心理カウンセラー・ひなたあきらからのメッセージ

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。 ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata★gmail.com(★を@に変えてください。)

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(ちみちゃん作)


◯ 第2回公認心理師試験概況予想

1.はじめに

さて、インターネット官報、日本心理研修センターHPに第2回公認心理師試験スケジュールが開催されました。

試験は2019年8月 4日(日)
発表は2019年9月13日(金)
です。

第1回目は9月9日受験11月30日発表だったので、合格基準も定まりサクサクと発表できるのでしょう。

2.現任者講習受講人数

日本心理研修センターホームページで各団体が主催する現任者講習の受講人数をざっと計算してみました。

定員が書いていない団体もあったので、大体の予測ですが、現任者講習は約9千人ぐらいが受講することになります。

これは僕にはかなり意外なことで、

⑴ 新現任資格者

4年しか現任者として働いていなかったから5年目になったから受講しよう。

これはわかります。

ですがそれほど大人数ではないでしょう。

第1回試験は現任者歴数十年の強者を含む大勢の現任者がいたと思います。

⑵ 見送り受験者たち

臨床心理士を含む、科目読み替えができなかった心理専門資格所持ホルダーが第1回目は様子見をしていて受験しなかった、でもやっぱり受験してみようかな

という層です。

⑶ 新規参入層

「ニュースにもなったし将来性がありそう、これは受験してみる価値があるぞ」というものです。

ただ、合計でそんなに大人数の受講希望者がいたということがわからない、数が多過ぎるのではないかなと思ったのです。

講習は数が多くて定員オーバーで締め切って次の欠員募集をこれからする主催団体もあるので数はあふれているのでしょう。

3.総受験者数予想

今回現任者受講者数に加え、やはり様子見で前回受験しなかったDルート院卒者、第1回試験再挑戦者もいるでしょう。

前回の不合格者8千人のうちどの程度再受験するかですが、全くの勘で6割ぐらい、5千人ぐらいかと。

そうするとこれも予想ですが1万5千人ぐらいが受験するのではないかと思います。

4.合格率・合格者数予想

試験は北海道追試と同レベル以上の水準の難易度になるでしょう。

経験が長い現任者、偏差値が高い大学や院卒でも油断はできません。

そのかわり一生懸命勉強すれば心理専攻でなくとも合格できるのは第1回目と同じです。

過去問が出来上がって受験予測をしやすいことから難易度は多分上がります。

ケース問題にからめて「このAにはどのような法律や学説に基づく支援が適切か2つ選べ。」というようなケース問題もどきの高度な知識問題が出る可能性があります。

それから実に厳しい言い方になってしまうのですが、第1回目の現任者より、第2回目の現任者は動機付けは「最初に受かってやる!」という意気込みは弱いような気がします。

第1回試験で不合格だった人が第2回目に一生懸命勉強して挽回して受かることも多いでしょう。

医師国家試験は浪人すればするほど合格率は下がります。

臨床心理士試験も何回受けても受からない人は受かりません。

残念ながら

⑴ 勉強量が少ない人

⑵ 受験テクニックが身についていない人

⑶ 動機付けが低い(記念受験を含む)人

は合格率が低くなります。

試験採点基準は不動のものとして6割正答率で合格とするだろうと思います。

この試験は「資格試験」なので点数が取れていれば合格、欠けたら不合格とシビアなものです。

僕は以前は5割前半の正答率でも合格するだろうと踏んでいたのですが、合格者正答率の維持は試験実施側の命題のようです。

これらを総合して勘案すると合格率は第2回目は6割を切る可能性が高いです。

合格者は1万人切るぐらいでしょうか。

問題のレベルは上がるでしょう。

受験者の中には上記⑴〜⑶のリスクを抱えている人が多くなりそうです。

5.総論

厳しいことを書きましたが、一定水準の知識とセンスがあれば受かる試験です。

勉強を怠らず、第1回目試験の傾向から、きちんとした対策をしておけば恐るるに足らずの試験だと思います。

第3回以降に受験を予定している人もいるでしょうし、今から進学する人、今在学中の人もいるでしょう。

出題範囲は広い試験です。

実務経験を積んでいても心理学全般の学習を長らくしていなかった人が仕事をしながら1〜2カ月で受かっていました。

まだ半年近くの時間があるので、志ある次回受験者の方には頑張って欲しいものです。

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※ バレンタイン前にちみちゃんにガーベラを送る

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◯ 公認心理師現任者の定義・講習の今後の課題

1.去年の思い出・感想

(申し込み前)

僕「うわ、講習の申し込みいっぱい。どっか遠くに行こうかな」

ちみちゃん「じゃ、私も美味しいもの食べについてくー」

(受講中)

