カウンセラーひなたあきらが公認心理師について考えてみた

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。 ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata★gmail.com(★を@に変えてください。)

公認心理師受験後の不安、諦めから解放されるための4つのポイント

1.受験後、5割未満〜6割行かない、という方の不安

実際には日本心理研修センターの合格発表が出ないと合否はわからない、これに尽きます。

相当多くの人がこの試験は難しかった、選択肢に迷ったと言っています。

僕が現認者講習を受けた会場では講師が「9割受かる試験だから」と言ってました。

確かに情報が何もない、受験前は僕もそんな雰囲気でのほほんとしていたのですが、テキストを読んだりブループリントを見ると出題範囲の広さに恐れおののいたというのが事実です。

そこで、「待て」と思うのですが、みな現在心理職としてSCや医療機関で働いていて、仕事の資格に支障をきたしてしまったら困るだろうなあということです。

そういった人たちも厳しい水準で不合格にしてしまうのか?

試験前にどの機関に勤めているかのアンケートがあったでしょうけれども、アンケートは採点には影響しないと前に誰かのツイート?で読みました。

確かに膨大なアンケートから機関別に弾き出して合格者を決めてしまうことは試験の公平性を欠きます。

誰かをひいきして合格させることもできないでしょう。

6割程度、をどの程度と読み換えるか、精神保健福祉司の第1回試験89.1パーセント、言語聴覚士第1回試験87.9パーセントの合格率を見ると、とにかく現認者を合格させないと、という意向が働いていたのだと思うのです。

ですので、「結果が出るまでわからない」のが本当だと思います。

2.-6割ぎりぎり〜6割後半までの方の不安

けっこうこの層でも不安に思っている人が多いと聞きます。

「もし心理研修センターの正答が全然自分の正解と違っていたらどうしよう」

これもまた不安の材料ですが、僕もやったように各機関で出している正答が全部合っていなければ◯にしないというクロスチェックをしてみれば点数は当然低くなります。

不安の材料は多く転がっています。

3.7割以上でも不安

これも否定はしません。
ただ、「道を歩いていて交通事故に遭ったらどうしよう?」
これは了解可能な不安です。

「月が落ちて来たらどうしよう?」という不安を抱いても仕方ない、そうなると妄想に近い観念なわけです。

4.得られたもの

僕も僕なりにいろいろと考えながら行きつ戻りつで不安は感じるわけですが、多くの心理職仲間や現認者講習で話した人たちとリアルに、またSNSを通じてのメッセージで情報交換ができたことはよかったです。

勉強を通じてPTSDに対する最新の知見を杉山登志郎先生著作から得られた(AC概念の理解も深まったと思います。)統合失調症と双極性障害、発達障害や認知症の最新概念に触れられたこともプラスでした。

精神障害者の人がどういったシステムで行政的な支援を受けているのかは心理プロパーの僕はわからないところが多かったのですが、それも法律の勉強で知ることができました。

僕と学派が違っていても若い研究者の人たちが一生懸命になって勉強を日ごろからしている、子育てと仕事を両立させながらスーパービジョンを受ける心理職の人々など、市井の心理職、大学で学生を熱心に指導している先生方も大変熱意を持って仕事に当たっているということを知る事ができたのはとても有意義でした。

ここまで情報が集積されたので、大変かとは思いますが、北海道受験を控えている方々、来年度以降受験される方は少しやりやすくなって勉強の指針を得られるようになってくれるといいなあと思います。公認心理師の受験学習がひごろの実務経験の糧になってくれると、世のクライエントさんのためになると思うのです。


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公認心理師 「主治の医師の指示」について考えてみました。

◯ まだまだ公認心理師試験疲れが残っている方も多いのではないでしょうか。

僕が試験に合格しているどうか?はともかくとして、(落ちていたら来年また受けます。)

公認心理師法第1四十二条第2項

2 公認心理師は、その業務を行うに当たって心理に関する支援を要する者に当該支援に係る主治の医師があるときは、その指示を受けなければならない。

についてこれからの心理行政、メンタルヘルス行政上の大きな課題となりうるだろうことから思考実験として考えてみました。

一般的にクライエントさんは、公認心理師誕生後、こういった法律が存在していることは知らないで心理相談に来るようになるわけです。

例えば、の事例で考えてみます。

とある、予約いっぱいの人気がある私設心理相談事務所に数カ月待ちでクライエントさんが期待いっぱいではるばる遠隔地からやって来る、その心理相談事務所はその症状にはかなり効果的と言われている技法を使ったり、有名な心理師がいるとしましょう。

クライエントさんが「実はA病院にかかっていまして」とそこで初めて主治医がいることが判明したら「主治医の指示がないからカウンセリングをしてもいいかどうかわからない」と追い返してしまうのでしょうか?

事前にどこか病院に行っていれば、そこの主治医からなにがしのカウンセリングを受けたいと了解を取ってくる場合も多いでしょう。

クライエントさんは藁にもすがる思いでかなりの遠方でも、ウェイティング期間が長くても予約を入れます。

僕はそれが切羽詰まったクライエントさんの当たり前の行動だと思っています。

「主治医から了解を取りました」と口頭で言われてもそれは真実かどうかわからないですし、全てクライエントさんが医療機関以外でカウンセリングを受ける場合には医師からの「カウンセリング指示書」のようなものを持ってきてくれるのでしょうか?

外部機関でカウンセリングを受けるクライエントさんに対して医師はそれを全部書いてくれるのでしょうか。

診療に多忙な医師に情報提供、情報交換をしたくて電話をしても、つかまらないのは常ひごろから非医療機関に勤務する心理職なら数多くの経験があるのではないでしょうか。

そもそも電話では患者さんの守秘義務があることから、医療機関からの情報提供は不可能ですし、そうすると指示の受けようがないのでは?

