ひなたあきらの公認心理師でポン!

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

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◯ 男性脳と女性脳

男性は左脳タイプで論理脳、女性は右脳タイプで感覚、感受性を大切にするということはよく言われていることです。

思えば太古の狩猟民族のころから、男性は群を作ってマンモス狩りに行っていました。

本能的に毎日狩りに行ってしまうのです。

そこにはみんな仕事に行っているというサラリーマンと同じく、つい習慣で狩りに行くという意味があります。

しかし、女性からすれば、食肉を蓄えて塩漬けにしたり、毛皮をなめしたり、もうマンモス狩りは必要なかった場合、なんでわざわざ狩りに行ったの?と理由を考えます。

そして理由がない行動を不思議に思うわけです。

昔から男性は意味を求め、女性は理由を求めています。

あなたとデートしている時に可愛い女の子が通り過ぎると彼氏がじっと見つめています。

もちろんあなたは不快になるわけですが、彼にはキレイだったから眺めたという意味があります。

あなたは、「私がいるのにそんな理由で他の女の子を見つめるのは失礼じゃない?」と当然怒りを感じるわけです。

彼氏が勝手に合コンに行ってしまいました。

彼氏は友人に誘われて、人数合わせで仕方ないから行ったという意味がありました。

あなたからすれば、何で?という理由を求めるのは当然のことでしょう。

この調子で、魅力があったという意味合いから彼氏が浮気をして、あなたは、どうして私というものがありながら、という究極のズレが生じたら致命的になります。

結婚について考えてみます。

彼氏は結婚にはいろいろと意味があると思っています。

あなたの親が病気だと介護のために遠隔地に移動しない理由になります。

彼氏も望まない転勤をしないで済めばいいと思っています。

また、あなたがアルバイト生活をしてた場合には、配偶者控除の対象になるし、配偶者手当や結婚祝い金が出るなど、現実的で金銭的な意味合いを重視します。

あなたは好きな彼氏と一緒に暮らし、長い時間一緒にいたいという理由から結婚をしたいのです。

彼氏とあなたとの間に結婚の目的がずれていたら、それは悲しいことです。

彼氏が本当に愛情があってあなたと結婚するのか、彼氏の考えている意味と、あなたが思っている理由をきちんと話し合って確かめることが大事です。

彼氏は男性脳なので、論理的だけに考えて、仕事をすることには十分な意味があると考えます。

この書類を明日までに仕上げれば課長も部長も喜ぶだろう。

そのために頑張って仕上げようというのは彼氏なりに重要な意味があります。

そのために以前から約束していたデートをキャンセルすることになっても彼氏には目の前の仕事が大事なのです。

ラインに「ごめん、仕事、今日無理」とだけ書かれてドタキャンされたらあなたは嫌な思いもするし、不審にも思うでしょう。

あなたはどんな理由で大事なデートをキャンセルされたのか気になります。

どうしても外せない理由で仕事を仕上げなければならないのだと一言理由を付け加えてくれるだけで安心するのに、と思います。

二人で喧嘩になると、意味と理由との違いは大きくクローズアップされることになります。

例えば彼氏が心ない言動であなたを傷つけたとします。

彼氏は自分があなたを怒らせた意味は何か、どうしたらいいのかと解決方法だけを考えます。

結果主義、結論が出ればOKだと考えます。

しかしあなたとしては、自分がどうしてこんなに傷ついたのか、どうして怒らなければならない心境になったのかという理由を理解して欲しいのです。

このギャップを埋めるのは大変なことです。

あなたがどうして傷ついたのか、きちんと理由を説明して、彼氏には結果ではなく、そのプロセスを理解して欲しいと言わなければなりません。

以上、男は論理脳なので、まずはじっくりと考えて物事を決めます。

そしてそれがどんな意味があるのかということについて重視するのです。

男は女性のような細やかな感受性に欠けるところがあり、女性から見るとデリカシーがないと感じさせることがあるかもしれません。

女性は感覚で物事を決めます。

つまり直感を重視します。

不思議なもので、直感というのは真実を見抜くことができて、その結果、結論も正しくなることが多いのです。

あなたと彼氏と話してみて、どうも話にズレが生じるようだったら「その理由は何?」とよく聞いてみるといいでしょう。

彼氏が答えに詰まることもあるかもしれませんが、二人の間のコミュニケーションの溝を埋めて、理解し合うためには大切な作業です。

書いた人

ひなたあきら

※ キュレーションサイト用コラムとして書いたので科学性という意味では大変怪しい記事です。

絵:千美梨画伯

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◯ 物質関連障害と動機づけ面接MI及び嗜癖障害群・神経認知障害群

