公認心理師試験について看護師クリピーと話した結果

僕の仕事場の1つに小さな診療所があって、そこには医師は常駐していないものの、毎日非常勤医師がやってきます。

内科、整形外科領域に詳しい8年越しの付き合いのある男性看護師、クリピー(個人情報保護のため仮名とします。)に公認心理師試験の問65の話をしたら「ふーん、呼吸筋障害じゃないの?」と一発で答えました。

「だって若いから認知症は考えられないし、介護されていれば褥瘡の心配ないし、眼球運動も感覚障害も書かれてないでしょ、だから呼吸筋、基礎的な問題ですよね」

とのことでした。

(クリピーは精神科看護師ではないのです。)

試験前に現任者テキストで手の骨の図を見てたら、別の男性看護師のキョロちゃんが「船に乗って月を見れば3つの豆、頭にカギかけたって覚え方するんですよー」

僕「・・・」

キョロちゃん「基本の解剖学ですねえ、難しい問題じゃないですね」

まあ確かに。

今回骨格筋は出題されなかったものの、ALSなんかはメンタルケアが非常に大事だと言われているので、チームの一員として患者さんの心情をどう推察するかが問題となるわけです。

僕「ねえ、大脳の問題わかる?」
クリピー「首から上はわからないですねえ」

僕「覚せい剤って身体的依存はないんだってさ」
クリピー「ほう、じゃ、『ヤクが切れた』とか言って暴れるのは何ですか?」
僕「精神的依存。ところでまさかとは思いますけれども賦活症候群についてご存知でない?」
クリピー「うーん、初めて聞きましたねえ。

その後クリピーと話していて、彼は身体医学全般はわかるけれども精神科は勤務歴がないからさっぱり、という結果でした。

クリピー「ところで今度の土日は臨時健康診断やるんですけど人手不足で、医療職じゃなくても出勤してくれる人を・・・」
僕「あ、このあと急なカウンセリングだった、じゃあね!」

医学領域問題は首から上を扱う問題は精神科や脳外科じゃないとわからないなあとのコメントをクリピーからされました。

医療補助職専門家もその現場にいた経験値がものを言うのでしょう。

公認心理師が活動するであろう職域が五領域と広いのはよくわかります。

ただ、スクールカウンセラーが認知症の知識はなくても勤まるし、広く浅く、という出題意図だったのだと思いますが、広く狭く感じると「難しい」という受験者の感想につながるわけです。

だんだん時間が経って僕自身も頭と心が整理できてきました。

あの試験はあくまでも「受験」であって、ライセンス取得のためのための試験、裁判員制度について医療領域の心理職が知っていなければならない必要性は薄いでしょう。

他分野の領域を知る必要性を問われているわけはなく、「これほどまでさまざまな知識を身につけるために頑張った」というプロセスが評価されるわけです。

勉強してる間はブループリントを網羅するためにがむしゃらだったのですが、試験のための試験(当たり前ですが)ということにようやく納得ができるようになった次第です。


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