ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

このブログ運営者は産業と医療の中間領域のようなところでカウンセリングを行っている、世界の謎を解き明かす心理職です。

これまで司法、教育、福祉分野での心理職経験もあります。

このブログのテーマは僕が専門としている心理学に加え、スタートしたばかりの公認心理師制度の検証、カウンセリング全般についてです。毎日更新を目指しています。誰も読まなくても書きます。もし評判が悪ければ反省してやはり毎日書きます。コメントは他者の誹謗中傷でなければ掲載します。僕へのクレームは大歓迎。掲示板がわりに使っていただいて構いません。

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君にしか
紡げない物語がある

君にしか
掴めない明日がある


公認心理師試験リベンジ組が行うべきこと

1.この資格は自分にとって本当に必要か考えてみる。

まずここから考えてみましょう。他職種Gルート受験者たちは結構今回の試験傾向に怒っていました。ちなみにD、Eルートの人も怒っていました。なんでこんな試験になるの?

6割取れないと合格できない試験、怒ってもそれは変わらない事実です。この資格がなくても別に困らない人は、1年がかりで時間、その他もろもろのものを犠牲にして勉強してそれでもこの心理学部大学院程度(以上)の試験を受けて合格してメリットが何かあるかということです。

僕の知っている他職種Gルートの人たちはかなりみっちりと勉強していました。それでも自領域が取れたとは限らず、さらに他の領域を苦労してして合格点を取りました。それは尊いとも言うべきものすごい努力です。

さて、次に新卒受験生です。直前に行われていた臨床心理士試験にも対応しなければならず、相当の苦労をしたと思います。臨床心理士・公認心理師両方を取得できた人は、両資格を取るのに相当苦労したのではないでしょうか?

厳しいことを言うとこの層は138点で全然構わないので、必ず合格しなければならない人たちです。次の試験まで7カ月。決して長い期間とは言えません。メンブレ切ってダウンしている人は再来年にしても構わない。ただし試験には受かりにくくなっていると思います。

2.合格のためにすること。すべきこと

なんでもいいので「これ」と自分で思いついた方法は片っ端から試してみることです。

⑴ 過去問の扱い

過去問はやるだけやり尽くしましょう。正答に関係なさそうな選択肢でも何を意味しているのか少なくとも調べます。頻出タームは次に出題される可能性もあります。今回は心理テストではY-BOCSが出題されていました。

基礎心理や統計は落とせない分野です。(統計ほとんどできないで合格点取れた人もいましたが相当点数は損をしていたと思います。)

過去問は正答領域を固めるだけでなく、誤答選択肢も広く見渡してみましょう。統計もそれができたらかなり変わるはずです。

第4回試験受験生で第3回試験問題をまだ手にしていない人は何としても試験問題を手に入れてください。

試験問題には著作権がありますので、いくら誰から頼まれてもこのブログに掲載はできませんし個別に僕に交渉してもダメです。先輩に聞いてみてください。

⑵ 心理検査

心理検査は僕がひごろから使っている検査(20種類ぐらい?)のほかにもオーソドックスでない検査も出るようです。せめて過去問に出た検査は落とさないようにしましょう。心理検査は常に医療領域で働いている人が取れるレベルの試験です。

⑶ 医療領域

医療Gルートの人に聞きましたが、医療領域はまず精神科については医師国家試験レベルということです。そして身体疾患については今回テーマだった認知症や5大成人病、医療にともなう倫理や医療記録の扱い方などは看護師国家試験を参考にします。

⑷ 福祉領域

全部をおさらいする時間はないと思いますが、精神保健福祉士、社会福祉士の試験はやりましょう。

⑸ 法律

これはどの領域の法律も含みます。医療法、精神保険福祉法、少年法、少年法院法、労働三法、教育に関する法律、どこから狙われるかわかりません。「◯法ではどう定められているか答えよ」という設問を見ると「ちょ、おまこれ心理師の試験w」と思いましたがブループリントに掲載されているタームは押さえておいてください。


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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
生んでくれて
あ り が と う

今ここにある

私という名の

未来と奇跡を


◯ 出題側の意図とは(第3回公認心理師試験)

