだできないで、目の前の「イス」、「りんご」には思考が及ぶ段階。

ア 第一段階(7歳〜8歳)

「保存概念」が備わり、水をある容器から別の容器に移しても量は同じということがわかる。

イ 第二段階(9〜10歳)

(ア)交差概念

異なる2つのグループの共通項
を抽出できる

(イ)観念の供応

山の模型を見て、別の角度か
ら見た状態を推測できる。

ウ 思考の可逆性

重なったブロックをバラバラにし
ても同じもの。また元の形に組み立てることもできるようになる。

⑷ 形式的操作期

ア 仮説的演繹思考

三段論法の使用が可能になる

「10センチの定規は20センチの定規より短い」

「20センチの定規は30センチの定規より短い」

を提示されて

「10センチの定規は30センチの定規より短い」

という演繹が可能になります。

イ 組み合わせ的思考

ものの組み合わせを順序立てて行うことによって正解を導き出すことができる。

積み木模様を作成するのに適当にランダムで行うのでなく、順序立てて考える。

ウ 計量的比例概念

ある変化がほかの変化にも影響を及ぼすことを理解

◯ ヴィゴツキーの発達理論

ピアジェは子どもが環境に働きかけることによって発達するという理論を打ち立てました。

ヴィゴツキーは、文化・歴史を構築する他者が子どもの発達に影響を与えると考えています。

・発達の再近接領域

1.子どもが1人でできる行動

2.援助を大人がすればできる行為

※ 1.2.の間の発達途上の領域のことを最近接領域と言います。

他者が子どもに働きかけることによって最近接領域から1人でできる行為に発達させます。

3.道具概念

ヴィゴツキーにとっては、「道具」概念が注目されています。

道具は工具の他言語もコミュニケーションの道具です。

◯ 共同注意

3〜4カ月から始まり12カ月ぐらいからより発達していく。

指差し行動に示されるように大人に自分の注目点に気づいて欲しい、大人と同じ場所を見る。

大人の評価をその表情から参照する。

物-大人-自分

の三項関係が成立する。

大人-自分

であれば二項関係

他者の感情を参照しようとする社会的参照が発生。

他者理解が発展することによって「心の理論」成立が可能になる。(他者は当然に自分のことをわかっているわけではなく、説明が必要)

命令的共同注意は遠くにある食べ物を取って欲しいという注意の形式

叙述的共同注意は自分が注目しているものを他者に注意して欲しい、例えば外の車を見る。という行為。

※ 公認心理師試験はゼロから書かせる試験ではなく、見覚えのある単語を選択する再認試験です。最後まで諦めずに読み続けるだけで合格に近づけると思います。

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読む復習・知覚、社会心理学、応用行動分析、ペアレントトレーニング

◯コラム

・記憶に関連して知能について触れておきます。

知能は流動性知能と結晶性知能に分かれます。

流動性知能は集中、暗記など新しいことに適応するのに必要な知能です。

したがって加齢とともに流動性知能の働きは弱くなります。

知能は流動的になるとだんだん弱ると覚えておくといいのではないでしょうか。

・結晶性知能は加齢があっても古くからの経験に裏打ちされた言語性能力、料理などの家事やその人が専門的にやってきた仕事について忘れることが少なく、認知症の人でも低下しにくい記憶です。

老人は昔のことはよく覚えていてはっきりと話ができますが最近のことは忘れてしまうことがあります。

・レミニセンス現象

例えば無意味綴りの文字列をその場で記憶をしようとしてもなかなか覚えられなくて苦労するのに、数日後不思議と覚えていて記憶を想起できることがあります。

スポーツのトレーニングでも日を置いた方が練習したことをその直後よりも覚えていてうまくできることがあります。

これをレミニセンス現象と言いますが、集中的に記憶をしようとすると疲労がたまるのでリハーサル直後よりも再生、再認能力が高まることがあります。

・知覚

明順応と暗順応

トンネルの中に入ると真っ暗で最初はなにも見えません。

次第にぼんやりとだんだん事物が見えるようになるのを明順応と言います。

逆にトンネルに長い間滞在してからまぶしい光の中に出ると事物が見えにくくなりますが、これも時間が経過すると慣れます。

視覚細胞には錐体と桿体があります。

錐体は明るいところで視覚能力を発揮しますが暗いところでは視覚を働かせることができません。

桿体は暗がりで事物を見ることができます。

すいめいかんあんと僕は語呂合わせで覚えました。

・光背効果

社会心理学用語、出題されました。

「A子さんは美人だから仕事ができるに違いない」

実際は仕事の能力と美人であることは関係ないのですが、そのように感じやすいようです。

・レオン・フェスティンガーの認知不協和理論

人間は矛盾して相反した認知2種類を抱えるとどちらかの認知を変えようとします。

例えば

1.私はタバコが好き

2.タバコは健康に悪いし早死にする

不協和的な認知が起こっています。

そこで

3.タバコはストレス解消のために吸っている、ストレスがたまる方が早死にするだろう、隣の鈴木さんは喫煙者だけど85歳だ、タバコを吸わないXさんは肺がんになった、タバコよりも毎日テレビで見ていると交通事故や事件がたくさん起こっていてそれで死ぬ人が多いからタバコは比較的安全だ。

