ひなたあきらの公認心理師でポン!

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

このブログ運営者は産業と医療の中間領域のようなところでカウンセリングを行っている、世界の謎を解き明かす心理職です。

これまで司法、教育、福祉分野での心理職経験もあります。

このブログのテーマは僕が専門としている心理学に加え、スタートしたばかりの公認心理師制度の検証、カウンセリング全般についてです。毎日更新を目指しています。誰も読まなくても書きます。もし評判が悪ければ反省してやはり毎日書きます。コメントは他者の誹謗中傷でなければ掲載します。僕へのクレームは大歓迎。掲示板がわりに使っていただいて構いません。

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◯ 公認心理師家裁調査官さらみちゃん再び

前回の続きです。

僕「最近どう?っつーても3週間ぶりぐらいだけど」

さらみ「事件記録失くす夢とか調査票が審判期日前に間に合わなくなる夢とかよく見る。忙しいと卍メンタルもやばみざわ産業」

僕「記録失くすとどうなるの?」

さらみ「うーん、個人情報満載っつーかエクストリーム最高公文書だから超ヤバたんカムチャッカファイっ!想像つかない。うちみたいな小さい本庁だと少年事件交通も一緒にやってるから、私3日に1回ぐらい薄ーい人身事故事件記録とか赤切符とかも定期総ざらえしてチェックしてる。」

僕「事件処理早い調査官や遅い調査官とか人によって違うの?」

さらみ「それな!憲法でも決まってるぐらいだから本当は人によってそんなに差があったらヤバたん。共犯事件なんか調査官によって処理速度が違うと呼び出された少年も『はぁ?』って思うでしょ?でも記録がふ化してヒヨコからニワトリになるまであっためたらマズたんめん」

(注:憲法第37条第1項 被告人の苦痛の軽減などを図るため「すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。」と定められています。)少年事件は非公開です。
少年法第61条 家庭裁判所の審判に付された少年又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者については、氏名、年齢、職業、住居、容ぼう等によりその者が当該事件の本人であることを推知することができるような記事又は写真を新聞紙その他の 出版物に掲載してはならない。

なお、例外的に少年事件には被害者参加制度が認められています。


僕「調査官も人間だからいつもはうまく行かないんじゃないの?」

さらみ「ちな、調査官でも病んじゃう人とか絶対いるから事件記録庁舎の納屋にしまい込んで主任からヒラに降格された伝説千年前に聞いたかもしれない。あまりにもパワワ過ぎる話で語彙力失う」

僕「いろんな事件があるからさ、窃盗や占脱でも被害額や事故の態様や傷害程度、過失割合ごとに処遇意見考えるの大変でしょ」

さらみ「それな!ネットにもなぜか流れてるけど次席や主任がインテークするけど極秘基準だからひなたさんにも話せない件について。手紙来て注意文書だけで済む場合とか。交通処分基準とか。でも被害程度や態様で処分のアウトラインが決まるから合理的かな?」

僕「そっかー、一般事件にインテーク基準あったり、交通事案も人身や赤キップは非反則行為で犯罪だから家裁でやるんだねえ。」

さらみ「家裁は全件送致主義だから警察の微罪処分とか検察官の不起訴とかなくて全件家裁に来るからねえ。交通も含めて罰金刑以下の犯罪は地検に行かずに警察から直送されてくる直送事件だよ説」

(少年法41条の規定で警察は少年事件が罰金刑以下に当たると認めた場合は家裁に事件を直送します。)

僕「全部来るのは大変だねえ」

さらみ「とりま軽い交通事件は家裁の講習で不処分とか。私みたいな若い調査官が講習担当するとナメられて少年が睡魔で首かっくん丸してたり、知り合いの子たちと同窓会気分でひゃっほうとかやってるからその時は私も激おこで『シメ出して裁判官とトイメンで話す?もっと重い処分にしてもらうか?』とか言うとまあ大人しくなる」

