ひなたあきらの公認心理師でポン!

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

このブログ運営者は産業と医療の中間領域のようなところでカウンセリングを行っている、世界の謎を解き明かす心理職です。

これまで司法、教育、福祉分野での心理職経験もあります。

このブログのテーマは僕が専門としている心理学に加え、スタートしたばかりの公認心理師制度の検証、カウンセリング全般についてです。毎日更新を目指しています。誰も読まなくても書きます。もし評判が悪ければ反省してやはり毎日書きます。コメントは他者の誹謗中傷でなければ掲載します。僕へのクレームは大歓迎。掲示板がわりに使っていただいて構いません。

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今朝の新聞で読んだのですが、親権者をめぐる紛争が激化すると間に挟まれた子どもの福祉を著しく害することになるということを改めて感じました。

家事手続法(旧家事審判法)でも「子の福祉」を第一に考えているのですが、非親権者が子どもを育てていた場合、親権者が立ち会っていれば、子どもの身柄引き渡しを執行官が強制執行できるというものです。

親権者が子の親権と監護権双方を持っている場合が多いので、法的な理屈はわかります。

しかし子どもが十分馴染んでいた非親権者の家庭から執行官によって引き離されることが本当に子の福祉にかなうのかどうかははなはだ疑問です。

非親権者が子を連れ去り監護した場合には罰則規定を適用し、1日につき幾ら、という罰金を取るのも子のいる家庭をさらに経済的な困窮に追いやります。

確かに子の連れ去りは非合法で、家事審判官(裁判官)がそれをよしとしないで本来の親権者のところに子を戻すという理屈はわかります。

最高裁家庭局?か最高裁判事の方針なのかどうかはわかりませんが、子の状況を考えるとあまりにも強引と思わざるを得ません。

子どもを学校帰りに待ち伏せして奪取するようなことはしない、子どもの意見聴取を十分に行うとされています。

しかし、親権者がDV夫で、子が怖がっている場合、子どもは自分の意思を十分に伝えられるのでしょうか?

子どもに精神・発達の障害がある場合、意思の欠缺となりはしないのでしょうか?

新聞には公認心理師出題範囲ともなっている、ハーグ条約、国際的子の引き渡し協定についても言及されていました。

ハーグ条約の結果、子を国境を越えて引き渡すことができるのは請求のうち約3割ということで実効性のあまりの低さに国際的信頼を失っているとも聞きます。

これから公認心理師を目指す方、今後こういった子の引き渡しに立ち会う場面では子の福祉を十分に考えて欲しいものです。

法律は生き物なので縷縷転々と変わります。

それが必ずしも良い方向に変わるとは限りません。

少年法で検察官送致年齢が16歳から14歳に引き下げられた時、少年犯罪の悪質化が世論を納得させる理由になっていました。

しかし実際には少年による凶悪犯罪は年々減少の一途を辿っていたのです。

むしろ法制度改正を推進した団塊の世代こそが少年時代に好き勝手に気ままに悪質な犯罪を犯していたわけです。

公認心理師は多くの法律を駆使して人々とかかわる資格になるでしょう。

だからこそ世の中の法の動きと人々の生の感情の動きに敏感でいて欲しいのです。



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1 知ることから始まる

元々は1970年代から、社会心理学者で依存症の問題に取り組み、研究をしていたクラウディア・ブラックによってこのアダルトチルドレンという概念は提唱されました。

日本でもトラウマ・サバイバーズ・ユニオンがACと深いかかわりを持っています。

クラウディア・ブラックのトラウマ理論はその治療方法とも深いかかわりがあります。(後述)

繰り返しトラウマ記憶を想起して述べることはインナーチャイルドの成長に役立つと言います。

アダルトチルドレン、ACの概念は社会福祉から始まったもので、精神医学、臨床心理学の立場からは決して正式な疾患単位として認められることはありませんでした。

しかしあまりの症例数の多さに精神医療現場でもアダルトチルドレンの存在を無視することができなくなり、カルテの表表紙や症例研究にもACと書かれるようになってきました。