と認知を変えようとします。

・ハイダーのバランス理論(P-O-X理論)

矛盾した認知が発生した時に認知のバランスを取ろうと認知そのものを変えることがあります。

私(P)はB男さん(O)と親友だ。

B男さんは熱烈な阪神ファンだ。(X)

だけど私は熱心な巨人ファンで阪神は嫌い。

この場合、「私」の認知がどう変わるかというと、

1.そんなB男さんのことを嫌いになる

2.私も阪神ファンになる

と認知を変化させることで矛盾を解消しようとします。

◯ 応用行動分析(ABA)Applied Behavior Analysis

発達障害自閉症児などに行動の前後の環境に介入して問題行動を低減させる行動療法です。

この療法のキモはABC分析と呼ばれるもので、問題行動(暴力、パニックを起こして大騒ぎしている等)の状態で、どんな状況下か(Antecedent)どんな行動をしているか(Behavior)、その結果(Consequence)はどうなったのかということについて分析します。

問題行動はさまざまな要因からはっせいします。

集団の中で自分だけ注目を集めたい、騒いでいる時だけ大人が構ってくれるので、面倒を見ることが強化子になることもあります。

そこで望ましい行動が出ている時、落ち着いている時、なんでもない時だけ報酬を与え、騒いでいる時は無視してしまいます。

これを続けることが問題行動低減につながるわけです。

◯ ペアレントトレーニング

発達障害児等に使われている親教育の手法です。

例えばぜん息を起こしている子どもを普段放置しておいてぜん息の発作が起きた時だけお母さんが背中をさすったりしていると発作を起こす=優しくしてもらえる、と無意識のうちに子どもはぜん息を強化してしまいます。

ぜん息が重篤でなければ吸引器を使って自分で対処してもらえばいいので、何も起こっていない時に褒めることが大切です。

暴れる、問題行動を起こした時には罰を与えても構いませんが、体罰、食事抜きなど重すぎる罰は禁忌です。

騒いでいたらクールダウンさせるためにしばらく別室に移すことも構いません。

罰を与える時は問題行動と関連がある罰を与えます。

ゲームは1日1時間と決めていたのに3時間以上やっている

→おやつ抜き(行動と罰に関連性がないので×)

→約束を破ったので翌日はゲーム禁止(関連しているので◯)

また、子どもの目の前でゲーム機を叩き壊すという罰は重すぎる罰になります。

問題行動にのみ注目するのではなくきちんとできていることをプラスに評価して強化します。

望ましい行動が起きた時に褒めて強化します。

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◯ 公認心理師試験読む復習PTSD・記憶・統語論、意味論、語用論

◯ PTSD

PTSDについてもDSM-5になってから診断基準が変更されています。

死亡、重症、性暴力の危機に加え、近親者や親しい友人に起こったトラウマ体験を繰り返し伝聞することでもPTSD発症の原因にもなります。

また、職業上こうしたストレスに繰り返し暴露されることでもPTSDは起こりうるという項目も追加されています(例:警察、消防、災害救助員等)。

従来のPTSD診断は
・フラッシュバック(再体験・悪夢)
・解離(記憶が飛ぶ)
・回避
・覚醒亢進(過覚醒、刺激に過剰に敏感、不眠等)

でしたが、新たな項目として

否定的感情と認知

無謀な自己破壊的行動

が加わりました。

覚醒亢進の中に「肯定的未来を信じられない」ということも付け加えられています。

また、6歳以下については新たな診断基準を作成しました。

また、PTSDは映像だけでトラウマ場面を見たストレスは診断から外れます。(3.11の津波の映像を見ただけで気持ち悪くなった、ということはPTSDに当たりません。)

PTSDの診断基準にに「否定的信念」が加わったのは、認知行動療法、持続して刺激に曝露する持続エクスポージャー法が有効と認められていることが関係しています。

また、6歳以下の子どもの場合には遊びやお絵かきの中で何度も反復してトラウマティックプレイ(津波ごっこ、震災の風景ばかり絵を描いている)という非治療的な行為をすることによっても特徴づけられます。

