カウンセラーひなたあきらが公認心理師について考えてみた

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。 ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

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公認心理師・安全配慮義務のジレンマ

労働配慮義務は労働契約法上、

「第5条 使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働する ことができるよう、必要な配慮をするものとする。」

ということです。

この趣旨は心身の健康も含まれるものとされてますので、メンタルヘルスも配慮の対象になります。

厚生労働省「労働契約法のあらまし」p8

これによると、雇用主が労働者について安全配慮義務を負う、それについて何ら義務を履行しなかった場合には債務不履行となることが読み取れます。

「民放第415条
債務者がその債務の本旨に従った履行をしないときは、債権者は、これによって生じた損害の賠償を請求することができる。債務者の責めに帰すべき事由によって履行をすることができなくなったときも、同様とする。」

また、使用者側は安全配慮義務を履行しなかったことが不法行為にとらえられると不法行為による損害賠償義務を負うことにもなります。

「民放第709条
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。」

例えば医師から休職1カ月の診断書が出た、そこで雇用主が「そんなの関係ねえ」と無理やり働かせたらこれは安全配慮義務違反になります。

産業領域で働く心理職は専門家としてこういった、職場の意向とクライエントさんの病状についてのジレンマに陥ることは多々あると思います。

また、診断書が出てもうつ病で「怠けてる、甘えてる、自分はもっと頑張らなくちゃいけない」とクライエントさんが思い込んでいたり、躁状態で「診断書関係ねえぜ!俺はバリバリ仕事できるー!ウッヒョー!」という場合があります。

職場は「まあ本人がやる気になっているのだから」と医師の診断書を無視して働かせることがあります。

本人の意思能力が欠缺しているのに働かせてしまって事故が起きた際には当然使用者責任を問われるでしょう。

心理職が「あの、部長さん、本人はやる気があると言っていても危ないので」

部長「休ませたらまた職場復帰に時間がかかると本人が恐れているのでここは働かせた方がいいんじゃないの?」

と、非常勤、あるいは職制の下位カーストに置かれた心理職が職場に物申すと下手すると職を失いかねません。

労働法上の安全配慮義務は労働者の安全に限られていますが、公認心理師試験頻出タラソフ判決があります。

クライエントさんがタチアナ・タラソフさんを殺すとカウンセリング中に言ったのをカウンセラーが漫然と聞き流して何もしなかったら殺人事件が発生、カウンセラーが敗訴したという事案です。

これはいろんな場面で心理職が直面する問題です。

例えば認知症の患者さんが車の運転をしたいと言っている、認知症機能検査長谷川式ではそこそこ高い点数が出ているけど昔のエピソード記憶は鮮明、最近の記憶はあやふやです。

免許は最近なんとか更新できたばかりだけれども医師はレミニールやメマンチンのような中等度以上の認知症症状に効く薬を出していて「運転、何言ってるんですか?早く免許返納しなさいよ」と言っている。

そして田舎で車がないと何もできない。

こういった患者さんに接したからといって、心理職が警察や免許センターに通報することはしません。

家族から「なんとかしてください」と泣きつかれる場合もあります。

車で出かけるのが生きがいのクライエントさん、でも例えば再発可能性が高いラクナ脳梗塞を経験していて服薬はしていても身体中に血栓の素がある、いつ心筋梗塞を起こしてもおかしくないですし、無自覚症状の発作の間に意識消失している場合があります。

知人から聞いたのですが半側空間無視(例えば左側の知覚、認知機能がない)人が運転をしていることもあるそうです。

道路交通法は本来大変に厳しいものです。

免許更新したときに意識消失した経験の有無についてのアンケートに「ある」と書くと聴聞されて免許返納を余儀なくされることがあります。

さて、警視庁のホームページでは統合失調症、そううつ病は免許拒否と明記されています。

これも例えばの話ですが、「先生(医師)、免許取りたいんですけれども大丈夫だって診断書書いてくれませんか?そして教習所に「病気ただから優しい先生がいいなあ」って一言添えて診断書に書いてもらえませんか?」と言われたら医師は法に則ってそう書きます。

ですが、その診断書が出たらまず免許取得はできません。

また、奇跡的に免許取得できたとしても1年更新でその間に恣意的に免許取消しになる可能性もあります。

役所仕事はお互いの部署で情報共有をしないので、自立支援医療を受けている精神疾患患者さんが都道府県や市の精神保健担当部局から警察には何の連絡もいきません。

患者さんや家族から相談を受けたらどうすればいいのでしょうか?

