ひなたあきらの公認心理師でポン!

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。 ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

◯ 公認心理師制度を脅かす心因万能論

1.はじめに

公認心理師に新しく他分野から流入してくる人、臨床心理士がただ取れる資格として公認心理師を取得したなど新公認心理師にはいろんな人がなるわけです。

そこで「国家資格化された心理の専門家」としてデビューする(そんな可能性が多過ぎるわけでもないかなと思うのですが)あまりにも期待過剰になると心理職の方は困るだろうなあ、また、真面目な心理職の人も苦労するでしょう。


2.身体疾患への過剰な心因主義の危険性

自信に満ち過ぎている心理職の人が心理万能主義でクライエントさんに接することも危険です。

たとえば医療現場外の心理職のところに「ストレス性急性胃炎」の人が連れて来られる。

胃炎でも十二指腸潰瘍でも心理療法は適応ですが、それは医師の診断を受けてきちんと身体医学的治療を受け、主治医の了解を取っての上のことです。

僕のところに「ストレスだから先生みてもらえませんか?」という七転八倒している急性期の患者さんが来た時にはすぐ専門の胃腸科内科に行ってもらいました。

急性期の患者さんへのこういった対応、これは公認心理師法施行前から心理職として当然のように行っていたことです。

また、過呼吸に関してどうやって対応するか、確かに心理職が患者さんへの初期対応として深呼吸をしてもらう、息を吸い過ぎないようにして脳内酸素量をコントロールして過剰にならないようにする、それで収まる人も多いです。

意識障害やけいれんを起こしている患者さんは一刻も早く救急搬送しないと命にかかわります。

意識が呼吸のコントロールではっきりとしたとしても背後にはWPW症候群のような循環器系統の疾患が存在することもあるのできちんと循環器内科を受診してもらうことも必要です。

それでは認知行動療法も適応とされている疾患の場合はどうか。

線維筋痛症FMのように身体症状優位だとまず身体疾患として扱われますが、患者さんもまず身体の病気としてとらえているので問題はありません。

補助的に心理療法が活用されます。

それから明らかにパニック障害だなあと思う患者さんでも精神科、心療内科に行きたがらずに心理療法だけを望む場合も困ります。

強迫性障害もそうです。

医師の投薬が奏功がある場合が多いので、心理療法は併用療法と考えておいた方がいいわけです。

何でも心因で片付けようとする心理職の勝手な振る舞いは一人よがりのスタンドプレー、独走とみなされかねません。

3.心理職のかかわりが期待される分野

上記の疾患は医師の了解や指示があり、患者さんが望んでインフォームドコンセントがしっかりとできるようであれば心理職の活躍が期待されます。

アレキシサイミア(失感情症)はさまざまな疾患、身体表現性障害(身体的医学的因子と身体症状の相関が不明な場合、依存症や摂食障害にも認められて、カウンセリングが有効な場合は多いでしょう。

心因性の視力、聴力障害、リハビリテーション部門、老齢者への関与、精神腫瘍科も遺伝子カウンセリングも身体と心因の絡み合う領域です。

整形外科、スポーツ医学にも心理職はかかわっています。

内科で治療アドヒアランス(意欲)が低いクライエントさんをうまく医療に乗せていこうと心理職が医療現場で多職種連携チームの一員として活躍することもあります。

4.公認心理師の責務と倫理

公認心理師が心理療法を行うに当たっては臨床心理的なかかわりを期待されています。

箱庭療法やってもいいですか、イメージ療法やってもいいですかと医師に全部了解を取るのではなく、そのクライエントさんにとって侵襲性が低い、効果が期待できる心理療法をすることが包括的な医師の指示に従うことだと理解しています。

認知行動療法に侵襲性がありそうなら、普通に話を聞くことが優先される場合もあります。

臨床心理倫理行政専門家からも医師の指示についてはそのように解するべきだという見解を聞いています。

公認心理師法42条第2号医師の指示の項目がなくても公認心理師が期待される活動は心理万能主義に陥ってはいけないわけです。

そして期待される活動の中には身体疾患へのかかわりもあり、かなり高い技量もあり、心身相関に対処する能力も必要になります。

このような心身相関の研究は古くは著作、「ゲシュタルトクライス」をあらわしたヴィクトール・フォン・ヴァイツゼッカーが内科神経医学に精神分析やゲシュタルト心理学を取り入れた試みがあります。