僕「さらみちゃんも大変だね」

さらみ「少年審判は厳粛な中に和やかに行う」っつー『どっちだよ』っていうルールあるし。大規模庁だとマイクロで少年護送する時にシャレにならない大事件起こした共犯少年たちが『うっひょー!』とか熱盛気分でパリピってると書記官や調査官から怒鳴りつけられてる。もれなく鑑別所に言いつけられるし審判でも不真面目って裁判官から言われる。ま、そういう重大事件はだいたいケンソーになるけど」

僕「けんそう?」

さらみ「そそ、検察官送致。14歳以上なら可能。マスコミで少年事件の凶悪化って騒いでたら16歳から14歳でも検察官送致して刑事処分受けられるようにしたのよこれが。全司法※は猛反対してしたんだけどね。実際はたまーに凶悪事件起きるけど少年事件どんどん減ってるんだけど」

(検察官送致は逆送とも言われています。「犯行時14歳以上の少年の事件で死刑、懲役又は禁錮に当たる刑が定められている罪の事件が対象となります。なお,犯行時16歳以上の少年が故意の犯罪行為により被害者を死亡させた場合は、家庭裁判所は、原則として、事件を検察官に送致しなければなりません。ただし,調査の結果、刑事処分以外の措置を相当と認めるときは、例外的に少年院送致等の処分をすることができます。調査,審判の結果、少年が20歳以上であることが判明したときも検察官送致の決定がされます。」(裁判所ホームページから引用)

※ 全司法=全司法労働組合

僕「報道の動きに裁判所は敏感だからねえ」

さらみ「ホントは団塊の世代が一番凶悪だったってみんな言ってる。フツーに街で出会っても団塊の人は運転コワたん。横断歩道歩いててクラクション鳴らされる」

僕「家裁って中でケース検討会とかやるの?」

さらみ「もちろん匿名だけどやるよ。少年事件のケース検討会はなかなかつらみが深い」

僕「なんで?」

さらみ「裁判所は調査官同士も厳しい目で見るからかな?日ごろは人間関係いいんだけど。終わったケースが多いから、これからも頑張ってねって励ますよりもアラをつつかれる」

僕「専門職集団だから1人職場じゃないのは良さそうだけどね。」

さらみ「殺人とか強盗致死とか重大事件は主任と共同調査。解剖写真とかエグいけど犯行の態様わからないと調査もできないから主任からも見といてねって言われてきちんと見る。忙しい時売店のコンビーフサンド買って食べながら事件記録写真見てたら気持ち悪くなった」

僕「家裁調査官は研究熱心なの?」

さらみ「伝統的にいつも何か研究してるよ。家裁月報に研究載せてたけど廃刊になった。調停委員のケース研究雑誌とかはまだある。かちょうきょうもあるし」

僕「課長教?」

さらみ「『家庭裁判所調査官協議会』、家調協、家裁で問題になっている事案はかなりディープなのが多くてかちょうきょう集会でも扱う」

僕「ところで家裁は本庁も支部も都会にあるからいいよね。車通勤とかないでしょ」

さらみ「基本クルマ通勤ないよー。出張も公共機関だし。でも◯海道の釧◯は寒いみたいよ、臨床心理士研修出るの命がけ。同期が言ってた。」

僕「それ、伏字になってないし。同期同士は仲良いの?」

さらみ「よく同期婚してる。研修所出る前にどさくさにまぎれて遠距離婚して次の異動で同居するみたいな。フツーに同期の子とは長電話したりラインしたり一生のずっ友になる」

僕「 弁護士さんと結婚する調査官もいるよね」

さらみ「そそ、家裁研修に来てる間に捕まえる。渉外弁護士とか年収2千万とか言うけど東大卒3カ国語堪能でも深夜休日まで残業で卍死ねるらしい」

僕「そっかー、裁判官は?」

さらみ「裁判官も全国異動だから調査官と結婚したら調査官が退職することになるからあんまりない。裁判官は将来的に自分の事務所持ちたい人も多いからいいとこのお嬢様と結婚するかな。お嬢様過ぎて夫婦喧嘩するといつも旦那さんのクレカ持って東京から京都までタクシーで帰っちゃうって若い判事補が嘆いてた」

