カウンセラーひなたあきらが公認心理師について考えてみた

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。 ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

心理職公認心理師結果悲喜こもごも

〆切間際の研究の連絡係を行っている関係で(このタイミングで!)心理職のみなさんに電話する機会がありました。

(勤務地、職場とも全国ばらばらです。)

どうしてもお互いおそるおそる試験結果の話になってしまったのですが、いろいろでした。

以下、プライバシー保護のため改変多し。

※ いつも僕とつるんでたA君は長期出張で不在、なんとなく連絡を取りにくいので放置。

(電話鳴る)
僕「はいひなたです。」
Bさん「ひなたさん試験どうだった?」
僕「まあなんとか」
Bさん「すごいよすごいよ、僕は139点だったよ」
僕「すごいじゃないですか、そこは素晴らしいですよ。パニックってたXさんとかYさんとか心配だなあ」
Bさん「どうなったか聞きにくいよね。うちの職場のLさん78%だったって」
(Lさん才媛だからなあ)
Bさん「僕の話、ブログにも書くよね。」
僕「Bさんが良ければ」
Bさん「バッチリだったって書いておいてね」

Kさんとかなり面倒な打ち合わせを電話で十数分。この人は著作も多く常識人、切れ者なので僕から聞いてみる。
僕「試験どうでしたー?」
Kさん「大丈夫だったよ」
僕「おめでとうございます!」
Kさん「うん、よかったよかった」
いつも無表情でなんとなく学究肌のKさんの嬉しそうな声を初めて聞くので僕も嬉しくなる。Kさんは研究のまとめ役。

Qさんから職場のメールに複雑な照会事項が来る。折り返し電話。

僕「かくかくしかじか」
Qさん「そうですねえ、Jさんにもその件は聞いてみたらどうですか?」
僕「そうするよー」
Qさん「私、ブログいつも読んでますよー」
僕「ありがとう、Qさん余裕ある話し方だね、試験大丈夫だった?」
Qさん「うん、大丈夫、心理学検定とか精神保健福祉士問題集で慣れたからバッチリり。また看護師クリピーシリーズ書いてねー楽しみにしてるから」

(Nさんに電話、内心電話したくないと思いながら)

僕「◯◯(共同執筆の話)」
Nさん「ところでひなたさん、試験落ちちゃいましたー」
僕(うろたえる)
「うーん、Nさん5割ぐらいって言ってたからねえ。僕は5割ぐらいで受かるって思ってたんだけどなあ」
Nさん「私もそう思ってましたー」
僕「あのね、またケースの話とかなにかあったら相談に乗るよ。なんか役に立ちそうな情報あったら送るよ」

(気まずい。Nさんは20代後半ぐらい?就職したばかりで慣れるのに大変、新婚さんだし子ども産まれたばかりで勉強する時間がなかったんだろうなあと思いつつ今後何か情報があれば来年に向けて送ろうかなあと)

(Jさん戻ってきたころだ)
僕「(連絡事項かくかくしかじか)よろしくね」
Jさん「そういえは私、試験受かりましたよ!」
僕「おめでとー」
Jさん「ケース問題が取れてたからけっこう行けた、全体だと5割だと思ってたけど傾斜配分で助かった」
僕「終わりよければよしだよー」

※ 事前にみなさんに聞いていた情報と実際に取れていた点数は大幅に異なっていた人いました。危機を抱いていた得点率5割ぐらいの人たちが多く合格していました。

思うにケース問題3倍配点というところで調整されていたからでしょう。

ケース問題は知識がなければわからない問題もありました。

心理職でなければ解けなかったものの、国語的問題も多かったと思います。

「連携しなさい、1人で勝手に決めてはいけません、心理職の1人舞台だと思って勝手な行動はやめなさい」というところを理解しておけば解けた問題が多く、それらを3倍配点にしたので6割基準を崩さずとも大幅に合格率が上がったのでしょう。

