ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

このブログ運営者は産業と医療の中間領域のようなところでカウンセリングを行っている、世界の謎を解き明かす心理職です。

これまで司法、教育、福祉分野での心理職経験もあります。

このブログのテーマは僕が専門としている心理学に加え、スタートしたばかりの公認心理師制度の検証、カウンセリング全般についてです。毎日更新を目指しています。誰も読まなくても書きます。もし評判が悪ければ反省してやはり毎日書きます。コメントは他者の誹謗中傷でなければ掲載します。僕へのクレームは大歓迎。掲示板がわりに使っていただいて構いません。

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○ 第4回公認心理師試験予想難易度

1. 序

これまでの印象から、第1回試験=平易、第2回試験=Z第1回の2 倍の難易度(少なくとも合格率からは)、第3回=「雑学クイズ王決定戦」という感想を持っています。さて、そうすると「果たしてこの試験は試験としての統一性がある、連続性があるものなのだろうか?」という疑問を持ってしまいます。これは僕だけではないと思います。

では次はどんな種類の試験がどんな難易度で出題されていくか、について考えてみます。ちなみに第3回までの受験者総数 66,861 人合格者、43,740 人、総合計合格率 65.4 パーセントになります。

2.現状

何人合格させて、合格率を何パーセントにさせるかは、試験の難易度に依存しています。カリキュラム委員会での試算で、現在心理職専任で働いている人数は 5~6 万人、ということを考えて MAX 合格者を逆算してみると14,000 人ほどは合格させてもいいわけです。「多分」ですが、次回と次々回の受験者を合わせるとだんだん受験者は減ってくると思うので、第4回、第5回受験は合わせて2万人程度と仮定します。

実は今までこの中に心理専業者ではない他職種 G ルートも相当混ざっているわけですが厚生労働省も日本心理研修センターも誰が心理職専業で誰が専業でないのかはっきりとした数はわからないでしょう。というのも、1回目の試験、2回目の試験、3回目の試験でそれぞれ Gルートの受験者数、Gルートの中でも学部卒や科目読み替え不可能だった心理専業者がいるのですが、その割合がわからないからです。

ちなみにGルート合格者は第1回 12,531 人、第2回 4,728人、第3回 5, 201 人です。3回の試験での総合計は 22,460 人、この中には医師、看護師、教員、福祉士等が含まれているので他職種の人々がどれだけ含まれているのかはわかりません。ただ、2018年4月1日現在での臨床心理士総数が 32,354 人なので、これまでの臨床心理士合格者数がまあだいたい近似値なのかな?臨床心理士でこれから公認心理師を取ろう(含むリベンジ組)、とか臨床心理士だけでやっていけばいいから公認心理師は不要だ、とかいろんな人がいるだとうとは思えるわけです。

3. 予想難易度はどうなる?

(1) 第1回レベル

これはあり得るかあり得ないかというと、多分「ない」だろうと思います。どんな国家試験もたいてい第1回は現任者へのサービスになることは多いわけですが、ただし、全くの無条件ではないわけです。

確かに第1回試験と第2回試験の難易度のあまりの相違に阿鼻叫喚だったのですが、第2回の試験問題が著しく臨床心理学を学んだ者としては不適切だったかどうかということについては、絶対に不適切だったとも言い切れないわけです。実際、僕も解いてみましたし、他の心理専修者にも解いてもらった際、ものすごく点数が落ちたかというと、日本心理研修センターが出している統計ほどには落ちることはなかっただろうというのが率直な感想です。

(2) 第2回試験程度の難易度

割とこれがありそうなシナリオのような気がします。統計は取っていません。ただし、周囲からの話を聞くと、割と高得点(8 割ぐらい)の人もいれば、ギリギリ合格、ギリギリ不合格の人もいて、分散(散らばり具合)を見ても自然界に存在している標準的な正規分布に近いような気がするからです。「それでも 46.4パーセントの数字は低すぎはしないかい?」という反論もありそうですが、第2回試験では新卒 D2 ルートが 58.8パーセントだったことで「適正な試験だった」という評価があります。

(3) 第3回試験程度の難易度

このシナリオは「ない」とは言い切れませんが、望ましくないなあ、という感想は持ちます。きっとこの試験の分散(点数のちらばり具合)は小さかったような気がしています。新卒者が 81 パーセント取れていますが140~150 点程度の合格者は多かったような気がしています。全体の合格者もその程度だったかもしれません。