僕「地家裁合同庁舎だから警察から令状請求とかあるでしょ」

さらみ「そそ、今は厳しいけど昔は書記官も事務官も調査官も飲みながら当直やって令状請求待機の当直してたことがあるらしい。あと庁舎内でかんぽちゃん歓迎の飲み会やったり裁判所の中で宴会やってた」

僕「簡保?」

さらみ「調査官補、あのね、山に鉄砲撃ちにいく事務官がいて、獲れたキジバトやウサギを宿直室の冷蔵庫に入れてて驚いたってさ」

僕「昔は学校の先生が飲み会に車で行ってたとか聞くけど時代が変わってまあ普通になったのかな。そう言えば裁判所って組合強いの?」

さらみ「そそ、役員になると面倒だけど組合強いよ。◯京家裁の運転手なんかは行二(現地採用ぎょうに、現業職)だけど部下の運転手たくさんいるから管理職ってことで車庫長ってことで年収1千万円とか。組合運動の成果熱盛り。私よりすごくエライ」

さらみ「ところで主任から聞いたんだけど、昔は官官接待があってね」

僕「うん」

さらみ「うちの裁判所でも会計検査院検査官が来るから接待のために料亭予約したんだって。裁判所も昔はヤミ直とかヤミ勤とかあったらしいよ」

僕「うん」

さらみ「で、地検から電話がうちの会計課にかかってきて」

僕「はい」

さらみ「『おたく、今度会計検査院検査官を接待をするそうですね』って言われた。」

僕「ほう」

さらみ「会計課長は地検に摘発される、『やば、後ろに手が回った』って思ったら、『いや、うちも接待するんですけどお店がかぶらないようにどこで宴会やるのか教えてください』ってことだった」

僕「・・・」

さらみ「昔はいろいろゆるかったみたいだけど事件管理は昔から厳しいよ。ちなみに調査官も出世ルートに乗ろうとしたら最高裁事務官、高裁事務官や家裁事務局長になる」

僕「人文科学職がねえ」

さらみ「現場に出たいから調査官になったのに、事務官に転官すると調査官手当も減額されるから嫌がる人も多い。最高裁家庭局第三課長は調査官だけど第一課長少年、第二課長家事は裁判官。ちなみに最高裁は狭くて人がぎゅう詰め」

僕「調査官なれて良かった?」

さらみ「面白いよ。収継事件だと管内の少年院遠くまで出張できるし」

僕「就継って作業所?」

さらみ「ううん、収容継続申請事件で準少年保護事件。少年院から少年の教育や更生か進んでないからっていう理由で出されると少年もつらたんだけど、更生保護施設の受け入れ定員待ちだと少年も納得してる。行き場所ないと仮退院できないし。更生意欲がある子は好こ。全員じゃないけどね。」

僕「調査官のさらみ先生から、これから家裁調査官を目指す若い人々にひとこと」

さらみ「おけまる。採用は昔と違って男女差はないです。私はたまたま受かったけど、憧れの仕事だからといってここだけを受験してフニーターにならないように。家裁調査官は少年部では少年の健全育成のため、ボランティアをさせるなどの新しい取組みをしています。処遇も多様化していて少年の健全育成のためにケースバイケースで考えています。家事もFPICというヤメ調査官の団体が面接交流援助をしていて子の福祉を第一に考えていてやりがいがあります。全国異動ですので結婚してしてから単身赴任するとワンオペ育児が堪能できます。『南っていいよねえ』とひとこと世間話をすると那◯で働けてヤバみざわ感半端ないです。出身大学の学閥もないし、同期先輩後輩の仲はいいです。1500人しかいないので悪事は秒で広まります。仲がこじれたりすると一生モノです。それではみなさん頑張ってください。」

僕「いつもさらみ先生あざまる水産です。これからもあげみざわでよろしくお願いします。」

(了)

