ひなたあきらの公認心理師でポン!

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

このブログ運営者は産業と医療の中間領域のようなところでカウンセリングを行っている、世界の謎を解き明かす心理職です。

これまで司法、教育、福祉分野での心理職経験もあります。

このブログのテーマは僕が専門としている心理学に加え、スタートしたばかりの公認心理師制度の検証、カウンセリング全般についてです。毎日更新を目指しています。誰も読まなくても書きます。もし評判が悪ければ反省してやはり毎日書きます。コメントは他者の誹謗中傷でなければ掲載します。僕へのクレームは大歓迎。掲示板がわりに使っていただいて構いません。

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きっと多くの人が、酸いも甘いも含め誰かに話を聴いてもいたいもの。わたしも然り。とかく他者との関わりをもって初めて自分というものの存在を感じることがてきるのかもしれない。時にはその関わりが煩わしく感じられたりもするんだけれど。それでもやっぱりひとは「人の間」であるべきなんだろうね。


◯ 「公認心理師の活動状況等に関する調査計画」進行中

1.序

令和2年度障害者総合福祉推進事業 として厚生労働省は一次公募を締め切り、本格的にその計画は始動しています。

令和2年度指定課題個票を見ると、1600万円の予算をつけて公認心理師の職務実態、属性、配置、活動状況、連携状態や支援内容、資質向上のために何を行っているのかについてなるべく多くの母数を取ってWEB調査を行うということになっています。

公認心理師制度は発足後5年後に制度の見直しを行うということで、そのための調査でもあるということです。

さて官費がしっかりとつく研究で、何を調査するのか、その調査項目は列挙されているのですが、実際にはこの調査結果を何に活用するのか考えてみました。

2.活用可能性

⑴ 活動状況を見て各種保険点数等領域拡大への提言を行う

これは公認心理師制度全体については大変ありがたいことで、現在公認心理師の介入によっめ保険点数化されているものが円滑に動いていれば、さらに保険点数を上げていくということが期待できます。

⑵ 公認心理師活動領域の拡大

これも公認心理師にとってはありがたい話で、採用条件がどんどん公認心理師に一本化されていくと活躍の場は増えます。

しかし、⑴、⑵の場合両方に共通しているのですが臨床心理士資格はどうなるの?ということです。今は臨床心理士が臨床心理技術者として働いていますが経過措置が外れると公認心理師のみに保険点数は一本化されます。

実習先の指導者もそれは同じです。社会復帰調整官や児童心理司の採用も公認心理師に一本化していくかもしれません。この調査結果は多分そのような形で報告がまとめられそうな気がしています。

⑶ 試験出題配分ブループリント・カリキュラム再検討

各分野でどれだけ公認心理師が実働して働いているかによって、試験配分が変わる可能性はあるかもしれません。

公認心理師法、基礎心理学、医学分野は変わらなくても活動の比率が少ない場合には調整して出題を少なくするかもしれない、ということです。全く変わらないということも十分あり得ます。五領域を満遍なく学ぶべきという考えからです。

同様の理由で大学、大学院におけるプログラム変更の可能性もあるかもしれません。

⑷ 受験資格

当初の予定から、Gルート受験は経過措置なので。5回だけと定められていました。これは見直してGルートを5回目以降に残すということはないと思います。怖いのは、5領域だけを重視するあまり私設開業領域がないがしろにされてしまうのではないかと恐れているのです。活動領域と活動内容を精査することによって、Gルート受験資格を厳しく絞り込むかもしれません。

⑸ 試験レベル

これについては相変わらず第2回試験と変わらないものと思われます。試験レベルを同一にしておかないと試験としての同一性が保たれないからです。

⑹ 倫理

これは僕の希望的な見通しです。これまできちんと制定されていなかった倫理についてきちんと定義されるといいなと思います。

⑺ 主治の医師の指示

同上です。

3.結語

この長時間計画は、公認心理師制度推進室が問合わせ先となっていています。今後公認心理師制度を定着させていくためのプランの布石となることは間違いないと思われます。また公認心理師アゲ臨床心理士サゲという記事になってしまうだろうということは考えていたのですが、国家資格に心理職がシフトしていく中での過渡期の調査研究ととらえていいと思います。

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おつかれTwitter

たとえ記憶に残らなくとも
こころの泉は覚えてるよね ☪︎⋆


◯ 心理臨床学会・新型コロナへの情報提供

1.序

各学会や団体の批判ばかりしているのではないか?といつも思われがちな弱気な私ではございますが、7月7日付で日本心理臨床学会が新型コロナウイルスに関するメンタルヘルス資料 を次々に出しているのでこの場を借りて紹介したいと思います。

2.参考資料等

どの資料もその場で読んですぐ役立つものとなっています。ここは心理臨床学会や日本臨床心理士会(資◯認◯協会のことを考えると最近心理士会の方に同調できます。)がざまざまな資料を紹介、日本臨床心理士会は津川先生自らが動画に出ています。