PTSDの否定的信念に含まれるのは自己への無価値観、自分への価値下げ、トラウマ記憶の意味づけの変容(自分が性被害に遭ったのは黒い服を着てミニスカートだったから自分の責任だ)にも現れます。

自他に対する怒りの感情が強くトラウマと関係ない他者に対しても現出します。(出題済み)

◯ 記憶

・感覚記憶

一瞬見た光景、音などを数秒記憶する

聴覚はエコイックメモリー、視覚はアイコニックメモリーです。

・短期記憶

感覚記憶のうち、選択的な注意が働いて海馬に保存される一時的な記憶です。

注意が向かうため感覚記憶より記憶時間は数10秒程度と長くなります。

マジックナンバー7 ±2が短期記憶で覚えられる範囲の数字です。

単語を並べて最初の単語は覚えやすい初頭効果、最後の単語を覚えやすいのは新近効果、これを系列位置曲先と言います。

・ワーキングメモリ(作動記憶)

短期記憶と類縁の概念として使われることが多いです。

たとえばさきほどの7 ±2の数字チャンクをリハーサルして繰り返すと記憶の保持時間が長くなります。

短期記憶よりも主体的な記憶となります。

たとえば読む、計算する等の行為に作動記憶が必要になります。

トレーニングでワーキングメモリ能力は向上しやすいです。

・長期記憶

⑴ 宣言的記憶(顕在記憶、自伝的記憶、陳述記憶)

言葉で表現可能な記憶です。

したがって記憶しているかどうか再生させる再生法、覚えているかどうか刺激を呈示する再認法で確認可能です。

この宣言的記憶はさらにエピソード記憶と意味記憶に分かれます。

ア エピソード記憶

具体的な出来事の記憶(昨日の夕食は何を誰と食べたか)

・意味記憶

家族の名前、誕生日、単語の意味等

・手続き記憶(非宣言的記憶)

自転車、車の運転、ダンスなど体で覚えているもの

プライミング効果との関連があります。

プライミング効果

1.知覚的プライミング(直接プライミング)

「しんりがく」(プライマー)を読ませたあとに「し◯◯がく」(ターゲット)を提示すると当てはまる文字の正答率が高くなります。

2.意味的プライミング(間接的プライミング)

先行刺激「病院」が与えられると「医者」後続刺激が覚えやすくなります。

ストループ効果

「あか」

と青色で記載されていて「この色は何ですか?」と聞かれると回答に時間かかる現象です。

この場合「あか」という言葉の意味はなんですか?

