ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

このブログ運営者は産業と医療の中間領域のようなところでカウンセリングを行っている、世界の謎を解き明かす心理職です。

これまで司法、教育、福祉分野での心理職経験もあります。

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◯ ため込み症?彼氏の汚部屋傾向を直し、安心して結婚するには?


アメリカ精神医学会でも「ため込み症候群」モノを捨てられず汚屋敷にするのは精神的な症状のひとつと言われています。

まず掃除や片付けについて彼氏の話や生い立ち、考え方を聞いてみます。生家はとても散らかっていたのが当たり前でした。

また、彼氏も引っ越す度に足の踏み場もないような汚部屋でしか生活をしたことがなく、なんだかわからない紙束、本、雑誌や服、ゴミの堆積物の中でしか生活したことがないと言います。

結婚して、あなたが専業主婦だとしてもパートだとしても、いずれ子どもが生まれたらあなたは育児にかかりきりになってしまうでしょう。いつも家の中がこんな状態では困ります。

共働きでもあなたが専業主婦になったとしても、彼氏がぽんぽんとそこら中に何でも散らかし放題にしていたらあなたもイラッとくることは間違いありません。

こういった彼氏にはまずあなたの家を見せましょう。

きちんと丁寧に片付いている部屋というのは、汚部屋の住民でも快適なものです。

整理整頓上手ということは収納上手ということです。収納を勉強することはあなたの私生活を潤いのあるものにします。思い切って整理収納アドバイザーの資格勉強をしてもいいでしょう。

あなたがどんな風にして、部屋をきれいにしているかということを見てもらいます。

そのためにはあなたも家を徹底して片付けておかなければならないのですが、その際はピシッとした部屋で彼氏を迎えましょう。

掃除や収納の工夫のやり方を彼氏に見せておくのはとても大切なことです。

あなたがこうやって部屋を片付けておくという、初めて暮らした際のおうちルールを決める基本となるからです。

それから、たとえどんなに散らかっていても、彼氏の家に期限を切って遊びに行くことを宣言します。それまでに片付けておくように何度もお願いするのです。

あなたが遊びに行くまでに、彼氏に汚部屋にしておくと一気に片付けるのがかなり大変だということを実感してもらうのです。

ちゃんと片付けておかないと、別れ話になったり、大変なことになるということをきちんと体感してもらいましょう。

そして実際に遊びに行った時にはあなたから見ると、まだまだ片付け足りないところがあるはずです。

もう着なくなっている趣味の悪い服、読まない雑誌類などがあれば、あなたが采配を振るって捨てるようにさせます。断捨離は片付けの基本のキです。

ゴミと一緒に生活することは不快だと学ぶことは大切なことという認識を持ってもらいます。

彼氏と暮らすことに将来はなる、その際におうちルールを決めて徹底して守ってもらうことは大事です。

彼氏の家は物をどかして片付けてあるだけで、まだ散らかっているところがたくさんあると思います。

床の上に散乱した物をひとまとめにします。これは必要か?それとも不要か?彼に大体のところを決めさせます。

冷蔵庫内や収納庫には賞味期限の切れた食べ物、消費期限が切れた薬など細かい物を捨てるようにすると多分ゴミ袋がいくつも出て山になるでしょう。

そうしたら買ってから使ったことがない掃除機をかけてもらい、雑巾掛けもしてもらいます。

きれいな家に自分の部屋をされると彼氏はびっくりするに違いありません。
人間は誰しも清潔な部屋で生活したいと考えています。

汚いホテル、汚い喫茶店で流行っているところはありません。掃除機の掛け方、雑巾掛けの仕方も最初はあなたが教えないと彼氏は丸く掛けて丸く拭くだけになってしまいます。

きちんと物をどかしてから掃除をすることを見せてから、実地にやってもらいます。高いところ、天袋に収納する時は、さすが男性だとほめます。

あなたにただやらされている感が強いと彼氏も愉快ではないでしょう。あくまでも彼氏のためにやっている、そして彼氏にこれだけのことがやる気になればできるということを実感してもらいます。

