カウンセラーひなたあきらが公認心理師について考えてみた

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。 ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

2019年02月

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公認心理師の所属流派・学派の実態は?

新公認心理師の所属学派はどうなっているのか?

素朴な疑問から書いてみました。

公認心理師試験勉強をしていていろんな学派の心理療法の考え方に触れたのはとてもいい勉強になりました。

心理療法の学派、流派その数は数百、学会や研究会に行ってもまったく同じ勉強をしてきた人はいません。

そう言えば公認心理師試験では日本古来の森田療法、内観、精神分析など結構多くの心理療法が出題されていました。

動機付け面接法のように変化への意欲が低いクライエントさんに対する技法やABC分析、ABA分析のような問題行動対処法の応用行動分析について概論だけでも学べたのはよかったです。

さて、某臨床心理士、公認心理師予備校のデータを見たことがありますが「みなさんどんな技法で面接をひごろ行っていますか?」というような質問で、かっちりと「これ」と胸を張って答えていたのは認知行動療法の人たちだけだったように記憶しています。

きちんとトレーニングを受けていないと上記応用行動分析はできません。

認知行動療法もかなり本格的な教育を受けていないと実施困難ですので、どこまで深めて勉強して技法として自分のものにして心理面接ができているのかには興味があります。

僕もひごろからの心理職との付き合いで彼ら彼女らがどんな技法で面接をしているのかは知っていますが、来談者中心療法や来談者中心療法と精神分析の折衷と答える人が多いです。

これは予備校の回答とも一致している結果です。

さて、来談者中心療法も奥が深いので本格的にその道の師匠について勉強している人は僅少、「まずはクライエントさんの話をきちんと聞くようにしていますよ。」ということを来談者中心療法と言っているようです。

それで満足するクライエントさんは多いでしょうからそれでもいいのですが、きっちりしたエビデンス、証明力はないよと認知行動療法学派の人には指摘されてしまうでしょう。

精神分析に至っては膨大な治療時間の割には効果なしと判定されてアメリカでは健康保険適用除外になってしまっています。

それ以前に日本で分析と来談者中心療法折衷ですと言っている心理職がきっちりとした莫大な費用がかかかる教育分析を受けて精神分析家を名乗れる資格を取っているわけでもありません。

分析のエッセンスを学んでいて心理面接に生かしているというぐらいの意味合いの人が多いと思います。

EMDR、眼球運動によるトラウマ脱感作、催眠や心身理論合一を目指すソマティックエクスペリエンスのような、結果にコミットが素早い一種のブリーフサイコセラピーをやっていますと胸を張って言える人は少ないでしょう。