しかしACそのものの名前を疾患単位として保険制度の中に認めることは今後もないでしょう。

アダルトチルドレンという概念は確かに存在しています。

そしてそのために苦しんでいる人々も確実にいるにもかかわらず現代精神医学の中では黒子のような存在として扱われ、他の病名で精神医療を受けています。

ACの人たちはその生育歴からストレスへの脆弱性を抱えることになります。

遺伝子病と言われている統合失調症、双極性障害も遺伝子を持っていても、発症しないこともあるでしょう。

また、PTSDの教科書でももはや服薬治療が必要なくなった精神的遺伝子疾患の存在が語られていますり

痛めつけられた経験はさまざまな疾患を引き起こします。

心身症、自らの体の痛みを言語化できないアレキシサイミアは弱体化させられたレジリエンス(打たれ強さ)の中で発症しやすくなるでしょう。

ACもPTSDも身体にフラッシュバックを起こし、さまざまな痛みを引き起こすことがあります。

虐待を家庭の中で受けて育った年月だけその 人は弱っていくのにもかかわらず、子どもには到底自立は望めません。

元々持っていたはずの高い能力や資質をへし折られることによって引きこもりになることすらあります。

社会性やコミュニケーション能力という芽すら摘み取られてしまいます。


2.逃れることも大事

さて、アダルトチルドレンの人たちが発達して原家庭の軛から逃れたとき、恋愛をしようとすると、DVモラルハラスメントの相手に捕まって酷い目に遭う事も多いわけですり

だいたいにおいてこういった相手はアルコールなど物質依存、ギャンブルの行動問題を抱えていたり、ACの人は強引な相手に絡め取られてしまう。

そうすると恋愛そのものが機能不全の連鎖となり、共依存を引き起こしやすい。

いい人たちは強引でもなければ無理もしない。

ACの人たちは抑え付けられた分だけ従順になっている。

心理学の教科書に載っている症例では、いつもニコニコしていて美人の受付嬢AさんがDV男に無理やり交際を迫られて受け入れざるを得なかったという例がありました。

いい人は紳士的だから、すぐに引き下がる。

この事例ではDV男が交際してくれなかったら死ぬとAさんを脅していました。

3.自信回復過程

ACの人たちは自信を喪失しているから、いい人にはふさわしくないと思って交際を申し込まれても断ってしまいます。

だから強引な相手が有利になるのです。

この負のエネルギーにACの人が巻き込まれないためには、まずは自分がAC、アダルトチルドレンと自覚するということが一番でしょう。

弱さを知っているから巻き込まれないように防衛することができればそれは何よりの強みになります。

自分がACということに無自覚な人たちはあまりにも弱く、また機能不全家庭を作り上げていかなければ気が済まないのです。

傷つきの裏にはアダルトチルドレンの人たちが自分のインナーチャイルドとの対話を必要としているという事実があります。

幼いころの自分、虐げられて育った自分に対して優しい言葉を果たしてかけてあげられるでしょうか。

もうそんなに苦しまなくていいんだよ、大人の自分がインナーチャイルドを優しく抱きしめて頭を撫でてあげて慰めることは可能でしょうか。

それが可能となった時、アダルトチルドレンの人は自分の未来への可能性を信じることができるでしょう。

暖かくて包まれた安心感の中で優しいパートナーに恵まれて恋愛をし、結婚をして機能不全の家庭を自分はもう作らなくて済むようになります。

子どもに優しくできて、粗暴なパートナーから弱い存在を守らなければならない必要性にも迫られないわけです。

4.回復のためのプロセス

翻ってカウンセラーはACの患者さんに何をすることがきるでしょうか。

小さくてまだ幼いインナーチャイルドと対話して、徐々に育てていくことはカウンセリングの中で可能です。

小さなあなたは幸せになる権利があるんだよと繰り返し伝えていうことが基本で、そして何より必要性が高い事柄でもあります。

カウンセリングルームの中は安全だと保証すること、ここではいくら泣いても大丈夫だということ。

インナーチャイルドの成長と癒しのためには催眠が有効な場合があります。

インナーチャイルドを成長させていくのは精神療法家とクライエントとの協働作業となります。

催眠でなくともACということを受け入れてくれる場所、自助グループへ参加できる人々はまだ僥倖でしょう。

外に出られない、自助グループが存在しない地域に居住する人々もたくさんいます。

だからこそネットでの繋がりも大切なものとなってきているのが実情なのです。


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前回の続きでPTSDについての書いたのですけれども、今回はPTSD CPTSD概念の本来の源流及び精神分析、そしてそれから自由連想法的に公認心理師制度の雑感について触れます。

1.精神分析

精神分析学創始者のジグムント・フロイトはブロイアーのヒステリー研究を礎として共同研究を行い、精神分析学を構築しました。

ブロイアー医師の患者だったアンナ・Oことベルタパッペンハイム当時21歳は、ブロイアーと結婚した、子どもを生んだとまことしやかに流布されているが、後世の研究者はそれを否定しています。

