カウンセラーひなたあきらが公認心理師について考えてみた

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。 ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata★gmail.com(★を@に変えてください。)

2019年03月

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全文
【日本心理研修センター】お問い合わせの件

日本心理研修センター事務局です。
お問い合わせの件、当センターは公認心理師の指定試験機関及び指定登録機関です。
インターネットに公表することがある場合は、当センターのホームページで行います。
 
日本心理研修センター事務局


以上日本心理研修センターからの回答でした。

前の記事で、公認心理師が倫理問題で困った際には日本心理研修センターが相談窓口になれるかどうかという問い合わせに対する回答です。

厚労省の回答もつれないものでした。

私見になりますが、日本心理研修センターは基本的に試験・登録のための機関です。

ということで、定款には公認心理師の能力や資質を向上させるということが謳われていますが、実際には初回試験、現任者講習、1カ月早まった第2回試験のための対応に追われていて、相談を受け付けるどころではないのではないでしょうか。

実際、ブループリントもまだ公表されていないありさまです。

日本心理研修センターが定款には明確していないものの、将来的に公認心理師倫理について考えることができるのは少なくとも5年10年はかかりそうです。
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※ 以下送信した本文です。

件名

公認心理師の倫理相談機関について

日本心理研修センター御中

個人で心理学ブログを運営しております。
公認心理師がその職務上、倫理問題で困惑してした際、日本心理研修センターは相談窓口として機能しているのでしょうか。

ちなみに先般厚生労働省公認心理師制度推進室に電話照会した際には「ない」と明言されました。

1.主治の医師の指示において、主治の医師の指示を受けたくとも緊急対応が必要でいとまがない場合

2.守秘義務と安全配慮義務との間で公認心理師が困った場合

など倫理問題では公認心理師がさまざまに困る場面が出て来るのではないかと思います。

以上、インターネットに公表して構わない範囲内でご回答よろしくお願いします。

以下ブログタイトル、アドレス

「カウンセラーひなたあきらが公認心理師について考えてみた」

http://hinata.website/

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※ ちみちゃんが自分の誕生日に自分で買ったお花
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◯ メンタルクリニック・病院選びのコツ

1.はじめに

精神科はほかの科よりも医師と患者さんとの相性が治療にダイレクトに影響します。

また、病院選びの際に大事なことですが、精神科医療も他の医療機関同様細分化している場合が多く、どの疾患ならどの医療機関にかかると効果的だというそれぞれの医療機関の売り物があります。

依存症、強迫性障害、PTSDに特化した医療機関はその疾患の治療が得意だということを売り物にしています。

なので「大阪のA病院では強迫性障害にすごく効き目がある治療やってるみたいだよー」という噂が患者さんたちの間で広まると東京−大阪間ぐらいまで通院する患者さんは多いです。

また、10年来診てもらっている馴染みの主治医に続けて診察してもらうため、引っ越しをした患者さんが関西から東京まで通院するというようなこともよく聞く話です。

つまりそれだけ精神科医療はコストをかけてでも治療を受ける価値があると患者さんがみなしているということになります。

2.ドクターショッピングは悪いことか?

さて、それではどこの医療機関がいいのか、ネットで調べても口コミは悪い噂は掲載できないので患者さんの本音はわかりません。

なので飛び込みで医療機関を探すと運が悪ければ最高に相性が悪いところに当たることもあります。

相性がいい先生や医療スタッフを探して7、8カ所の医療機関を探して転々とするという患者さんは実はザラにいます。

ドクターショッピングというと悪い響きになってしまうのですが、患者さんは切実な思いで医療機関を探しているのです。

なので僕はそういった患者さんや家族の行動を一概に否定することはできません。

3.情報源を探すコツ

どこの医療機関が自分には合っているか?

