054DFF31-96E7-45B8-955E-C3C18A9BE857
◯ 福祉領域公認心理師は待遇改善・公認心理師の給与は?

2019.2.15厚生労働省障害保健福祉部障害福祉課 評価・基準係から「2019年度障害福祉サービス等報酬改定の概要」が正式発表されました。

従前から介護福祉士、精神保健福祉士、社会福祉士など福祉専門職の給与は安すぎるという意見があり、福祉政策で専門職の定着化を狙うためにはその待遇改善が喫緊の課題となっていました。

そして今回の改定の目玉はこの専門職種の中に公認心理師も含まれるようになったということです。

今回の改定では経験年数10年以上のこれら専門職員に月額8万円の待遇改善を可能とするというものです。

月額8万円というと大盤振る舞いのように思えるかもしれませんが、月額8万円増額した上で、年収440万円を目指すというものですから、これまでの福祉職がいかに薄給かということが逆に透けて見えます。

福祉分野を担当する心理職は日本臨床心理士会調査2016年度1929人と決して少ない人数ではありません。

同年の臨床心理士会調査では臨床心理士全体のうち、年収200万円台未満の臨床心理士は31.0パーセントで心理士給与は1年中絶賛激安価格大セール中です。

大学院卒業の学歴でも非常勤、無職が52パーセントを占めているのが心理職雇用の実情なわけです。

同調査は臨床心理士中男性22.2パーセント、女性77.7パーセントと、ほぼ公認心理師合格者と同じ男女比です。

確かに(根拠はないのですが)女性の方が共感性も高く、いざという時の対処能力が高いレジリエントさがあることから女性はカウンセラー向きなのかなと周囲を見ていると個人的には思います。

兼業主婦で子育てしながら心理職をしている人は家事育児のかたわら本気で仕事して研修に参加してとものすごく大変そうです。

一人暮らしや自分が家庭を支えて心理の仕事をするということは収入の上ではとても困難です。

さて、福祉領域に話を戻すと、福祉職は心理に限らずいつも人手不足、重労働で薄給というイメージがあります。

放課後デイサービス等もかなり重労働でしょう。

純粋に心理の仕事をしていればいいかというとそういうわけではなく、乳幼児領域でおしめを取り替えなければならない、宿直勤務で疲弊してしまうという話も聞きます。

僕は医療機関付設の作業所(就労継続支援施設)で働いていたことがあるのですが、カウンセリングのかたわらフロアの様子を見ていくというのはなかなか難しかったのを覚えています。

誰がどういう資格を持っているからどう、という点ではグループホームや介護施設ではサービス管理責任者(サー管、サビ管)の権限は大きく、精神保健福祉士や社会福祉士の実務経験者は重宝されます。

実際サー管の責任も職務も重要で大変なものです。

知識・経験の点からも公認心理師が将来制度的にサービス管理責任者になれても使い物になるのだろうか?

と僕も思うわけです。

さて、福祉心理職、公認心理師の長年の経験者の待遇を改善する制度を作りました。

安いと言われている介護福祉士の給与は確かに上げなければまずいでしょう。

制度だけ作ってもその中で心理職がどのように動き働き、福祉全体に貢献できるかは別問題です。

システムの構築が弱い、各福祉施設に丸投げしっ放しで、心理をきちんと福祉の中に組み込むことが必要だという感想を持ってしまうわけです。

これは心理制度のみならず、福祉施設全体への支援が足りないと思うからそのような意見を持つわけです。

 
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセラーへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 心理学へ (スポンサードリンク)