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第2回公認心理師試験受験者総数・合格率予想(改訂版)

2月15日に当ブログで「第2回公認心理師試験概況予想」という記事を書いたのですが、とあるところから聞いた情報から、もう一回受験者総数と合格率について修正予測をしてみたいと思います。

合格率については2バージョン、甘め予想と厳し目予想のパターンで考えてみました。

参考:第1回目公認心理師試験結果(日本心理研修センター発表:pdf)

1 .総受験者数

17,000人〜18,000人

・内訳

⑴ 現任者(第1回試験未受験者(なぜ未受験者に限るのかは後述します。)

10,000人

理由:今年の現任者講習の受講人員を見ると約9,000人でした。

第1回試験で現任者講習を受けたものの、日程が合わない、経験年数が足りない、まだ自信がないなどの理由で受験しなかった人たちもいるでしょう。

Gルート審査落ちだった人が何らかの措置、あるいは工夫で受験ができたらいいなという僕の希望的観測も入れての数字です。

実際、今回現任者講習を7万円出して受けてもやはり受験しない、受験できない人たちも一定割合でいるはずです。

「ニュースで公認心理師が取り上げられている、へえーこれは取っておくとお得な資格だなあ」と、Gルート審査落ちの可能性をあまり考えないでとりあえず現任者講習を受けたけれども受験資格が与えられない人もいるのではないでしょうか。

プラマイでほぼほぼ新現任者は1万人ぐらいと見ています。

⑵ D1ルート第1回試験未受験者

3,000人

この層は旧院卒科目読み替えができた、さらに経験値を積んでいる人たちです。

ところで臨床心理士でも受験しなかった人たちが多いの?

という疑問があるでしょう。

臨床心理士資格認定協会が公表している臨床心理士の累積合格者は35,912人ですが、それだけいて公認心理師受験者は36,103人、臨床心理士でも公認心理師を受験しなかったのかあー、と思ってしまいがちですが、臨床心理士資格創設から31年間です。

その間に亡くなった方、もう仕事をリタイヤした方も多いでしょう。

何らかの理由で資格更新をしない、ステップアップのために外国でサイコロジストになった人、別の方面で起業した人もいるかもしれないですし、臨床心理士資格そのものに見切りをつけた人もいると聞いています。

公務員になったから資格は要らない、と更新しない人もいます。

信念を持って公認心理師を取らずに臨床心理士でやっていく人もいます。

話を戻すとやはり何らかの事情で慎重に成り行きを見守ったD1ルートの人もいました。

別にこの人たちが優秀でないということはないと思いますが、自信がなかったからという人もいるかもしれません。

第1回目にほとんどの人が受験してしまったのでD1、第1試験未受験者は3,000人程度と予想します。

⑶ D2ルート

1,100人
院を今年卒業、科目読み替えが可能だった新卒者です。

これも第1回試験とほぼほぼ同じ数値かなと予想します。

⑷ 第1回試験リチャレンジャー

6,000人

惜しくも第1回試験では涙を飲んで、第2回目の試験にチャンスを賭けている人たちです。

不合格者7524人のうち6,000人ぐらいが受験するのでは?と踏んでいます。

もう試験に全然歯が立たなかったから諦めるという人はそれほどいないなではないでしょうか。

お金を払った、悔しい、だからまたチャレンジするというのは行動経済学や経済学ではコンコルド効果、サンクコスト効果と呼ばれています。

(行動経済学用語なので公認心理師試験には出ない知識ですが、コンコルド飛行機はどんどん欠陥が出てもこれまでの投資を取り返したいと無駄な開発投資をし続けた、自分で買ったものは大切にするけどサンキュー、と棚ぼたでもらったものはあきらめるのが早いわけです。)

