公認心理師学歴階級社会
一例ですが、色々な機関の中で、心理職の扱いに関する高い基準を設けている組織があります。
院長の医師管理職トップ-部下1500人医療職の頂点
歯科医-テクノクラートの中の専門職で年収1000万円程度
心理(公認心理師含)専門職集団の中の高級幹部で部下150人ぐらい年収800万円以上〜
のっけからわかのわからない基準を出しましたが、心理専門職に相当に高い格付けでの公的評価を与える(機関やシステム)も一部あります。
こういった基準はさておいて東大博士号を持っている公認心理師でも医師の指示には従わなければなりません。
ヒエラルキーがはっきりとしている医師-心理職の世界にも例外はあって
医師「クエチアピンで患者が過鎮静だって心理の先生のところで言ってるけどどうしたらいいの?」
心理「1日300mgきつそうですから75mgでどうですかね?」
医師「カルテに処方書いておいて」
という話も聞いたことがあります。
職務領域に関して医師は心理にメンタル領域を丸投げのこともありますが信頼もされています。
僕の所感で個人的なものですが、学歴偏差値と地頭の良さと公認心理師試験得点は弱い相関関係係数ρがあるかな?という気がします。
ただそれが臨床能力にダイレクトに反映されるわけではありません。
学歴が高くて共感性が低い心理職もいます。
クライエントさんにとっていい心理カウンセラーというのは、どこの学校を出ているのかということとは全く関係ありません。
僕もクライエントさんに「どこの大学出身ですか?」と聞かれたことは一度もないのですが、開業のカウンセラーが学位などを宣伝しているのならばそれを参考にする人もいるかもしれません。
初めてカウンセラーと接するクライエントさんなら、そんなことよりもまずは「どんな機関に所属しているか」「その人は自分に何をしてくれるのか」「カウンセリングの値段」
が関心事です。
もっと言うなら、公認心理師資格を持っているか、他の資格があるかということにも関心が及ばないクライエントさんもいるでしょう。
よく調べてくるクライエントさんなら、その道の権威で、助けてくれる先生を求めて必死で、自分を治してくれるそんな機関やセラピストを求めている場合もあります。
それでも「この人は国立出身だから腕がいい」「私立で偏差値がこのぐらいかあ」とそれだけを基準に評価するクライエントさんは僅少でしょう。
例えばA先生は大学教授。
彼は中学生高校生時代はやんちゃで遊んでばかりいたけれども割と地元で入りやすい偏差値50ぐらいの大学心理学部に入学した。
その後臨床心理をやりたいと一念発起してレベルアップ(学歴ロンダリング)した修士課程修了、他大学でまた博士号を取得した。
そしてアカポスの階段を上って教授、さて次は学部長か、それとも学長選挙かと言われるまでになる、に近い話を聞いたこともあります。
クライエントさんにとってはA先生の人生遍歴、出世コースはどうでもいいわけで、このA先生が大学教員の権威をひけらかすことなく、一個人としてクライエントさんを尊重して真摯に向き合ってくれる、それだけを求めていてA先生が勤務している相談機関に来るわけでしょう。
A先生は志が高く、臨床研究にもカウンセリングにも人生をかけているからこそいい心理面接ができているのです。
長い間心理職はクライエントさんとの信頼関係を結ぶことだけを必死に研究して臨床をしてきた実績があるわけなので素晴らしい業績が残っています。
公認心理師現任者合格者は学歴不問です。
在野の臨床家の腕は学歴や資格で決まるわけではない。
僕にはっきりとそう言い切った先輩もいます。
曰く「お前の評価は他人がするんじゃない。お前が自分でしろ。それが正解だ」
これは正しいのですが、二重の意味で間違っています。
まず、必ず評価は他人がします。
所属機関がします。
そしてそれに満足できないと心理職のプライドは傷つきます。
そしてクライエントさんも評価します。
心理職のところにクライエントさんが来ないのは
1.上司や所属機関が心理職を信頼していない
2.クライエントさんから信頼されていない
3.治ってしまった。しかも感謝している。or治ったのでカウンセリングを受けたことすら忘れている。
僕の体感だと)「1」「2」は少なく「3」が意外と多いです。
初心者のころは千客万来で自分の臨床能力は素晴らしいに違いないだろうから引きも切らないと思っていた僕自身は、万能感の仮面を被った劣等感の塊だったのかなと思います。
今では無理をしてアウトリーチ(働きかけ)をせず、クライエントさんがいつでも来られるように待つのがいいですし、焦らないでいいのだなあと思います。
これも僕の個人的感覚ですが、できる心理職はレジリエントで関係諸方面への調整能力が高く、そこにクライエントさんの意向を尊重しながら当てはめるという能力が必要です。
学校の勉強とは違った能力が臨床活動には求められているというのがいろんな心理職の人たちと接してきた僕の感想です。