ほめる事を忘れないようにします。きれいな部屋は、どこに何があるのか分からずに困惑することがありません。

スマホ、家の鍵、通帳、いつもどこへやったかわからない重要な書類をどこに置くか決めるのです。

そして物には必ず住所があり、一回使ったらその住所に戻す事が大事だと決めます。こういった一連の流れは快適な生活をしていく中でとても大切なことになります。

これまで無秩序に彼氏が生活してきたなら、あなたが決まりを作るのです。あなたは定期的に彼氏の家を訪れて、チェックしてまた元に戻ってしまいそうなところをきれいにしてもらいます。

快適に生活をするとこんなに気持ちいいということを彼氏に感じてもらいましょう。

※ なお実際のためこみ症Hoarding disorder HDは治療困難とも言われていますが、汚屋敷を一気に片付けてしまうとそのままきれいな部屋に住み続けるこのができる人もいるそうです。

ため込み症は強迫症状の一種です。強迫症というと清潔で何もかも掃除をしないと気が済まない印象がありますが、「モノを集めて捨てられなくてためてしまう」と理解しておくと強迫症の亜型ということがわかります。

書いた人 ひなたあきら
from tiaju

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◯ 精神疾患を持つ人との恋愛

精神疾患患者との恋愛には通常と違った難しさがあります。

まずは対人恐怖、外出に対するおっくうさがある人にどう対応したらいいかという困難があります。

そこで「何で外に出られないんだ」と責めるような言い方をするのは禁物です。

外に出られない、そしてあなたに家の事、買い物をしてもらわなければならないということについて負い目、引け目を感じています。

ですからあなたが簡単に出かけられる範囲でも怖いという気持ちがあればまずは公園にでもコンビニにでも付き合って行ってみましょう。

それも無理なら、強制はいけません。

対人恐怖はそれ自体が病気とは限りません。

他の全ての精神疾患から派生している場合があります。

とても怖い、怖い思いをしたという体験はあなたにも了解可能な恐怖です。

女性だとコンビニで無理やりナンパをされた、道でキャバクラのスカウトをされた、男性だと通りすがりの人に変な目で見られた、これらは外に出ていくのにとても障害になる経験なのです。

まずは外に出る体験を、信頼できるあなたとだったら比較的容易なので、試してみる価値はあります。

家が散らかっている、長い間お風呂に入れない、歯も磨けないことに対して批評批判は禁物です。

場合によってはあなたが一緒に入浴して体や頭を洗うことも必要になります。

目標としては、とりあえず近くに散歩できること、それは外界との接触を久しぶりにすることなのです。

あなたは相手の手を引いて歩きます。

ちょっと外の公園に出るのも困難で怯えるかもしれません。

しかし外に出ることは大きな一歩です。

外に出るのがだんだんと怖くなくなってくる、それを繰り返して学習していくと比較的外出が容易になります。

ここから一歩飛び越えて市区町村役場やワムネットというサイトから施設を探して、就労継続支援施設や自分が昼間いる場所を探す、誰かとかかわることを学べる人もいます。

病院のデイケア、役場の地域包括センターの利用も視野に入れます。

ただ、やはりあまり無理はいけません。

病状、病気や環境のせいで引きこもっていた期間だけ怖さは強いのです。

最初のうちはあなたがいろいろと代行して連絡しないとならない事があるかも知れません。

役所、不動産屋、病院などです。

なるべくゆくゆくは自分でできるようにしましょう。

ここで身の回りのことが何もできない相手に対し、自立を促すため厳しく接する有効な場合もあれば、休み休み少しづつを目指した方がいい場合もあります。

あくまでもあなたは相手に愛情を持って接することが大切なのです。

精神疾患があると感情のコントロールがうまくいかない場合も多いので、あなたに矛先が向かって行き、怒りの感情が向けられることも覚悟しておきましょう。

精神疾患患者はなぜか精神疾患患者と付き合う傾向があります。

出会いの場が限られているからでしょうか。

お互いに協力して助け合えればいきのですが、そういった綺麗事では済まないことが多々あります。

そうするとお互いの弱いところを突いて攻撃し合うことになります。

この人のことを愛している、そしてかけがえのない理解者ということがわかっていくと結びつきは強固なものになるので、精神疾患患者同士の恋愛が絶対にいけないという理由はありません。