と思ってしまいます。

「患者さんの希望でカウンセリングをやります」→「わかりました。こういう方針でやってください」

院内だとスムーズに進みますが、司法、福祉、教育、産業の各分野で医師が常駐していない機関ではどうしたらいいのかなあと思います。

昔学会発表した際に「その技法を使うのに主治医の了解は取ったんですか?」と質問を受けたことがあるのですが、そういった必要があるのかなあと思ったことがあります。

これも例えばですが、カウンセリングを受けることになっているのは主治医が了解していて、最初は来談者中心療法(的)に面接をしていて、どうもこの人には認知行動療法(的)なかかわりが有効だと思って技法を最初に選択する、技法をチェンジするのに主治医の許可がいるのかなあ。

とも思うわけです。

多忙な医師にいちいち許可をもらうまでこちらが支援行為をストップするわけにもいかないですし、子どものプレイセラピーをやっていて、描画をしたがった、箱庭をやりたがった子どもにやらせてもいいかどうか毎度教育相談所の心理職が医師に聞いていたら逆に医師が参ってしまうのではないかなあと。

これまでさまざまな機関で働いてきて尊敬する医師の先生方は多かったわけですが、カウンセリングの受命をする際には包括的にやらせてもらっていました。

医療機関でも好きなようにテストバッテリーを組ませてもらっていたことも多かったです。

せっかく新制度が始まるわけですから協働協業してクライエントさんのためにやっていきたいなあと思うわけです。


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公認心理師不合格だったかも・・・

とある心理職の人から感想を聞きました。

と自己採点の結果、不安に思っている人も多いでしょう。

僕も今まで勉強してきて、いろんなことが初めて、なにもかもわからずこんなに不安に思う試験はありませんでした。

模範解答速報も出ていて、自己採点すると、まあなんとか合格ラインかな?と思いきや

別のサイトの解答を見ると、?じゃあ全部のサイトが共通して一致している解のみを採用してクロスチェックして採点し直すと・・・あれ?大丈夫かな?

と迷走します。

(そう言えばプロロゴスさんからの解答例も掲載されました。こういったプロの方々でも迷い迷い解答例を作成している思考プロセスまで書いてあって好感を持ちました。)

受験生の意見を聞いてみると「曖昧な問題が多かった」「ブループリントの用語を必死に調べたけど出題された内容は違った」など。

和光大学高坂先生も、公認心理師試験は相当難易度が高く、これで6割取るというのはかなり困難だっただろうという内容のコメントを出していました。

「6割程度」の解釈がどうなるか、確かに第1回目の試験の合格率をかなり低めにしてしまうと、今心理職として働いている人、合格を前提として採用されている人もいるでしょうし、様々な弊害も出てくることが予想されます。

「大丈夫大丈夫、みんな受かるよ」となかなか楽観的な感想を話していたレジリエントな人もいました。

ヒカリノ公認心理師さんに記載されているとおり、曖昧な問題で複数正解が考えられる問題は全員正解となる可能性もあるわけで、ヒカリノさんが記述していたように、発表日まで受験票と希望は捨てないで(どうなろうが受験票は実際には捨てられないわけですが)待つしかないですね。

考えてみれば2問選択の問題は2問正解じゃないと全くのゼロ点扱いになるのかどうかもわかりません。

数学の問題だったら途中の推論を間違っていて、最終解答選択肢が正解だったとしても部分点はもらえないでしょう。

知識問題で1問は合っていてもそれをゼロカウントするのは厳し過ぎるのではないかなと筆者は個人的には思うわけです。

あとどなたかが触れていたのですが、事例問題を重視する試験もあるわけで、公認心理師試験もカウンセラーの試験なので、知識よりも実践が大切なわけです。

配点が事例問題だと2倍になるとか、重みづけが違う可能性もありますね。

ちなみに筆者は現認者講習が終わってから、公認心理師試験受験準備を忘れて遊びほうけていて(単に普通に働いていた時間も多いですが。)

心理職の知り合いに「無勉でやろうと思ってるんだよねー」と話したら「甘い」と言われ、拙いお勉強ブログも勉強の一環として公認心理師知識編を載せてみました。

ヤマをかけたり粘ってみたのですが、あんまりお役に立てなかったのではないかと思うと内心忸怩たる思いです。

さて、「公認心理師落ちたかも・・・」と言っていた人は、ごく普通に仕事をしてます。

これは当たり前のことで、カウンセラーの仕事というのは、親が死んだらお休みをくれる(取る)でしょう。

ただ、その後のカウンセリングの中で「僕は辛いんだよね」とクライエントさんに言うわけにはいかないわけです。

「振られた」「離婚した」「試験に落ちたかも」これらはクライエントさんには何の関係もない事柄です。

クライエントさんは自分の問題で必死になって煮詰まっています。

カウンセラーの愚痴まで聞いている気持ちの余裕はないですし、そもそもそんな話をするカウンセラーもいないわけです(と信じたいです)。

第1回目の試験、わからないことだらけなので「結果を待つ」これに尽きますね。

「点数低かったし落ちたかも知んないけどきっと大丈夫だよー」と言う人もさすがにまだかなり疲れてぐったりとしていました。

それでもカウンセラーにはなるべく良質のカウンセリングを提供する義務もありますし、週末からの3連休で休める人は疲れを取ることができるといいですね、と思います。

さぞお疲れの方々も多いと思います。どうぞ皆様ご自愛ください。

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