医師も看護師も精神科領域でその気がある人は精神保健指定医資格や精神科専門看護師資格を取得、さらに心理職とかなり重複する分野の勉強をしています。

精神科医師も市井の町医者で名医と言われる先生はあまりにも流行っていて多忙でいつもぐったり、なかなか勉強に行く時間を取るのが大変だと聞きます。

それでも少なくとも精神科医師として必要な新薬の薬物療法、作用機序を学んでおくことは必須ので頑張って学会に行っています。

心理職で腕がいいと言われている人でもなかなか「私は◯◯派です」と言えない理由はいくつかあります。

まず「金がない」。

研修料は高いです。

最先端の技術を学べる専門研修は外国から講師を呼んで行うこともあり、参加料も高くなります。

そして、「心理職はどこに住んでいるの?」という地理的な問題もあります。

都会に住んでいてどこでも受けたい研修を受けられる環境にいる心理職ばかりではありません。

北の大地の内陸で働いている心理職もいれば、僻地や離島で働いている人もいます。

継続研修を受けに行くのは難しいです。

それから心理職は圧倒的に女性が多いです。

まだまだ日本は男社会、家事は兼業主婦の心理職がやっていて、家事に加えて育児介護が加わったら普段から寝る時間も心身も削って仕事をしていて研修どころではありません。

食べるためにいくつも職場を掛け持ちしていたり、霞ヶ関や大小の病院、福祉施設で宿直勤務のハードワークをしている多忙な人たちもいます。

あとは心理職として彷徨うこともあります。

ある学派の勉強をしてみた、だけど臨床で使ってみたら自分にはフィットしなかった、だから使えないということもあります。

理想は胸を張って「こういう方法でカウンセリングをしていきますから」とクライエントさんにインフォームドコンセントをしっかりできるまでに一芸を極めることです。

ただ、ある学派流派で必ずやると言えなくても、アセスメント、見立てに基づく方針をはっきりとクライエントさんに言うことはできます。

今回の公認心理師試験の結果を見ると、ケース問題が多かったせいか若い人院卒の人はベテランよりも合格率が低く出ていました。

若い人は勉強して欲しいですが、若いからお金もないわけです。

子どもの心理面接や遊戯療法をやると、力いっぱい子どもの相手ができる心理職は若さが強みです。

それぞれの年代に達成して欲しい心理職としてのコンピテンシーがあります。

心理職の多くは熱心で真面目ですが、勉強しないで自信とプライドだけが高い人、どこの世界にもいるこういう人の扱いは職場内でも同一職種内でも困ります。

研究活動は公認心理師法には規定されていません。

それでもできる限りでいいですし、事情があって研修や学会に参加できない時期があっても、きちんと勉強と自己研鑽は行って欲しいと思います。
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公認心理師は依存症の結果にコミット

依存症の精神療法は難しくてそう簡単にかかわれない、という感想や印象を持つ心理の人は多いと思い書いてみます。

日経メディカルのメルマガで東京医療センター尾藤誠司医師がコラムを医師の立場から書いていました。

尾藤医師は依存は分散されていれば健康に近づくという説を紹介したり、ワーカホリックや世論の中の「正義」を声高に叫ぶ人を正義依存症と呼んだり、興味深い記事でした。

対象にコミットし続けることが社会的に有益だとみなされる構造そのものの問題性についても言及していました。

あちこちで依存症について書かれる、ご存知のようにWHOではゲーム依存gaming disorderをICD-11で正式に疾患単位として採用、依存症は今精神療法の対象として熱い注目を浴びていて、はっきりと公認心理師への期待が語られています。

そこで公認心理師の依存症への役割を再考してみたいのですが、アディクション、依存専門の松本俊彦医師の「依存症は心理にはオイシイぞ」というような内容のコラムも以前に本ブログ中で取り上げてみました。

経営学用語では「責任を取って努力をして成果を出すことを約束する」ということを「コミットする」commitmentと言います。

難治性疾患である依存症にこれを求められると医療者や心理職は相当なプレッシャーになるわけです。

さあ全力で治療しますとフルコミットで責任を取る約束をしたらかなりの重圧でしょう。

精神医学の世界では薬理学がなんとかできる疾患は町のクリニックでも割とコミットしやすいのですが、依存症には特効薬は何もありません。

物質依存でも行動嗜癖でもそうです。

強迫行動(これはSSRIが奏功がある場合があると言われていますが)、摂食障害、自傷のような一種の行動依存や対人依存、関係依存になるともうどうしようもない。

依存という厳密な用語の定義に収まるかどうか、その行動や嗜好が多種多様に分散されて、その人がしがみついて離せない社会的にためにならない価値観というものに出会うことは心理職ならばたくさんあります。

さて、尾藤医師が「依存症は果たしてそんなに悪いことなのか?」という命題を出していました。

これはそのとおりで、物質依存の場合だと健康を害しますよ、寿命を縮めますよとどんな専門家が言っても聞かないクライエントさんはいます。

「うるさい、俺は俺の好きなように生きて行くんだ」と治療的接近が困難なクライエントさんを救命するためには、公認心理師試験で出題されていたように強制力を動員、クライエントさんの主体性を無視してでも依存から離脱させることは治療のセオリーかもしれません。