それよりもお互いの強みは何か、弱みは何かということを知っておきましょう。

強みはお互いを助けることにつながりますし、弱みを知ることで備えになります。

メンタルの強い人でないと弱い人は支えられない、これは一見真実ですが、強いだけで相手が何でもできると思って追い込んでしまうと厳しい人だと思われてしまうだけです。

そういった意味では自分の弱さを自覚しておくことができたら恋愛には大いに役立ちます。

精神疾患患者は患っていた期間だけ、回復、そして成長は大幅に遅れます。

あなたはじっと待ちましょう。

待ち、そしてできそうなところは手助けをする、できたことについては徹底してほめる。

して欲しくない行動が出た時にはあまりこだわらずに放置しておいても大丈夫です。

そのうちクールダウンして、あなたも怒っていなければ、自然に収まっていくものです。

あなたが相手の最大の支援者です。

あなたが支援する分にはいいのですが、相手に支援を期待すると相当な負担になります。

支援というよりは相補援助と思えるようになるといいです。

つまり支援する側が上の立場というわけではなく、支援する側、される側は同等ということです。

相手がいる、そしてかけがえのないたった1人の恋人としてあなたを認めているということに幸せを感じていけば最高の関係になります。

精神疾患があるから何もできないというわけではありません。

好み、趣味、病む前にしていた事柄は親しみを感じて再開できるかもしれません。

あなたは相手の全てを受け止める、そして必ず回復するかどうかもわからないという事実を受け入れることが大切になります。

わからない可能性が達成できて、あなたと相手との関係性が成立した時に初めて愛情は生まれます。

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◯ DSM-5徹底攻略/ パーソナリティ障害

パーソナリティ障害はA群からC群まで10つのパーソナリティ障害を3つのクラスターに分析します。

・A群 変わり者、奇妙な信念、風変わり。(覚え方:変わっててもA《ええ》じゃん)

A群に入るのは

猜疑性パーソナリティ障害
シゾイドパーソナリティ障害
統合失調型パーソナリティ障害

です。

B群:気が変わりやすい、情動の不安定さ、人に迷惑をかけてしまう。(覚え方:Bビっと《ビビッとしてる》B群のパーソナリティ障害は先鋭です。人に迷惑をかけるタイプだと口の悪い人は言います。

B群は

反社会性パーソナリティ障害
境界性パーソナリティ障害
演技性パーソナリティ障害
自己愛性パーソナリティ障害

です。

C群について

C群は

回避性パーソナリティ障害
依存性パーソナリティ障害
強迫性パーソナリティ障害

です。

覚え方としては(Cーっ、《シーっ、》僕の邪魔をしないでちょうだい)です。

C群パーソナリティ障害の人々は恐怖に怯えていてかつ依存的でもあります。

パーソナリティ障害は重複することもあります。

A群

1.猜疑性(or)妄想性パーソナリティ障害(paranoid personality disorder)

他者は必ず悪意を示す、他人は必ず自分を陥れようとしていると思うので、他者と親しい人間関係を築くことが困難です。

「どう?仕事の具合は?」と尋ねると仕事の進捗状況が遅いと責められていると感じます。

パートナーは必ず浮気をしていると思い込みます。

全ての他者の言動や行動を悪意のあるものととらえがちです。

2.シゾイド(スキゾイド)パーソナリティ障害(schizoid personality disorder)

他者との交流を持ちたがらず孤立するという点が特徴です。対人不信感が根底にあります。

さまざまな活動をしていても全く楽しいとは思えず、褒められてもそれが嬉しいとは思えません。

性的関係を持つことについての興味もありません。

孤立的なパーソナリティ障害です。

3.統合失調症型パーソナリティ障害(schizotypal personality disorder)

スキゾタイパルとも言われます。親密な関係となると不快になり風変わりな行動を取ります。

知覚的歪曲。関係念慮。疑い深い。

魔術的な思考様式があり、テレパシーや超能力の存在を信じます。

※ 上記3つのパーソナリティ障害は統合失調症スペクトラムとの鑑別診断が難しく、A群パーソナリティ障害から統合失調症スペクトラムに移行することもあります。

統合失調症スペクトラムの記述でも書けば良かったのですが、文化的、社会的に容認された、例えばシャーマンやエクソシストのような術者が受け入れられているのならばそれは疾患ではありません。

B群

1.反社会性パーソナリティ障害(antisocial personality disorder)

いわゆる犯罪者です。PSYCHO-PASSも含みます。他人の権利を侵害、社会規範を破ることに抵抗を感じない18歳以上の人がこれに当てはまりますが、素行症(非行)歴が15歳以前から起こっています。

