ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

このブログ運営者は産業と医療の中間領域のようなところでカウンセリングを行っている、世界の謎を解き明かす心理職です。

これまで司法、教育、福祉分野での心理職経験もあります。

このブログのテーマは僕が専門としている心理学に加え、スタートしたばかりの公認心理師制度の検証、カウンセリング全般についてです。毎日更新を目指しています。誰も読まなくても書きます。もし評判が悪ければ反省してやはり毎日書きます。コメントは他者の誹謗中傷でなければ掲載します。僕へのクレームは大歓迎。掲示板がわりに使っていただいて構いません。

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○ 夏休み特別企画・古典的条件付け

(書き流し)

※ この記事はあとで消去する予定です。

パブロフPavlov.I,L.P.によって古典的条件付け(レスポンデント条件付け)が創始されました。

古典的条件付け、レスポンデント条件付けとオペラント条件付けの違いは古典的条件付(自発性がない)と、オペラント条件付け(自発性がある)です。

したがって、例としては手を叩くと鯉がやってきてエサを食べるのはオペラント条件付け(自発性があるから)ということになります。

エサをワンちゃんに与える(Unconditiond Stimulus=US)ご飯(例えばステーキ肉)を無条件刺激、そしてUSに対する無条件反応(Unconditiond Response=UR)としての唾液が出るという現象は自然に条件付けを行わなくても生起することです。

音、ピンポーンや光、「ピカっ」という刺激を条件刺激(Conditiond Simulus=CS)、それに対する条件反応(Conditiond Response=CS)、唾液が出る、が成立すると条件付けができたことになります。

条件付けにはいくつかの種類があります。CSとCRは時間的な近さによって(近接性)生起しやすくなります。

同時条件けはCSとUSを重ねて提示すること、延滞条件付けはCSが起こっている間に最後にUSを提示する条件付けです。

また、CSを提示して時間を置いた後にUSを提示するのを痕跡条件付け(あまりにもCSとUSの時間を離すとCRが起こりにくくなることは容易に想像がつくと思います。

遅延時間が短時間の延滞条件付けが最も効果的であることが実験の結果証明されています。条件付けには準備性と反準備性があり、例えば生物によって準備性が異なります。

音CSや光CSはネズミの実験におけるUSに条件付けられやすいのですが、USが例えばエサに下剤を混ぜて投与してお腹をこわすということだと、CRは成立しにくいです。

ところが嗅覚のCSは「食べない」というCRに結びつきやすいです(ガルシア効果は動物の生命本能が強いので1回で成立する。)。

CSとUSを提示する間に新奇刺激を提示するとCRが生起しにくくなることを外制止、学習消去後に新奇刺激を提示するとCRが生起することがあるのを脱制止と呼びます。

学習消去後にCRを提示すると自発的回復が起こります(つまり一いったん学習するとその効果は全面的に消えていない。=自発的回復)。

それは消去後にCS提示後にUSを与えると急速にCRが回復することからも証明されています。

CSとよく似た刺激を与えるとCRが起こりやすくなるのを刺激般化、CSの類似性によってCRが生起しやすくなるのを刺激般化勾配と言います。

人間の場合には意味般化も起こります。CS単語の類似性によってCRが起こりやすくなるためです。

ワンちゃんに実験神経症が起きることがあります。例えばCSが真円と楕円に弁別されていればCRは生起しやすいのですが、真円と楕円の判別がほとんどつかないほど似ているとワンちゃんはどうしていいのかわからずに暴れ出します(セリグマンSeligman,M.E.P.の学習性無気力・公認心理師試験頻出とは異なるので注意してください。)。

のちに否定されたPavlov,I.の理論には刺激置換理論(CSはURと同じCRを誘発する、例・電撃をUSとして心拍数の増加をCRとしても実際にはCRは心拍数減少になってしまう。)があります。

これは実験によってCSセンターと反応センターのS-R理論の存在が仮定されたためです。実際にはCS2-CS1対提示後にもCS2はCSを生起させます(感性予備条件付け)。

CS-USの条件付けを十分に行った上でもワンちゃんを満腹にするとUSが低価値下します。したがってレスポンデント条件付けではS-S連合が形成されると考えられます。

また、CS1とUSは一次条件付けですが、CS2-CS1対提示を十分に行うとCS2でCRが生じるという二次条件付けが成立します。

人間の場合には言語学習をする際には単語がCSになります。これを言語条件付けによる第二信号系と呼びます。

CS1とCS2の強度で、どちらかが極めて弱い刺激の場合には反応が生起しなくなるのを隠蔽と呼びます。また、CS1-US対提示をかなり行った後にCS1-CS2を条件付けようとしても困難なことをブロッキングと言います。

CS1とUS対提示を十分に行う、その後CS2とUS対提示を行い、CS1&CS2対提示するとCS1とCS2の効果が弱くなることを過剰予期効果と言います。

レスコーラ・ワグナー(Rescola,R.A.&
Wagner,A.R.)が提唱したレスコーラ・ワグナーモデルではUS強度とUS期待度の差が十分に大きくないと条件付けは成立しないと考えました。