しかしながらこれについてはかつていろんな精神科の先生方が書いていたのですが、依存症の結果として寿命を縮めたり破綻するのも本人が決めるのならばそれもまた一つの選択だと。

治療への不従順、治療アドヒアランスの欠如で服薬コンプライアンスを守る気がないとか、脳梗塞で失行失認失調半側空間無視の状態や認知症になっても運転をしちゃうとか、そうするともうコミットしようがないわけです。

行動嗜癖で死にそうになっていたり、対人関係共依存でDV男性としか付き合えない女性がいたりして「そのままだと破滅しちゃいますよ」と言われて「だって、だって、デモデモ」となっている人の目が覚めるように仕向けるのは難しいです。

犯罪更生プログラムRNRでもリスク、ニード、レスポンスィビリティという、犯罪リスクに処遇密度を合わせ(リスクを読み間違えて間違った密度ではいけない)、犯罪誘発要因に働きかけます。

そして処遇応答性を最大限にするためのプログラムを認知行動療法に基づいて行うというものです。

プログラムでやることははっきりとしていますが、実際には犯罪における加害者臨床、問題意識の薄い依存症へのかかわりはとても困難です。

さて、心理学にもどんどん周辺諸科学の知識が必要になってきていてなにがなにやらという感じですが、「結果にコミット」と某CMで有名になったcommitment概念ですが、この用語はIT技術でも使われています。

データベース処理を全て終わらせるのをcommitmentと言い、うまくいけばいいわけです。

ITは人間よりも比較的結果を出しやすい、もしうまく行かなければ戻ってロールバック処理を行えばいいわけです。

それじゃ、依存症に向かう公認心理師は今後どうやってカウンセリングをすればいいかというと、僕はなんでもいいと思うわけです。

そういうといい加減に聞こえるかもしれませんが、僕のところに来るまで数名のカウンセラーのカウンセリングを経てきたクライエントさんの話を聞くとよくわかります。

クライエントさんは心理職の流派は実は比較的どうでもいいのです。

どれだけ自分のためにきちんと熱心にfull-commitしてカウンセリングをしてくれたかが有効に症状を穏やかに治める力になります。

芸術療法でも精神分析でも認知行動療法でもいいのです。

どんな学派でもそれぞれに立派な先生も素晴らしい治療家もいます。

カウンセリングルームの中という限定された空間の中の切り取られた時間は、カウンセリングの進み方によってはクライエントさんには永遠に気持ちの中に残るものになります。

クライエントさんの治癒力や人格的な長所を信じて真剣にカウンセリングに当たることがクライエントさんを心強くすると思うのです。

クライエントさんが「あのカウンセラーの先生はとても頼りになって良かった」と言う時、精神療法の技法や技術も大切ですが、そのカウンセラーはクライエントさんから、カウンセラーの人間性とそして仕事に対する熱意も評価されているのです。
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クライエントとの性的恋愛関係と公認心理師法

現任者講習会で口酸っぱく注意され、テキストにも書いてあったのはクライエントとカウンセリング以外の個人的関係を結ぶことは、公認心理師の信用失墜行為になりかねないということでした。

これは公認心理師法第四十条

(信用失墜行為の禁止)

公認心理師は、公認心理師の信用を傷つけるような行為をしてはならない。

に当たるものとされていて、同法三十二条

第三十二条 文部科学大臣及び厚生労働大臣は、公認心理師が次の各号のいずれかに該ふは当する場合には、その登録を取り消さなければならない。
 一 第三条各号(第四号を除く。)のいずれかに該当するに至った場合
 二 虚偽又は不正の事実に基づいて登録を受けた場合
2 文部科学大臣及び厚生労働大臣は、公認心理師が第四十条、第四十一条又は第四十二条第二項の 規定に違反したときは、その登録を取り消し、又は期間を定めて公認心理師の名称及びその名称中における心理師という文字の使用の停止を命ずることができる。