非合法なことをする、道徳観念が欠如、攻撃的性格によって位置づけられます。

2.境界性パーソナリティ障害(borderline personality disorder=BPD)

これについて書き綴るとこのブログ記事10本ぐらいになってしまうぐらいの研究書や論文が書かれています。

ので概要だけ書きます。

このパーソナリティ障害の人は常に人生に空虚感を持っています。希死念慮を持つ人が多く、実施してリスカやODをする人もかなりの割合でいるのです。

自分が何者なのか常に同一性を探しているので、男性なのか女性なのか、どの仕事なのか、さすらえる漂泊の人と呼ばれています。

感情統制は難しく、この人たちは常に爆発、あるいは0か100かの思考を自らに課します。  

つまりこの上なく愛していて神格化していたパートナー、カウンセラーを崇めていたかと思うと一瞬で激しい陰性感情を示す憎しみに変わるのです。

いわゆる尊敬とこき下ろしです。  

そして強力なしがみつきを行います。

また、一過的な妄想状態に陥ることもあります。

かんしゃくを起こしても通常2〜3時間で治まることが多いですが絶対的ではありません。

従来精神病と神経症の中間概念として提唱されて疾患単位となったのですが
治療者と患者との間の境界の維持も難しいものとなります。

複数の教科書にありますが、こういった調節困難な感情ゆえに医療スタッフから敬遠されることも多いですが、比較的予後がいい患者さんも多いということを付け加えておきます。

3.演技性パーソナリティ障害(histrionic personality disorder、HPD)

過度に性的に誘惑的、そのような行動、態度、言動によって特徴づけられます。

それは自分が関心を抱いているわけではない相手に対しても誘惑的です。

つまり自分が話題の中心でないと気が済まない。そのためにはほんの少しだけ知り合った相手でもそれが著名人なら「親友だ」と吹聴します。

境界性パーソナリティ障害と違って特徴的なのは、この人の心理は境界性パーソナリティ障害のように苦痛に満ちているわけではなく、むしろ注目されていることに喜びを感じているということです。

4.自己愛性パーソナリティ障害(Narcissistic personality disorder ; NPD)

とてつもなく自分が賞賛に値すると思い、周囲から褒められることを期待します。それほど業績を上げていないにもかかわらず誇張してそれを表現します。

期待した称賛を得られないと過度に傷つく、つまりプライドの高さに比して実力がないので、自分を批判する人々は能力がないという認知をします。

他者への共感性が乏しく傲慢で尊大な態度で接するのです。

C群

1.回避性パーソナリティ障害(Avoidant personality disorder)

教科書の症例からは、おそらく小児期から始まる対人回避行動で、他者からきちんと認められていると確信できていはければ対人関係の輪の中に入っていくのを避けます。

これが統合失調症的な心性だと人と接しなくても気にならないのですが、このパーソナリティの人は心の中では人と接したいという欲求があるにもかかわらず、自分はうまくできない、きっと失敗するだろうという予期不安から固まってしまいます。

もし一度そういった失敗体験をするとますます自分の殻に閉じこもってしまいます。内向的。

2.依存性パーソナリティ障害(Dependent personality disorder)

このタイプの人はしがみつきが特徴です。いわゆる「共依存」のDV被害者もこれに当たります。

相手の世話をしているようで、実際にはその相手を必要としているのです。

通常人相手でもこのしがみつきは行われ、これが故に相手に敬遠されることがあります。

依存対象な相手は複数ではなく限られた人に限るのが特徴で、その人の指示や同調が得られないと次に何をすればいいのか決められません。

3.強迫性パーソナリティ障害(
Anankastic personality disorder
Obsessive-compulsive personality disorder)

強迫観念に際限なくとらわれて強迫行為を行う強迫症とは異なります、強迫症の強迫観念は、自分でもこれは強迫観念だと思っていて、実際に手洗いをずっとしているなどの強迫行為を行います。

強迫性パーソナリティ障害は、自他に対して強迫的で、あまりに細かすぎて自分でも目的を達成することができない。パートナーにもそれを要求しますのでうまくいかなくなります。

これがゆえに本人も苦しむことが多いのですが、強迫症のような不合理でも行わなければならないという観念は強くありません。

だからといって本人は相当に苦しい思いをしているはずです。

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