だから第1回目の不合格者は相当数受験するという読みです。

2.甘い合格率予想

読んだ人は「えっ、それでも甘めなの?」と思うかもしれません。

⑴ Gルート

65パーセント

初回受験現任者の合格率は74.6パーセント、モチベーションが高いGルート第1回目が「受かったよー」というのに触発されて「俺もオレも」と追従して受験する層もいると思います。

第1回目の心理専攻者が「まあ、受かりますよ」と聞くと「じゃ」と思って心理非専攻者も多く受けるかもしれません。

それでも心理周辺領域にいて現任者講習を受けた人たちなので65パーセントと踏んでいます。

彼ら、彼女らはそれなりに勉強するでしょうけれどもハードルが上がると予想される試験で、第1回目よりもモチベーションが低い層よ含んでいるだろうと思われるのでこの数字を出しました。

⑵ D1ルート

70パーセント

心理職として現に活躍している層です。

何らかの理由があって第1回目受験を見送ったにせよ合格率は75パーセント程度は確保できるのではないかと思います。

31.9.9第1回目試験D1ルートは合格率85.8パーセントでした。

北海道試験では70.3パーセント、北海道の合格者に聞いたら「試験別に難しくなかったじゃない、北海道の質が低かったのよ」猛者もいましたが、両方の試験を解いた人は追試の方が難しかったという印象を持ったのではないでしょうか。

この追試レベルがスタンダードになると推察するとD1ルート受験者の合格率は70パーセントです。

⑶ 第1回試験不合格再チャレンジ者

50パーセント

この層は甘め予想の中でもかなり厳しい数字で予測しています。

なぜならば、上記に述べた理由で受験のするとしても、再度記念受験的にあまり勉強をしないで受ける、モチベーションが上がらないまま受ける人もいるからです。

臨床心理士試験の不合格社リチャレンジャーの合格率統計は公表されていないのでわかりませんが、2回目受験だとまた不合格になる人が多いということは聞いています。

参考にしたのは医師国家試験です。

第113回医師国家試験は新卒者が92.4パーセントとかなりの高率でしたが、既卒者の再チャレンジ者になると56.8パーセントとがくんと落ちます。

落ちた人で一生懸命勉強している人たちが多いことは知っています。

それでも公認心理師試験には一種独特のクセがあります。

僕が以前記事にした

公認心理師試験正答選択のコツ

をぜひ参考にしてみてください。

正答を導くことができる暗黙のルール、ゲーム、国語力だけで正答できる問題があります。

そういった問題を落とさないことが合格につながるでしょう。

⑷ 総合確率

61.5パーセント

⑴〜⑶のそれぞれの予想合格者数を総受験者で割った数値です。

6割程度が第2回目以降試験のスタンダードとあちこちで言われているので、まあ近い数字かもしれません。

3.厳し目の合格率予想

53.4パーセント

・根拠

⑴ Gルート55パーセント

⑵ D1ルート65パーセント

⑶ D2ルート60パーセント

※ いずれも初回受験者です。

⑷ 再チャレンジ受験者45パーセント

※ ちなみに再チャレンジャーの統計は日本心理研修センターは把握していても発表しない可能性もあると思います。

臨床心理士は発表していません。

精神保健福祉士は新卒者、既卒者数日を発表しています。

新卒者合格率6割、既卒者3割程度と大変厳しい数値です。

厚生労働省、日本心理研修センターは全体の6割程度の正解者というラインは崩さないでしょう。

ケース問題補正は今回も行われるのではないでしょうか。

ケース問題を配点3倍にするということです。

ただし、ケース問題であっても2問選択肢連勝複式問題が多く出るかもしれません。

また、高度な知識を要する知識問題に近いケース問題を出題する可能性もあります。

さて、実際にはどうなるのでしょうか。

ただ、ほかの国家試験と同様、落とすための試験ではありません。

こころJOBさんの記事でも昨日書いたのですが、これからでも力を尽くしてセミナーに参加、いい参考書を使って勉強すればこれからいくらでも挽回できると思います。

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