さて、ツイッタラーの皮膚科医師肉球先生(肉球せんせい@皮膚科専門医/漫画イラスト描き/美容医療)も以前からモノの接触による感染の危険性について指摘していました。

肉球先生は公園であれば遊具からの感染があるという可能性を指摘しています。ウイルスが物に付着するということは、例えばプレイセラピーや箱庭療法をしていても玩具から感染する可能性があるわけです。「このプライセラピーはそこまでの危険性を冒して行うべき価値があるか?」

と、心理臨床学界提示の資料でも指摘されており、心理職は心理療法のやり方について悩むわけです。僕の臨床領域は今は児童は入っていません。ただ大人に箱庭をやらせることはありました。箱庭は僕は今のところ封印しています。治療効果が高いのはわかるのですが、玩具や砂を全部消毒するわけにもいかないですし、終わった後にクライエントさんとセラピストが手指消毒したとしても、やはり命の危険を冒してまでやらなければならないのか?と思うのです。

僕は決して「施行が面倒だから」という理由ではなく、適切な距離が保てないという理由でロールシャッハもWAIS-Ⅳもやっていません。

オンラインカウンセリングの可能性、その可否についても資料は指摘していて、相手が子ども、老人、知的に制限がある、デジタルデバイデッドの人々にどうやってオンラインでかかわるのかは大きな問題です。

また、カウンセラー側もシステムに習熟していないと「ちょっと待っててね、あれ?」と長時間もたついていたのでは相手が苛立つでしょう。資料が指摘していたのは、オンラインで自傷他害のおそれありと認められた場合にはどうするのか?

という課題も提示してされていました。目前にクライエントさんがいるのならばなんとかなるかもしれませんが、オンラインは困難です。

オンラインカウンセリング環境を守るための自宅の整備も必要になります。Zoomで背景を作ることができるか、セラピストの自宅が背景として映り込まないか、きちんとクライエントさんのプライバシーが守れる環境かということは大事です。

今回心理臨床学会で出している資料には、鳥取大学医学部のCOVID-19に関する調査、また、印刷すればすぐに使える子ども向けのワークシート、教員向けの配布物など印刷すればすぐに使えるものがあります。

新型コロナ対策を行っている医療従事者のための無記名式のチェックリストもあります。子どもを守るための「さぽチル」のリンクもあります。

COVID-19に関する文献は内外さまざまなものが出ていますが、心理臨床学会の紹介しているこれらのリンク内の資料はよくまとまっていて使いやすい実用的なものと思いますので紹介させていただきました。

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おつかれTwitter

なにをしたかよりも
どれだけ心が動いたかなんだよね ꕥ⋆゚


◯ 新型コロナ医療者向け相談事業展開

1.序

新型コロナウイルスについてはTwitterで呼吸器内科医田中希宇人先生が紹介しているニュース が感動的でした。

死者43人を出した永寿病院、泣きながら防護衣を着る看護師、ECMO(人工肺)を装着して生還できた医師、4月の段階で自らの命を危険に晒すことがわかっていながら、衛生物資も感染症対策も不十分な中で治療が行われたものでした。

連日東京では100人を超える新規感染者が出ています。第2派の大流行が懸念されている中、医療従事者のPTSD、うつ、不安障害の可能性はノルウェーの研究では (3ページ目のabstract)医師10.2%、看護師43.4%、心理療法士13.7%、ソーシャルワーカー8.9%と指摘されています。

このコロナウイルス対策の中では医療従事者に対するメンタルケアがかなり重視されていくでしょう。

2.医療従事者に対するメンタルケア

「あまり不吉なことを言うな」という向きの方もいるかもしれませんが、医療従事者が今回相談できる窓口を探してみました。

日本看護協会

探してみるとメールフォームがありました。個別の相談ということではなく、看護管理者としてスタッフの管理など包括的な相談に当たれるようです。

⑵ 厚生労働省

電話番号 0120-565653(フリーダイヤル)
○受付時間 9:00から 21:00

※ 医療機関従事者に特化しているわけではないです。

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今回いろいろと探していて初めて探し出せたサイトです。通常は有料カウンセリングを行っていますが、オンラインで医療従事者1,700人がカウンセリングを受けることができます。3万円分までは医療従事者、家族が無料でカウンセリングを受けられますがその後は有料です。

メディカ出版

始まったばかりの医療従事者、福祉職及びその家族に対するZoomによるオンライン音声カウンセリングです。

相談料 ※サービス開始につき、先着5名まで無料
10:00~22:00 3,000円(税別)/45分
22:00~23:00  4,000円(税別)/45分

・相談時間 45分

・サービス提供時間 10~23時
※ 23時以降をご希望される方は別途ご相談ください。


とあります。なお、問い合わせてみたところ、医歯薬看護に特化したメディカ出版では、
「すべての医療従事者を応援します」のスローガンのもと、新型コロナウイルスと闘う皆さまの力になれたらと、この相談事業を始めたそうです。医療関係に詳しい公認心理師がカウンセラーとなるとのことでした。

以上、比較検討をさまざまに行なって提示しました。今後もすぐには収まらないと思われる新型コロナ、負担が最もかかると思われる医療従事者、福祉職、心理職も含めて誰かに相談する窓口があるというのは心強いことです。

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