
◯ 臨床心理士資格の衰退への危惧
これについては何度も書いてきましたがひしひしと肌で感じるようになってきました。
・ 大学院養成課程での公認心理師シフト、臨床心理士養成課程廃止
・今後大学生が双方資格の多さにカリキュラム選択の際、公認心理師のみを取る可能性
・医療、福祉、ストレスチェック制度、ギャンブル依存症対策等に対する公認心理師のみの関与認定、加算算定
・指導大学教員、施設側指導者にやがて公認心理師のみが認められていくであろうこと
などを書いてきましたが、ツイッター上でも話題になってきるのは、
https://mobile.twitter.com/komekome8/status/1127876900225830915

1.日本臨床心理士会主催の研修会がどれもがら空きでヤバい
白米∞さんが
「日本臨床心理士会の今年度の講座の過疎り方がヤバい。
何がヤバいって、10年後には臨床心理士いなくなってるレベル。」
とつぶやいています。
→確かに臨床心理士会や臨床心理士資格認定協会で主催している、臨床心理士資格認定協会では
・ 資格認定協会または臨床心理士会で行う研修への参加(第2群)ポイントがないと更新は難しくなりますし、この研修は例年すぐに人気があって埋まってしまうのがこれまでの通例だったのですが、確かに今回はガラ空きです。
2.心理カウンセラーの方がプロフィールを書く際にも「臨床心理士」を入れるよりもほかの情報を入れるようになった。
(心理療法家ここらぼの髙橋先生)
https://mobile.twitter.com/cocolabome/status/1128716666433523712

3.心理臨床学会における口頭発表の減少・寄付金の件
https://mobile.twitter.com/cpyuhshi2013/status/1128679321848016897

臨床心理士有志の会が佐藤ゆかり先生のつぶやきをリツイートしています。
僕も寄付金の件については以前書きましたが、今回の第38回大会ではかなり有名な先生の手がけている価値が高い研究がポスター発表(研究結果を会場の掲示板に貼るという発表形式)に回されているという印象を大会プログラムを見ていて受けました。
これまで臨床心理士が主導、中心的になって発表してきた学会です。
口頭発表する価値があった発表をどんどんポスター発表に回すより、会場を借りるやり繰りを工夫して寄付金の4200万円をそっちに回してあくまで学術団体としての立場を貫くべきだったんじゃないの?
という学会への不満、臨床心理士制度≒心理臨床学会という図式から、不満がシフトしてもおかしくないのかなあと印象を受けました。
これをもってイコール臨床心理士の低迷とは言い切れないのですが、これまで心理臨床学会とは縁がなかった新公認心理師にとっても魅力がある学会作りをしていかないと臨床心理士と公認心理師がお互いに協働する共存共栄の図式にはほど遠いなあと思ったわけです。
https://mobile.twitter.com/komekome8/status/1128407604193927168

再び白米∞さんのツイートです。
研修会は県庁所在地で行われることが多いようですが、都市部臨床心理士でも激務に追われている人、家庭の事情でなかなか研修会に参加できない人がいます。
そして日本は広いです。
離島にも僻地にも臨床心理士はいるのですが、研修を受ける機会が今どんどん減っています。
日本全国に臨床心理士がいて欲しいという臨床心理士制度の理念は資格認定協会と臨床心理士会や公認心理師協会との確執でだんだん難しくなりつつあります。
臨床心理士資格認定協会が認めた臨床心理士受験者数推移ですが
公認心理師法制定は平成27年9月です。
それ以前から国家資格公認心理師法制定は何度も論議され、平成26年一度国会に上程されて審議時間切れになったという経緯があります。
臨床心理士資格国家資格化は何度も話題に上っていました。
さて、臨床心理士受験者は資格認定委員会発表によると
平成24年2812人
平成25年2804人
平成26年2664人
平成27年2590人
平成28年2582人
平成29年2427人
平成30年2214人
となだらかな右肩下がりになっています。
平成30年受験者の主な層は、公認心理師試験を受けた、臨床心理士養成課程を卒業して受験資格もあるからついでに受けておこうかな。
ぐらいの人たちが主流で「何がなんでも臨床心理士を取りたい、そのために公認心理師のみ関連の勉強は一切しなかった。
公認心理師は受けなかった(or公認心理師も受けたけどその結果より臨床心理士資格が大事!)」
という人はいたかもしれませんが、かなり少数派でしょう。
世の中で公認心理師の認知度が上がった、必要とされてきているという報に触れるたびに臨床心理士の受験者が減り、臨床心理士資格更新者も減り、臨床心理士の母体数が減っていくという心理職のみなさんが共通して抱いている感覚は当たると思います。
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