と聞かれて答えが遅れるのを逆ストループ効果と言います。

◯ 統語論、意味論、語用論

・統語論

「私はラーメンが好き」

は名詞、助詞、名詞、助詞、形容動詞

の順序になっている文章です。

この法則がわかっていれば

「海は魚がきれいだ」

と並べても文章が作れます。

主語、目的語、述語と並ぶのが日本語のスタンダードな語順です。

・意味論

単語、形態素(意味のある単語の最小単位)、文章のそれぞれについて意味を考える言語理論。

「私はラーメンです」

は私=ラーメンは間違っているけれども意味としては通じる。

・語用論

聞き手はどうして話し手が話していることが理解できるのか?その語用について考える言語理論。

A「B君はラーメン好きだよね、僕も大好きなんだけど新しく美味しいラーメン屋ができたんだよ」

B「僕、美味しいラーメンがすごく好きなんだ。新しくできた店には必ず行くようにしているよ」

この会話は

ラーメン屋ができた

ラーメンが好き

という事実が語られていますが、実際にはラーメン屋に誘っているAさんにBさんが承諾しているわけです。

意味をはっきりと明示していない文章の中でも皮肉や比喩の意図を人は理解できます。

ある種の発達障害者は言葉を字義どおりに受け取るので理解が困難になります。

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審美歯科公認心理師かがみちゃん

-創作-

僕「かがみちゃん公認心理師取ったんだね、かなり遅れたけどおめでとう」

かがみ「うーん、もう1年近く経つのに今さら感満載の祝福ありがとう」

僕「審美歯科で働いてる心理の人って僕はかがみちゃんしか知らないよ。Gルート受験って聞いたけど」

かがみ「歯科医院も診療所、クリニックだから大丈夫なのよ」

僕「そっかあ」

かがみ「歯はね、結構その人のメンタルと深く関係してるの。ほら、矯正されてないとか、歯が茶色いとか、そうすると人前に出るのがおっくうになる人も多いワケ」

僕「うん」

かがみ「歯で食べ物を満足に食べられなかったらイライラするしストレスたまるでしょ?だから一般治療も十分意味があるの。時間をかけて根管治療をやるとか大事なのよ」

僕「ふうん」

かがみ「でも不幸にして自分の歯が機能できなくなったときに入れ歯や部分入れ歯だとやっぱり噛みにくいのよ」

僕「うん」

かがみ「だからウチのクリニックでは保険適用外でもインプラントをオススメしてるの。QOLも上がるしね」

僕「ふうん、見た目も身体面も両方ともメンタルに関係しそうだねえ」

かがみ「そそ、最初に十分にカウンセリングしてね、何を患者さんが求めていて、そのためにはいくらお金がかかるのかじっくり話すのよ」

僕「うん」

かがみ「あと審美歯科のウチでやってるのは歯のホワイトニングね、いくら美人でも歯が黄色かったら笑顔も台無しじゃない。だからうちではオフィスホワイトニングを勧めてるのよ」

僕「オフィス?」

かがみ「ホワイトニングはね、薬液をマウスピースにつけて定着させるんだけど、薬液は海外から個人輸入でも手に入るからセルフホワイトニングもできるけどね、個人輸入した海外の薬液の品質や安全性の保証はあんまりアテにならないのよ」

僕「うん」

かがみ「そしたらね、ホワイトニングが不十分だったり、ムラになったり、安い薬液だといろいろと心配もあるからさ」

僕「うん」

かがみ「だからウチは高価だけど院長がアメリカの学会のコネでいいホワイトニング薬液を輸入して、プロの技術で施術をしているのよ」

僕「ふうん」

かがみ「でもタバコとかカレーとか色素沈着しやすい要素は必ずあるから、歯の表面だけじゃなくて歯の内部まで染まってる場合もあるのよ。」

僕「そういう場合は?」

かがみ「どうしても汚れが落ちない歯の場合にはセラミックコーティングで歯の上にセラミックを被せちゃったり、自費用コンポジットレジン(歯科用修復剤)を塗ったりとかね」

僕「うん」

かがみ「あとは矯正ね、うちは小児歯科もやってるけど、もう3歳ぐらいで矯正か必要かどうかわかるからね」

僕「ほう」

かがみ「なるべく子どものころから矯正した方がアゴの骨が柔らかいからやりやすいの」

僕「子どもは歯医者さん嫌がりそうだよね」

かがみ「うちの小児歯科は普通の歯医者さんみたいに白いカベで無機質な感じじゃないよ。LEGOみたいにカラフルな色で外装も内装も楽しげにしてプレイルームで歯医者さんコワイって言ってる子どもと遊んで気に入ってもらうのも大切なワタシの仕事ね」

僕「ほう、たしかに大切かもね」

かがみ「矯正っていうと子どものためだと思われがちだけどウチは大人向けの矯正もやってるのよ」

僕「うん」

かがみ「八重歯がカワイイとかそういうのは昔の日本の文化ね。噛み合わせが悪いと健康全体に悪影響あるし」

僕「ふうん」

かがみ「外見で引け目を感じてたら奥手な性格になっちゃう。歯並びを良くするためにはある程度削ったり抜いたりも大人の場合には必要になる場合もあるわね。そこでインプラント奥歯に入れる場合もある」

僕「うん」

かがみ「表側矯正でブリッジが目立つのが気になるなら、今は裏側矯正やマウスピース矯正みたいに目立たない矯正方法もあるし」

僕「審美歯科っていうとインプラントのイメージがあるけど」

かがみ「インプラントって、高級な入れ歯ってワケじゃなくて、もうアゴへと人工歯を埋め込む手術だからね」

僕「うん」

かがみ「だから事前にCTスキャン撮ってそこからできるステント模型や全体の模型を作ってね」

僕「凝ってるね」

かがみ「インプラント施術に適合できるぐらいのアゴの骨の厚みがあったら、手術計画立てるんだけど、この手術をしたらいくらかかって、そこで得られるメリットは何かとか。患者さんもチームに含めて歯科従事者が説明していくのよ」

僕「丁寧だね。お金高くない?」

かがみ「保険適用外診療だから確かに高いわね。でもね、全部自分の歯を失って『あー、総入れ歯だと味気ないなあ』と思ってる患者さんに全部30本ぐらいのインプラントを埋め込むワケじゃないのよ」