・覚せい剤などの精神刺激薬は使用障害(使用・濫用)と誘発性障害があります。

・DSM-5ではアルコール関連障害はアルコール依存症候群からアルコール使用障害に名称変更されていて、こちらも誘発性障害(中毒・離脱・精神病性障害)があります。

また、ウェルニッケ・コルサコフ症候群では作話症状が出ます。

物質関連障害群としてあげられるのは

このほか、抗不安薬過剰服用と鎮静薬、カフェイン、大麻(マリファナと合成カンナビノイド)、幻覚剤(LSD、フェンシクリジン、シロシビン)有機溶剤(塗料用シンナーや接着剤など)オピオイド(フェンタニル、モルヒネ、オキシコドンなど)中枢刺激薬(アンフェタミンやコカインなど)ニコチン

が対象となっています。

アルコールに関してはほぼ毎日飲酒している、飲酒により生活に支障があるか、飲み方に異常があるか、離脱症状があるか、γGTPやGPT、GOT、UA(尿酸値、アルコールで水分が体から足りなくてなると少なくなる)が高いかがポイントです。

アルコール使用障害の診断基準 (DSM-5)

※ 正確な診断基準は原典に当たってください。(著作権上)

アルコールの多量摂取

減らす努力に成功しない。

強い欲求、身体や社会性にに悪影響があっても続ける。

依存のため耐性がつき大量摂取を要する。

やめた際の離脱症状

とDSM-5ではあくまで「使用障害」に力点を置いて診断基準優先となっているので、依存症治療を考えるとアルコール依存症のICDの診断基準がふさわしいという見方もありそうです。

日本には80万人のアルコール使用障害者がいるとされています。

独立行政法人 国立病院機構 久里浜医療センター 木村 充

アルコール依存症への理解を深める
肝炎情報センター
http://www.kanen.ncgm.go.jp/study_download/20141205_03.pdf

アルコールスクリーニングテストCAGE、AUDITはアルコール依存症専門治療機関の国立久里浜威力センターのホームページから簡単にアクセスできます。

http://www.kurihama-med.jp/alcohol/

医師による診断と異なり簡単に自己診断やチェックができるというメリットがあります。

シアナマイドやノックビンのような抗酒剤が使われていることもあるのですが、

動機付け面接法
Motivational Interviewing (MI)や
個人・集団心理療法の中でも認知行動療法、コーピングスキルトレーニングが使われます。

今回ブループリントにも記載されていますので動機付け面接法の復習を兼ねて記載します。

MIはアルコール依存症に対する介入で有名で、周囲からいくら止めるように言っても本人の断酒意思がないと止められません。

野球の試合も勝ちたいと思って取り組まないと勝てないでしょう。

このような治療意欲に対する動機付けを高め、「自己動機付け発言」(チェンジトーク)を引き出すのが動機付け面接法です。

DARN-Cが動機付け面接法のポイントとなる頭文字です。

DはDesire(変化への希望)

AはAbility(変化できる能力、自信があるという楽観的な見通し)

RはReason(変化することの利点)で、いい結果がともなってくるという理由をあげているような発言です。

NはNeed(変化しないことへの心配,懸念)です。

このままでいたら困る、このままだと仕事がなくなる、など,ネガティブな理由です。CはCommitment(変化に必要な実際の行動の具体的な計画や考え)に関する発言です。

つまり、変化をしたいという動機のためにはポジティブな側面もネガティブな動機もあるのですが、それをクライエントが自覚して話せるようにならないといけないということです。