※ 少年司法関係必修概念の中で難しいのは「ぐ犯」

です。

放置すると罪を犯しかねない少年のことをぐ犯少年と言いますが、ほっぽっとくとなんか絶対悪いことするよね?ということで、恐喝やるだろうとか窃盗やるよね?とか具体的な犯罪をしそうな少年についてぐ犯性があると言います。

これとは別に少年法第三条では

⑴保護者の正当な監督に服しない性癖がある少年

⑵正当な理由がないのに家庭に寄りつかない少年

⑶犯罪性のある人もしくは不道徳な人と交際し,またはいかがわしい場所に出入りする少年

⑷自己または他人の徳性を害する行為をする性癖のある少年

をぐ犯事由としてあげています。

ぐ犯性とぐ犯事由が両方なければぐ犯として扱えません。

以下は試験には出ないのですが、なんか悪いことやってたっぽいけど証拠がないからとりま家裁にぐ犯で送致しちゃえ!というどひんしゅくな警察ルールもあります。

調査官が会ってみると女子少年なんかは生活がめちゃくちゃなので施設収容やむなしという例もありますが家裁は犯罪立件できる少年をロクに捜査せずに丸投げしてくるなと思っています。

保護者が無茶苦茶なのに正当な監護に服しないとはなんだ!という意見もありよりです。

あと試験でヤマをかけるなら司法領域では少年院種別は何度も繰り返して読んでください。

ここから先も裁判所のホームページからの引用です。

司法分野で調べものをしたくなった時には裁判所ホームページが役立ちます。

以下引用

A. 少年院の種類は,少年の年齢,心身の状況及び非行傾向等を基準として,次の4種類に分けられています。家庭裁判所が少年院送致決定をする際に指定する少年院の種類は,第1種から第3種までに限られています。

【第1種少年院】
保護処分の執行を受ける者であって,心身に著しい障害がないおおむね12歳以上23歳未満のもの(第2種少年院対象者を除く。)を対象とする。
【第2種少年院】
保護処分の執行を受ける者であって,心身に著しい障害がない犯罪的傾向が進んだおおむね16歳以上23歳未満のものを対象とする。

【第3種少年院】
保護処分の執行を受ける者であって,心身に著しい障害があるおおむね12歳以上26歳未満のものを対象とする。

【第4種少年院】
少年院において刑の執行を受ける者を対象とする。

(以上引用終わり)

第1種が昔でいう初等少年院、第2種が中等と特別少年院、第3種が医療少年院、第4種は検察官送致になった少年向けの少年刑務所です。

公認心理師試験を受験する方には少年事件手続きを裁判所ホームページで復習しておくことをおすすめします。

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◯ 大津レイモンド淡海保育園事件・マスコミが作り上げるPTSD

2019年5月8日、大津レイモンド淡海保育園の園児の列に車が突っ込んで2人の園児が死亡したという大変痛ましい事故が起きました。

この記者会見を僕も見てみたのですが、記者会見直前にうつむいていた若松ひろみ園長が、記者たちの質問責めに遭う度に泣き崩れていくのを見ました。

何回も僕が仕事で見てきた、惨事に遭った直後の被害者の急性ストレス障害ASDからPTSDに間違いなく移行していく人だと直感的に思いました。

心理的に強力な援助を必要としている人が追い詰められていく様子を見なければならなかったのは残念です。

そもそも論で行くと「記者会見は必要だったのか?」ということです。

そして30分近くの長時間の会見の中で「事実確認」という名の質問はどれも園児を失った、辛い被害者の立場にある保育園には強烈でネガティブなインパクトを与えるものでした。

信号待ちの隊列は歩道の外側にいたのか内側なのか(内側でした)、保育園では何歳児から外遊びの散歩をさせるようにしていたのか、「レイモンド保育園には園庭がなかったから外に散歩に行ったんですね?」とか、散歩のコースは何コースあったのか、手をつないでいたのか(つないでいました)かなり微に入り細に入り質問が続いていきました。

