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公認心理師制度で混乱する採用担当者と翻弄される心理職

(会話形式にしてありますけれどもこれらは実際には僕のところに文書で回ってきたり、面談、電話で僕や周囲が意見聴取された内容をまぜこせにしてあります。=こんな感じのニュアンスでなしくずしの経過です。)

事務長(採用担当者)「ひなたさんさあ、インターネットで調べたんだけど公認心理師って国家資格があるんだよね」

僕「僕、受験する前に言ったと思うんですけど」

事務長「うちも心理の人の新採用予定あるから来年度は臨床心理士と公認心理師両方にしようかな」

僕「はあ」

-数日後-

事務長「あ、ちょうどいいところにいた、ひなたさん、公認心理師って学歴不問なの?」

僕「えっと、今経過措置なので」

事務長「うーん困ったなあ、うちは大卒以上じゃないと」

僕「・・・」

事務長「ひなたさんも資格取ったの?」

僕「いちおう」

(現任者講習とか受験料とか出してくれないか事務方に聞いて却下されてたんだけどなあ、この人忘れてるっていうかなかったことになってるなあ)

事務長「資格手当とか出すのかねえ、本部に聞いておいてあげるから」

僕「ありがとうございます」

-別の日-

事務の人「あ、ひなたさん」

僕「あ、どうも」

事務の人「来年うちの系列A支社から◯◯さんが公認心理師試験受けるから願書出すみたいだけど、なんか事務の方でも書き方よくわかんなくて、うちって会社の相談員っていう分類でいいのかしら」

僕「うーん、小さなとこだけどB支社の◯◯さんが勤めてるのはいちおう保健管理センターでしょう。」

事務の人「うんうん」

僕「保健所に医療機関として開設届け出してあるから医療機関じゃないですかね。確か医療機関はコード101って覚えてますけど」

事務の人「ありがとう、じゃそれでやっとく。」

僕「あ、事務長とか本部とか試験やってる日本心理研修センターとかに確認した方がいいと思いますよ」

事務の人「えー面倒だなあ」

-別の日の事務長との会話-

事務長「ひなたさん、この前の資格手当の話だけどね」

僕「はあ」

事務長「ひなたさん、うちに届出出さないで自費で自分で年休取って受験したでしょ」

僕「お金出ませんか?ってのは聞きましたけど『無理』って言われたから願書にハンコはもらいましたけど」

事務長「まあ自前でやったことだから個人的な事柄にはお金は出ないよ。本部も系列の心理の人にそこら辺の補助とか資格手当は出さないって。系列のB法人が先に通達出してた。ほら、僕のとこに来たメール埋もれてたからプリントアウトしといたよ、渡しとくから、これ、ちゃんと証拠になるよね?」

僕「ご丁寧にありがとうございます」

事務長「あ、来年度は見送ったけどなんかいろいろ保険とか制度とかで公認心理師じゃないとできないことあるみたいじゃない?」

僕「医療保険の絡みとかストレスチェック制度とかですかね」

事務長「うん、来年度の次年度は採用しようってことになりそうだけど、そこら辺わかんないからまた時間ある時に教えてね、じゃ、僕これから打ち合わせあるから忙しいからまたね」

僕「はい」

※ まあこんなやり取りが「事務長」だけでなく、事務方全般や本部機構とか他系列法人に右にならえになって僕のところは今に至っています。

心理職の人たちはいろんなところで働いているので、手当があったりなかったり、補助があったりなかったり。

小さなところは本当に大変だと思いますが、微々たるものでも研究費名目で心理検査キット、用紙購入が可能とか、書籍も少しいいよとか、学会参加は参加費か交通費かどっちかは出るよとか勤務場所によっていろいろでしょう。

特にフリーで掛け持ち勤務だとどこからもそういった手当は出ないです。

フリーランスとか自由業というのはカッコいい言葉と誤解する人がごく少数いるかもしれませんが、
心理の世界でフリーで働くということは雇い主の事情でフリーに自由に使われるということです。

自由業というのは仕事先が働く心理職を自由にするということで、心理職が自由な裁量で働けるということでは決してありません。

児童福祉施設などで働く人たちが作った労働組合「臨床心理士ユニオン」がいつのまにか「公認心理師ユニオン」に名称変更していました。

雇用主にお金がない、公務員だと税金の出所もない、常勤ポストも創設する予算がない、ということでないない尽くしなのはわかりますが、雇用条件によってあっちふらふらこっちふらふらが宿命の心理職です。

どんなにきっちりと仕事の引き継ぎをしたつもりでも書類の引き継ぎではなく、新旧カウンセラー間でのクライエントさんの引き継ぎはそう簡単なことではないですし、クライエントさんの病状にもかかわる大きな事柄です。

公認心理師制度の指針もガイドラインも「心理の仕事をやりますよ」という漠然としたところしか決まっていません。

為政者、行政、関係団体にも雇用主にも、もうちょっと真剣に考えて欲しいなあと思うのです。

◯ この話の本筋とは関係ありませんが、今回の現任者講習はブループリント(出題基準)公表前にやってしまいまった会場もあります。

去年の現任者テキストは誤字脱字だらけ、相変わらずやっつけ仕事でカオスなことをしてるなあという印象を持っています。

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