都道府県精神保健福祉センターや保健所は医療機関の名前を教えてくれますが、公務員という仕事をしている立場上、知っていてもどこがいい、悪いということは建前上言えません。

ところが保健所の精神保健福祉相談員さんや市区町村役場の精神保健福祉士さんに顔を合わせて「実は」と話すと親切に教えてくれることがあります。

もし患者さん仲間がいていい医療機関を教えてくれればそれはラッキーなことです。

4.よい病院だと思っても・・・

お医者さんの人柄がとても良くて、にこにこしていて話も長時間聞いてくれる、でも具合は良くならない。

ということがあります。

そういった医療機関に通院している患者さんの話を聞くと、とてつもない量の投薬を受けていることがあります。

昔ながらの投薬センスを持っている医師は昔の教科書に書かれているような対応で、Aという抗精神病薬を出して副作用でアカシジア(足がむずむず、突っ張るような感じで冷や汗が出る)、ジスキネジア(不随意運動、口がもごもごするなど)が出たらアキネトンなどの抗パーキンソン剤で副作用止めをします。

最近の教科書でも抗パーキンソン剤を使って副作用を制止するように書いてあるものもありますが、「薬に薬を重ねる処方はいけない」と最新の教科書には書いてあります。

A薬の副作用止めにB薬を出してさらにその副作用止めにC薬を出すような処方をされている患者さんもいます。

また、抗精神病薬の力価、CP換算値というものがありますが(検索するとCP換算値計算サイトが出てきます)、その値が500以上、600から800、1000を超えるようになると過鎮静といって全く起き上がることもできなくなり、一日中寝たきりになる人も多いです。

抗精神病薬を何種類も出されていないか?自分の飲む薬を医師任せにしないで自分で調べる、疑問点があれば医師に聞いてみることをお勧めします。

患者さんは自分の病気に出されている薬については
医師と対等に話せるぐらい調べるといいと思います

抗精神病薬は単剤処方が原則です。

複数の抗精神病薬が出ている場合にはその理由を医師に聞いてみましょう。

減薬、少ない薬で治療しようとする医師は一般的にはいい医師と言えます。

必ず減薬処方の医師は名医なのかというと、必要な薬までどんどん抜いてしまうとまずいです。

例えば双極性障害の人は維持療法として症状再燃予防のため、ムードスタビライザーや抗精神病薬を投与されていることが多いのですが、その必要な薬まで抜くと一気に躁転することがあります。

統合失調症と他院で診断されていて抗精神病薬で過鎮静(ちなみに過鎮静は薬物による人工的ロボトミーとも言われています)にされていても実は発達障害で、少量の薬と漢方で十分な場合もあります。

しかし本当に抗精神病薬が必要な統合失調症の人の薬を抜いてしまうと入院するまでに症状が悪化しかねません。

病院の噂の真偽をきちんと正確に調べて聞けるといいのになあと思います。

5.精神科医療に求めるべきニーズ

精神科医で長く話を聞いてくれる精神療法をする医師は稀有です。

良心的で少なくとも10分以上話を聞こうとする医師は1日で100人近い患者を診てヘトヘトですが、精神科医は基本的に精神生物学、精神薬理学の専門家です。

熱心に論文を書いている医師はそういった生物学的分野の研究をしている医師が多いです。

精神科医にカウンセラー役を求めるのは困難なことです。

夫婦関係の問題をどうやって解決したらいいか、学校、友人、仕事のストレスをどう解消したらいいか、お金持ちになりたいけどどうしたらいいか、医師に聞いてもそのための根本的解決をする薬はありません。