僕は今回の結果としての8割合格率は正しいと思います。

現場では公認心理師は多くの数が必要だからです。

ただし、僕の考え方では今回の試験では基礎問題もケース問題も同等の配分にして、真の実力を問うためには基準点を5割台にしてもよかったのではないかというのが私見です。

ケース問題は出題者の意図を問うていたものなので「自分ならこうする」という価値観や臨床観を問うものではなかったというのが僕の感想です。

この辺りはコメディカルの試験と大きく異なるところでしょう。

みなさんの話を聞きながらそんなことを思いました。


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◯ 公認心理師発表11.30クロノロジー

さて、この日は多くの人にとって運命の1日になりました。

僕は僕なりの1日を過ごしましたので振り返ってみます。

途中経過は取り急いでブログに掲載したとおりです。

1.クロノロジー(時系列経過)

0719
11.30日分のブログupした後出勤

職場のメールチェック、昨日のカウンセリング記録の整理、チーム共同研究の担当原稿執筆。

0950
厚生労働省公認心理師推進室に電話確認。

インターネットでの合格率情報の掲示は厚生労働省としては予定していないとの回答。

1000〜1100
カウンセリング
初回面談者

1100〜1230

この日の勤務は病院ではなく某相談所です。(以下業務内容については一部改変あり)

クライエントさんから職場に伝えて欲しいという希望事項を職場の上司に結果報告した後、病院にかかりたいという希望をまた精神科医に電話連絡して下調整。

その結果を職場に伝える。(この相談所業務では丁寧に、というかクライエントさんの要望と医療機関、学校、職場と守秘義務を守りながら緊密に連絡、危険を回避するようにケースワーカー的な調整業務も多くやります。)

1230〜1330
精神科医に電話、情報提供書、相談所の広報レター作成。

クライエントさんの職場から電話照会があり打ち合わせ。

この日は以前から今回の合格発表とは無縁に休暇予定だったので帰宅。

1355
日本心理研修センターのネットに全くつながらなくなる。

サーバーダウン。

1405
日本心理研修センターに電話、サーバー増設中なので待って欲しいとのこと。

以前からの約束があり恋人と出かける。

もちろん恋人は今日の発表は知っているけれどもそういった話はしない。

細やかに神経を使ってくれている彼女に感謝。

1435
出先で厚生労働省で正答発表があるという情報を確認して、急いで再採点、合格基準に達していることを確認。

恋人に伝えると「良かったね」と笑顔。

1525
再度日本心理研修センターホームページに接続すると合格番号掲示中。

再度自分の番号が掲載されていることを確認。

2.総括

日本心理研修センターと厚生労働省は初めての試験で、受験者へのお知らせが前日掲示板から消えていたり、一部変更があったり、と初めての事柄が多く、向こうも混乱していたのでしょうか。

厚生労働省のホームページには公認心理師合格発表を掲載すると明記してあったのが電話では「しない」実際にはその後していたということで、向こう側も初回、大量受験者数ということで少なからず混乱していたように思います。

僕はこの後の用事がちょこちょこと忙しくてブログを更新しませんでしたが、ツイッターで多くの人々の合格、不合格の書き込みを眺めていました。

3.考察

ほかの人も同じようなことを書いていたのですが、今回の試験は8割という高合格率という結果だけを見ると楽な試験だと誤解を受けそうですが、決してそんなことはなかったと思います。

受験前からもう十分に経験を積んで研究活動にも熱心なベテラン心理職の人たちが、仕事の時間は削れないので寝る間や家族との時間を犠牲にして勉強を続けていました。

ケース問題に傾斜配分をして基準得点を定めたのですが、ケース問題は決して楽な問題ではありませんでした。むしろあれだけの難問揃いでこれだけの補正でよく8割の人が合格できたものだと感心しています。

