元乃木坂中元日芽香さん心理カウンセラー/公認心理師受験者の反応
これまで心理職をしていた人たちからの彼女の「心理カウンセラーをやる」という発言に対する反応は複雑です。
否定的な意見も散見されます。
元乃木坂46の中元日芽香さん(22歳)が心理カウンセラーとしてやっていくということをマスコミに発表しました。
公式サイトにもその旨を明記してあります。
心理職にとって、開業心理カウンセラーというのは大変な仕事です。
きちんと研究を続けながら博士号取得、その上にオフィスを借りて集客し、空いた日はスクールカウンセラー、病院、大学のアルバイトを入れてと、開業心理カウンセラーは大忙しで勤め人と違って社会保障もありません。
カウンセラーが努力して早く治そうとしてクライエントさんが治る。
カウンセラーは減収になるけれどクライエントさんの経済的負担は減るとかいろんなことを考えながら仕事をしているわけです。
心理についての本格的大学院教育を受けていない、何の資格もない、思い立って心理カウンセラーになると言い出し始めた中元日芽香さんです。
これから公認心理師試験発表を控えている受験生、これから受験する北海道組、受験資格すら与えてもらえなかった開業心理職の人たちがいます。
面白くないどころか緊張と不安の毎日を送っていたら神経を逆撫でされて内心猛反発する人もいたのでしょう。
それは嫉妬にも似た感情だろうなと思います。
僕がニュースを見ていて「ふーん」と思ったのが「握手会10分未満千円、中元日芽香さん(の料金設定)60分1万3千5百円は実にオイシイ、お得」との記載があったことです。
元アイドルグループの人気メンバーがチャットレディをしているぐらいの感覚で当初はファンが群がり、時間が埋め尽くされるのではないかと思います。
有料ファンサービスから始まり、だんだんカウンセリングの形になっていくのではないでしょうか。
中元さんの心理カウンセリングは心理職とは全くビジネスモデルが違います。
そんなことはないでしょうけれど50代、会社をリストラされアルコール依存症になり家族からも見捨てられて死にたくなった男性がなけなしのお金を払って中元さんに電話をした。
「よし、明日から心を入れ替えて酒をやめて仕事を探してやっていこう!」というような展開はないと思います。
ターゲット層は多分心理職が毎日会っているクライエントさんとは違っているのではないでしょうか。
心理面接は業務独占資格ではありません。
タレントカウンセラーもいて、テレビ、マスコミへの露出も多く、カウンセリングのほかにライブもやってみる。
カウンセリングセミナーを数十万円で主催、「怪しげな宗教めいている」という批判を受けている人もいます。
ただ、需給の論理が成り立つ資本主義社会では、誰が何をやってどうやってお金を稼いでもそれを禁止することはできないわけです。
心理を大学で学んでいない開業カウンセラーの人が必死で取れるだけの資格を取得、真面目なカウンセリングをするため、開業して成功している場合もあります。
そういった人たちと話してみるとなかなか人をひきつけるオーラがあり、売れているのも納得できました。
本職の心理が中元さんのことをどうこう言うのはちょっと筋違いでは?
と僕は思います。
開業に必要なのは資格ではありません。
看板に公認心理師と書いただけでは誰もクライエントさんは来ません。
クライエントさんが来てくれるようなさまざまな人脈があり、地道に講演をしたり著作を出して軌道に乗せるという作業は大変なものです。
その点中元日芽香さんや、タレントカウンセラーはもうテレビに出ているなど最初のスタート地点から大きなアドバンテージがあるわけです。
お金を出せば取れるカウンセラー資格は世の中に多くあります。
無資格カウンセラーも多いです。
電話ボランティアでカウンセリングの経験を積む、その後に電話カウンセラーを自営したりそのカウンセラー協会に入ってアルバイトにする人もいます。
また、最初はクライエントとして相談者から始まり、そのカウンセリングシステムの主催する講習会に参加して独自の協会カウンセリング資格を取得して民間カウンセラーになる人もいます。
こういった人の中で売れっ子で指名を多く受けている人と話したこともあります。
その会社のシステムとしては売れっ子にはどんどん仕事を回す、売れていなければ紹介しないという実に資本主義的なもので、理にかなっています。
上記のカウンセリングはみな、専門教育を受けた心理職による心理カウンセリングとは似て非なるものです。
本格的精神分析や認知行動療法や応用行動分析、森田療法を使うわけでもなければEMDRも自我状態療法も使いません。
しかしこうした素人心理療法は時としてプロの心理職が行うよりも、お金を払った分だけ利用する人が多くの恩恵を受ける場合があります。
認知不協和理論でしょうか。
人間はお金を払ったものについて大きな価値を見出そうとします。
自分が信じたものにお金を払って価値を見い出すことには満足度が高いのです。
プロの心理職としては真に役に立つカウンセリングをするために受けて来た教育や、日ごろの学術的研鑽をクライエントさんに還元することが大切なのではないかと思います。
カウンセリングは一朝一夕で効果を求められるものではないです。
「同じだけのお金払うんだったらエステの方がいいわよねえ」と昔勤めていたクリニックの事務長に言われたことがあります。
心理職は地道でもきちんと勉強を続けながら真の「カウンセラーさん」」「頼りになる先生」として活動することが世に対する何よりの信頼獲得に結びつくのだと思います。