ただ、どうにもイライラする、うつになっているということは投薬治療の対象になるでしょう。

臨床心理学も勉強して臨床心理士、公認心理師を取得する医師は少なくとも精神療法が必要と考えている医師ですので頼りになりそうです。

だから必ず精神療法を上手に行ってくれるかどうかは、時間があるからその医師がカウンセリングを上手に行えるかによります。

心理職もカウンセリングを上手に行えない人も残念ながらいるので、それは同じことです。

6.心理職がいる医療機関を探す場合

心理職が勤務している医療機関だからといって必ずカウンセリングが受けられるわけではありません。

医師がカウンセリングの必要性を決めることが多いですのでカウンセリングを受ける優先順位が低いと思われるとカウンセリングが受けられない場合があります。

医師の当たり外れを上で書いていますが、心理職の当たり外れ、相性の合う合わないは大きな問題です。

無理に相性の合わないと思えるカウンセラーのカウンセリングを受ける必要は全くありません。

カウンセリングを受けたいと思えばそれ自体がニーズなので、別機関を探しても受けたいものです。

なるべく保険適用が効く範囲でカウンセリングを受けたいですね。

ただ、自営や有料のカウンセリングで流行っているところは、高額でもそれだけのお金を払ってカウンセリングを受けている価値はあるでしょう。

懐具合と相談して受けてみてもいいと思います。

また、無資格の心理カウンセラーでも腕がいい人がいるのも事実です。

7.その他

※ いい精神科医がいるのにカウンセラーがいなくて困っている場合

投薬センスがいい、人当たりがいい、短時間でもきちんと丁寧に対応してくれる名医のところには続けて通いたいものです。

でもカウンセラーとの相性が合わない、カウンセラーがいない、そういった場合には素直に医師に相談してみましょう。

医師がわからないと言うなら日本臨床心理士会で「臨床心理士に出会うには」というホームページがあります。

ですが臨床心理士の腕前を保証しているわけではなく、あくまで臨床心理士がいる相談機関を紹介しているだけです。

狙い目は大学のカウンセリングセンターです。

大学院生の教育のために門戸を一般人に開放している場合もあるので比較的安価でカウンセリングを受けられます。

ただし若い院生がカウンセリングを担当することもあり得ます。

それでも教授が院生のスーパーヴィジョン、指導をしているので質はある程度保証されたカウンセリングが受けられる可能性があります。

若すぎて経験不足というデメリットもありますし、慣れていないからこそ真剣勝負でカウンセリングをする優秀な人もいます。

8.まとめ

医療機関選択はとても難しいことです。

自分に合った医療機関を探すことが大切です。

心理カウンセリングを受ける際、カウンセラーとの相性は大切ですが医師の投薬内容を含めた病院全体のクオリティを考えて選んでみてください。

※ 臨床心理士の方々へ

僕のブログを通じて萩野谷博士の司法面接トレーニングに参加してくださった人が何人かいるようです。

ご協力大変ありがとうございます。

萩野谷先生も大変助かったと話しており、みなさまのご協力に感謝しています。

多くの臨床心理士の被験者を引き続き募集していますので今後ともよろしくお願いします。

再度アナウンスを繰り返しておきます。

追記:先日案内させていただきましたが、萩野谷俊平博士が司法面接トレーニング実験被験者をサンプル数収集のため、募集しています。臨床心理士の方は報酬付きで司法面接を詳細に学ぶことができます。興味のある方は是非萩野谷先生にご連絡してみてください。
実験参加者募集案内pdf(クリックすると案内が開きます)

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◯ How to 初めての精神科・心療内科へのかかり方

このブログを読んでくださっている方々には心理学に興味を持ちながら自分のメンタルヘルス状態を気にしていて「いつか精神科or心療内科にかからなくちゃ、でも敷居が高い、どうしよう?」

と悩んでいる人がいるかもしれません。

また、医療職場で働いていない心理職の方々はどうやってクライエントさんを病院、クリニックにスムーズにつなげるか、クライエントさんの心的抵抗があるので難しいこともありますのでご参考までに記してみます。

そこで「初めてのメンタルクリニック」当ブログ版を書いてみます。

1.事前に予約する

これはかなり大切です。

大抵のクリニック、病院は初診予約制です。

混んでいるからです。

受付で「来た」「当院は予約制なので」というやり取りを聞くことがあるのですが、主治医はとても忙しい中初診患者さんには時間をある程度かけて診察するようにしているので予約がないと診察を受けられない病院がほとんどです。

