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審美歯科公認心理師かがみちゃん

-創作-

僕「かがみちゃん公認心理師取ったんだね、かなり遅れたけどおめでとう」

かがみ「うーん、もう1年近く経つのに今さら感満載の祝福ありがとう」

僕「審美歯科で働いてる心理の人って僕はかがみちゃんしか知らないよ。Gルート受験って聞いたけど」

かがみ「歯科医院も診療所、クリニックだから大丈夫なのよ」

僕「そっかあ」

かがみ「歯はね、結構その人のメンタルと深く関係してるの。ほら、矯正されてないとか、歯が茶色いとか、そうすると人前に出るのがおっくうになる人も多いワケ」

僕「うん」

かがみ「歯で食べ物を満足に食べられなかったらイライラするしストレスたまるでしょ?だから一般治療も十分意味があるの。時間をかけて根管治療をやるとか大事なのよ」

僕「ふうん」

かがみ「でも不幸にして自分の歯が機能できなくなったときに入れ歯や部分入れ歯だとやっぱり噛みにくいのよ」

僕「うん」

かがみ「だからウチのクリニックでは保険適用外でもインプラントをオススメしてるの。QOLも上がるしね」

僕「ふうん、見た目も身体面も両方ともメンタルに関係しそうだねえ」

かがみ「そそ、最初に十分にカウンセリングしてね、何を患者さんが求めていて、そのためにはいくらお金がかかるのかじっくり話すのよ」

僕「うん」

かがみ「あと審美歯科のウチでやってるのは歯のホワイトニングね、いくら美人でも歯が黄色かったら笑顔も台無しじゃない。だからうちではオフィスホワイトニングを勧めてるのよ」

僕「オフィス?」

かがみ「ホワイトニングはね、薬液をマウスピースにつけて定着させるんだけど、薬液は海外から個人輸入でも手に入るからセルフホワイトニングもできるけどね、個人輸入した海外の薬液の品質や安全性の保証はあんまりアテにならないのよ」

僕「うん」

かがみ「そしたらね、ホワイトニングが不十分だったり、ムラになったり、安い薬液だといろいろと心配もあるからさ」

僕「うん」

かがみ「だからウチは高価だけど院長がアメリカの学会のコネでいいホワイトニング薬液を輸入して、プロの技術で施術をしているのよ」

僕「ふうん」

かがみ「でもタバコとかカレーとか色素沈着しやすい要素は必ずあるから、歯の表面だけじゃなくて歯の内部まで染まってる場合もあるのよ。」

僕「そういう場合は?」

かがみ「どうしても汚れが落ちない歯の場合にはセラミックコーティングで歯の上にセラミックを被せちゃったり、自費用コンポジットレジン(歯科用修復剤)を塗ったりとかね」

僕「うん」

かがみ「あとは矯正ね、うちは小児歯科もやってるけど、もう3歳ぐらいで矯正か必要かどうかわかるからね」

僕「ほう」

かがみ「なるべく子どものころから矯正した方がアゴの骨が柔らかいからやりやすいの」

僕「子どもは歯医者さん嫌がりそうだよね」

かがみ「うちの小児歯科は普通の歯医者さんみたいに白いカベで無機質な感じじゃないよ。LEGOみたいにカラフルな色で外装も内装も楽しげにしてプレイルームで歯医者さんコワイって言ってる子どもと遊んで気に入ってもらうのも大切なワタシの仕事ね」

僕「ほう、たしかに大切かもね」

かがみ「矯正っていうと子どものためだと思われがちだけどウチは大人向けの矯正もやってるのよ」

僕「うん」

かがみ「八重歯がカワイイとかそういうのは昔の日本の文化ね。噛み合わせが悪いと健康全体に悪影響あるし」

僕「ふうん」

かがみ「外見で引け目を感じてたら奥手な性格になっちゃう。歯並びを良くするためにはある程度削ったり抜いたりも大人の場合には必要になる場合もあるわね。そこでインプラント奥歯に入れる場合もある」

僕「うん」

かがみ「表側矯正でブリッジが目立つのが気になるなら、今は裏側矯正やマウスピース矯正みたいに目立たない矯正方法もあるし」

僕「審美歯科っていうとインプラントのイメージがあるけど」

かがみ「インプラントって、高級な入れ歯ってワケじゃなくて、もうアゴへと人工歯を埋め込む手術だからね」

僕「うん」

かがみ「だから事前にCTスキャン撮ってそこからできるステント模型や全体の模型を作ってね」

僕「凝ってるね」

かがみ「インプラント施術に適合できるぐらいのアゴの骨の厚みがあったら、手術計画立てるんだけど、この手術をしたらいくらかかって、そこで得られるメリットは何かとか。患者さんもチームに含めて歯科従事者が説明していくのよ」

僕「丁寧だね。お金高くない?」

かがみ「保険適用外診療だから確かに高いわね。でもね、全部自分の歯を失って『あー、総入れ歯だと味気ないなあ』と思ってる患者さんに全部30本ぐらいのインプラントを埋め込むワケじゃないのよ」

僕「ほう」

かがみ「インプラントをアゴの要所に入れて、そこで人工歯を支えるオールオンフォーって施術があるの。費用面でも身体的な負担も少なくなっているのよ」

僕「最先端技術なんだねえ」

かがみ「あとは予防歯科ね。虫歯になってから来院するよりも定期的に来てもらってバイオフィルムを除去するとか、メンテナンスが大事だから。メンタルヘルスも一次予防が大事でしょ。糖尿で歯周病になったら命取りだしね」

※ 審美歯科医院、クリニックで働いている臨床心理士、公認心理師は実際にいます。

保険適用外なので結構宣伝にお金もかけて立派なホームページを出しています。

審美歯科はお金もうけ重視に見られがちな医療領域ですが、患者さんを第一に考えながらきちんと不安な人たちの手当てをしていくことができれば、患者さんの心身の安定や生活の質の向上にも寄与していけるでしょう。

今後、主流でなくても審美歯科心理職は活躍していくものと思います。