ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

このブログ運営者は産業と医療の中間領域のようなところでカウンセリングを行っている、世界の謎を解き明かす心理職です。

これまで司法、教育、福祉分野での心理職経験もあります。

このブログのテーマは僕が専門としている心理学に加え、スタートしたばかりの公認心理師制度の検証、カウンセリング全般についてです。毎日更新を目指しています。誰も読まなくても書きます。もし評判が悪ければ反省してやはり毎日書きます。コメントは他者の誹謗中傷でなければ掲載します。僕へのクレームは大歓迎。掲示板がわりに使っていただいて構いません。

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◯ 公認心理師試験読む復習PTSD・記憶・統語論、意味論、語用論

◯ PTSD

PTSDについてもDSM-5になってから診断基準が変更されています。

死亡、重症、性暴力の危機に加え、近親者や親しい友人に起こったトラウマ体験を繰り返し伝聞することでもPTSD発症の原因にもなります。

また、職業上こうしたストレスに繰り返し暴露されることでもPTSDは起こりうるという項目も追加されています(例:警察、消防、災害救助員等)。

従来のPTSD診断は
・フラッシュバック(再体験・悪夢)
・解離(記憶が飛ぶ)
・回避
・覚醒亢進(過覚醒、刺激に過剰に敏感、不眠等)

でしたが、新たな項目として

否定的感情と認知

無謀な自己破壊的行動

が加わりました。

覚醒亢進の中に「肯定的未来を信じられない」ということも付け加えられています。

また、6歳以下については新たな診断基準を作成しました。

また、PTSDは映像だけでトラウマ場面を見たストレスは診断から外れます。(3.11の津波の映像を見ただけで気持ち悪くなった、ということはPTSDに当たりません。)

PTSDの診断基準にに「否定的信念」が加わったのは、認知行動療法、持続して刺激に曝露する持続エクスポージャー法が有効と認められていることが関係しています。

また、6歳以下の子どもの場合には遊びやお絵かきの中で何度も反復してトラウマティックプレイ(津波ごっこ、震災の風景ばかり絵を描いている)という非治療的な行為をすることによっても特徴づけられます。

PTSDの否定的信念に含まれるのは自己への無価値観、自分への価値下げ、トラウマ記憶の意味づけの変容(自分が性被害に遭ったのは黒い服を着てミニスカートだったから自分の責任だ)にも現れます。

自他に対する怒りの感情が強くトラウマと関係ない他者に対しても現出します。(出題済み)

◯ 記憶

・感覚記憶

一瞬見た光景、音などを数秒記憶する

聴覚はエコイックメモリー、視覚はアイコニックメモリーです。

・短期記憶

感覚記憶のうち、選択的な注意が働いて海馬に保存される一時的な記憶です。

注意が向かうため感覚記憶より記憶時間は数10秒程度と長くなります。

マジックナンバー7 ±2が短期記憶で覚えられる範囲の数字です。

単語を並べて最初の単語は覚えやすい初頭効果、最後の単語を覚えやすいのは新近効果、これを系列位置曲先と言います。

・ワーキングメモリ(作動記憶)

短期記憶と類縁の概念として使われることが多いです。

たとえばさきほどの7 ±2の数字チャンクをリハーサルして繰り返すと記憶の保持時間が長くなります。

短期記憶よりも主体的な記憶となります。

たとえば読む、計算する等の行為に作動記憶が必要になります。

トレーニングでワーキングメモリ能力は向上しやすいです。

・長期記憶

⑴ 宣言的記憶(顕在記憶、自伝的記憶、陳述記憶)

言葉で表現可能な記憶です。

したがって記憶しているかどうか再生させる再生法、覚えているかどうか刺激を呈示する再認法で確認可能です。

この宣言的記憶はさらにエピソード記憶と意味記憶に分かれます。

ア エピソード記憶

具体的な出来事の記憶(昨日の夕食は何を誰と食べたか)