「解けない問題は徹底的に解けない、誰も正答を出すことができなかった問題」「わかる問題は解きやすくて心理学院卒なら誰もが解ける程度の難易度」ということだと、解ける問題を落とした人は合格できなかった、という気がします。

4.結語

公認心理師試験は第1回~第3回までの間に相当迷走しているような気がします。そうすると「これは同一性を保った同じ試験なのか」と考えるとかなり怪しい気がします。

1回目の試験だけは狙いがわかるのですが、2 回目3 回目となるともうわからなくなってしまいます。どこから不意打ちをされるのかわからない試験、ではなく、努力していれば解ける、という試験にして欲しいと思うのです。

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ʜᴇʀᴏ.
小さな頃からいつも何者かに成りたかった。でもそれは職業や肩書きや所有しているもので測れるものではなく生き様なんだと云うことが、今なら幾らか頷ける。ところで僕は、何者かに成れているだろうか。

○ 137点不合格者が選択すべき今後の公認心理師受験

1.序

今回第 3 回試験のハードルが上がった、このことについてはみなさんと同じ意見で異論はありません。「わかる問題はわかる、わからない問題はわからない」と難易度がかなりはっきりと分かれていたからです。そして5分野のうちどの分野も専門性が高い(マニアックともいう)問題が含まれており、なかなか点数を取るのが難しかったのではないかと思います。

第1回試験よりも格段に難しく、ハードルが上がったわけで、全体的な中央値やばらつき具合はわかりません。ただし合格率 53.4パーセントから見ると合格者不合格者の分け目、境目はかなりきわどいところにあったのではなかったかと思います。

そうすると 137、138 点前後の点数分布がかなり多かったことが予測されます。ギリギリ合格でも合格者はいいとして、不合格者はいったいこれからどうするべきなのでしょうか?

Twitter 界隈でも2点差、1点差で今回はダメだったという書き込みをよく見かけます。こういった人たちは次はどうすればいいのかということが気になります。

2. 再受験

再受験をして次回合格を狙うのは構わないですし、リベンジ組の人が合格していることもあります。「合格しました!」と書いてふぁぼられてイイネ!❤️がたくさんついている人々の陰に、例えば第1回、第2回、第3回と連続して僅差で試験に落ちている人もいます。さて、こういった人はまた受験するべきなのでしょうか?これがもし 10 点 20 点毎回足りないということであれば、「もう辞めておいたら?」と周囲も言うでしょう。

僕もあまりにも向いてない人や勉強がキライでなりたくない、という人に対しては「もっと勉強してからにしたら?」

「この資格が特に必要でなければやめておいたら?」と言うかもしれないですですが、なにぶん僅差です。

僕は何の試験でも、1回試験に落ちて再受験すると次にはより落ちやすくなる(全体として見て)という持論を持っているのですが、どうして僅差で落ち続けるのか?そこには理由があるのだと思います。

第1回試験→慣れていなかった。心理学を一生懸命勉強していなかった。一念発起して今度は一生懸命勉強した。ところが試験が難しくてやはり僅差で落ちた。じゃあ捲土重来して第3回試験に臨んだら、今度は傾向が違い過ぎて落ちてしまった。

こういう人は実際いると思うのです。なぜかというと、この公認心理師試験には首尾一貫した方針というものがなく、なんだか行き当たりばったり出題という感じがします。

だからある程度の実力がある人でも1点差不合格を続けることがありますが、「どうすればいいの?」と聞かれたら「見込みはあるんだからやる気があるんだったら受けてみれば?」としか言いようがないと思います。実際そうやって1、2回目ダメで第3回で合格した人もいると思います。

3. 諦める

これはこれでありの選択だと思います。特に、公認心理師資格がなくても生きていける人の場合はなおさらです。他職種 Gルートの人です。ただし、他職種 Gルートでもこれまで当ブログで紹介したケニーさん、マチパーさんのようにこの資格を手にして十分に活躍していきたいという人はもったいないのでぜひチャレンジして欲しいものだと思います。

心理職専業で、これからまだ活躍をしていくという人の場合だとやはり北川資格はないと厳しくなります。しかしこれなしで生きていける、プライベート or 仕事がむちゃくちゃ忙しくなる、起業をしようとしている人が無理にこのライセンスを取るのは難しいことです。 

そして日本心理学会を始めとした、臨床の院を卒業したものの他領域で活躍中の研究者の人もいつでもその気になれば受験資格はあります。民間企業で働いている人もいるかもしれませんが、そういった人が後々頑張って社会人から一念発起して心理職に就く場合もあるでしょうし、その場合にもきちんと自分がその気になるまでは別の仕事をしていてもいいわけです。人はさまざまな生き方がありますので、僕はそれを否定はしません。