※ 言動破れ傘のS女史、今日はクリスマスイブ明日は仕事早く寝かせてというのを振り切って深夜に電話でインタビューしました。

僕:今回の試験はなんや?出題意図がいまいちわからん
S女史:そうねえ、今公認心理師の集計結果まとめてるじゃん?
僕:うん
S女史:あれとは関係ないと思うのよね
僕:関係ないんかい!それじゃ言う必要ないやんけ
S女史:まあ待ちなよ、順序追って説明するから。まずGルートね、これ導入した時から無制限無資格経験ほぼほぼなんでもいい要件
僕:そら言い過ぎや
S女史:だからここだけ話だって。いい?ブログに書くなよ?
僕:お、おう
S女史:で、Gルートタンス資格にする連中、まさかこんなにGルート他職種受けると思わなかったんじゃね?だから試験難しくしてGルート潰しっつー考え方もある。第2回でもGふるい落とそうとしたのよ。第1回で大量G生産しちゃったから
僕:なんでGふるい落とすのさ
S女史:二資格一法案の時に医療心理師大卒資格にしようとしたら臨床心理士猛反対して医者側は心理士側で横断資格勝手に作れよって動きだったよね
僕:うん
S女史:今回の第5回までの試験はもうテキトーで学歴とかホンマになにやってた人間が受験したかわからなくなる。カリキュラム委員会もこんなに他職種Gルート来るとは思わんかったから受験資格甘い要件にした。元々心理プロパー、せいぜいせい精神保健福祉士が取るもんと思ってたらどこからでも何でもどんな連中でも受験した。
僕:せやな
S女史:で、第2回でふるい落とそうとして難しくしてもっと落とそうとしたんじゃね?
僕:いや、俺思うんだけどあの試験は申込書に職印乗ってたら別に誰が受けてもいいんちゃうか?
S女史:あんた相変わらずニブいのね、現任者はなんでも不問ルートなのよ
僕:そうなんか?
S女史:ひなたお前Gルートが怒るって言わんと立場上まずたんたん
僕:あ、言い間違い
S女史:医師と心理士の取引やね、5回目までは心理大卒ですらなくても受かる資格にしとく。これ医師側視点
僕:お前医師会の医者か?
S女史:ちゃうわ。貧乏赤貧アライさんや。で、2024年からはもう純粋培養中心に。これは心理側視点。でもさすがにヤバかろう医師側もあんまり簡単な資格にすると現場では使えない心理職生産することになる。でも今回のEとD2は6割合格者取らせたかった。Gはふるいにかける。でもそれやる方法ないから結局試験を難化させる。誰にも解けなさそうな問題多くして、確実に拾える問題を絶対に落とさない人間だけを合格させる。合格点は6割ジャストでいい
僕:まあそんな見方もあるな
S女史:ひなたから送ってもらった試験問題見ると確かにあれGルート潰し。心理検査なんかやったことなきゃ取れないだろ。MMSEとか。認知症身体疾患多し。病院でバイトしてる受験生多いやろ
僕:まあ確かになあ。したら看護師多くなるんじゃね?
S女史:新卒は統計や基礎心理もやっとる。受かりやすい
僕:そうでもないぞ。新卒受験生Kちゃんクイズ雑学王じゃなきゃ解けないって泣いてた
S女史:それな!新卒者の質色々や。統計わからん基礎心理忘れとる医学わからん法律わからん習っとらん。これ新卒が6割このルートで届かなかったら出題側頭抱えるわ。新卒は2024年のモデルルートだし
僕:ところでGルートでもむちゃくちゃ勉強してた医療系とか福祉系今回大丈夫だったぞ
S女史:ルートにかかわらず勉強量の問題。Gルートでも勉強してりゃ職種何だって受かる。大変だったのは現役教員。ただ教員元々頭いいし努力家だからな。ところで今回も第4回もGルート現任者講習会1万人ぐらい受けてるじゃん
僕:うん
S女史:なんで第3回も第4回も1万人も講習受けてるのか謎だってアンタ言ってたじゃん
僕:そうそう
S女史:ワタシも謎だわ
僕:本来この試験で一番有利だったのは?
S女史:身体疾患も扱う医療現場でバリバリ働いてる油の乗った経験者現役心理職。でもそういう連中はたいていもう資格持ってるよね。だから等しくみんな不利w
僕:この前さ、全体の合格率◯パーセントだろうって話したよね
S女史:おう、内訳はEがxパーセント、D1がyパーセント、D2がzパーセント、Gはφパーセントかな
僕:お、おう。数字って説得力あるな
S女史:というわけで尼ギフ5千円送っといてな。paypayでもいいけど。
僕:え、ナニソレ
S女史:取材料とワタシへのクリスマスプレゼント
僕:えと
S女史:出世払い禁止ってことで
僕:お、おう