まず電話して予約しましょう

2.何を話したいか事前にメモをしておく

「困っていること」

初診の患者さんはふと自分について考えてみると困っていることだらけです。

気持ちが落ち込む、会社や学校に行けない、家族ともうまくいっていない、死にたい、眠れない、食欲がない。

なので何を診てもらいたいのか事前にメモ書きをしておくと便利です。

メモ書きをしておくと、それをお医者さんに見せなくても頭のなかが整理されて話しやすくなります。

ソワソワして頭の中でいろんな考えが競い合ってる、変な声が聞こえているなどの症状はご本人も困っているでしょうからきちんと話しましょう。

3.体のことも話す

お医者さんはメンタルを診るだけでなく心身全体の管理をします。

身体を虫がはいずっているような感じがして困っている、動悸がひどい、疲れやすいなどは診察を受ける時話すべき大事なポイントです。

女の人なら生理前後に精神症状が大きく変化する場合もあるのでそれも話しましょう。

4.お医者さんと話す前の事前の面接

ここで臨床心理士、公認心理師が親身そうに初診診察前に「どんなことが大変ですか?」と15分〜1時間ぐらい時間をかけて話を聞いてくれることがあります。

ただし、これはインテーク(初回、振り分けのための面接)なので、聞くポイントが決まっていて、ここで悩みを解決してもらおうとしてもなかなか難しいでしょう。

話を聞く人が心理専門のカウンセラーではなく、心身全体を観察するために看護師さんや、あるいはただの事務員さんが聞く場合もあります。

「この人、対応が変?」と思ってもその人はカウンセラーかどうかわかりません。

カウンセラーでも変な対応をする人はいるのですが、診察を受けるための通過儀礼と思ってまずはガマンしておきましょう。

5.心理テスト

簡単な筆記式の心理テストがあることもあります。

テストを渡されて内容が不愉快で答えたくないと思ったら素直に断ってください。

6.診察

精神科には患者さんとの初診の相性はどうしてもあります。

お医者さんが若過ぎて信用できない、親切さが感じられない、いきなり説教されてムカついたらそこの病院に見切りをつけてお薬だけもらって次の病院を探すという決断も大切です。

7.薬

精神科で出す薬は「これ、多分症状に効きそうだけどとりあえず処方してみっか」というアバウトなノリで出てきます。

なので初回から薬がぴったり患者さんにフィットするのは3割未満と思っておいていいでしょう。

名医でもそうなので、薬は毎回調整して3〜4回目の診察までにその時の症状に合う薬を探していくようになります。

なので薬が初回で合わないからと見切りをつけるのは早計です。

また、薬が合わないからと次回診察までに自己判断で薬を抜くと医師が判断できなくなって次回診察に支障が出る場合もあります。

まずは病院に電話して「薬を飲むと動けない、起きられない」など薬で困った際にはどうしたらいいのか聞いてみましょう。

8.心理カウンセラーを利用する

あなたが病院以外のところから初めてクリニックにかかる場合、心理の先生が「心理情報提供書」などの紹介状を書いてくれる場合があります。

あなたの悩みをコンパクトにA4一枚ぐらいにまとめて書いてくれますので、相談しながら文章を作ってもらいましょう。

気に入らないことが書かれていたら何回でも訂正してもらいます。

書いて欲しいことが書かれていなければそれもリクエストしましょう。

本当は病院に行きたくないのに無理やり病院にかかる羽目に陥っているのなら、その不満の気持ちも紹介状の中に書いてもらいましょう。

9.心理の方へ

初診でカウンセリングから医療機関に行く患者さんはもれなく緊張しています。

医療機関を紹介する場合には数多く候補を提示してクライエントさんにどこがいいか選んでもらいます。

紹介状は患者情報提供書、診療情報提供書というタイトルは医師から医師の紹介の場合にしか使えないので、心理面接情報提供書、としておくぐらいがいいと思います。

書き出しは「拝啓 ◯◯病院甲山乙男先生には日ごろから御高診いただきまして誠にありがとうございます。さて、初診患者なになにさんを紹介いたしますのでどうぞよろしくお願い致します。敬具」