僕「毎日講義漬けで辛い・・・」

千美梨「じゃ、いいもの食べて元気つけよー」

ちみちゃんの励ましはあったものの、とてもきつい数日間でした。

2.現任者講習を受けて

集中して熱心に聞かなければならないということでかなり緊張して臨みました。

講習に出かける前に仕事のスケジュールを集中させていただけあって、肝心の講義では意識朦朧として、解剖学のあたりでノートを見返してみるとミミズのような字が這っていました。

ケース問題がいくつか例示されていたので「そっかあ、これを押さえておけば得点取れるんだあ」

とすっかり甘い認識を持ちました。

ということで講習後にはしばらく遊びほうけていました。

3.何のための現任者講習なのか?

◯ 公認心理師養成大学院レベルの知識を身につけさせる

これが表面上の目的です。

日本心理研修センターホームページには「公認心理師となるために必要な水準を満たすための補完的なものとして,理解しておくべき内容について学んでいただきます。」と現任者講習について明記されています。

イニシエーション、通過儀礼として「これだけの研修をこなしたんだから現任者でも基礎知識は身についたよね?」

というエクスキューズ(言い訳)がわりに使われているような気がします。

「これはどっかで聞いた話だなあ」と思ったら、知り合いの空気環境測定士さんが34.5時間、受講料9万円で資格を取ったのとほぼ条件は同じです。

「5年以上建築物における空気環境の測定に関する実務に従事した経験を有する者」と経験年数まで同じです。

常識的に考えて、現任者講習を受けたからといって心理ボランティア週1回していた人が大学院相当の知識は身につきません。

4.内実

臨床心理士で科目読み替えが通らなかった人、心理学周辺領域でバリバリとカウンセリングや心理検査をやっていた人が現任者として認められることには何の問題もなく誰もが「現任者」と納得するでしょう。

誰が納得するかというと、僕が個人的に納得する、というわけではなく
今後公認心理師に心理面接や検査を受ける国民、クライエントさんです。

そうなのですが、公認心理師施行規則第四条に定める26の施設で、上司の私印と施設長の職印の押印があれば受験資格はできてしまいます。

5.現任者の適格性

もし、というか実際にそういう話は多く聞いているでしょう。

実際には心理業務をしていなかったけれども「国家資格受験しまーす、ハンコください」「お、よし、頑張れよ!」という勢いで受験してしまった本来は資格がなかった現任者もいました。

これが公的機関なら、虚偽有印公文書作成同行使罪に当たりかねない行為で、職印を押した施設長、申請者ともに法定刑1年以上10年以下の懲役に処せられる可能性があります。

虚偽有印私文書作成同行使罪も懲役三月以上五年以下です。

大変重い罪ですので、逮捕、実刑の可能性が高いですし、執行猶予が取れたとしても公務員なら失職します。

これは受験者が試験に合格しようが不合格だろうが、職印を使った時点で発生する刑事的責任です。

きちんと現任者に相当するか確認するにはどんな心理業務に当たっていたのかを本人が陳述書で記し、その文書にも職印をもらい、内部審査を徹底してその上で受験資格審査機関が審査をしなければならないと思います。

公認心理師は資格取得した途端、その名に応じた心理職として働く能力が要求されたら応えなければいけません。

6.公認心理師数と社会的要請の必要性から

僕は心理専任者だけが公認心理師資格を取得する権限があると排他的に思うわけではありません。

法的に認められたものは正当性があることです。

いつも患者さんの相談に乗っている看護師さんや地域連携室相談担当者、教育相談に当たっている人たち、メンタルケアをひごろからしている作業療法士、この人たちはきちんと受験資格が認められていますし、法文上問題ないと思います。

試験は高度なもので旧帝大卒の博士も落ちていますので、普段心理プロパーでなかった人たちが試験のために心理を一生懸命勉強して合格したことには敬意を表したいです。

日常的に心理業務を行っている大学院レベルの心理職を中心にターゲットにして行った専門試験なので、総受験者数36,103人に対して合格者数28,574人、合格率79.1パーセントは決して低い数値とは思いません。

7.総括

ただし、どんな経歴をたどって来ても公認心理師になった以上は心理専門家とみなされます。

心理職のポストに配置されて「もともと専門じゃないからカウンセリングも検査もわからないです。強迫性障害の人が来たけど対応がわからないなあ。発達障害と双極性障害を併発している人が悩んで来たけどどうやってカウンセリングすればいいのかなあ」だと困ります。

新しくスタートした制度、今後心理職がきちんと活動していくためには少なくとも希望者にはどんどん研修の機会を官製で用意していくべきと思います。

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第2回公認心理師試験告示がインターネット官報に掲載されました。ご参考に。

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