脈々としたこういった流れがあることを知る、学ぶことで身体因と心因と倫理を調和させて欲しいと思います。

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日本公認心理師協会について


1.はじめに

「日本公認心理師協会」というワードでGoogle先生を検索したらまず

Twitterのハッシュタグ#日本公認心理師協会

次にハッシュタグ♯公認心理師協会

この公認心理師協会に批判的なブログ3つの後に

「日本公認心理師協会」のページが2ページ目にやっと出てきました。

検索上位に来させるためのSEO対策をしていない、ということよりも「協会のホームページなど見るよりもTwitterで検索する」「個人ブログで調べてみる」

という人々多数ということで、のっけからこの協会の船出はどうなるだろうのかという、わりとどうでもいいようなことを思いました。

日本公認心理心理師協会はJapan Association of Certified Public Psychologist

ということでJACCPを名乗る団体であること、そうか、公認心理師はCPPと略されるのだなあ、でも日本心理学諸学会連合では
https://jupa.jp/
公認心理科目英語表記でLicenced
Psychologists=LPかあ、

どっちでもいいから

「始まったばかりのしかも国家資格で、ばらばらなことをしていないで話し合ってちゃんとやってくれ」

と今に始まったことではない感想を持ちました。

2.この協会と連係している関係団体と資格職種


日本公認心理師協会協賛団体は

●一般社団法人 日本心理臨床学会 https://www.ajcp.info/
●公認心理師養成機関連盟 
https:psychologyteacher.jimdo.com/
●公認心理師制度推進連盟 
http://suishin-ren.jp/
●一般社団法人 日本臨床心理士会 https://www.jsccp.jp/
●一般社団法人 学校心理士認定運営機構、日本学校心理士会 
http://www.gakkoushinrishi.jp/
●一般社団法人 日本スクールカウンセリング推進協議会 
http://jsca.guide/
●一般社団法人 日本発達障害ネットワーク(JDDnet) 
https://jddnet.jp/
●特定非営利活動法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会 
https://www.khj-h.com/
●公益財団法人 国際医療技術財団 https://www.jimtef.or.jp/

で、公認心理師教育科目シラバスを作成する日本心理学会や日本心理学諸学会連合は加入していないわけです。

世間に対して公認心理師団体が不統一な印象を与えてどうする

という疑問はみなさんもあるでしょう。

定款もいつの間にか(視認可能なのは第5条だけ)できていて、公認心理師協会なのに臨床心理士、学校心理士、臨床発達心理士、特別支援教育士も入会を許可されているわけですが、これは経過措置で平成34年9月14日までだそうです。

色々とその理由について書いていますが、要するに「現任者が合格して公認心理師になるまでは待つけど、その後に公認心理師になっていない人は知らないよ」

と読めるわけです。

3.役員

人のことについて根拠もないのにあまり忖度するのは下世話な話なので、まあさらっと。

会長の大熊保彦先生は日本心理学諸学会連合事務局長でもいらっしゃるので、日本心理学会との関係性のバランスを考えたのかな?

どうなのかな?

大人の事情は難しいから僕はわからないな。

と思ったわけですが、理事、監事とも臨床心理学研究者としてそうそうたる有名なメンバーです。

よく知っている先生方も多く、相当な人格者で、僕がかなりお世話になった先生もいらっしゃいます。

組織編成もきちんと委員会制度になっています。

日本臨床心理士会と分離分裂させるに当たって、過半数の代議員が3分の2の賛成が得られなかった、その経緯は誰もが知っているわけです。

半数以上の意見にしたがわずに勝手に組織を分離して、「僕ら、私たちお給料もやすいのに、さらに会費をむしり取るつもり?」という怒涛のような一般心理職からの意見というより苦言多数が日本臨床心理士会には寄せられているので公認心理師協会も当然知っているわけです。

これから会員を確保するについてはとてもいい先生方が推進役で協力してもらわないと立ち行かなくなるという危惧が強いなぁ、でもだからといって加入会員が増えるのかなあ。

というのが僕の個人的な印象です。

4.定款・規定

PDFがiPhoneでもWindows10の各種ブラウザでも開かなかったので不具合なのかな?

と思い問い合わせてみることにしました。

5.まとめ

実態としての活動内容が読んでみてもよくんからずふわふわしていて各種団体との連携も不足なら、団体としての顔のホームページの作り込みでエラーが出る、お粗末な突貫工事では信頼性を失うよ、と思いました。