とあり、公認心理師の登録取り消しの事由にもなります。

公認心理師の職業倫理の7原則には

第3原則 相手を利己的に利用しない。多重関係を避ける

とあり、カウンセリング関係以外に個人的関係を結ぶことを多重関係と呼んでいますが、こうなった場合には公認心理師は法的に資格を剥奪される可能性があるということです。

実際にこういうことは昔からありますし、精神分析の始祖フロイトも弟子とクライエントの結婚を勧めたこともあります。

カウンセラーとクライエントが性的関係を結んではいけないというのは長い年月の失敗例の数多くを経てきちんと明文化されたものですが、まあよくあることなのですね。

クライエントさんがカウンセラーを理想化する、恋愛感情を抱いて好きになるということはよくあることです。

だからカウンセラーがクライエントを利用して性的関係を結んだら厳罰、前述倫理原則のクライエントさんを傷つけない、見捨てないというルールに反することにもなるからです。

だから教科書にもこういった場合の対応は書いてあって「あなた(クライエントさん)はそう感じるんですね。それはどうしてでしょうか?これまでにも自分の助けになってくれた人に恋愛感情を抱いたことはありますか?それはどういう状況でしたか?」と「分析」する。

「カウンセラーのことを好きになるというのは治療関係がうまくいっている証拠ですよ。あなたは私のことが好きなのではなく、カウンセリングという関係を通してだんだん良くなって来ている自分の状態をポジティブに認められるようになって来ているようですね」

これが「正解」として扱われているわけですが、こんなある意味冷たく突き放した対応でクライエントさんが満足するはずはありません。

クライエントさんはまずい感情を抱いてしまったと感じてカウンセリングから去ることは多いでしょう。

心理職はクライエントに限らずカウンセリングを通して知り合ったクライエントさんのきょうだい姉妹係累全員との個人的関係は結べなくなります。

いわば道ですれ違った他人よりも他人になるというのが禁欲原則です。

僕もかつてカウンセリングをしていて相手が素敵な人だな、それは外見だけではなく、とても素晴らしい性格をしているから尊敬に値する人だなあと思ったことは男女問わず度々あります。

こちらも人間です。

じゃあどうするのが正解かというと「正直にうろたえる」という素直なカウンセラーとしての自分を出すということでいいんじゃないでしょうか。

スクールカウンセラーで女子中学生から好き好き攻勢を受けた男性カウンセラーも多いでしょう。

だけど「子どもだから」と軽くあしらってしまうと彼女たちは傷つきます。

うろたえつつ、好きな気持ちはわかるしこっちも決してあなたのことは嫌いじゃない、けどごめんね、気持ちはすごく嬉しいよ、カウンセリングにはこれからも来てねとか慌てたり「僕には恋人がいるから」と焦りながら人間らしく真剣に答えるのがひとつの正解かなと思います。

「飲みに行きましょう、ご飯でもどうですか、お歳暮に実家から何か贈りますけど魚食べられます?」ともよく言われます。

僕の対応は一例ですが、誰かほかにも正解があったら教えて欲しいなあと思います。

プロなので仕事の時にはクライエントさんを最大限尊重する顔ができますが、対個人的な関係だとカウンセラーは普通の人間です。

仕事という立場を「ねえ、好き好き」と剥がされそうになったときにどう答えるかがカウンセラーの力量だと思います。

以下のことは教科書には書いてありません。

恋愛感情を抱かれると特に女性カウンセラーは抵抗があるでしょう。

ただ、カウンセラー人生の中で誰にも好かれたことがない、魅力がないカウンセラーも資質としてどうなのかとも思うのです。

クライエントさんには感情を自由に抱いて表現する権利があります。

クライエントさんのことを見捨てない、傷つけない、この仕事が好きでクライエントさんのことも人間的に好きなカウンセラーであり続けたいなと思います。

それでもクライエントさんのことを好きになりそうな公認心理師には下の画像をプレゼントします。
頭を冷やせ
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◯ 危惧される公認心理師のメンタルケア