そこから続けて変わることができるという自己効力感(セルフエフィカシー)を高めていくわけです。


五つの原則

動機づけ面接には,五つの原則があります。

1.共感
2.矛盾を広げる
3.言い争いを避ける
4.抵抗を手玉に取る
5.セルフエフィカシー(自己効力感)を支持する

です。

1.共感

クライエントが言ったことが不健康なことでもそれを頭ごなしに否定はしません。
決めつけもしません。
相手が間違っているというというような価値判断をしないことです。

2.矛盾を広げる

このようにクライエントが自己中心的な主張をしていたとしてもそれを否定せず、話し続けてもらうことで、クライエント自身が矛盾に気づくということです。

3言い争いを避ける

カウンセラーがエキスパートで専門家なのだからとクライエントに対して一方的な価値観の押し付けや説教をしないようにします。

カウンセリングの主体はあくまでクライエントなのです。

4.抵抗を手玉に取る

変化しようとすると必ず抵抗も出てきます。それをカウンセラーは、でも、けれども、と否定的な構えで話を聞かず、抵抗があっても頑張り続けていることをプラスに評価します。

5.セルフエフィカシー(自己効力感を支持する)

結果としてうまくいっているところを支持します。

動機付け面接にはカウンセラーの具体的話し方がOARSとして示されています。

OARSは,

開かれた質問(Open Ended Question)

是認(Affirm)

聞き返し(Reflective Listening)

要約する(Summarize)

の略語です。

開かれた質問(O)はどんな気持ちですか?どんな考えですか?どんなことがしたいですか?などクライエントがさまざまな答え方ができるような質問です。

答えにくければカウンセラーから具体性を持たせてクライエントが答えやすいようにしてみます。

是認(A)はクライエントの話す内容から、いいと思えるものを抽出、聞き返して確認していくことです。

本人ができる、やりたいということを話しているときに聞き返していくような場合は,是認の手法を使っています。

聞き返し(R)は動機づけ面接で最も使われています。

クライエントが使った言葉をそのまま聞き返したり、気持ちを聞き返す単純な聞き返し,相手の言っていることを増幅して聞き返したりすることがあります。

これらは自己動機づけ発言(チェンジトーク)を引き出すために用いられます。

要約(S)では,相手の話の中で使える部分を拾い上げていきます。

これは,花束をつくるという比喩で表現されることも多いです。

矛盾する発言や行動,それらに付随する態度や感情の中から役立ちそうなポジティブな点を注意深く聞いて、その中から花を選んでいきます。

花をまとめてクライエントに花束という成果物として提示するわけです。

コーピンスキルトレーニングCSTは、アルコールという誘惑に負けそうな時点でストレスにどうやって対処するかというスキルトレーニングのことです。

悶々として誘惑に負けそうになっているよりも、うまくストレスを逃がすスキルを獲得していれば心理的には楽なわけです。

◯ 神経認知障害群 DSM-5

記憶などの認知機能や生活機能が障害され、生活に支障があっても自立生活可能な状態を軽度認知障害MCI、自立生活困難な程度に低下していれば認知症とします。

軽度認知障害の厚労省の定義です。

「物忘れが主たる症状だが、日常生活への影響はほとんどなく、認知症とは診断できない状態。

軽度認知障害は正常と認知症の中間ともいえる状態です。その定義は、下記の通りです。

年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する。
本人または家族による物忘れの訴えがある。
全般的な認知機能は正常範囲である。
日常生活動作は自立している。
認知症ではない。
すなわち、記憶力に障害があって物忘れの自覚があるが、記憶力の低下以外に明らかな認知機能の障害がみられず、日常生活への影響はないかあっても軽度のものである場合です。

しかし、軽度認知障害の人は年間で10~15%が認知症に移行するとされており、認知症の前段階と考えられています。

厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-033.html

軽度ではない認知症について、脳の細胞が壊れることによって直接起こる症状が記憶障害、見当識障害、理解・判断力の低下、実行機能の低下など中核症状と呼ばれるものです。(厚労省定義)