あとは入会者パーセンテージがどのぐらいの数値になるのかなあという素朴な疑問を持っています。

健やか親子21ホームページをリンクするのは構わないです。

その前に自ページのポリシーを固めて欲しい、そうでないとこの資格への国民からの信頼は得られないよ、と思いました。

以上

追記:2019.2.4再度確認したところ定款、会費のPDFは読めるようになっていましたがお問い合わせは準備中でした。

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公認心理師試験で正答選択をするコツ

関連記事:◯ 第2回公認心理師試験直前対策・正答選択のコツ2

1.事例問題の特徴

北海道追試、事例問題は9.9試験の結果を踏まえてか、「事例」といっても知識を問う、知識がないと解けない問題が多かったような印象を受けています。

今後もこの傾向は続くかもしれないということは念頭に置いておく必要があるでしょう。

2.サービス問題は確実に解く

サービス問題は、「簡単だからラッキー」と思うのではなく、医師国家試験における「禁忌肢問題」に変化していく可能性があるかもしれません。

平易な問題と思って甘く見ていてケアレスミスをすると命取りになりかねない、医師国家試験は禁忌肢問題を選んでしまうと患者さんを死なせてしまうような爆弾選択肢です。

サービス問題は、カウンセラーが近所のお節介さんが言うような素人発言、勝手なケースワークが誤答となるというポイントを押さえておけば正解できるでしょう。

実際には緊急支援・介入が必要で心理一人職場では心理職がケースワークを自己判断を迫られて行っている現場は多々あるでしょう。

しかしそういった事態はスタンダードとは認めないという出題者の意図を見抜くと正答につながります。

3.丹野義彦氏・「共感検出ゲームと「悪玉検出ゲーム」

東大教授の丹野義彦氏の独自の見解については批判も多くあるものの、公認心理師制度について真摯に考えているだけあって、問題分析については鋭い目を持っています。

「共感検出ゲーム」と「悪玉検出ゲーム」は丹野氏が命名した概念です。

複数選択肢で迷ったらとりあえず共感を選ぶと正答になる、また、悪玉検出ゲームとは公認心理師が「診断する」「すぐ心理検査をやりたがる」「安易に医療機関を紹介する」という態度は全て悪玉として扱われる可能性が高い。

診断行為は越権なので当たり前ですが、心理職が独断で勝手に決めるという選択肢は確かに全て誤答となっています。

医療機関受診については治療アドヒアランス、意欲が低い、医療機関からスプリット、逸脱したクライエントさんへの受診の動機付けは例外的に正答となります。

4.和光大学高坂康雅先生の「アセスメント優先ゲーム」

迷ったら、とりあえず情報を収集する、その情報からアセスメント、心理査定を行うと正答率が高くなることを高坂先生は「アセスメント優先ゲーム」と呼んでいます。

また、児童福祉については「通告ゲーム」があるという指摘もしています。

危機介入のためには何をさておいても児童の安全を確保するために通告するというものです。

以下、僕なりに他にもゲームは存在しているのではないかという分析をしてみます。

5.「主治医に報告ゲーム」

これは9.9と追試双方で出題されています。

公認心理師法42条第2項主治の医師の指示を意識した設問かもしれませんが、対応に迷ったらまずは主治医に報告する、これが正答として扱われます。

あとは主治医に依頼するという名目で、実質的に主治医に指示するような介入も厳禁です。これは引っかけ問題と言えるかもしれません。

主治医が忙しくて連絡が取れないので危機介入として心理職がまず動いて事後に指示を求めるなどの現実には多い事態も想定外として扱われます。

指示を受けることを最優先にしないと正答とはなりません。

6.「ヒューマニズム・インフォームドコンセント重視ゲーム」

情報開示については守秘義務を意思能力がはっきりとしている「成人の場合は」優先するというものです。

心理職が対象者の了解を勝手に不要と判断するような選択肢も誤答です。

ヒューマニズムの観点からは、意思能力が欠缺している対象者であっても、施錠、閉じ込める選択肢は必ず誤答です。

ただし、意思能力がない、弱いクライエントさんに対してはきちんとdirective指示的対応で受診をさせることが望ましいとされています。

7.「教育現場における集団守秘義務ゲーム」

スクールカウンセラーは児童生徒が「絶対に秘密にしてください」と言ってもまずは管理職に相談、チーム学校としての対応をしなければなりません。

守秘義務はチーム学校の中で保たれることが子どもの意向よりも優先されます。

公認心理師はチーム学校の中での独自の決定権はあまりないと思っておけば正解でしょう。

例外として問139、チーム学校への報告が選択肢にない自殺危機介入での医療機関への受診勧奨がありました。

管理職や担任を飛び越した判断や行動は厳禁と思っておけばいいでしょう。

8.「災害時支援における心理独走禁止ゲーム」

災害時のサイコロジカルファーエイドPFAでは被災者の生命、身体の様子、ライフライン確保などが最優先です。

これらがなされないうちに心理職がカウンセリングや心理査定をすることはダメです。

9.総論

いかがでしょうか。

公認心理師試験には隠されたゲームが多々あります。

それを念頭に置いておけば正答率は上がると思います。

受験者にとって知らない理論、学説の用語が出てきてもこれらのゲームをくぐり抜けていけば正答できる場合もあるでしょう。

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