僕「ほう」

かがみ「インプラントをアゴの要所に入れて、そこで人工歯を支えるオールオンフォーって施術があるの。費用面でも身体的な負担も少なくなっているのよ」

僕「最先端技術なんだねえ」

かがみ「あとは予防歯科ね。虫歯になってから来院するよりも定期的に来てもらってバイオフィルムを除去するとか、メンテナンスが大事だから。メンタルヘルスも一次予防が大事でしょ。糖尿で歯周病になったら命取りだしね」

※ 審美歯科医院、クリニックで働いている臨床心理士、公認心理師は実際にいます。

保険適用外なので結構宣伝にお金もかけて立派なホームページを出しています。

審美歯科はお金もうけ重視に見られがちな医療領域ですが、患者さんを第一に考えながらきちんと不安な人たちの手当てをしていくことができれば、患者さんの心身の安定や生活の質の向上にも寄与していけるでしょう。

今後、主流でなくても審美歯科心理職は活躍していくものと思います。

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(お問い合わせフォーム本文)

拝啓

貴協会におかれましては時下ますますご清栄のことと存じます。

さて、今回お聞きしたいのは貴協会発足以来、何人の会員が登録したかということです。

不勉強ながら、私の知る限り貴協会に入会した公認心理師はいないのですが、入会者数や入会率を参考にして今後を考えたい公認心理師も多いのではないかと思います。

私は個人で心理学ブログを運営しておりますので、インターネットに公表しても差し支えない範囲で数値のみ教えていただければ幸いです。

敬具
ひなたあきら拝

「カウンセラーひなたあきらが公認心理師について考えてみた」

http://hinata.website

(本文終わり)

公認心理師は第1回目試験ですでに合格者28,000人、うち登録者24,000人に上っています。

新しい国家資格ですし、さまざまな意味で行政上でも発言権を持つためには職能団体が必要ということはよくわかります。

実際、日本医師会は故武見太郎氏が会長だったころから大きな政治的発言力を持ち、政権を動かす力すらあったでしょう。

日本医師会、日本看護協会の組織率は5割です。

臨床心理士の職能団体である日本臨床心理士会は加入率6割、同じ心理職なのだから多く加入すればいいのになあと思うかもしれませんが、心理職プロパーの人たちは日本臨床心理士会、都道府県臨床心理士会や地方公認心理士協会に入会しています。

さらに臨床心理士は更新制資格であり、心理士は研修ポイントを稼ぐのに飛び回っていて、特に僻地や離島の臨床心理士は「これからどうしたらいいの?」という状態です。

日本臨床心理士資格認定協会は当初から公認心理師制度創設に消極的?

というよりはすごく消極的?


という状態で日本心理研修センターも資格認定協会の関与なしで設立されたわけです。

なにかとお金がかかるワープア心理職にとっては日本公認心理師協会の年会費1万円はなかなか高額です。

とはいえ組織率が高まらないと発言力もないのも事実です。

精神保健福祉士、社会福祉士協会の組織率は2割です。

日本臨床心理士会がそのままスライドして日本公認心理師協会になるという案は、賛成過半数でしたが3分の2に届かないので否決されました。

ということで様子見様子見を公認心理師個人個人がしている間「なんだ、加入してないけど困ることなんか何もないじゃん?」

というのが現状です。

それどころか臨床心理士と公認心理師のダブルホルダーは臨床心理士資格を維持するのに必死で、資格認定協会が認めてくれる3カテゴリーの研修に出たりしなければなりません。

地方公認心理師協会が独自に行う研修を「その他の研修」として資格認定協会がはぐれ者扱いしていることを知り合いの日本臨床心◯士会の

ちょっと偉い<えと、実はもうちょっと偉かったかな?<いや、実は大変偉いのかな?重鎮って言われてたようだし・・・という、とある大先生は「ひなたさん、私の名前は絶対に出さないで欲しいけど、臨◯心理士会と資格認◯協会の確執の歴史は臨床心理士資格設立以来31年間あるのよお、もうイジワルばかりされて」と空耳で聞こえたような気がします。

こうやって資格認定協会、日本臨床心理士会、新設された日本公認心理師協会はどこも信頼を失いつつあるように感じます。

それどころか何を勘違いしたのか日本公認心理師協会は公認心理師<専門公認心理師<専門◯◯公認心理師

という壮大なハリウッド張りのスケールの構想を打ち出す始末、
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これは一杯一品頼むたびにグイグイとお会計いが値上がりしていくボッタ◯リバーのようではないですか?

と思っているのは僕だけはないはずです。

さて、この錯綜しつつもなんだかとっても偉いスタンスの日本公認心理師協会に何人加入しているのか、回答があるのかないのか待ってみます。

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