心理職は心理的にタフだからカウンセリングができるというわけではない、というのは心理職の人なら誰でも知っていることでしょう。

心理学部に進学する人はもともと自分の心理に興味があって、悩みを抱えやすい、だから心理の世界に入る人も多いわけです。

そこで人の悩みを聞く臨床の仕事は自分には重すぎるから、と実験、基礎、社会心理に進んで一般就職をするというのはある意味とても賢い選択です。

思い詰めるように一心に臨床しかない、という人がいい臨床家になるかどうかはわかりません。

こんな噂を聞いたことがあって本当かどうかはわかりませんが、臨床心理士の中には自分自身病んだ経験があって「だから病んだ人のためになりたいんです」と動機を臨床心理士試験で語ると落とされる、と。

臨床心理士会倫理規定には臨床心理士は自らの心身の健康を保つように努めなければならないと明記されています。

いろんな臨床家を知っています。

例外もありますが確かに現在進行形で病んでいる人は仕事どころではないでしょう。

自分が今辛くて寝込んだり仕事に行けたり行けなかったりだと、人のためには働けません。

スーパーヴィジョンという熟達した先輩の心理専門家に話を聞いてもらうというシステムもありますが、統計的にこのスーパーヴィジョンを受けている人というのは実に少ないです。

確か15パーセントぐらいだったでしょうか。

心理職は開業だと保険が効かないので1時間5千円から1万5千円ぐらいのスーパーヴィジョン料金です。

知人がアメリカに渡り正式な精神分析家の資格を取得して帰国後大学教員になったのですが、週5回のペースで教育分析を受け、1千万近くかかったと。

さて、心理職の51パーセントは200万円台以下の収入です。

スーパーヴィジョンを受けなければならないという建前論はよくわかりますし、理論的には僕もそのとおりだと思います。

公認心理師現任者テキストにもそう書いてあります。

ただ、長期間にわたってスーパーヴィジョンを受けることが可能な心理職がどのぐらいの割合でいるのかなあと思うわけです。

現職だけでなく新公認心理師も同じです。

国家公務員総合職でも家裁調査官でも地方上級心理職でもそうですが、多忙なセクションは深夜残業当たり前、医療を始めとした分野でも休日出勤当たり前の職場も多いです。

お金と時間、両方揃った余裕ある心理職はどれほどいるでしょうか。

もちろんクライエントさんにしてみれば、独特の個人的なクセに固まっていないで、常識的にカウンセリングの教えを受けて精神的に安定している心理職のカウンセリングを受けたいでしょう。

いろんなバックボーンを持ってやってきた公認心理師が誕生しました。

みんなばらばらに自分自身のやり方でやるのかなと思います。

臨床心理士試験の短時間面接でも見抜けないだろう心理職自体の病理性がマークシート式の公認心理師試験ではさらにわかりません。

実はそんな話をよく聞くのですが、心理職単独の職場だと心理職がストレス過剰になっても誰も受け止める仲間はいない。

「お前人間関係の専門家だろうから面白いこと言え」と飲み会で絡まれたという話を聞きました。

心理職が複数いる職場も難しい。

お互いの立場を尊重するあまり倒れそうになっている心理職に気づけない、気づいても声をかけられないで倒れてそのまま職場を去る人もいます。

心理職同士年齢、学派、職歴が違っていて、その違いを大切にし合うのでなくパワハラが起きることもあります。

病んでる心理職のカウンセリングを受けたいと積極的に思うクライエントさんはいないでしょう。

こうやって自分は乗り越えてやっています、ということでクライエントさんに共感して接することができるならそれは素晴らしいことだと思います。

国家資格公認心理師という箱は作ってみました。

でも箱を作っただけです。

旧来から課題となっている心理職のメンタルケアは当人以外誰も考えてくれないという事実に危惧を感じるのです。
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灰色の公認心理師登録証〜心理職らと話す

(定例月イチの研究会の合間)