「免許のことは先生(医師)に相談してね」=免許取得不可能、につながる可能性があります。

なぜならばそれが医師の義務だからです。

認知症、精神疾患患者さんが事故を起こして任意保険適用を受けようとしてもその疾患があったことを知りつつ運転していた場合には保険会社は1円も払わないことができます。

そして死亡や重大事故になれば、危険運転過失致死症罪で懲役25年以下の刑罰を受けます。

執行猶予は望めません。

免許のことばかり書いていましたが、精神疾患患者さんには銃刀法も厳しい規定を課しています。

銃は警察だけでなく保安関係の仕事をしている公務員はかなり所持を許可されています。(入管、刑務官など)

銃刀法はほぼ全ての精神疾患患者さんの銃の携行を禁止しています。

パイロット×

ヘリコプター操縦士×

と世の中には精神疾患患者さんの仕事や興味を禁止する法律は多くあります。

これは大変難しいジレンマです。

電車運転士が幻覚妄想と戦いながら

「先生(心理)、今週も持ちこたえてなんとか仕事ができました。先生にいつも話を親身に聞いてもらっていることで安心しているんですよ」

心理「◯◯さん、よかったですね、今日は幻覚妄想という歪んだ認知を修正するためのホームワークを出しますのでこれから説明しますね。」

と言っていていい場合なのでしょうか?

僕自身は多数の人命や安全がかかっていればそれを重視します。

患者さんが「そんな重大な義務から解放されたい」と言うのならばほっとします。

心理職は基本的に裁く人ではありません。

しかしクライエントさんだけでなく他者の人命がかかっていれば申し訳ないのですが本人を粘り強く説得してあきらめさせることが必要な場合もあります。

だからといって「病名がついた」=何もかもを規制、禁止しなければならない、という風には思いません。

僕は精神病圏でも状態像を見て認知機能に問題なければ運転免許はあまり口出ししません。

仕事で運転を要することがある場合にはなるべく避けるようにしています。

安全配慮については心理職は多々ジレンマに陥ることがあるでしょう。

公認心理師の倫理規程はありません。

公認心理師として、の前に人として苦悩しなければならない場面が多く出てくる、そして誰も正解を持っていない現状を危惧しています。

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グリーンのハンカチ・ダイエット、過食、依存症のためのイメージワーク

あなたが空中から現れたふわっとしたグリーンの透き通った色のハンカチを手にします。

その向こう側に透けて見えるのは太陽の輝く、そして柔らかで暖かな光です。

あなたがそのグリーンの優しさを持つ自然のエネルギーを手に入れたいと思うのならそれは実はとても簡単なことです。

軽く目を閉じてその柔らかなふわっとしたグリーンのハンカチを右手の手のひらの上に乗せます。

軽く手を握るとそのグリーンの癒しのイメージはあなたの手のひらから親指、人差し指、中指、薬指、小指を伝って、じーんと手の中に癒しのパワーが感じられます。

あなたは何を苦しんでいたのかその時に不思議に思うかもしれません。

衝動、欲動、あなたはただ自然のままでいれば良いので、無理な欲求にとらわれる必要はないのです。

緑の柔らかなエネルギーはあなたをふんわりとした気持ちで気持ちを解放に向かわせてくれます。

さて、あなたは右手の甲、右手首、右腕、右肩を伝って首から頭、全身に至るまで緑のハンカチの癒しのエネルギーで全身が満たされていくのを感じます。

その癒しのパワーはあなたのお腹の皮膚を伝ってお腹の中まで達していきます。

そうするとあなたは何か今まで満たされていなかったと思っていたそのお腹の中はもうすでに癒されて優しさで満たされていることを感じます。

そうするとあなたのお腹にはそう多量の食物は不要だったことに気づきます。

少しの量でそして必要な量の炭水化物、野菜、たんぱく質で充分ということにあなたの身体は自然にそれを覚えていたのです。

ふんわりとした緑の柔らかなハンカチを今度は左手の手のひらの中で柔らかく握ってみましょう。

そのハンカチの癒しのパワーはさっきの何十倍ものエネルギーがあって、あなたを素晴らしいエネルギーで満たしていきます。

左手の親指、人差し指、中指、薬指、小指にじんわりと癒しが伝わっていきます。

左手の甲、手首、左腕を伝い、そして首、頭、肩の力が入っていた部分を癒して軽くなるともうあなたは無茶な欲動に引きずられることから自由になれる許可をそろそろ自分に与えてもいいころだと気づきます。

そう、これまで実はあなたは生まれた時からずっと自由だったのにそれに気づかされることを許可していなかったのです。

あなたは自分を許します。

そしてあなたが自分を許すことを許してくれなかった何かから自由になれることに対して許可も得られたので、許しの権利をあなたは確かに得ているということに気づきます。

あなたの未来はグリーンのハンカチで癒されていて全身、胸に暖かさを感じ、お腹も暖かく、下半身もすっきりとしてきることにまた気づきます。

<このエクササイズを深化させるイメージワーク>

この文章を読み終わったあと、軽く目を閉じて右手の手のひらに想像上の、そしてふんわりとしたグリーンのハンカチがあることをイメージしながら右手のひらから全身に癒しのパワーが行き渡るのを感じてください。