散歩の時間、コースについて聞くのはこういった急性期のストレスを受けている人にとっては罪悪感を煽る材料にしかなりません。

こういった路上の散歩をする際には何か用意しなければならないものがあったのではないか(何を?2歳児の散歩にヘルメット着用をさせるとでも?)この散歩ルートは危険で昔交通事故が発生したこともあった。交通量が多い道路という指摘も記者からありました。

そもそも事故が起きたことが全くない道路は存在しないわけですし、また、ここではきちんと理事長が、この道路は渋滞がいつも起きているので車の流れがゆっくりでむしろ安全だとも答えています。

若松ひろみ園長が泣き崩れているにもかかわらず記者会見は続き、理事長、副理事長が園長の精神状態を心配して記者会見にストップをかけようとしても記者の質問は止まることなく、次々と質問のための挙手が続いていました。

若松園長としては「そもそもレイモンド保育園には園庭がなかったのが悪かったんだ」と自分の責任ではないことまで自責の念にとらわれるでしょう。

「その日のその時間にその散歩コースになったから私が悪かった」「2歳児を散歩させてよかったのか?引率の人員は足りていたのか?」(引率の大人3人とも入院中、高速の鉄の塊が突っ込んできたら大人だろうが子どもだろうが無事でいられるはずはありません)など全てを振り返って自分を責めるでしょう。

PTSDの被害者のことを考えてみます。

例えば集団加害者から性的暴行を受けた被害者は「夏だからといって薄着をしていた、ミニスカートをはいていたのが悪かった、お化粧がいつもより濃いのが悪かった」「もっと明るい道を選んでいて、途中でいつも入るコンビニに入らないから悪かった」などと自分を責め抜きます。

警察や検察の取り調べ、そして裁判になると被告人の弁護士から、ひどい質問が次々と浴びせかけられます。

「それじゃ、その時車道側を歩いていたのは誰かから声をかけて欲しいと思ってナンパ待ちをしていたのでは?」「車に手を引かれて乗ったのは、別に被告人も無理やり力ずくでなかったと言ってますよ?あなたが自分の意志で乗ったんでしょ?降りる機会は信号待ちもあったんだからいくらでもあったでしょ?」

など、被害者の自由意志だったのではないかと事実を捻じ曲げて論駁しようとします。

この記者会見もまた同じで、被害者を追及して悪者探しをしなければ気が済まないというマスコミ体質を示しています。

若松園長だけでなく、子どもの遺族、傷害を受け目撃した園児たちや保育士さんたち、その全ての人々が心理的な援助を必要とする人たちです。

アメリカ精神医学会の診断基準DSM-5ではこの人たちは全てPTSDに罹患するハイリスク者です。

レイモンド保育園が悪かったからこの事故が起こったとは思えません。

若松園長だけでなく、理事長、副理事長は記者会見で気丈にしていましたが、マスコミに翻弄されてPTSDを発症する可能性もあるわけです。

実際、事故などで亡くなった労災遺族に対応して怒鳴り散らされた担当者がPTSDを発症した例も多いです。

PTSDの診断基準からは除外されているのですが、3.11の際テレビは何度も何度も津波が家々や全てを押し流す映像を繰り返し放映していました。

僕のクライエントさんは「見ているうちに気持ち悪くなって」と言う人々が多かったので僕は「それじゃ、もう見るのをやめてくださいね」と言っていました。

マスコミが人の心をえぐるのは簡単なことです。

精神科医や心理職が性被害者の治療を一生かけてやる間に小児を対象にする加害者たちは1人当たり数百人以上の犠牲者を出しています。

マスコミもこれまでに数えきれないほどのPTSD被害者を出しているでしょう。

「報道の自由」「知る権利」という言葉を濫用して人間の心という最も大切な事柄をないがしろにすることは決して許されることではありません。

心理カウンセラーがこのあと派遣される予定ですが、マスコミが荒らした人間の心という跡地をその前の状態に戻していこうという作業だけでも大変だろうと大変残念に思うのです。