などと書きます。

盛り込む内容は希死念慮、睡眠、抑うつ状態、幻覚妄想、主訴、薬物アレルギー、既往、家族歴、生育歴、現在の適応状態などです。心理カウンセラーの印象を一言添えてもいいでしょう。

非医療機関勤務の心理の人はこういった書式には慣れていないことが多いのですが、ついでに封筒の宛名書きや本文に御侍史、御机下をどうやって使い分けて書くかをネットなどで調べておくと後々の勉強になります。

職場や学校の上司、先生が心配して病院について行ってくれたらクライエントさんはとても心強いことも多いでしょう。

しかしそういった人々は法的には何の権限もありません。

仲があまり良くなくても家族に同行してもらいましょう。(虐待が認められる場合は注意が必要です。)

少なくとも来てもらえるよう連絡しておきましょう。

家族との連携は大切です。

守秘義務との兼ね合いがありますが、家族との連携は職場の上司や学校の先生からしてもらう方が望ましいのでクライエントさんの了解を取ります。

心理が何でもかんでも引き受けようとしても、心理職の権限は限られているので無責任な結果になりやすいです。

心理職がクライエントさんの初診に同行する場合もあり得ますが、それはいいことなのかどうなのか組織内での心理職の立場をよく考えて吟味してから結論を出す方がいいと思います。

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サクラソウがキレイな季節です。
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公認心理師が組織に翻弄されないための動き方とは?(ブリーフセラピー に学ぶ)

過日ブリーフセラピーの研修に出ました。

かなり勉強になったのですが、僕以外の心理職のみなさんにとってはブリーフセラピー的思考はもはや常識かもしれません。

練達の心理職の方々には釈迦に説法かもしれませんが、公認心理師が組織内で上手に泳げるヒントになるのではないかと思い記事にしてみます。

(例)

−教育現場におけるブリーフセラピー 的かかわり−(ひなた作成事例)

鈴木まみみ担任「A君は校内でタバコは吸うし授業はエスケープするし、他の子たちの手前どうにもならないし、私みたいな新卒の女性だとなめられているばかりで」

学年主任「A君のところは親もダメだね。学校に丸投げ、母親に電話すると『学校内のことは学校で解決して下さい』って言われて話にならない」

校長「A君、スクールカウンセラーのところにたまに行ってるんだろ?授業中に相談室に入れて甘やかしてないだろうね?」

スクールカウンセラーもなみ「A君、昼休みに相談室に来ると他の子たちの邪魔をしないようにそっと(話を聞いて欲しくてふてくされて)隅でじっとしてるんですよ。遠慮深い礼儀正しいところもある子ですね」

校長「居場所がなくて相談室に行ってるだけだろ」

スクールカウンセラーもなみ「でも中1のころはすごく学校楽しみに来てたって聞きました。いいところもある子ですよね」

校長「ない。授業妨害するから邪魔なだけだ」

教頭「親も子どももダメだよ。やる気がない」

主幹高橋先生「そうですよね、校長先生のおっしゃるとおりです。」

スクールカウンセラーもなみ「コーディネーターの佐藤先生はA君の相談に乗ってましたよね、いいところもありますよね」

コーディネーター佐藤先生「もうあいつはダメだなあ。全くダメ、ゼロ点だ」

もなみ「そう言えばこの前県のスクールカウンセラー研修に行ったとき講師で教育委員会のB先生がこのC中学校は、校長先生をはじめとして先生方のやる気があって結束力が強いって褒めてましたね。こうやって学校を良くしようと管理職の先生方が熱心に集まる姿勢は本当にすごいですね。B先生は次期教育長ですかね。校長先生も私が見てきた中では素晴らしい行政手腕がありますよね。またB先生とお会いする機会が来月あるんですけどねえ」