中核症状が起きると周囲で起こっている出来事の現実を認識できなくなります。認知症の復習です。

・中核症状

複雑な注意、失行や学習障害、失認、失行(着替え)見当識障害(自分がどこにいるかわからない。

HDS-Rカットオフ値は20/30

服薬コンプライアンスができない、金銭管理ができない。

周辺症状BPSD Behavioral and Psychological Symptoms of Dementiaと呼ばれる「周辺症状」は

幻覚、幻聴、妄想(よく起きるのは物取られ妄想です。焦燥、攻撃性。
抑うつ・アパシー(無為症状)
不安・緊張・易刺激性、睡眠障害といった心理症状のほか、介護への抵抗、徘徊、異食、失禁、暴力などの行動異常も見受けられます。

認知症の薬物対応としては、暴れるのを鎮静化させるためにリスペリドン、不眠には睡眠導入剤、不安に抗不安剤が使われることがあります。

(程度はあくまで目安で、実際の病状とは一致しないことがあります。)

軽度〜中度認知症には認知機能伝達物質を補うアセチルコリン分解酵素アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、アリセプト、中度にはレミニール、イクセロン・リバスパッチ(同じくアセチルコリンエステラーゼ阻害薬)

重度にはメマリー(PTSDへの治験も行われているメマンチン)があります。

ただし、どの認知症薬も進行を遅らせることはできても根本治療薬はまだ開発されていません。

※うつ病の仮性認知症、薬物惹起性認知症は治ることがあります。

四大認知症はアルツハイマー、レビー小体型、前頭側頭型(ピック病他)、血管性認知症です。

以下厚労省資料です。

認知症高齢者等にやさしい地域づくりに係る関係省庁連絡会議資料
「厚生労働省の認知症施策等の概要について」厚生労働省老健局
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12301000-Roukenkyoku-Soumuka/0000031337.pdf


【アルツハイマー型認知症】
・ 中核症状として記憶障害(もの忘れ)が必ずあり、多くの場合、記憶障害から始まる。
・ 発症及び進行は緩やかで、記憶障害を含む複数の認知機能が持続的に低下し、段取りを立てられない、気候にあった服を選べない、薬の管理ができない等、日常生活において、以前でき ていたことが、できなくなってしまう。
・ 歩行障害は病期が進行しないと出現しない。
・ 行動・心理症状(BPSD)では、妄想、徘徊、せん妄等が多い。

【血管性認知症】
・ 脳血管障害が発生した脳の領域により出現する症状はさまざまだが、記憶障害、言語障害等 が出やすく、階段状に進行することが多い。
・ アルツハイマー型認知症と比べると比較的早期から歩行障害が出やすい。

【レビー小体型認知症】
・ 認知機能の激しい変動
・ なまなましい「幻視」
・ 筋肉のこわばり(パーキンソン症状 )

【前頭側頭型認知症(ピック病他)】
・ わが道を行く行動(会話中に突然立ち去る、万引きなど) ・ 常同行動(同じ行為を繰り返す)
・ 感情・情動変化(多幸・不機嫌・情動鈍麻など)
・ 食行動異常(食欲・嗜好の変化など)

です。

血管性と呼ばれる認知症は脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その結果その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れてしまう脳血管性認知症です。

血管性以外は、神経変性が一次的な主たる原因と考えられています。

多くの認知症性疾患では、その原因は不明です。しかし、脳血管性のものは比較的わかりやすく、アルツハイマー病についても、確定したわけではないものの深く研究されています。

脳血管性のうち、わが国に最も多いタイプに広範な梗塞・不全軟化があります。このタイプは、大脳深部の白質線維の連絡機能が断たれることで認知症症状が出現します。大脳の表面付近の梗塞に起因する例では、梗塞巣の容積が100mLを超えると認知症の発現頻度が増加します。