そして今度はもっともっと癒しのエネルギーがパワフルになったグリーンにハンカチを左の手のひらに置いてあなたの両手のひらから癒しが吸収されていきます。

深呼吸しながら身体のすみずみまでそのエネルギーが行き渡ったことを感じた時に、あなたはより自分の欲動から自由になれている自分に気づくことができました。

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ひなたあきら・平均的?心理職の1日

(もちろん脚色あり)

午前6時30分起床

今日の職場は通勤約15分、というかそのためにこのアパートを借りたので。

午前8時00職場到着、初回カウンセリング9時から。

だいたい主訴を聞いて終わり。

「ごめんねえ、最初だったからいろいろこっちから聞くだけで終わっちゃって、あんまりすっきりした感じなかったかも。次からはきちんと話したい話聞くから。」

次回1週間後。

午前10時、お茶しようとしてたら突然のオーダーが入る。

11時終了。

他院に転院したいとのことで医師の依頼でリファー先をいくつか提示、話しているうちに「やっぱりここでいいです」とのこと。

ケースワーカー不在の際はこういうこともやります。

さあ休憩取ろうかなあとバックルームでスマホ画面を開いたところで職員さんから声をかけられる。

以前から子育てでいろいろ気になっているということで立ち話していたけれどもそれでは何なのでカウンセリングルームで普通に話してペアレントトレーニングの知識などを伝達。

とにかくほめるポイントを見つける、問題が起きている時だけかかわると問題が頻出するので、問題が起きている時にはクールダウン、何もなくて落ち着いている時にほめるようにアドバイス。

「これはカウンセリングなのかな?」と思いつつ、上司から統計報告は多めにあげるように言われているのでカウンセリング数に計上。

昼休みは看護師さんたちの当直室で談笑しながら時間交代でご飯。

お花見の予定とかツツジ祭りとかご近所のスポットを教えてもらう。

看護師「ひなたさん、ダイエットの魔法とかないのお?」

僕「ありますあります。」

看「じゃ、10秒ぐらいで一瞬で」

僕「・・・」

別の看護師「疲れたあ、ワタシ心身ともに病んでるからさあ、疲れ取れるワザとかひなたさんなんかないのお」

僕「できますできます大丈夫です。」

午後1時から常連さんのカウンセリング

何をテーマにしようかなあと考えつつ25分は聞き役に徹して25分課題をイメージワークでクリアにしようとすると思わず話が長引いて少し焦る。

簡単にワークを終わらせて時間早めに切り上げようとすると「実は」とクライエントさんから切り出されるので10分間時間オーバー。

50分を目標にしているので次回からは気をつけようと思う。

こっちは仕事だから慣れていてもクライエントさんはカウンセリングが長引いたら相当に疲れるので。

次の予定が1時間入っていなかったのでカルテ整理をしてから新刊書をパラパラとめくる。

心理テスト。

1時間で終わり。

クライエントさんの職場の上司から外線電話、患者さんをどんな補職につけたらいいのかアドバイスが欲しいとのこと。

病休明けのリワーク(復職支援)カウンセリングで、本人から了解を取って守秘義務に反しない内容で現状を話す。

1.部下を持たせない

2.納期のある仕事をさせない

3.残業はさせない

4.渉外折衝が必要な仕事はさせない

という厚生労働省のガイドラインを参考にして作った約束事を再確認、電話を取るとそこからまた伝言をして折衝をしなければならないので、電話受けも望ましくないですねえと話す。

その後今日の面接記録を紙カルテに綴ってからPC内にもデータとして打ち込みをする。

テスト結果をまとめ上げて医師に出すためにレポートに仕上げる。

病棟から帰って来た医師と打ち合わせ。

なんとなく片付けをしたり休憩時間にお茶をしている間に6時ぐらいになると仕事じまいで帰宅です。

研究会の準備をしたり、学会発表が控えていたりとか多忙な時にはもう少し遅くなりますが、まあ普通のサラリーマンと同じような感覚です。

普通のサラリーマンといってもさまざまな勤務形態があり、ブラックではないけど軽労働かというと、どちらかというと感情労働に近いけど、クレーム処理をしているわけではないので通常は怒鳴りつけられることもなくまあお給料なりの仕事をしているのかなあと。

学会や研究会や団体の世話役をやっていると土日も時間外もつぶれて大変なのですが、僕は少ししかやっていないのでまあラクです。

管理職になると会議などの業務もたくさん出てくるのでしょうけれども部下もいない専門職なのでそこは気楽です。

会議にはちょこっとオブザーバー役で出る、あとは契約先の産業領域の職場でメンタルヘルス教育を月イチ程度でやる、事故など大きな事案があったら危機介入するけれども基本今いるところでカウンセリングをする、ということなので枠付けはしっかりとできているのかなと。

カウンセリングの中で話題となる事柄はどれもダイナミックですが、自分自身は淡々としようと思っています。

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