受験者の方々が相当に努力を払っていたこと、その結果が今回の試験成果に現れたことについて敬意を払いたいと思います。

まだ始まったばかりの制度です。

今回惜しくも合格とならなかった方々についても、試験に再度挑戦するという意欲をのある人たちをぜひ応援したいと思います。


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公認心理師にまつわる錯綜

1.承前

今日は日曜日です。公認心理師合否発表を「郵便が届くまで待つから自分で確認するのはヤダ」と、明日以降に届く郵便に思いを馳せている人がいるかもしれません。

たたし、今回の公認心理師試験の合格率は79.6%という水準でした。今回の公認心理師試験は大変困難なものだったと思っています。

その中でケース問題に傾斜配分を3倍にしたとしても60%の得点率を取得できたのは、ひとえに受験者のみなさんの並々ならない努力があったからだと思います。

もちろん無理強いするわけではありませんが、今一度確認したらきちんと合格できていることがわかるかもしれません。

日本心理研修センター


合格番号一覧等ホームページに掲載

厚生労働省

ホームページに掲載

2.職能団体としての公認心理師団体

これは相当にみなさんが悩むところだと思います。

元々所属していた心理職団体(ほか職能団体)に加えて公認心理師団体にも所属しなければならない?しておいた方がいい?した場合のメリット、しない場合のデメリットは?などいろいろと悩むわけです。

公認心理師にかかわる関係団体は概括しただけで以下のようになります。

今回の受験者のみなさんの中で約8割程度が臨床心理士と想定されます。

⑴ 臨床心理士会

臨床心理士の多くが所属する日本臨床心理士会は以下のような理事会決議をしています。

ア 日本臨床心理士会が職能団体としてその任を担うべき

イ 公認心理師協会は日本心理士会とは別に創設する

※ 日本臨床心理士会理事会では多くの議論を積み重ねた上で結論をはっきりとは出しませんでした。

さらにその上で、東京臨床心理士会など多くの(多分ほとんどが)名称変更を行い、都道府県公認心理師協会に名称変更を行う予定です。

中央の本体と都道府県臨床心理士会では決議結果が乖離しました。

⑵ 一般社団法人日本公認心理師協会

すでにホームページ開設準備中のお知らせが出ています。


⑶ 公認心理師の会

これは日本心理学会が主導して設立をするものです。

日本心理学会は公認心理師養成大学院のためのカリキュラム、シラバスを検討、多くの関係学会の取りまとめ役でもあります。

日本心理学会お知らせ


公認心理師の会 年会費5千円

公認心理師の会ホームページ

※ リンク先にリーフレットがあります。

⑷ 日本心理研修センター

今後も公認心理師試験機関となるほか、公認心理師への教育機関としての役割を担うことにもなっています。

⑸ 公認心理師養成機関連盟


これは大学などが加盟する団体です。

⑹ 公認心理師養成大学教員連絡協議会

これも日本心理学会が主導して、今後のシラバス、カリキュラムなどについての検討を行う団体です。

◯ さて、公認心理師となる方々は、どの団体に所属しなければならないのだろうかと迷うかもしれません。

どこにも所属しなくても公認心理師資格は保てるのでそれもひとつの選択肢です。

心理職がプロとして最新の情報や学術知識を得てやっていく上ではなんらかの職能団体に所属することは望ましいでしょう。

心理プロパーでない公認心理師は、現在入っている職能団体にプラスして新たな公認心理師団体に加入するのでしょうか。

また、これまで参加していた学会にさらに加えて二階建て資格を受験、その団体に入ることになるのか、疑問は山積しています。

学術専門職というのは各種団体や学会費用だけで毎年の年会費だけで数万円飛んでいくのがまあ当たり前です。

それに加えて学会は全国で開催されているので、勉強しようとして専門性を深めようとすればするほどお金も時間もかかります。

公認心理師の職能団体は輻輳する可能性もあります。

諸学会、心理学周辺団体、医療領域の医師団体や行政の意向もあり、この先が定まっていない、見えない部分がかなりあります。

新公認心理師の方々は当座のところ様子見でどの団体にも新しく入らないという方も多いでしょう。

この錯綜した状態の情報がきちんと整理されていくのにはまだ多くの時間がかかることと思います。

それぞれの団体の思惑が異なるので独走しているかのように見えることも多いでしょう。

今回元々心理ホルダーではない、コメディカル領域や教育領域の人たちも合格していると聞きます。

その人たちは元々の自分のテリトリーがあるわけで、さらに公認心理師団体に加わるメリットはあるのか?という疑問を抱くでしょう。

新公認心理師の方々は、しばらく周囲に目配りをしておく必要性があるのではないかと思います。

追記:外出先から帰宅したらさきほど通知が届いていました。早くて驚きました。


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