・意味記憶

家族の名前、誕生日、単語の意味等

・手続き記憶(非宣言的記憶)

自転車、車の運転、ダンスなど体で覚えているもの

プライミング効果との関連があります。

プライミング効果

1.知覚的プライミング(直接プライミング)

「しんりがく」(プライマー)を読ませたあとに「し◯◯がく」(ターゲット)を提示すると当てはまる文字の正答率が高くなります。

2.意味的プライミング(間接的プライミング)

先行刺激「病院」が与えられると「医者」後続刺激が覚えやすくなります。

ストループ効果

「あか」

と青色で記載されていて「この色は何ですか?」と聞かれると回答に時間かかる現象です。

この場合「あか」という言葉の意味はなんですか?

と聞かれて答えが遅れるのを逆ストループ効果と言います。

◯ 統語論、意味論、語用論

・統語論

「私はラーメンが好き」

は名詞、助詞、名詞、助詞、形容動詞

の順序になっている文章です。

この法則がわかっていれば

「海は魚がきれいだ」

と並べても文章が作れます。

主語、目的語、述語と並ぶのが日本語のスタンダードな語順です。

・意味論

単語、形態素(意味のある単語の最小単位)、文章のそれぞれについて意味を考える言語理論。

「私はラーメンです」

は私=ラーメンは間違っているけれども意味としては通じる。

・語用論

聞き手はどうして話し手が話していることが理解できるのか?その語用について考える言語理論。

A「B君はラーメン好きだよね、僕も大好きなんだけど新しく美味しいラーメン屋ができたんだよ」

B「僕、美味しいラーメンがすごく好きなんだ。新しくできた店には必ず行くようにしているよ」

この会話は

ラーメン屋ができた

ラーメンが好き

という事実が語られていますが、実際にはラーメン屋に誘っているAさんにBさんが承諾しているわけです。

意味をはっきりと明示していない文章の中でも皮肉や比喩の意図を人は理解できます。

ある種の発達障害者は言葉を字義どおりに受け取るので理解が困難になります。

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審美歯科公認心理師かがみちゃん

-創作-

僕「かがみちゃん公認心理師取ったんだね、かなり遅れたけどおめでとう」

かがみ「うーん、もう1年近く経つのに今さら感満載の祝福ありがとう」

僕「審美歯科で働いてる心理の人って僕はかがみちゃんしか知らないよ。Gルート受験って聞いたけど」

かがみ「歯科医院も診療所、クリニックだから大丈夫なのよ」

僕「そっかあ」

かがみ「歯はね、結構その人のメンタルと深く関係してるの。ほら、矯正されてないとか、歯が茶色いとか、そうすると人前に出るのがおっくうになる人も多いワケ」

僕「うん」

かがみ「歯で食べ物を満足に食べられなかったらイライラするしストレスたまるでしょ?だから一般治療も十分意味があるの。時間をかけて根管治療をやるとか大事なのよ」

僕「ふうん」

かがみ「でも不幸にして自分の歯が機能できなくなったときに入れ歯や部分入れ歯だとやっぱり噛みにくいのよ」

僕「うん」

かがみ「だからウチのクリニックでは保険適用外でもインプラントをオススメしてるの。QOLも上がるしね」

僕「ふうん、見た目も身体面も両方ともメンタルに関係しそうだねえ」

かがみ「そそ、最初に十分にカウンセリングしてね、何を患者さんが求めていて、そのためにはいくらお金がかかるのかじっくり話すのよ」

僕「うん」

かがみ「あと審美歯科のウチでやってるのは歯のホワイトニングね、いくら美人でも歯が黄色かったら笑顔も台無しじゃない。だからうちではオフィスホワイトニングを勧めてるのよ」

僕「オフィス?」

かがみ「ホワイトニングはね、薬液をマウスピースにつけて定着させるんだけど、薬液は海外から個人輸入でも手に入るからセルフホワイトニングもできるけどね、個人輸入した海外の薬液の品質や安全性の保証はあんまりアテにならないのよ」