(おまけ)
僕:というわけでリストカットする女の子の話試験に出たんだよね。すごく心理って感じの良問だった。Nちゃんならどうする?
看護師Nちゃん:まず切創が縫合必要かどうか見るかな。で必要だったらドクターに縫ってもらう。縫合必要じゃなくもきちんと切創は消毒してから保護する
僕:Nちゃん公認心理師持ってるよね
Nちゃん:試験には現場感覚持ち込むなっていつもひなたさん言ってるじゃん。それな!
僕:お、おう


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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
一閃の
こころに光がある限り


◯ 新・公認心理師正答選択のコツ

今回の公認心理師試験ひなたチルドレン(んなもんいない)の方々から様々な情報を得て、事例問題に限らず正答選択のコツ、を聞いてみました。合格点を取れた人から、そして取れなかった人たちから聞いた結果を総合します、

1.事例・知識でセンスが要る、いわゆる「国語問題」は落とさない。

知識問題にもセンスが要る、「なんちゃってセンス問題」がありました。

現任者でない、現在実務家、心理職でも他職種Gルートの方は絶対に現場感覚に縛られないことが大切です。20代新卒のスクールカウンセラーに50代ベテラン教師がケース運営について聞いて来て「支援チームを作りましょう!」などと訳の分からないことを述べており…が正解、なんちゅう試験だ、と思ってください。

2.基礎心理学は落とさない

Gルート他職種でもがっつり基礎心理学を固めた人は合格点を達成していました。「発達心理ナニから勉強したらいい?」「人格心理、オールポート教えて」しつこくしつこく聞いてきた受験生、今回その分野は出なかったのですが、結局彼女はその執念で基礎心理学全てをやり尽くしました。しかも福祉畑のGルート他職種の人です。  

なんでもいいから絶対に落とさない。精神物理学や知覚心理学は基礎問題書やり尽くして満点を狙いましょう。

3.やっばり統計はやっとうけい

以前tweetしてバズったフレーズですが、苦手でももうこれは数学だと割り切りましょう。統計が苦手な人は、この残された7カ月のうちにまず最初にさっとやって、最後のツメの時期にやれるだけやってみることをオススメします。

4.過去問全問正解できるまでやり尽くす

これはよく言われていることです。漫然と3周やって答えを丸暗記するのではなく、出てくる用語、誤選択肢も合わせて全部覚えましょう。「Y-BOCSってなんだっけ」よりは頻出用語をソラで言えるようにクリアすることです。その用語はこの試験の頻出用語です。そしてセンスも磨けます。

5.時間と金はかけるだけかける

時間と金をかけられるだけかけることが大切です。僕に「模試受けた方がいいですか?」「不安ならやりなさい」「セミナーは?」「心配ならやったら?」絶対に僕は「そんなものやらなくてもキミなら受かるよ」とは言えません。

6.サバイバル選択をする

5択問題で明らかに誤答3問、残り2つに絞ればどっちかが正しい。そうすると正答率は50パーです。

例えば

⑴ 食欲が出るのはAホルモン
⑵ 食欲が出ないのはBホルモン
⑶ 神経伝達物質知ってる?
⑷ 太るのはAホルモン
⑸ 太らないのはBホルモン

あれ、⑵と⑸って同じじゃん、となると⑴か⑷に絞れます。知らない選択肢でも2分のIに絞れます。何がなんだかわからない問題でもなんとかなることがありますが、わかるかもしれない問題でも少なくとも2択にまで絞りこむことが大切です。

7.人名、理論は名前だけでもたくさん覚える

わからない人名や理論名がたくさん出てきました。あとから調べたらネットに出ている論文をよく読むと理解できる。「なんじゃこりゃあー」よりは名前だけでも覚えておくと推理する手がかりになります。

まだまだありそうですが今日はここまで。

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