にほんブログ村
にほんブログ村
これまで心理職をしていた人たちからの彼女の「心理カウンセラーをやる」という発言に対する反応は複雑です。
否定的な意見も散見されます。
元乃木坂46の中元日芽香さん(22歳)が心理カウンセラーとしてやっていくということをマスコミに発表しました。
公式サイトにもその旨を明記してあります。
心理職にとって、開業心理カウンセラーというのは大変な仕事です。
きちんと研究を続けながら博士号取得、その上にオフィスを借りて集客し、空いた日はスクールカウンセラー、病院、大学のアルバイトを入れてと、開業心理カウンセラーは大忙しで勤め人と違って社会保障もありません。
カウンセラーが努力して早く治そうとしてクライエントさんが治る。
カウンセラーは減収になるけれどクライエントさんの経済的負担は減るとかいろんなことを考えながら仕事をしているわけです。
心理についての本格的大学院教育を受けていない、何の資格もない、思い立って心理カウンセラーになると言い出し始めた中元日芽香さんです。
これから公認心理師試験発表を控えている受験生、これから受験する北海道組、受験資格すら与えてもらえなかった開業心理職の人たちがいます。
面白くないどころか緊張と不安の毎日を送っていたら神経を逆撫でされて内心猛反発する人もいたのでしょう。
それは嫉妬にも似た感情だろうなと思います。
僕がニュースを見ていて「ふーん」と思ったのが「握手会10分未満千円、中元日芽香さん(の料金設定)60分1万3千5百円は実にオイシイ、お得」との記載があったことです。
元アイドルグループの人気メンバーがチャットレディをしているぐらいの感覚で当初はファンが群がり、時間が埋め尽くされるのではないかと思います。
有料ファンサービスから始まり、だんだんカウンセリングの形になっていくのではないでしょうか。
中元さんの心理カウンセリングは心理職とは全くビジネスモデルが違います。
そんなことはないでしょうけれど50代、会社をリストラされアルコール依存症になり家族からも見捨てられて死にたくなった男性がなけなしのお金を払って中元さんに電話をした。
「よし、明日から心を入れ替えて酒をやめて仕事を探してやっていこう!」というような展開はないと思います。
ターゲット層は多分心理職が毎日会っているクライエントさんとは違っているのではないでしょうか。
心理面接は業務独占資格ではありません。
タレントカウンセラーもいて、テレビ、マスコミへの露出も多く、カウンセリングのほかにライブもやってみる。
カウンセリングセミナーを数十万円で主催、「怪しげな宗教めいている」という批判を受けている人もいます。
ただ、需給の論理が成り立つ資本主義社会では、誰が何をやってどうやってお金を稼いでもそれを禁止することはできないわけです。
心理を大学で学んでいない開業カウンセラーの人が必死で取れるだけの資格を取得、真面目なカウンセリングをするため、開業して成功している場合もあります。
そういった人たちと話してみるとなかなか人をひきつけるオーラがあり、売れているのも納得できました。
本職の心理が中元さんのことをどうこう言うのはちょっと筋違いでは?
と僕は思います。
開業に必要なのは資格ではありません。
看板に公認心理師と書いただけでは誰もクライエントさんは来ません。
クライエントさんが来てくれるようなさまざまな人脈があり、地道に講演をしたり著作を出して軌道に乗せるという作業は大変なものです。
その点中元日芽香さんや、タレントカウンセラーはもうテレビに出ているなど最初のスタート地点から大きなアドバンテージがあるわけです。
お金を出せば取れるカウンセラー資格は世の中に多くあります。
無資格カウンセラーも多いです。
電話ボランティアでカウンセリングの経験を積む、その後に電話カウンセラーを自営したりそのカウンセラー協会に入ってアルバイトにする人もいます。
また、最初はクライエントとして相談者から始まり、そのカウンセリングシステムの主催する講習会に参加して独自の協会カウンセリング資格を取得して民間カウンセラーになる人もいます。
こういった人の中で売れっ子で指名を多く受けている人と話したこともあります。
その会社のシステムとしては売れっ子にはどんどん仕事を回す、売れていなければ紹介しないという実に資本主義的なもので、理にかなっています。
上記のカウンセリングはみな、専門教育を受けた心理職による心理カウンセリングとは似て非なるものです。
本格的精神分析や認知行動療法や応用行動分析、森田療法を使うわけでもなければEMDRも自我状態療法も使いません。
しかしこうした素人心理療法は時としてプロの心理職が行うよりも、お金を払った分だけ利用する人が多くの恩恵を受ける場合があります。
認知不協和理論でしょうか。
人間はお金を払ったものについて大きな価値を見出そうとします。
自分が信じたものにお金を払って価値を見い出すことには満足度が高いのです。
プロの心理職としては真に役に立つカウンセリングをするために受けて来た教育や、日ごろの学術的研鑽をクライエントさんに還元することが大切なのではないかと思います。
カウンセリングは一朝一夕で効果を求められるものではないです。
「同じだけのお金払うんだったらエステの方がいいわよねえ」と昔勤めていたクリニックの事務長に言われたことがあります。
心理職は地道でもきちんと勉強を続けながら真の「カウンセラーさん」」「頼りになる先生」として活動することが世に対する何よりの信頼獲得に結びつくのだと思います。
にほんブログ村
にほんブログ村
コメント