また海馬、視床、尾状核など重要な脳構造に梗塞を生じると、それが限局性であっても高次脳機能障害をきたすことがあります。

アルツハイマー病の病因は不明です。しかし、病理学的な特徴とされる老人斑を構成するアミロイドβ(Aβ)にその原因を求める考えが主流になっています。

つまりAβの切り出し、凝集に始まるプロセスに起因して神経原線維変化を生じ、さらに神経細胞死へと至るという考え方です。これをアミロイドカスケード説といいます。

このAβ中心説に対して、神経原線維変化を構成するリン酸化されたタウ蛋白質に注目する立場も有力です。

レビー小体型認知症と前頭側頭葉変性症については、鍵となる脳内構造物が明らかになりつつあります。

これによって原因解明が期待されています。

なお、スピロヘータ、ウイルス、プリオンなどの感染性因子により、神経細胞が傷害されて起こる認知症があります。たとえば脳梅毒ともいわれる進行麻痺、エイズ脳症です。

高血圧が原因となっているBinswanger病とアミロイドアンギオパチーは血管性ですが、神経変性を伴います。

アミロイドアンギオパチーも微小血管障害が神経変性につながっています。

・ アルツハイマーは海馬周辺が主病変で、大脳新皮質に移っていきます
側頭葉、頭頂葉の障害は記憶障害になりますが、運動機能障害にまではなりにくいです。

・ レビー小体型は幻覚やパーキソニスム、転倒しやすいという後頭葉の障害があります。

・前頭側頭型のpick病は前頭葉の障害のために理性が保てなくなり、犯罪を起こすことがあります。

側頭葉障害の場合は失語につながります。

認知症の基礎~正しい理解のために~厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/20170606_ninchisyotoha.pptx

論文では核磁気共鳴MRI
SPECT検査
単光子放射型断層撮影(single photon emission computed tomography; SPECT)検査
などの脳状態撮影検査が認知症診断に有効なことが示されています。
SPECTは静脈に薬剤を入れて脳血流の状態を撮影します。

PET検査
陽電子放射型断層撮影(positron emission tomography; PET)検査は,消滅放射線を生成する陽電子放出核種を標識した薬剤を使用しますが、正常脳と認知症の鑑別診断に有効です。

また、dat-scan検査では、脳内でドーパミンが異常低下した状態のレビー小体型を検査することができます。

また、社会的理解と援助のため、特定非営利法人地域ケアネットワークによって、全国認知症サポーターキャラバンメイトが組織され、サポーターの育成、認知症患者さんとその家族に対する社会的な支援を行っています。

http://www.caravanmate.com/

絵:千美梨画伯「果物のある2089年の風景」
タイトル:ひなたあきら

千美梨「あなたホンっとにテキトーなんだからこの記事の中のいろんなのに当てはまってるんじゃない?」

(おしまい)

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◯ 主治の医師は指示しなければ死ぬ。公認心理師は指示がなくても死なない。患者さんは死にます。

医師の指示依頼書を出したら5千円取られたという話の続きです。

ハイパー電凸ブロガーとしては厚生労働省公認心理師制度推進室に電話した後に日本医師会にも電話して聞いてみました。

その前に上司医師にこの場合に患者さんから文書料を取るのが適切かどうか聞いてみたら、「うーん、保険診療外の文書は書いたら取るかな?」とのこと。

で、もし僕がそういう請求を外部機関から受けたらどうしますか?と聞いたら「ひなた君と僕とで支払い半々にしようか」とのこと。

「違うでしょ」と僕。

次に日本医師会に電凸して聞いてみました。

担当者「所轄の厚生労働省◯◯局に聞いてみて、こちらで判断してみたのですが、行き違いですね。」確認したら、主治の医師の指示は口頭で可だそうですね。医師は患者に指示をしたらお金がかかることを説明しましたか?

僕「していないみたいですねえ。」

担「じゃ、それで話し合ってみたらどうでしょうかねえ」

この件で医師がどんな思いをしたか推察してみます。

例えば1人の心理職が不手際だと患者さんや家族から糾弾されて、職場の上長、所属団体の日本臨床心理学会、都道府県臨床心理士会、公認心理師協会、日本臨床心理学会など当該心理職が所属している全ての学会や厚生労働省に内容証明でも出されたら

僕だったら泣きながら退職してもう心理の仕事はしないかもしれません。

内容証明(PCからでも出せる)というのは「おたくの団体の会員のひなたはこんな悪さしてることを通知するよ。法的最終通告だから、この内容証明に然るべき措置をしないと訴訟提起するけど?いいの?」という受け取った側の団体にとっても大変恐ろしい書簡です。

今どきはどんな団体でも顧問弁護士がいます。医療過誤で訴えられることをある程度想定している医師でも各団体から照会があってそんな事態になったら他の仕事は全部すっ飛びます。

さて、そうした経緯で医師が請求を諦めたとしてもイヤな思いをしたのは患者さんです。そのケアは?