校長「ほう、B先生がそんなことを」

もなみ「そうですよ、私いろんな学校行ってますけどB先生はD中の校長をしていたときから校長先生のことほめてましたよ。難しい問題も真剣に取り組む真面目な先生だって」

校長「うんうん、そっかー」

もなみ「で、A君のいいところなんですけど実は…校長「ないな」

教頭「ないですよね、ねえ、校長先生」

校長「うん、ない。な、高橋先生」

主幹高橋先生「ないですねえ」

もなみ「でもこうやって集まっていつも熱心だからB先生が校長先生褒めてるんですよね。一致団結してますよね、A君よく考えてみるといいところもありますよね」

校長「邪魔だから学校来なきゃいいのに最近は週2回来てるな。前はずっと来なかったよなあ」

もなみ「少しやる気になってるのかもしれませんね」

校長「そうならいいけどな」

鈴木まみみ担任「私すごく大変でもう学校来たくないです」

スクールカウンセラー「鈴木先生真面目だからA君のこと心配なんですよね」

鈴木まみみ担任「心配だけでなんとかなるならいくらでも心配しますけど私が倒れます」

−後日−

スクールカウンセラー「A君、この前校長先生と話したんだけどさ」

A君「あー、ハゲジジイね」

もなみ「A君前は学校に来なかったのに最近は週2回来てるのちゃんと知ってたよ。気にして応援してくれてるんじゃない」

A君「はあ?あのハゲが?」

もなみ「担任の鈴木先生もA君のためならいくらでも心配してもいいって言ってたよ」

A君「まみっちってヨワヨワじゃん、俺より自分のこと心配しろよ」

もなみ「A君鈴木先生のこと心配したりして優しいわねえ。あなた男らしいわねえ、よっ、男前、男の中の男!すごい!ほれちゃうわあ!」

A君「二十歳過ぎのおばさんに言われてもなあ。先生俺の味方?」

もなみ「味方味方。世界が滅びるまでA君と話してる。で、少しもうちょっと学校来てみる?」

A君「もなみが言うなら少しなら来てやってもいいかな」

もなみ「お願いね、本当はみんなA君の良さを感じてるのよ」

※ ブリーフセラピーの中で行われているのはコンプリメント(補う)といってとにかく「ほめる」ことです。

カウンセラーが自分という心理学を知っている専門性だけを盾にしてコンプリメントをしてもあまり効果はありません。

権威ある第三者を引き合いに出す、次期教育長を使って校長のコンプリメントを行います。

もなみはA君には校長と担任の発言を出してコンプリメントを行いました。

組織の中でブリーフセラピーを行うというのは実はとても難しいことです。

学校はチーム学校なので集団守秘義務なのだから生徒保護者のプライバシー全無視ということだとスクールカウンセラーはすぐ信頼を失うでしょう。

産業場面、家族内でも上記のようなうまくいかないやり取り、ディスコミュニケーションは頻繁に起きています。

そんな中で心理職1人が孤軍奮闘して自分が誰かをコンプリメントしようとしてもたかが心理カウンセラーと思われて終わることは多いでしょう。

ブリーフセラピーは大変奥が深いです。

元々は車椅子の天才催眠療法家ミルトン・エリクソンから始まりました。

故宮田敬一先生はブリーフセラピー の大家で家族療法も教えていたのですが、催眠はかなり手っ取り早いディスコミュニケーションの修正方法で、宮田先生は催眠の世界でも権威的な存在でした。

心理職が所属している組織の中に絡め取られてしまうと組織はクライエントさんの守秘義務を外そうとして「出せ」「さあいいから喋れ」「ここだけの話にしとくから話せ」という果てしないプレッシャーを受けることがあります。

守秘義務は絶対に死守しながら組織に適合、ジョイニングしていくのは熟練の心理職でも難しい場面が多々あるでしょう。

心理は一人職場が多いです。

公認心理師は法的制約が厳しいです。

自分の身を守るのは自分だけという事実に大変心許ないと思うのですがコンプリメント技法は乗り切るひとつの手段になるかもしれません。

「コンプリメント=とりあえずほめる」

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