4. 結語

結局何をどうするのかは自分でしか決められません。実際にカウンセリングという仕事をしていてもそう思うのですが、行き詰った人、自己決定できない人に対してこちらが結論を押し付けてもどうにもなりません。

その人が努力をするかしないか、1点差(は誤差の範囲と言えるので)だけでなく、10 点 20 点上積みさせるような才能があるか、頑張りが効くかも当人にしかわかりません。というか当人もわからない可能性も高いのです。僅差で合格できない人については、この資格の必要性や努力の時間があるかないか、自分にそれだけの得点を積み重ねる能力があるかどうかを自分で見て決めていくしかないと思うのです。

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◯ 第1回公認心理師試験と第3回試験

1.序

第1回試験は平易で誰しも合格できた(総計79.1パーセント合格率)「8割合格なんて簡単じゃね?」と思われています。実際のところ、第1回試験を試しに解いてみて「解ける」と思ったものの、それ以降の試験の困難さに辟易として「第1回試験優しすぎておこ」と思った人たちも多かったでしょう。

ところがこれに関しては各予備校や僕も含めて「実情ちゃうわ」と思っている人たちが多いのも事実です。

まず第1回試験はブループリントがワケワカメなので感情の高次回路とか低次回路とはなんじゃい?「負の相補性negative-complementarity)とは?予防のためのKaplanモデルとはなんじゃい。

Caplan, Gなら知っとるが(明らかな誤植)、進化心理学は全然習ったことない。あ、ロールシャッハの復習しなければ、精神分析もやっとかねば、とわけのわからない勉強をしていたわけです。

結果的にただし仲間のCちゃんは無勉で落ちていました。僕も「ノー勉でいいや、ブループリントどっかで聞いた言葉ばかりだし」とと思っていたら全然違ったわけです。

僕は公認心理師法が施行されることになると聞いてその間臨床心理士の過去問をありったけ解いて「まあこれだけ連続して合格点が取れるんだったら大丈夫だろう」と思って出題基準ブループリントを見たら全然違っていたわけです。

小川俊樹先生が出題委員なのでいちおうロールシャッハエクスナー法は勉強しておいたのですが、その他に精神分析もいちおう「出るかな?」と思っておさらいもしておいたわけです。が、これらはムダでした。

で、辰○の模試も受けてみたわけですが、ブループリント準拠ということで結構難しく感じ「ちょ、こんな難しい問題でるわけねえだろ www草」と思ったらだいたい同じぐらいのレベルのものが出て驚いた覚えがあります。まあ模試も復習しておいてよかったな、というところです。

第 2 回試験が難しくてみなさんショックを受けた、第3回はまた別の意味で難しかったからです。

第3回試験合格者にそれぞれ話を聞いてみると、多分その点数には分散「ばらつき具合」が小さかっただろうことです。(この辺りは日本心理研修センターから毎度毎度発表がないのでわからない。)

第1回試験合格者に話を聞くと、8割合格者もいれば 139 点合格者、140 点合格者、160 点ぐらいの人も多くて、もうばらばらという感じでした。

ところが第3回試験になるととたんにみなさん 150 点代前半がやたらと多かったなあというのが僕の印象です。大きく点数を伸ばしたわけではないけれども取らなければならない問題を死守して取った人が合格していたわけです。その場合も心理学の基礎の基礎を知らない人は点数が取れなかった。

第3回試験は「悪問・奇問」が多かった。確かにその意見は当たっていて、それはそうだと思うわけですが、その問題を除いてろ過したら、まあまあ普通の問題も多かったと思います。

しっかりとした臨床心理学的センスを持っていて、きちんとそれを習い覚えていて、基礎心理学もできていた。医学問題がむちゃくちゃ難しかったのは医療従事者へのサービスという感じもあったのですが、医療従事者は司法や教育はわからず、やはり苦しんだわけです。

今回Eルートの合格者が8割出たわけですが、この合格者の8割が 80パーセントの正答率があったかのように数字のマジックで、見た人は「さすが新卒者だなあ」と思ったのかもしれませんが、実際のところは見た目の罠で、分散が広がっていなかったと思うので新卒者でも 140 点台、150 点台の合格者は多かったのだと思います。

ということを念頭に置いて今回の数値を見るとこの辺りの多分中央値の合格者が話しているとおり「はっきりとわかっているところは一問も落とせなかったし、統計がわかる人は統計も正解しなければならなかったきわどい試験だった」ということを感じるのです。

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