厚生労働省の運用基準は医師団体の強力なゴリ押しによって決まりました。

開業心理師が医師の指示を受けなければならないなんて無茶じゃないですか。

以前開業心理師北川清一郎先生もその問題点について指摘していました。

公認心理師試験に頻出の薬剤副作用があれば心理師は「主治医の先生に相談してね」と言います。

「今飲んでるメジャーを半分量にしてベンゾジアゼピン系を抜いて自己判断で抜いていた眠剤は毎晩しっかり飲んで。寝酒もいいですよ。」というのは心理の仕事ではありません。

そんなバカなことを言う心理職はいないでしょう。

要するに医師団体は絶対服従を誓う、外部機関であってもそういう心理職が欲しいので、全ての権能を行き渡らせたいわけなのでしょう。

一人一人の医師は心理職に理解ある名医も多いのですが、団体になると豹変します。

感音難聴はストレスと関係していると言われていますが、1日百人単位の診察をしている耳鼻科医に主治の医師の指示を求めても「ナニソレ?」状態でしょう。

厚生労働省も公認心理師が指示を受けるに際して協力を求めるような通達を出していません。

要するに公認心理師は足場となるハシゴがない状態、徒手空拳で「医者のいうこと聞かないと資格剥奪だからね」と脅されているだけで、そのためのガイドラインは何もありません。

公認心理師は法の定めがある主治の医師の指示受けを求め、こんな危険性があるけどどうします?という依頼書を出します。

それがカルテに綴られて忙しい医師が見落としたり無視したとします。

そして患者さんが自◯でもしたら、医師は不真性不作為による◯人罪に問われる可能性があります。

心理師はきちんとカルテに記録しておけば指示なしにつき何もできなかったという無実が証明できます。

医師は傷害や業務上過失致死傷罪に問われる可能性もあります。

医師専権の医行為は通常人と異なる高い専門性による注意義務があります。

そこで指示受けを依頼する公認心理師の文書の中で危険性を指摘して、それに対する注意義務を医師が懈怠したら民事上では債務不履行、不法行為に対する損害賠償請求権が発生します。

僕は気が弱いので「どうしてこんな事態になったんですか?」と詰め寄る遺族に対し、力ない表情でカルテ開示請求権について説明します。

うっかりその場でコピーを渡してしまう心理職もいるかもしれませんが、それは法律上何の処罰もされません。

公認心理師活動領域によっては主治の医師の指示依頼書の写しを渡すことについて何の法的縛りがないことも多いでしょう。

さて、精神科医すら大部分が知らないこの42条2項について、多忙な腫瘍科医が受け取って戦場の現場にいる中で何だかよくわからない文書に対して口頭でも指示出しができるでしょうか?

心理師も多忙なのでカウンセリング、会議、講義、出張や研究会が詰まっています。

お互い多忙だったら文書でやりとりするしかないのですが、保険点数にはなりません。

いっそのこと保険診療点数化すればいいと思うのですが、今回の中央社会保険医療協議会でもそんな議論があるわけではなかったです。

心理師が身を守るためには全てを文書化して、患者さんが自費請求された、それについて患者さんが怒った。カウンセリングからスピンアウトしたなら全てそれを診療録に記載しなければなりません。

実際こういった記録の重要性については僕も様々な医師の講義で叩き込まれていますのでその通りにしています。

文書料支払いについて患者さんが怒るというのは当たり前の事です。

多数を占める良心的な医師、傷つきやすい患者さんに対してこの仕打ちはないだろうと僕は思うわけです。

民事上では公認心理師法のこの条文は心理師さえきちんと指示を受けようとしていれば、医師に対して債務履行義務を追及できます。

またその結果についても債務不履行による不法行為の損害賠償請求ができると解します。

医師団体が「やれ」と言ったことを唯々諾々と受け入れたことは精神領域にかかわる全ての医師が迷惑を被るという結果になったものだと思います。

というわけでこの記事も厚生労働省等に送信しておきます。

(絵はちみり画伯)
千美梨:ワタシのことホントに好きなの?
僕:好き好き好き!

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