僕「うん」

かがみ「そしたらね、ホワイトニングが不十分だったり、ムラになったり、安い薬液だといろいろと心配もあるからさ」

僕「うん」

かがみ「だからウチは高価だけど院長がアメリカの学会のコネでいいホワイトニング薬液を輸入して、プロの技術で施術をしているのよ」

僕「ふうん」

かがみ「でもタバコとかカレーとか色素沈着しやすい要素は必ずあるから、歯の表面だけじゃなくて歯の内部まで染まってる場合もあるのよ。」

僕「そういう場合は?」

かがみ「どうしても汚れが落ちない歯の場合にはセラミックコーティングで歯の上にセラミックを被せちゃったり、自費用コンポジットレジン(歯科用修復剤)を塗ったりとかね」

僕「うん」

かがみ「あとは矯正ね、うちは小児歯科もやってるけど、もう3歳ぐらいで矯正か必要かどうかわかるからね」

僕「ほう」

かがみ「なるべく子どものころから矯正した方がアゴの骨が柔らかいからやりやすいの」

僕「子どもは歯医者さん嫌がりそうだよね」

かがみ「うちの小児歯科は普通の歯医者さんみたいに白いカベで無機質な感じじゃないよ。LEGOみたいにカラフルな色で外装も内装も楽しげにしてプレイルームで歯医者さんコワイって言ってる子どもと遊んで気に入ってもらうのも大切なワタシの仕事ね」

僕「ほう、たしかに大切かもね」

かがみ「矯正っていうと子どものためだと思われがちだけどウチは大人向けの矯正もやってるのよ」

僕「うん」

かがみ「八重歯がカワイイとかそういうのは昔の日本の文化ね。噛み合わせが悪いと健康全体に悪影響あるし」

僕「ふうん」

かがみ「外見で引け目を感じてたら奥手な性格になっちゃう。歯並びを良くするためにはある程度削ったり抜いたりも大人の場合には必要になる場合もあるわね。そこでインプラント奥歯に入れる場合もある」

僕「うん」

かがみ「表側矯正でブリッジが目立つのが気になるなら、今は裏側矯正やマウスピース矯正みたいに目立たない矯正方法もあるし」

僕「審美歯科っていうとインプラントのイメージがあるけど」

かがみ「インプラントって、高級な入れ歯ってワケじゃなくて、もうアゴへと人工歯を埋め込む手術だからね」

僕「うん」

かがみ「だから事前にCTスキャン撮ってそこからできるステント模型や全体の模型を作ってね」

僕「凝ってるね」

かがみ「インプラント施術に適合できるぐらいのアゴの骨の厚みがあったら、手術計画立てるんだけど、この手術をしたらいくらかかって、そこで得られるメリットは何かとか。患者さんもチームに含めて歯科従事者が説明していくのよ」

僕「丁寧だね。お金高くない?」

かがみ「保険適用外診療だから確かに高いわね。でもね、全部自分の歯を失って『あー、総入れ歯だと味気ないなあ』と思ってる患者さんに全部30本ぐらいのインプラントを埋め込むワケじゃないのよ」

僕「ほう」

かがみ「インプラントをアゴの要所に入れて、そこで人工歯を支えるオールオンフォーって施術があるの。費用面でも身体的な負担も少なくなっているのよ」

僕「最先端技術なんだねえ」

かがみ「あとは予防歯科ね。虫歯になってから来院するよりも定期的に来てもらってバイオフィルムを除去するとか、メンテナンスが大事だから。メンタルヘルスも一次予防が大事でしょ。糖尿で歯周病になったら命取りだしね」

※ 審美歯科医院、クリニックで働いている臨床心理士、公認心理師は実際にいます。

保険適用外なので結構宣伝にお金もかけて立派なホームページを出しています。

審美歯科はお金もうけ重視に見られがちな医療領域ですが、患者さんを第一に考えながらきちんと不安な人たちの手当てをしていくことができれば、患者さんの心身の安定や生活の質の向上にも寄与していけるでしょう。