19世紀ウィーンは厳格な道徳的戒律によって統制されていた都市で、遊郭は認められていませんでした。

だからこそ親子、伯父や叔父姪での近親相姦が頻繁に、男の欲求によって行われていたと言われていますが、そうだとしたら犠牲者となった若い女性たちはPTSD CPTSD 症状を起こしていたのは間違いないでしょう。

当時のウィーンの若い女性がヒステリーと呼ばれる突然の解離発作を起こして次々に倒れたのは了解できます。

PTSD CPTSD が原因と思われる解離症状は昔から存在していました。

日本文化では狐憑きと呼ばれる宗教性憑依妄想症候群、文化依存症候群の中で片付けられてしまったのではないでしょうか。

中南米エクソシスト、中国の悪魔祓いも同様でしょう。

文化の名の下にPTSD CPTSD 、及び統合失調症的な短期精神病に対する熾烈な差別的虐待が起こりはしまいかという危惧をDSM-Ⅲケースブックを読みながらしていました。

文明文化の進展はスピリチュアルの放逐という科学万能神話の流布を引き起こしました。

そしてこれらの疾患の存在を患者の責に帰することによって性的加害者の隠匿につながっていった可能性すらあるということを指摘するにとどめておきます。

さて、フロイトは著作の中で40代にして既に自分は年齢的に性的な行為に関心を持たなくなったと記述していました。

また、男根期を迎えてペニスに対する羨望を持つようになった女性がやがてその影響でフェラチオを行うことになっただろうと推測し、それについて、まことにけしからんと評していました。

フロイトこそが小児性欲、女性の性欲のみでなく、人類の性欲全てを抑圧していたのではないかと訝しみます。

精神分析が人間の精神そのものに切り込んで仮説を立てて行ったその功績は大きなものです。

しかしその裏で男性視線からのみの精神構造理論が構築されたとも思えます。

こういった傾向は後世になって女性精神分析家、ヘレーネ・ドイッチェらが修正を試みていたし、さらに後世、ウィニコットの児童に対する精神分析は現在でも遊戯療法の礎となっています。

フロイトは禁欲原則という、現在で言えば公認心理師倫理における多重関係の禁止という、クライエントとの性的な個人的な関係を禁止していました。

精神療法の創始とともにそうした弊害に気づいていたのは慧眼です。

しかしフロイト自身は娘アンナ・フロイトの教育分析を行っていました。

また、気ままに精神分析家とクライエントの結婚を勧めていたのは創始者ならではの自らを神格化してしまった特権なのでしょうか。

繰り返しますが、精神分析そのものが悪いわけではなく、黎明期の混乱はあり、その後幾度となく修正が加えられた結果としての現在があるのでしょう。

2.公認心理師の倫理

日本で臨床心理士制度成立以前の心理カウンセラー倫理は緩やかだったが、クライエントのためには必要な個人的つながりがありました。

クライエントから夜中に自宅に電話がかかって来てそれに対応した心理カウンセラーは多々いたでしょう。

公認心理師は今後多重関係禁止と、危機介入としての自殺予防とどちらを優先すべきか迷う場面が出てくるでしょう。

心理カウンセラーがクライエントの秘密保持義務に固執したことで殺人事件が発生したタラソフ判決は有名ですが、安全配慮義務と倫理、守秘義務の拮抗は心理を扱う職種の宿命と言えるでしょう。

境界性人格障害に特化して始まった弁証法的行動療法DBTは今や他疾患への適用も次々と行われています。

DBT創始者リネハン自身、リストカット痕だらけ、70代現在も度々自殺衝動にとらわれているといいます。

だからこそクライエントの自殺防止に対処するために夜中でも電話を受け付けている心理療法のでしょう。

ある精神医学者が話していたのが、希死念慮が強いクライエントを持った治療者はクライエントに電話番号を教えるべきか教えないべきかという命題だった。

患者は死にましたという報告の電話を夜中に受けるのがいいか、これから死にますという電話を受けるのがいいか?

教科書的には連携によって他職種とも情報共有を行って自殺を食い止めるというのが模範的回答でしょう。

bio social psyco、生物学的、社会的、心理的複合的視点は確かに大切だが、今後それらの連携でどのように自殺防止を実施していくかは大きな課題でしょう。

公認心理師法を厳密に守ろうとして法にない事項まで遵守を強要するような相互監視態勢はまずいと思います。

多くの心理カウンセラーはさまざまな技法を用い、医師のいない1人職場でカウンセリングを行っています。

全ての技法、心理検査について医師の指示を仰がなければならないという行き過ぎた強迫観念は公認心理師の職責として期待されていないと思いたいものです。


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