カウンセラーひなたあきらが公認心理師について考えてみた

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。 ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

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公認心理師試験受験生の感想-3

(実話、本人掲載了解済み)

※ 今回話したのは企業の保健管理センターなどで働く保健師C先生、臨床心理士資格はないものの、企業からメンタルヘルス責任者として社員のカウンセリングや本社機構、支社、社内全体のメンタルヘルスケア施策を引き受けていて信頼されている先生です。

僕とはお互いにクライエントさんに病院の情報を提供したり、クライエントさんを紹介し合ったりと仕事で密接な関係があります。

この日もそうした恒常業務関係で電話で話しました。

僕「かくかくしかじか、いつも情報提供ありがとうございます」

C先生「ところでね、公認心理師試験の話なんだけどね」

僕「あ、どうでした?C先生、去年は勉強時間がなかったから満を持して今年受験したんですよね」

C先生「それが難しくてね、自己採点してないけど到底ムリね」

僕「C先生保健師でカウンセリングやってるし産業担当者だから相当できると思っていたんですけどねえ」

C先生「うん、医学問題も産業もひっかけ問題みたいなのが多くて、前に勉強した知識も古かったから」

僕「そうですか・・・」

C先生「ひなたくんには色々参考書借りたけど全然役に立たなかったわ、どうもありがとう」

僕「いや、お役に立てて光栄です」

C先生「問題手に入れたらひなたくんもやってみるって言ってたけど、どうだったの?」

僕「うーん、各社によって回答バラバラですね。A社の回答だと75歳の不眠症の患者さんに毎日1時間のジョギングを勧めるのが正解ってなっていたりですね、『えっ』と思ったり本当の正解わからないですね」

C先生「あーあの高血圧の患者さんね、それだけ負荷をかけたら違う意味で永遠の眠りにつけるかもしれないわね」

僕「・・・」

C先生「で、ひなたくん解いてどうだったの?」

僕「去年の試験以来恋人から呆れられながらやくたいもないブログ書き続けてたからわかる問題もあったんですけどね」

C先生「うん、ひなたくんはすごくしつこくて粘着質だからねえ

僕「各社回答で答え合わせしてみると模範解答によって6割切ったり6割7分ぐらいだったり、すごく難しかったですよ」

C先生「うん」

僕「正解を選ぶ問題でうっかり不正解を選んでみたりその逆やったりが多くて。難しい問題に翻弄されてケアレスミスばっかりでしたよ」

C先生「ひなたくんいつも人の話聞かないし注意散漫だもんね

僕「・・・ところでC先生これから公認心理師はどうします?」

C先生「うん、あきらめずにまた来年も受けるわよ」

僕「ブログに使うから受験した問題コピーさせて下さいね」

C先生「ひなたくんはホンっとそういう自己中でデリカシーのかけらも感じられないところが全然魅力的に思えないわね

僕「いや、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」

※ 今回の試験を受けた受験生はみんな散々だったと言います。

僕もやってみてとても今回の試験は難しく感じました。

それでもリチャレンジする精神は立派なものだとC先生の話を聞いていて思いました。

なんらかの補正はないのかな?と思いながらもあきらめないC先生のようにカウンセリングの能力が高く、クライエントさんから信頼されている方にはきちんと合格して欲しいなあと感じました。

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本日(2019/8/7)日本心理研修センターにお昼ごろ電話

僕「今回の試験の合格正答率って60パーセントちょうどですか?」

日本心理研修センター(以下、「日」」)

日「うーん、それは正式発表までお答えできません。」

僕「部分点を与えたりとか傾斜配分にするとかもお答えできませんでしょうか」

日「うーん、無理ですねえ」

僕「今回の総受験者数についてもお答えできないんでしょうねえ」

日「ちょっとお待ちください」(保留音)

日「1万7千人強です。」

僕「ルート区分の内訳は?」

日「それはお答えできません」

僕「責任ある方からの回答と受け取ってもいいですか?」

日「はい」

僕「どうもありがとうございました」

※ 以前僕が「第2回公認心理師試験受験者総数・合格率予想 改訂版」という記事で奇しくも受験者は17,000人〜18,000人という予測をしていましたがだいたいその通りでした。

さて、この受験者数が合格基準や合格率にどう影響するのか、注視して観察したいものです。

かなりあっけなく受験者数を教えてくれたことには驚きました。

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第2回公認心理師試験受験者の不満

かなりの数の受験生の方が試験のレベルが上がったということや、出題内容について不満を持っていると聞きました。

曰く、「出題基準ブループリントに書いてあることがそのまま出てこなかった」「初めて聞く単語ばかりで勉強してもムダに終わった」

などです。

どうしてこのような不満が出たのか?

というと、ひとつにはブループリントが問題に厳密に対応していないという認識があるからだと思います。

初見の理論、聞いたことがない外国の学者、知らない心理テストの略称のローマ字の羅列は相当受験者にとってはストレスですし、問題文を見た途端頭が真っ白になってしまうのも容易に想像できます。

また、そういった試験問題に対する不満はかなり受験者の精神状態を直撃したものと思います。

実際、伝え聞いた話だと解いてみた人が第1回試験=8割、北海道追試=7割、第2回試験=6割ギリギリなので結果不明、という人もいたようです。

知らない事柄は人を混乱させ、判断力を弱めます。

出題委員会の意図と受験生の構えもズレがあったと思います。

去年と同じ出題傾向と思ったら今年はPTSDが頻出で、精密な細かい知識を要しました。

知らない単語が出ていて「なんだろう」と思ってそこにチェックをした人もいるでしょう。

心理テスト問題は多く出ていて「これは何のテストなのか?」という疑問を持った人は多かったでしょう。

ブループリントには大項目として「14 心理状態の 観察及び結果 の分析」とだけ書かれていて心理テストは何のテストなのか書かれていません。

ところが蓋を開けてみたら相当種類の知らない名前のテストがあって、クラっときた人も多かったでしょう。

学説、医療、心理技術、法文についても名前を知らなければ苦労します。

公認心理師と支援チームが緊急の場合以外は勝手にクライエント抜きで意思決定しないという選択肢を選ぶ、知らない理論でも臆せず勘をフル動員する(なんとなくでもいいので想像を働かせることは役立ったでしょう)知ってる領域の問題でも知らない言葉が出てきたらそれは選ばないなど隠された正答のコツは様々にあったと思います。

そして正答に迷ったら「ない」「抑える」という謙抑的な回答よりも「多職種と連携して介入」という原則は徹底していました。

この辺りの「コツ」はかなり精密に見極め直す必要があると思いました。

現場で働いていた経験が長い心理職なら研修に参加し、事例センスがあれば正答につながりやすかったでしょうけれども絶対とは言えません。

受験者はセンス+知識の正しい取得法を得なければならなかったのですが、今回はガイドラインなしに徒手空拳で挑むことになってしまいました。

今回の受験者は情報不足が大きかったことも不満要因だったと思います。

僕自身も今回解いてみてかなりレベルが高い試験で、前回2回と同じだけの得点率には到底及ばない難しい試験だと感じました。

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