しかしマッキントッシュ(Mackintosh,N.J.)はCSのみの提示を繰り返すと条件付けの成立が遅延することで条件付けの成立が潜在抑制される注意理論を提唱しました。

公認心理師試験対策

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○ 橋口誠志郎先生、認定専門公認心理師&認定専門指導公認心理師について大いに語る。

最近色々と公認心理師試験対策動画をYouTubeで探しているうちに橋口誠志郎先生の動画を見て衝撃を受けたのでひなたブログでも紹介させていただきます。

僕が橋口先生動画をチャンネル登録しているにもかかわらずついうっかり見逃してしまったので、良作動画をここに紹介させていただく次第です。

動画タイトル・上位資格について

ひなた感想 

1.味わいバターロールがとても美味しそうに見えて食べたくなった。(味わいバターロールを美味しそうに見せる演出が見事)

2.それにもかかわらず残り1個だったので橋口先生同様に残念に思った。

3.相変わらず浴衣姿と笑顔がマッチしていてステキだった。短髪もよく似合う。

4.くまモンがカワイイ。

5.橋口先生の受験対策動画などは大変役立つのでみなさん、僕のようにぜひチャンネル登録をしましょう!

なのですがいかがでしょうか?橋口先生の許可が得られればそのまま記事にさせていただきます。

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◯ 高坂康雅先生、公認心理師上位資格反対について大いに語る

2021.8.3に公認心理師上位資格構想を公認心理師協会が発表したことについて、かなり多くの反対意見が出ていることについて和光大学の高坂康雅先生も大反対の意をYouTubeで表明しています。

タイトルは「公認心理師協会が専門資格を始動−上位資格は必要か−」というものです。

高坂先生の論点はいくつかあるのですが、整理すると以下のとおりです。

認定専門心理師の目的と目指すところは公認心理師と変わらないのではないか?

これはもっともな論理で認定公認心理師は

「認定専門公認心理師:臨床実務に関する基本的な教養を身に付け、分断横断的な視点を有し、広く国民の心の健康の増進に貢献できる専門性を有した者として認定するものです。」とあります。

しかしこれは公認心理師第二条の

「この法律において『公認心理師』とは第二十八条の登録を受け、公認心理師の名称をもって、次に掲げる行為をすることを生業とする者をいう。」

※ 注
第二十八条 登録
次に掲げる行為(抄)
一 心理支援を要する者の観察、分析
二 心理相談
三 関係者の相談対応

確かにこれは高坂先生が言うとおりで、公認心理師という国家資格ができたのにそれと全く同様の目的を持つ上位資格を作ることに何か意味があるのか?というもので、これに対して僕は全面的に賛成します。

かなり多くの研修を受けなければこの専門認定公認心理師資格を取得できないことについても高坂先生は問題視しています。

・導入研修(研修時間不明)
・専門研修Ⅰ(研修時間不明)
・テーマ別研修(20単位)
(資格更新時25単位)
・専門研修II

なのですが、この資格は5年ごとの更新性資格です。

公認心理師試験対策講座を主催している高坂先生が問題視しているのはさまざまな観点がありますが、きっとこの研修は無料ではなく、多分多額の金員を支払わなければならないということ、それから5年以上の経験を持つ、ということで認定公認心理師は分野別だと転職に有利になる可能性があると話していました。

また、さらに1段階上の認定専門指導公認心理師になるとエキスパート研修が必要、結局なにがしたいのか?

高坂先生の主張(推測)では自己研鑽を行う(自己研鑽は他のところでもできるだろう)、自慢したい、職場内の評価が上がる?(ワケがないと高坂先生も言ってました。)、転職に便利(…)な訳ないだろう。(僕が採用面接官なら、この資格を持ってるとドヤ顔で志望者が来たら即落とします。)

高坂先生は現段階で実務的なメリットは今のところない。また、「実習演習担当教員」、「実習指導者」になるための厚労・文科大臣の指定する講習会を受講しなければならない事になっている(今は経過措置で認められている)のに
こういった制度とは関係なく「指導者」の資格を創設するのはいかがなものかと話していました。

中央研修だけだと地方の人は交通費もかかるから負担が増える、臨床心理士のダブルホルダーは経済的負担に耐えかねて臨床心理士を捨ててしまうだろうとも述べておられたのですが、なにより「何が何だかわからないから分裂団体に両方入らない」という人が多いだろう。

また

まず先にやるべきなのは分裂職能団体の統一じゃね?

と言われていたことに僕も大いに賛同します。

そして結局こういったわけのわからない制度を作っても要支援者のクライエントさんたちが混乱するだけ(大いに賛成)とも主張していました。

思えば僕自身も臨床心理士をしていて臨床心理士資格に愛着を持っています。心理臨床学会にも所属していますし、日本臨床心理士会にも加入していて、立派な先生方がおられてお世話になったこともあります。

それなのにこれらの団体と縁が深いと思われる日本公認心理師協会の暴挙に対して「ナニソレ?」ということを強く感じている次第、高坂先生の意見に全面的に賛成する次第です。

付記:高坂先生の動画でも紹介されていましたが、さらにスーパーバイザーを指導者の上に作ろうという構想があるようです。公認心理師そのものが国家資格なのにその上に資格を3階建てで作ろうとするのは暴挙としか思えません。


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