Bさん「ひなたさん、登録証来た?すごいよねあの色、趣味が悪いピンクと紫の混ざった色だよ。あれはね、僕印刷にもかかわっていたことがあるけど、一番安いやつだよ。売れ残って一枚100円ぐらいになったからあれで印刷したんだよ」

僕「そっかあ、僕は成績悪くて補欠合格だったから登録証グレイの色だった」

Bさん「嘘、そんなことあるの?」

僕「いや、特別に優秀者だったからゴールド免許」

Cさん「金と銀と普通の登録証とか?つーかひなたそれ返事要るボケ?」

Dさん「みんな公認心理師協会とかどうするの?」

Bさん「僕は入らないよ」

Cさん「私も様子見」

僕「Dさんは認知行動療法プロパーだから公認心理師の会と両方入るとか?」

Dさん「勘弁して、そっちの方はいい」

Eさん「そう言えば私の県は県公認心理師協会になった」

Bさん「うちの県もだね。それがさ、総会で決めたから民主的だろうっていうんだけど、研修に臨床心理士じゃない公認心理師がたくさん来たら参加者割合からポイント申請できないでしょ。そこら辺をきちんと説明しないで無理やり総会で決めたからもう会員から文句の嵐。」

A君「日本臨床心理士会も一部の理事で決めちゃうから悪いんだよ。ちゃんと会員全員に情報を流してから選挙すればよかったのに」

僕「・・・」

Fさん「資格認定協会と日本臨床心理士会ってすごく仲悪いんでしょ」

僕「Fさん4、5年前に資格取ったのによく知ってるね」

Fさん「だって有名な話だもん。どこからも情報が流れて来ないのはおかしい」

A君「やれやれ、日本臨床心理士会も公認心理師会も先細りだね。心理臨床学会もどんどん人やめそうだね」

僕「会員数減ったら昔みたいに大学が持ち回りでその大学のキャンパスでやるとか?」

A君「筑波とか広くていいなあ。僕茨城好きだし。」

Bさん「福岡でやってたこともあったしその前は沖縄でも札幌でもやってたよね。ほんとどこも先細りだね。臨床心理士はやりたい人だけが残る資格になるね。」

僕「今回資格取ったから給料上がった人って聞かないね」

Bさん「ないない、それより僕が昔EAP(従業員支援プログラム)やってる会社で働いてた時はまだ産業カウンセラーしか持ってなかったけど月60万ぐらい稼いでたよ。営業部長兼人事部長兼心理室長だったしね。お金と資格は関係ない。」

僕「Bさんは今でも役職付きで企業カウンセラーだからすごいよね。でもそんなに給料よかったのに前の会社やめたのもったいなかったんじゃないの?」

Bさん「いや、毎日日付け変わっても帰れないし金曜日の夜から仕事して朝5時に始発で帰宅して一眠りしたらまた出勤、体持たないよ」

※ 毎月定例のこの研究会は医療産業領域の人が電車や新幹線で自腹だったり、勤務先によってはお金を出してもらって来ています。

資格関係の話やら転職先の話もしますが、この日は企業内の人事担当者や復職支援チームの人たちが来ていて心理職とディスカッションができたので結構勉強になりました。

僕もプレゼンをやらせてもらって面白かったです。

心理職は結構熱心に勉強、仕事をする人が多いです。

カウンセリングの合間に専門書や内外の論文を読んで家でも勉強して、土日は研究会や学会に出ているのが常態の多忙な人も多いです。

別にたくさん論文を書いて大学教員を目指すわけでもないのによく勉強をする人種だなあと思います。

さて、みなさん公認心理師は苦労して取った資格です。

まだここからのことはわかりませんが未知数だらけです。

ゴールドでなくても赤紫でなくともいいのですが、せめてお先真っ暗の資格になるのは勘弁です。

個人的な感想ですが、みなさん公認心理師を取得したことでメリットを感じている人はまだいない。

だから今のところは限りなくグレイな資格です。
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