今後、主流でなくても審美歯科心理職は活躍していくものと思います。

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(お問い合わせフォーム本文)

拝啓

貴協会におかれましては時下ますますご清栄のことと存じます。

さて、今回お聞きしたいのは貴協会発足以来、何人の会員が登録したかということです。

不勉強ながら、私の知る限り貴協会に入会した公認心理師はいないのですが、入会者数や入会率を参考にして今後を考えたい公認心理師も多いのではないかと思います。

私は個人で心理学ブログを運営しておりますので、インターネットに公表しても差し支えない範囲で数値のみ教えていただければ幸いです。

敬具
ひなたあきら拝

「カウンセラーひなたあきらが公認心理師について考えてみた」

http://hinata.website

(本文終わり)

公認心理師は第1回目試験ですでに合格者28,000人、うち登録者24,000人に上っています。

新しい国家資格ですし、さまざまな意味で行政上でも発言権を持つためには職能団体が必要ということはよくわかります。

実際、日本医師会は故武見太郎氏が会長だったころから大きな政治的発言力を持ち、政権を動かす力すらあったでしょう。

日本医師会、日本看護協会の組織率は5割です。

臨床心理士の職能団体である日本臨床心理士会は加入率6割、同じ心理職なのだから多く加入すればいいのになあと思うかもしれませんが、心理職プロパーの人たちは日本臨床心理士会、都道府県臨床心理士会や地方公認心理士協会に入会しています。

さらに臨床心理士は更新制資格であり、心理士は研修ポイントを稼ぐのに飛び回っていて、特に僻地や離島の臨床心理士は「これからどうしたらいいの?」という状態です。

日本臨床心理士資格認定協会は当初から公認心理師制度創設に消極的?

というよりはすごく消極的?


という状態で日本心理研修センターも資格認定協会の関与なしで設立されたわけです。

なにかとお金がかかるワープア心理職にとっては日本公認心理師協会の年会費1万円はなかなか高額です。

とはいえ組織率が高まらないと発言力もないのも事実です。

精神保健福祉士、社会福祉士協会の組織率は2割です。

日本臨床心理士会がそのままスライドして日本公認心理師協会になるという案は、賛成過半数でしたが3分の2に届かないので否決されました。

ということで様子見様子見を公認心理師個人個人がしている間「なんだ、加入してないけど困ることなんか何もないじゃん?」

というのが現状です。

それどころか臨床心理士と公認心理師のダブルホルダーは臨床心理士資格を維持するのに必死で、資格認定協会が認めてくれる3カテゴリーの研修に出たりしなければなりません。

地方公認心理師協会が独自に行う研修を「その他の研修」として資格認定協会がはぐれ者扱いしていることを知り合いの日本臨床心◯士会の

ちょっと偉い<えと、実はもうちょっと偉かったかな?<いや、実は大変偉いのかな?重鎮って言われてたようだし・・・という、とある大先生は「ひなたさん、私の名前は絶対に出さないで欲しいけど、臨◯心理士会と資格認◯協会の確執の歴史は臨床心理士資格設立以来31年間あるのよお、もうイジワルばかりされて」と空耳で聞こえたような気がします。

こうやって資格認定協会、日本臨床心理士会、新設された日本公認心理師協会はどこも信頼を失いつつあるように感じます。

それどころか何を勘違いしたのか日本公認心理師協会は公認心理師<専門公認心理師<専門◯◯公認心理師

という壮大なハリウッド張りのスケールの構想を打ち出す始末、
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これは一杯一品頼むたびにグイグイとお会計いが値上がりしていくボッタ◯リバーのようではないですか?

と思っているのは僕だけはないはずです。

さて、この錯綜しつつもなんだかとっても偉いスタンスの日本公認心理師協会に何人加入しているのか、回答があるのかないのか待ってみます。

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