◯ 中元日芽香さんから再考・公認心理師資格の重み

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心理カウンセラー中元日芽香さんに関するゴシップめいた記事が目立つのでどうしても読んでしまいます。

その信憑性は?というところもありますが、所感などを書いてみます。

まず彼女がスカイプでのカウンセリング用に設けた公式サイトがあります。

どのコースでもいいので「予約はこちら」というボタンを試しにクリックして、スケジュールを確認しようとすると「現在予約できる日程がありません」と出てきます。

相当な予約申込みが殺到しているのだと思います。

乃木坂46を引退してからしばらく時間を置いて、心理カウンセラー宣言をしてのマスコミへの再登場です。

1週間当たり11時間の限定カウンセリングということです。

前回中元さんは「何の資格もない」と書きましたが、心理関係の講座でなんらかの民間資格は取得しているようなのでその点については訂正させていただきます。

ただ、当たり前ですが大学院レベルの勉強をしたわけではありません。

心理学、カウンセリングという響きは若い人には相当に魅力的なのでしょう。

世の中には星の数ほど通信教育や協会が主催している民間のカウンセリング資格があります。

中元さんがカウンセリングを始めるにあたって必要なのは資格でなく、元々の知名度だったので、ビジネスとしてはクリアしています。

ファンの人からは「余計なお世話だ」と言われそうですが、乃木坂46をしばらく体調を崩したということで休止していた中元さん、彼女の状態は大丈夫だろうか、とも心配します。

心理職の仕事は自分の心身の状態が良くないとベストな仕事にはなりません。

学生さんで「自分が病んだ経験があるから心理の仕事をしたい」という
人がいます。

確かにすっかり立ち直って、あるいは病を抱えながらも必死にクライエントさんのために頑張っている専門家もいます。(双極性障害のケイ・ジャミソン、BPDのマーシャ・リネハンなど)。

心理職を志すクライエントさんの中には自らの病の重さに負けて心理職になる前に挫折してしまう人、心理職になれても続けられない人もいます。

人の話を聞くこと、アドバイスをすること、関係機関との諸調整はかなり神経を使う重労働で、プロでも燃え尽きてしまう人がいるのはみなさんもご存知のとおりです。

この辺りは始動していく公認心理師が十全にレジリエントな(タフな、打たれ強い)活躍を期待される場面です。

公認心理師は大学院で専門教育を受けていたこと、5年以上の経験値が必要など、厳しい資格要件があります。

「投げ出さない」「見捨てない」、クライエントは自由にカウンセラーを選べますが、カウンセラーはクライエントを選ぶ自由はありません。

医師が診療拒否をできないのと同じことです。

心理の教育を徹底して叩き込まれているプロと中元さんの心理カウンセリングはきっと違った種類のものとなるでしょう。

どんなに苦しくてもお金にならなくても、選り好みせず、投げ出さずにカウンセリングをやりおおせたら中元さんの決意は立派なものですし、その意気込みも伝わってきます。

本業の心理職からは中元さんに対する批判が多いことは承知していますが、「ファンサービス」ではなく心理カウンセリングをやっていくのならば、学ばずに自力で困難点をいくつも乗り越えなければなりません。

公認心理師にも今後期待される、心理職が行っている専門技能や教育に基づくカウンセリングと、そうでない民間のカウンセリング、役に立つものには何でもすがりたいというのがクライエントさんの心情です。

専門職よりも民間のカウンセラーを選ぶクライエントさんも多くいることは周知のとおりです。

だからこそ心理職としては中元さんに学び、自らの専門性と、クライエントさんに利するために何ができるのかを見つめ直す必要があるのかもしれません。


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