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一例ですが、色々な機関の中で、心理職の扱いに関する高い基準を設けている組織があります。
院長の医師管理職トップ-部下1500人医療職の頂点
歯科医-テクノクラートの中の専門職で年収1000万円程度
心理(公認心理師含)専門職集団の中の高級幹部で部下150人ぐらい年収800万円以上〜
のっけからわかのわからない基準を出しましたが、心理専門職に相当に高い格付けでの公的評価を与える(機関やシステム)も一部あります。
こういった基準はさておいて東大博士号を持っている公認心理師でも医師の指示には従わなければなりません。
ヒエラルキーがはっきりとしている医師-心理職の世界にも例外はあって
医師「クエチアピンで患者が過鎮静だって心理の先生のところで言ってるけどどうしたらいいの?」
心理「1日300mgきつそうですから75mgでどうですかね?」
医師「カルテに処方書いておいて」
という話も聞いたことがあります。
職務領域に関して医師は心理にメンタル領域を丸投げのこともありますが信頼もされています。
僕の所感で個人的なものですが、学歴偏差値と地頭の良さと公認心理師試験得点は弱い相関関係係数ρがあるかな?という気がします。
ただそれが臨床能力にダイレクトに反映されるわけではありません。
学歴が高くて共感性が低い心理職もいます。
クライエントさんにとっていい心理カウンセラーというのは、どこの学校を出ているのかということとは全く関係ありません。
僕もクライエントさんに「どこの大学出身ですか?」と聞かれたことは一度もないのですが、開業のカウンセラーが学位などを宣伝しているのならばそれを参考にする人もいるかもしれません。
初めてカウンセラーと接するクライエントさんなら、そんなことよりもまずは「どんな機関に所属しているか」「その人は自分に何をしてくれるのか」「カウンセリングの値段」
が関心事です。
もっと言うなら、公認心理師資格を持っているか、他の資格があるかということにも関心が及ばないクライエントさんもいるでしょう。
よく調べてくるクライエントさんなら、その道の権威で、助けてくれる先生を求めて必死で、自分を治してくれるそんな機関やセラピストを求めている場合もあります。
それでも「この人は国立出身だから腕がいい」「私立で偏差値がこのぐらいかあ」とそれだけを基準に評価するクライエントさんは僅少でしょう。
例えばA先生は大学教授。
彼は中学生高校生時代はやんちゃで遊んでばかりいたけれども割と地元で入りやすい偏差値50ぐらいの大学心理学部に入学した。
その後臨床心理をやりたいと一念発起してレベルアップ(学歴ロンダリング)した修士課程修了、他大学でまた博士号を取得した。
そしてアカポスの階段を上って教授、さて次は学部長か、それとも学長選挙かと言われるまでになる、に近い話を聞いたこともあります。
クライエントさんにとってはA先生の人生遍歴、出世コースはどうでもいいわけで、このA先生が大学教員の権威をひけらかすことなく、一個人としてクライエントさんを尊重して真摯に向き合ってくれる、それだけを求めていてA先生が勤務している相談機関に来るわけでしょう。
A先生は志が高く、臨床研究にもカウンセリングにも人生をかけているからこそいい心理面接ができているのです。
長い間心理職はクライエントさんとの信頼関係を結ぶことだけを必死に研究して臨床をしてきた実績があるわけなので素晴らしい業績が残っています。
公認心理師現任者合格者は学歴不問です。
在野の臨床家の腕は学歴や資格で決まるわけではない。
僕にはっきりとそう言い切った先輩もいます。
曰く「お前の評価は他人がするんじゃない。お前が自分でしろ。それが正解だ」
これは正しいのですが、二重の意味で間違っています。
まず、必ず評価は他人がします。
所属機関がします。
そしてそれに満足できないと心理職のプライドは傷つきます。
そしてクライエントさんも評価します。
心理職のところにクライエントさんが来ないのは
1.上司や所属機関が心理職を信頼していない
2.クライエントさんから信頼されていない
3.治ってしまった。しかも感謝している。or治ったのでカウンセリングを受けたことすら忘れている。
僕の体感だと)「1」「2」は少なく「3」が意外と多いです。
初心者のころは千客万来で自分の臨床能力は素晴らしいに違いないだろうから引きも切らないと思っていた僕自身は、万能感の仮面を被った劣等感の塊だったのかなと思います。
今では無理をしてアウトリーチ(働きかけ)をせず、クライエントさんがいつでも来られるように待つのがいいですし、焦らないでいいのだなあと思います。
これも僕の個人的感覚ですが、できる心理職はレジリエントで関係諸方面への調整能力が高く、そこにクライエントさんの意向を尊重しながら当てはめるという能力が必要です。
学校の勉強とは違った能力が臨床活動には求められているというのがいろんな心理職の人たちと接してきた僕の感想です。
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