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◯ 日本心理臨床学会から日本公認心理師協会に2,000万円の寄付

新団体日本公認心理師協会、立ち上げには相当費用のお金がかかっただろうなあと思いながら心理臨床学会の学会誌、心理臨床学研究vol.36No.6 Feb.2019を見ていたらもう平成30年の11月24日に2千万円の寄付をすることが理事会で決まっていて、ただ僕が見落としていただけでした。

日本公認心理師協会への寄付行為に関する記事は当ブログで何回か書いています。

「日本公認心理師協会から、団体設立に当たっての寄付財源について回答あり。」

「日本公認心理師協会への寄付について日本臨床心理士会に電話して聞きました」

「日本臨床心理士会に日本公認心理師協会への寄付に関する質問」

ちなみに公認心理師養成機関連盟(大学等が集まっていて、日本心理臨床学会も入会しています。)には2,200万円の寄付をしています。

理事は選挙によって選ばれたもので、その理事が寄付を決めたので、手続き的には問題がないはずです。

日本の臨床学会心理学の発展に寄与するという目的にも大きくずれていないと思います。

ところがなんだろう、心に残るこのもやもや感は、と思ってしまうのです。

心理臨床に携わる者が一定条件を満たせば入会できるこの学会は必ずしも臨床心理士で構成されているわけでもなく、その逆に臨床心理士の全員がこの学会に入っているわけでもありません。

公認心理師についても同じことです。

その意味では心理臨床学会と公認心理師及び臨床心理士との相関関係はρ=0.60ぐらいの「やや相関あり」と見ています。(データ不足につき未検定)

そして公認心理師養成機関連盟は、今後だんだん公認心理師が心理臨床学会の中核を占めていくと考えるとρ=0.38ぐらいの弱い相関が現時点であるのかな?これから変わるのかな?ぐらいの感覚です。

ところがやはり気になるのが日本公認心理師協会です。

僕の周囲の心理職の人は誰も入ってないけど2万8千人の公認心理師のうち何人入ったのかなあとか、三階建資格を打ち出しているよもうやんなっちゃうよママンとか思いながら2千万円の数字を見ていたわけです。

心理臨床学会はわりと心理職にとってはオーソドックスな学会で、臨床心理士以外の心理臨床の現場にいる、児童、福祉、司法の心理職の人たちも入会者は多いと思います。

会費は一般会員9千円、3万人ほどの会員がいるので2億7000万円ぐらいの年間収入があるわけです。

財源は会費が高いので潤沢ですが、ご存知のとおり心理職はワープア非常勤の人たちが多いです。

大事なことなので繰り返しますが、理事会決議に任せてあるから手続き的には問題はありません。

学会やるから大会場借りるのにお金かかるよ、とか研究誌出すから発行するのにお金かかるよ、というのであれば会員のみなさんも特に違和感ないのでしょうけれども、寄付というのは見る人に微妙な感覚を与えます。

そんなに多額の会費を集めてたくさん寄付するなら会費安くせんか、コラ、と感じる人がいてもおかしくありません。

たとえばの仮定ですが、4200万円の寄付がなくてその分会費を安くしてくれたら1300円ぐらいペイバックできるのでファミレスランチ1人分ぐらいのお金になるわけです。

すき家の特うな重+みそ汁と言ってもいいでしょう。

日本公認心理師協会という任意団体と心理臨床学会の相関関係は僕にとってはρ=0.1〜−0.3ぐらいでしょうか。

腑に落ちない、納得がいかない、「このぼったく◯学会が!高い金取りやがって!」という
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な気持ちになってしまう人がいてもおかしくはないかもしれません。

こういう何千万円という、寄付にかかわる行為は事前に会員に明らかにした上で意見聴取を民主的にして欲しかったなあと思うのは僕だけでしょうか。

(数字、データは著作権対象になりません。また、心理臨床学会誌「心理臨床学研究」は国立国会図書館及び各大学に収められており、会員のみの占有情報ではなく、公開情報です。法的に問題ない記事ということを念のために明記しておきます。)

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